著者
高橋 昌也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.40, pp.9-16, 2001-05-12
参考文献数
10

コンピュータがどのような発展を遂げ、社会でどのように活用されているかを知ることは、大変重要なことである。しかし、内容が非常に豊富で、範囲が広く、かつ高度であるため、これらの内容の全体像を理解することは大変困難である。そこで、本稿では、これらの内容に関して講述すべき具体的な事項について考察することにした。It is very important to study the development and applications of computers in the society. However, since these contents are very abundant and advanced, and their range is very wide, it is very difficult to appreciate the whole figure of these contents. So, in this paper, we consider the concrete items which should be mentioned about them.
著者
大久保 正 阿部 忠昭 栗林 良正 佐藤 護 贄田 茂雄 高橋 昌規 金沢 知博 田沢 勝雄
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.73-78, 1976-01-31 (Released:2013-05-24)
参考文献数
16

肺動脈狭窄症状を示した29歳男子の右心室粘液腫の一治験例を報告するとともに文献的考察を加えた.患者は運動時呼吸困難を主訴とし,第2肋間胸骨左縁に3/6度程度の収縮期駆出性雑音を聴取したが,体位により変動するのが特徴的であった。心カテーテル検査では肺動脈一右室聞に85m磁H墓の収縮期圧較差を認め,右室造影で右室流出路から肺動脈主幹部にかけての陰影欠損を認めたため右心室内腫瘍と診断し,腫瘍摘出術を施行した.右心室内粘液腫は現在まで本症例を含めて15例の報告がみられる。腫瘍摘出術を受けた11例中9例は術後全く良好だった一方,肺動脈閉塞による突然死も報告されており早期手術が望ましい.
著者
高橋 昌也 新井 克明 本間 真人 鈴木 勝 佐藤 信一 幸田 幸直
出版者
日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.172-175, 2002
参考文献数
9
被引用文献数
2 1

To investigate the description of the expiration date and manufacturing number on the drug packages, "pillow" packages and "heat-seal" packages, the questionnairing was carried out to pharmaceutical companies. Fifty-six drugs consisting of three hundred thirty-seven items, with sales of over 10 billion yen in 1998, were investigated at the corresponding 26 companies. The recovery rate of the questionnaire from the company was 100%, and the answer for all questions was also perfect. Three hundred fourteen items (93%) have had description regarding the manufacturing number and/or the expiration date on the heat-sealed packages. The manufacturing number took precedence over the expiration date. Of 269 pillow packages, 69 items (26%) have had description of manufacturing number and/or expiration date on the pillow package. There were 41 products (12%) that the company did not guarantee an expiration date being described on the box container when the packages were taken out from the box container. As a result, the description of the manufacturing number and expiration date on the packages, "pillow" and "heat-seal", is still not complete even though the companies guarantee the expiration date when the drugs were stored with these packages. Since the information of the expiratioh date is necessary for the appropriate management of tablet and capsule products, it is required to describe manufacturing number and expiration date on every drug package including "pillow" and "heat-seal" packages.
著者
高橋 昌彦
出版者
大分県立先哲史料館
雑誌
史料館研究紀要 (ISSN:13419838)
巻号頁・発行日
no.20, pp.1-12, 2016-01
著者
高橋 昌明
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

本研究の目的は、奈良・平安初期にすでに武士が存在していたという歴史的事実をふまえ、その歴史的意味づけをするところにあった。今回の研究によって、以下の諸点が明らかになった。1,日本の古代の武士は、東アジアの諸国、とくに中国唐〜宋代の武官や朝鮮高麗王朝の武班などと同様、王と首都を守る衛府の武官をさしており、その身分の認証は王権や国家よりなされた。つまり、彼らは平安中期以降登場してくる地方農村の在地領主とは直接関係ない都市的存在であった。2,一○世紀になると、旧来の武士の多くは文人に転向し、武士の家柄は、新しく台頭してきた承平・天慶の乱の勝利者の家系(源氏・平氏・秀郷流藤原氏)に固定してゆく。3,中世の武士の家へと発展していったのは、彼ら下級貴族の「兵のイヘ」であった、などである。上記に加え4,一一世紀を境に武士の地方への進出(在地領主化)がはじまる。5,都の武士政権(平氏)が、治承・寿永内乱で、地方の無名武士や武に堪能な在地領主層(まだ武士にいたらない武的存在)の結集した力により打倒され、幕府開創後、その首領である源頼朝が彼ら(御家人)に伝統的な武芸を奨励したため、武士=在地領主の観念が定着した、などの点も展望できるようになった。また、6,日本の武士の戦士としての特徴を、主に武器や合戦のあり方を通して明らかにするよう努めた。さらに、7,頽廃堕落した平安貴族支配のもと、武士が地方農村で力量を蓄え、やがて貴族支配を打倒し、新たな中世的な社会の建設者となってゆく、とする今日の常識を批判し、そのような通念がどのような契機と歴史的経過のなかで形づくられていったのか、ということを解明した。
著者
若宮 香理 小林 芳彦 Acosta Tomas J. 高橋 昌志 奥田 潔
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
日本繁殖生物学会 講演要旨集 第103回日本繁殖生物学会大会
巻号頁・発行日
pp.69, 2010 (Released:2010-08-25)

