著者
高橋 秀雄 桐山 武
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟論集
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.21-37, 1970-05
著者
西原 利夫 郡 利矩 山形 榮次郎 高橋 秀雄
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.17, no.57, pp.118-121, 1951-01

粉体の力学的性質についての研究はクーロン, ランキンの古典土圧論より発達して来, また一方金属の塑性理論を用いても若干の試があるが, 一貫する法則を発見し, 普通的な粉体力学を建設するには至っていない.これは粉体の性質が弾性体のごとく単純ではなく, また, 試験方法も困難なためである.凝集力の小なる粉体はそれ自体では成形しないから, 必ずある容器中に入れて材料試験を行わねばならない.また, 粉体は一度応力を生ぜしめると一般にその等方性, 等質性を失なう.さらに, 応力はこれを生ぜしめた荷重の荷重時間により変化する.そのほか, 種々複雑な因子がはいって来るので, 粉体の性質を究め, 一般的法則を樹立することは極めて困難と言わねばならない.われわれの研究はその第1歩であって, 容器中に一様に詰めた粉体が次第にその内部応心を増大する場合の応力とひずみの関係を求めるためにまず, 主応力と主ひずみとの関係を応力中に引張応力をふくまないで主応力と主ひずみの方向が一致する場合について求めた.実験に用いた粉体は電解銅粉およびアルミニウムの搗碎粉であり, いずれも不定形の微粉で実験前には全体として等質等方と考えてさしつかえないものである.この両者を円筒状容器中に詰め, 圧縮試験および, せん断試験を行った所本文中に示すがごとき結果を得た.これにランキンの土圧論における共約応力の関係を導入し, 主応力と主ひずみの関係式を導いたのである.
著者
八木 行雄 古内 進 高橋 秀之 小山 弘之
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.389-395, 1989-04-15
被引用文献数
1

Theileria sergenti感染牛赤血球の浸透圧脆弱性および膜形態の変化について検討した.実験感染牛では,原虫寄生率の増加にともない赤血球浸透圧脆弱性は亢進し,等張域における溶血率は原虫寄生率よりも明かに高い値を示した.この現象は密度勾配分画された各寄生率の赤血球においても同様であった.血清浸透圧は感染牛,潟血牛ともほぼ一定の値で推移した.走査型電子顕微鏡による観察の結果,重篤時の牛の赤血球は変形し,ほとんどの赤血球はEchinocyteの状態に陥っていることが判明した.またEchinocyteの比率は原虫寄生率よりも著しく高い値を示した.同様の現象は小型ピロプラズマ病重篤時の放牧牛においても認められた.以上の成績から,赤血球の浸透圧脆弱性と膜形態の異常はT. sergenti寄生赤血球のみならず,非寄生赤血球においても起きていることが示唆された.
著者
高橋 秀依
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.2023-006, 2023 (Released:2023-12-15)
参考文献数
3

6年制の薬学が始まってから,ことさら薬剤師養成を意識した教育が推し進められるようになり,研究もこれに沿ったものに変えていくべきではないかと議論されるようになった.本稿では,筆者が経験した興味深い例を報告する.病院薬剤師を希望していた6年制学生には,医薬品の代謝物の合成を研究テーマとして与えた.しかし,その過程で,学生はNMRスペクトルの解析から興味深い発見をし,学生が執筆した基礎的なNMRの論文は有機化学系の伝統ある雑誌に掲載された.一方,光反応の開発に携わっていた4年制の学生は,ビタミン剤と医薬品の相互作用に興味を持ち,医療系の雑誌に掲載される論文を書き上げた.教員は,4年制,6年制,それぞれにふさわしい研究テーマを割り振るのではなく,学生が研究を楽しめるよう支援することが重要と考える.卒業研究は,学生が課題を発見し,解決する能力を養成するもの,という原点を忘れてはならない.
著者
平野 恵健 西尾 大祐 池田 誠 新田 收 宮崎 泰広 皆川 知也 高橋 秀寿 木川 浩志
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.115-119, 2015-04-01 (Released:2016-04-15)
参考文献数
23
被引用文献数
3

本研究の目的は,回復期リハビリテーション(リハ)病棟に入院した脳卒中重度片麻痺患者に対して,入院時の身体機能から退院時の歩行能力を予測することの可否を検討することである.対象は,回復期リハ病棟に入院した脳卒中患者のうち,入院時に重度片麻痺を有し,長下肢装具を処方された49名とした.方法は,対象者を退院時の歩行能力から歩行可能群と歩行不能群の2群に分類し,入院時の患者属性,神経症候,高次脳機能障害,運動機能を単変量解析した.さらに,有意差を認めた評価項目を用いて,退院時の歩行能力を従属変数とした判別分析を行った.その結果,単変量解析では,年齢,神経症候,高次脳機能障害,体幹機能,非麻痺側膝伸展筋力において有意差が認められた(p < 0.05).また,判別分析では,年齢,体幹機能,非麻痺側膝伸展筋力が選択された.以上より,回復期リハ病棟に入院した脳卒中重度片麻痺患者の退院時の歩行能力は,入院時の年齢,体幹機能,非麻痺側膝伸展筋力を用いることにより予測することができると考えられた.
著者
青木 宏明 高橋 秀明 田邉 成 前川 宏一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.22-00225, 2023 (Released:2023-04-20)
参考文献数
21

