著者
三輪 佳子 福田 浩一 坂倉 宏 林 洋一 甲斐 和彦 黒田 茂樹 西 謙二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術
巻号頁・発行日
vol.95, no.231, pp.55-62, 1995-09-14
被引用文献数
1

GUIベースの統合プロセス/デバイス/回路シミュレーションシステムUNISAS-Xを開発した。シミュレータを含む各種プログラムを用途に応じて自在に組み合わせて計算を行なうことの出来るフレキシブルなシステムである。多重の条件によるシミュレーションを行なって多数の計算結果の比較をする作業も容易である。オンラインマニュアルも完備した。また、シミュレーションに熟練していないユーザやデバイスそのものに関する知識にまだ乏しい初心者ユーザでも、シミュレーションを容易に行なったりデバイスに関する学習を行なえるように、エキスパートシステムを搭載した。さらに開発者によるメンテナンスの容易さをも考慮した。
著者
笠井 康子 佐川 英夫 関根 康人 黒田 剛史 菊池 健一 西堀 俊幸 真鍋 武嗣 JUICE-SWI日本チーム
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.140-148, 2014-06-25

欧州宇宙機関の次期木星圈探査機JUICEに搭載される科学観測装置の一つに,サブミリ波分光計Submillimetre Wave Instrument(SWI)がある.深宇宙探査機の歴史の中で,サブミリ波を用いた惑星観測はこれまでに例がなく,SWIが世界で初めての提案となる.サブミリ波分光計とは何か?本稿ではサブミリ波観測の紹介を皮切りに,我々がSWI開発に至った経緯,SWIが拓くと期待されている科学,それを達成するための観測装置,そして最後にJUICEミッションへ向けた抱負を述べる.
著者
黒田茂次郎, 土館長言 編
出版者
金港堂
巻号頁・発行日
1906
著者
黒田 澤井 玲子 佐々木 裕 西川 智子 黒田 和道 桜井 孝治 山本 樹生 清水 一史
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.496-498, 2011-10-15
被引用文献数
2

我々は,カリン(<I>Chaenomeles sinensis</I>)中の高分子ポリフェノールの季節性インフルエンザウイルス A/Udorn/ 307/72 (H3N2)に対する感染性中和活性および赤血球凝集抑制効果を既に報告している.<BR> カリン中の活性画分CSD3を用いて,新型インフルエンザウイルス A/Chiba/1001/2009 (H1N1) pdm に対する赤血球凝集抑制活性および感染性中和活性を評価したところ,5 μg/ml のCSD3で処理したウイルスは赤血球凝集価が約1/2に,感染性が約1/10に減少することが明らかになった.250 μg/mlの処理では感染価は1/3 000に減少したこれらの結果は,カリン中の抗インフルエンザウイルス活性成分は,H1N1新型インフルエンザウイルスに対しても有効であることを示す.更に,赤血球凝集価の減少以上に感染性が減少したことからウイルス吸着段階以降における抑制作用の存在が示唆された.
著者
黒田 美保
出版者
大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科
雑誌
子どものこころと脳の発達 (ISSN:21851417)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.28-34, 2020 (Released:2020-09-24)
参考文献数
9

自閉スペクトラム症児への早期介入の効果が近年報告されているが,専門家による介入を受けられる子どもの数には限りがあり,コミュニティ全体を包括的に支援することは難しい.この点,早期介入法の1つであるJASPER(Joint Attention, Symbolic Play, Engagement, and Regulation)は,特にコミュニティベースで,また,非専門家である教師等が行える方法として,注目に値する.JASPERは,乳幼児から小学校低学年までの比較的広い対象に連続的に使用できる.プリスクール等の実際に対人コミュニケーションを必要とする生活の場で教師等が実施することにより,心理士がセラピールームで行うのと同じくらいの言語や社会性の発達がみられたと報告されている.教師が実施できる検査SPACE(Short Play And Communication Evaluation)も開発され,子どもの遊びの水準,共同注意,要求行動を簡便に評価すると同時に目標を立てられる.本論では,自閉スペクトラム症の早期支援の概観と,JASPERやSPACEの方略やコミュニティにおける実践について述べる.
著者
椎 崇 井口 巴樹 黒田 明平 鈴木 真理香 島﨑 珠美 三巻 祥浩
出版者
一般社団法人 日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.24-30, 2023-05-30 (Released:2023-05-31)
参考文献数
10