【目的】Prostaglandins(PGs) は,生殖機能の調節に重要な役割を果たしている生理活性物質であり,多岐の作用が知られている。なかでも,PGE2は初期胚の発育環境を最適に保つ因子であることが報告されている一方で,子宮内膜から分泌される PGF2α(PGF) は胚の生存および発育を抑制し,妊娠率を低下させることが知られている。また,PGE2およびPGFはともに,受精卵の移送に重要な卵管の収縮運動に関係していると考えられている。ウシにおいて,夏期の気温上昇による暑熱ストレス (heat stress; HS) は,卵胞の発育異常による排卵障害,初期胚の死滅などを引き起こし,妊娠率を低下させることが報告されている。さらに,HSは初期胚の発育の場である卵管に影響を与え,初期胚の生存性に影響を与える可能性も考えられる。本研究では,卵管の機能に及ぼすHSの影響を明らかにするために,培養ウシ卵管上皮細胞を用いて以下の検討を行った。【方法】排卵後 0-5 日の卵管から単離した卵管上皮細胞を播種し,1)細胞接着後,培養液を交換した時間を 0 日とし,通常の培養温度(37.5℃)を control 区,39℃ (HS39) および 41℃ (HS41) をHS 処理区とした。HS 処理 1-4 日後に細胞を採取し,DNA assay により卵管上皮細胞の増殖を検討した。2) コンフルエントに達した卵管上皮細胞を control 区,HS39およびHS41で培養した。HS 処理 4,24,48 時間後の培養上清中PGE2およびPGF濃度をEIAにより測定した。なお,PGs 濃度は DNA (µg) あたりに換算した。【結果】1) Control 区と比較して HS41 で細胞増殖率が有意に低下した (P<0.05)。2) PGE2濃度は HS 処理 4 時間後に control 区と比較してHS41 で有意に減少し,PGF濃度は HS 処理 24 時間後に control 区と比較して HS39 で増加した(P<0.05)。本研究において,HS は卵管上皮細胞の増殖率を低下させ,卵管内における受精卵移送を困難にするとともに,PGE2 濃度の減少および PGF 濃度を増加することにより,初期胚の発達に悪影響を与え,繁殖率を低下させている可能性が示された。
著者
谷岡 利朗 川村 秀樹 高橋 昌宏 山上 英樹 益子 博幸 石津 寛之 岡田 邦明 市原 真
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.708-714, 2012-07-01 (Released:2012-07-18)
参考文献数
36
被引用文献数
1

症例は52歳の女性で,4型胃癌で2005年10月に胃全摘術を施行後に術後補助療法としてS-1を投与した.2007年6月のCTで右水腎症を認め,後腹膜再発を疑いweekly paclitaxelを開始した.2クール後に水腎症は改善するも,2008年10月に右大腿の疼痛と筋の硬化が出現した.2009年3月のCTで両大腿動脈周囲に低濃度領域を認め,疼痛も両下腿へ拡大した.後腹膜再発の大腿動脈周囲への伸展とその随伴症状と診断した.両鼠径部への放射線照射後に同部位の低濃度領域は消失したが,下肢の疼痛と硬化は進行し,硬化範囲が背部へも拡がったため,同年11月にMRIを施行した.脊柱起立筋から下腿に筋変性を認めたため,変性疾患との鑑別のため筋生検を施行した.横紋筋はほとんど間質線維に置換され,その中に異型腺管をまばらに認め,胃癌筋転移と診断された.胃癌骨格筋転移の報告は少ないが,筋変性を伴った報告はなく,本症例は極めてまれな症例と思われる.
著者
田村 文誉 水上 美樹 綾野 理加 大塚 義顕 岡野 哲子 高橋 昌人 向井 美惠
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.182-188, 2000-04-30
参考文献数
18
被引用文献数
15