塩分を含む地下水の流入による地中RC構造物の鉄筋腐食が報告されている.地中構造には地盤沈下等の外荷重が作用する場合もあり,塩害劣化の影響が重畳した場合の予測は重要性を増してきている.本研究では鋼材腐食させたRC中空円形試験体の8割を地中に埋設した載荷実験を行い,地中拘束下における外荷重の影響を調べた.その結果,地中円形トンネル構造の変形能と耐力は鉄筋腐食の影響はあまり顕著ではないが,先行曲げひび割れに沿って断面を貫通するせん断破壊が生じる場合があることを示した.このせん断破壊形態は,鉄筋の腐食域に非対称性があると,腐食域以外の健全部で起こり得ることを示した.さらに,曲げひび割れに沿う後続のせん断破壊のせん断耐力は,先行の耐力式を下回る場合があり,維持管理における留意点を明らかにした.
著者
高橋 秀雄 江藤 盛治 芦沢 玖美 江藤 盛治 高橋 秀雄
出版者
独協医科大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1990

1969年から1984年の間に,10年以上にわたって毎年1回左手および手根部をX線撮影することのできた東京都内の5歳から18歳までの女子65名について,TW2骨成熟と成長を調べた.1.骨成熟(1)イギリス基準との比較:RUS成熟は全般により速く進行し,1年早い15歳で完熟する.Carpal成熟はイギリス基準とかなりよく一致して進行し,13歳で完熟する.(2)日本人標準との比較:RUS成熟は全般により速く進行するが、完熟に達するのは同じ15歳である.Carpal成熟の完熟は1年早く,13歳である.20-Bone成熟は同じ15歳で完熟する.2.思春期成長42名の初経年月日,身長,体重,胸囲が毎年記録されている者の成長と骨成熟のスプライン平滑化速度を解析した.(1)成長速度の解析:平均して,身長増加のピークは11.1歳に出現し,その8か月後に体重と胸囲のピークが現われた.初経年齢は身長ピークの1年4か月後,12.4歳である.初経時は身長150.3cm,体重41.8kg,胸囲73.6cmであった.また最終身長は157.9cmであった.(2)骨成熟速度の解析:Carpal成熟のピークの出現は最も早く,9歳である.RUS成熟のピークは初経年齢に最も近く,11歳10-11か月に出現する.(3)成長と骨成熟の関連:1)平均初経年齢は12歳3,4か月,身長のピークは初経の1年3か月前,RUS成熟のピークは初経の4,5か月前である.2)初経の早い少女では,身長とRUS成熟のピーク年齢が低く,ピークの強さ(量)が大きい.そして初経時の身長とRUSスコアは低い.3)最終身長が高い少女はピーク時の身長と初経時の身長も高い.また最終身長は思春期の身長成長およびTUS成熟とは無相関である.

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著者
高橋 秀俊
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.488-493, 1972-05-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
1
著者
高橋 秀彰
出版者
関西大学外国語学部
雑誌
関西大学外国語学部紀要 = Journal of foreign language studies (ISSN:18839355)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.59-72, 2012-03

Luxembourg has unique characteristics in terms of language policy where three languagesare officially used, viz. Luxembourgish, French and German. All of them are compulsorysubjects at schools and the last two are the languages of instruction. Luxembourgish is theonly national language of Luxembourg standing for its national identity and is a mothertongue for most Luxembourgers. As French and German are also the official languagesrespectively in France and Germany, it is important for Luxembourg to keep the balancebetween these languages in order to keep an adequate distance from its big neighbors. Thisis the reason that mastering all of the three languages is important for Luxembourgers.Although learning two languages besides one’s mother tongue is a spirit of the EU language education policy, it is by no means easy to acquire three languages. For Luxembourgers whose mother tongue is Luxembourgish, a Germanic language, it requires much effort to be proficient in French which belongs to the Romanic language family. As Luxembourgish is linguistically very close to German, this is used as a major language of instruction at the first stage of the elementary school education, which is arduous for children of the immigrants because most of them are from Romanic countries such as Portugal and Italy. We may recall here that more than 40% of the pupils at schools are with a Romance language background and they are not familiar with Germanics. This is one of the reasons for their high repetition rate at schools. In this study, after observing some historical and legal background of trilingualismin Luxembourg, I shall be examining some ideal characteristics of the trilingualismbrought about by political decisions and increasing problems of language education atschools.
著者
佐藤 幹也 伊藤 智子 谷口 雄大 大森 千尋 金 雪瑩 渡邉 多永子 高橋 秀人 野口 晴子 田宮 菜奈子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.617-624, 2022-08-15 (Released:2022-08-04)
参考文献数
23