都内某特別養護老人ホームに入居中の要介護高齢者73名を対象とし,「全身状態」「生活環境」「介護状況」の聞き取り調査と,「口腔内診査」「RSST]および「フードテスト」による摂食・嚥下機能評価を行った。それらのうち,上下対合歯による安定した顎位の保持が摂食・嚥下機能に及ぼす影響を明らかにする目的で,「安定した顎位」とRSSTおよびフードテストの結果との関連について検討した結果,以下の知見を得た。1.RSSTの30秒以内の嚥下回数が3回未満の者は,57名中17名(29.8%)であり,安定した顎位との関連では,安定した顎位のとれる者ではとれない者と比較して,1%の危険率で30秒以内の嚥下回数が3回未満の者が有意に少なかった。2.RSSTの初回嚥下までの時間が5秒以上かかった者は,57名中16名(28.1%)であり,安定した顎位との関連では,安定した顎位がとれる者ではとれない者と比較して,初回嚥下までの時間が5秒以上の者がやや少なかったものの,統計学的に有意な差は認められなかった。3.フードテストの口腔内残留がみられた者は,69名中40名(58.0%)であり,安定した顎位との関連では,安定した顎位がとれる者ではとれない者と比較して,1%の危険率で有意に口腔内残留が少なかった。
著者
高橋 昌一 高谷 俊一 一関 一行 畠山 正治 大徳 和之 久我 俊彦 棟方 護 福井 康三 福田 幾夫
出版者
特定非営利活動法人日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.224-229, 2003-07-15
参考文献数
18
被引用文献数
5

1996年から2002年3月までの約5年間(前期:1998年6月まで,後期:1998年7月以降),39例の腹部大動脈瘤に対してステントグラフト(SG)挿入による治療を行ってきた.そのうち80歳以上の症例は前期3人,後期8人で,感染性動脈瘤を2人認め,また併存症として後期に虚血性心疾患5例,COPD1例,胸部大動脈瘤合併4例などhigh risk症例が含まれていた.前期の3例が外科手術に移行したが,残り36例(92%)がSG留置に成功した.36例中6例にendoleakを認め,5例に腸骨動脈解離(全例ステント留置)を認めた.SG留置に成功しendoleakを認めない症例は,前期50%,後期89%であった.経過観察中に追加治療や手術を受けたのはそれぞれ3例と4例であった.在院死は前期に4例認め,遠隔死亡は3例認めた.全体の生存率は術後3年で82%であった.腹部大動脈瘤に対するSG治療は,high riskな症例に対して有効と考えられ,今後さらに治療成績は向上すると考えられた.
著者
大西 三朗 西原 利治 高橋 昌也
出版者
高知大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

TRAILレセプターのdeath domainに対する単クローン性抗体は、腫瘍細胞特異的な細胞性免疫を惹起して、腫瘍細胞の排除を行う。しかし、副作用として時に胆管上皮細胞障害を誘発し慢性胆管炎に移行する。同様の免疫応答による慢性胆管肝炎はvanishing bile duct症候群として知られ、移植肝の急性および慢性拒絶反応の表現型である。TRAILレセプターのdeath domainにアミノ酸置換を伴う遺伝子多型がマウス存在することを見いだしたので、この抗原決定基に対する免疫応答が難治性の慢性胆管肝炎vanishing bile duct症候群を惹起する可能性があると考え、RT-PCRを用いて各種マウスstrainのTRAILレセプターのdeath domainにつき、遺伝子配列を決定した。
著者
高橋 昌彦 川平 敏文 勝又 基 山田 洋嗣 亀井 森
出版者
福岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

台湾大学図書館に残る幕末の国学者長沢伴雄の旧蔵本・長沢文庫のすべてについて調査を行い、これまで以上に正確で詳細なデータを作成した。近年中、目録として刊行予定である。また、文庫中に残る伴雄の和歌和文集『絡石の落葉』の翻字を行い、刊行した。同じく、伴雄や同時代を理解するのに重要な日記について調査を行い、翻字作業にとりかかっている。こちらは出版計画中である。何よりも、和本に関する知識の供与などにより、台湾大学図書館との信頼関係を築くことができた。
著者
土川 仁 岩澤昭一郎 伊藤禎宣 中原 淳 高橋 昌史 小出 義和 神田 崇行 角 康之 間瀬 健二 小暮 潔 萩田 紀博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.39, pp.35-40, 2004-04-23

ATRでは,体験共有コミュニケーションを支援する研究を行っている.ユビキタス環境下での体験共有の例として,展示会場でのインタラクションに着目した体験共有システムのプロトタイプを構築し,実証実験を行ったので紹介する.ATR is conducting research for supporting experience sharing communication. In this paper, we were talking about a prototype system of experience sharing using Ubiquitous Sensors in exhibition hall. We report the construction of a prototype system aimed to human interactions, and the result of experiments of this system.