目的 介護保険総合データベース(介護DB)の導入により,悉皆的な介護保険研究が可能になった。反面,介護DBでは死亡情報が含まれず他データとの突合も制限されているため,死亡に関する研究は実施困難である。本研究では,統計法に基いて入手した介護保険受給者台帳(受給者台帳)と人口動態統計死亡票(死亡票)を用いて,受給者台帳の受給資格喪失記録を死亡の代理変数として使用することの妥当性を評価した。方法 受給者台帳に記録された受給者情報の月次断面を2007年4月から2017年3月まで累積し,介護度が自立または年齢が65歳未満の者を除外した510,751,798件を研究対象とした。受給者台帳の異動区分コードが終了の場合を受給資格喪失とし,これと死亡票とを確定的マッチング(性別,生年月日,死亡年月日,居住市区町村)で突合できた場合を死亡例として,受給資格喪失の死亡に対する検査特性(感度,特異度,陽性反応的中率,陰性反応的中率)を算出した。結果 受給者台帳510,751,798件中の5,986,991件(1.17%)で受給資格喪失となり,うち5,295,961件の死亡が特定された。受給資格喪失の死亡に対する感度は100%,特異度は99.9%,陽性反応的中率は88.5%,陰性反応的中率は100%だった。陽性反応的中率を層別化すると,2012年以前は85~88%程度,2013年以降は91%前後,男性(91.9%)は女性(85.9%)よりも高く,年齢階級(65-69歳:80.6%,70-74歳:86.7%,75-79歳:86.4%,80-84歳:86.7%,85-89歳:88.0%,90-94歳:90.6%,95歳以上:93.4%)や要介護度(要支援1・2含む要支援:72.2%,要介護1:79.7%,要介護2:85.9%,要介護3:89.3%,要介護4:92.3%,要介護5:94.0%)とともに上昇した。結論 受給資格喪失を死亡の代理変数として用いると偽陽性が1割程度発生するため,受給資格喪失を死亡率そのものの推計に用いるのは適切ではない。しかし曝露因子間の交絡の影響や曝露因子の死亡への効果が過小評価される可能性があることに留意すれば,受給資格喪失を死亡の代理変数としてアウトカムに用いることは許容できると考えられた。
著者
高橋 秀行 長井 今日子 飯田 英基 登坂 雅彦 安岡 義人 古屋 信彦
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.107-112, 2011 (Released:2012-12-28)
参考文献数
14

今回我々は,反復性髄膜炎に 3 回罹患した内耳奇形症例を経験したので報告する。症例は 3 歳女児,側頭骨 CT にて両側の内耳奇形を認め,聴力検査にて両側感音難聴を認めた。右鼓膜穿刺にて糖陽性の液体を認め耳性髄液漏と考えられたため,これを遮断する目的で試験的鼓室開放術を施行した。髄液圧をコントロールするため,手術に先立ち腰椎穿刺による髄液ドレナージを施行した。アブミ骨底板は欠損し膜性組織で閉鎖していた。その他の耳小骨に奇形は認めなかった。アブミ骨上部構造を除去すると大量の髄液噴出(gusher)を認めたため,追加の髄液ドレナージ・マンニトール点滴を行ったうえで,卵円窓へ側頭筋膜を十分に充填しフィブリン糊で補強した。術後12カ月の時点で再発を認めず,経過良好である。
著者
高橋 秀明 庄子 哲雄 鈴木 正彦
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
防食技術 (ISSN:00109355)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.292-302, 1979-05-15 (Released:2009-10-30)
参考文献数
16

Based upon linear elastic fracture mechanics approach, a damage tolerance design philosophy for light water reactor pressure vessel and piping components where the presence of a significant crack is acceptable, was reviewed with special reference to stress corrosion cracking and corrosion fatigue subcritical crack growth.The published data of failure analysis were discussed from a viewpoint of fracture mechanics evaluation. Here, weld toe cracking in crude oil pipe-lines in Canada, and corrosion-pit initiated cracking in low pressure turbine discs at Hinckley Point ‘A’ and turbine shafts at Ferrybridge power stations in England were compared and discussed. Hence three parameters such as mechanical, metallurgical and environmental factors are taken into consideration.