Objective: Sennosides A and B, which are dianthrone glycosides contained in Rhubarb and Senna Leaf, exhibit laxative effect. Although a number of over-the-counter (OTC) drugs used as laxatives contain Rhubarb or Rhubarb and Senna Leaf, the total amounts of sennosides A and B are not mentioned in the package insert. To determine the total amounts of sennosides A and B in OTC drugs containing Rhubarb or Rhubarb and Senna Leaf, quantitative analyses of sennosides A and B were performed for 24 OTC drugs.Methods: Sennosides A and B were extracted from 24 OTC drugs and quantitatively analyzed by high-performance liquid chromatography. Statistical analyses were carried out by a one-way analysis of variance followed by Dunnett's test or Tukey's test.Results: The OTC drugs contained sennosides A and B in the range of 1.5-10 mg in the minimum daily dosage and in the range of 2.7-17 mg in the maximum daily dosage. In 11 of the OTC drugs (Products Nos. 1-5, 11, 12, and 15-18), the maximum daily dosage contained almost equal or higher amounts of sennosides A and B compared to that in a tablet of the prescription medicine Pursennid® 12 mg. Furthermore, the amounts of sennosides A and B in the maximum daily dosage were significantly higher in products Nos. 1 and 11 and lower in products Nos. 8-10, 14, and 20-24 compared to those of a tablet of Pursennid® 12 mg.Conclusion: Although some OTC drugs have the same Rhubarb content, the total amounts of sennosides A and B can vary. Thus,there is no correlation between the Rhubarb content and total amounts of sennosides A and B. This is because of the inconsistent quality of Rhubarb and/or the differences in the manufacturing methods of the OTC drugs containing Rhubarb. Because the total amounts of sennosides A and B cannot be estimated based on the Rhubarb content, a constipated patient should start taking an OTC drug containing Rhubarb at the minimum daily dosage. It is also recommended that the total amounts of sennosides A and B are mentioned in the package insert of OTC drugs containing Rhubarb or Rhubarb and Senna Leaf.
著者
村川 美也子 星川 恭子 中川 美奈 田中 聡司 由雄 祥代 須田 剛生 阿部 和道 黒田 英克 飯島 尋子 日本肝臓学会キャリア支援・ダイバーシティ推進委員東部会ワーキンググループ
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.476-486, 2023-10-01 (Released:2023-10-12)
参考文献数
8

第44回日本肝臓学会東部会のキャリア支援・ダイバーシティ推進委員会関連企画の一環として,学会参加者を対象にキャリア支援・学会・SNSに関するアンケート調査を実施し,238名(男性78%,女性22%,40歳未満21%)から回答を得た.「希望するキャリアを継続する際の大きな障害」について最多回答は「時間的な余裕」(61%),次いで「支援体制の不備」(43%)であり,「キャリア支援・ダイバーシティ推進において重要だと思うこと」は「働く環境の整備」(58%)が最多だった.また,学位の取得や留学については肯定的な意見が多かった(学位81%,留学75%).必要な学会の取り組みとしては,学術集会・教育講演会のハイブリッド開催(74%)や単位更新のweb化(51%)の要望が多かった.さらにSNSを利用している割合はFacebook 44%,Twitter 32%であり,Twitterは若い年代で多かった.
著者
小谷 俊之 黒田 晃
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.44-46, 2007-03-31 (Released:2017-02-13)
参考文献数
3

登熟期の高温条件においても乳白粒発生を軽減できる稲体栄養条件を検討するため,登熟初期から中期にかけて茎葉乾物重および葉色を調査し,乳白粒発生率との関係を解析した.その結果,登熟初期の稲体栄養状態と乳白粒発生率との関係は見られなかったが,登熟初期から中期にかけて稲体の栄養凋落や消耗が大きいと,乳白粒の発生増加を招くことが明らかになった.
著者
黒田 英明 西廣 淳 鷲谷 いづみ
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.21-36, 2009 (Released:2009-10-14)
参考文献数
45
被引用文献数
7 2

湖底の土砂中に含まれる散布体バンクは,湖岸植生を再生させる際の材料として有用であることが示唆されている.本研究では,湖内における土砂の採取場所間の種組成および密度の相違に影響する要因を明らかにするため,霞ヶ浦内の12地点の湖底土砂の散布体バンクを実生発生法実験により分析した.散布体バンクからは,全国版レッドリスト掲載種15種,沈水植物15種を含む,合計92分類群の維管束植物および車軸藻類が確認された.土砂採取地点付近の湖岸あるいは堤防法面に現存する植生と,散布体バンクの種組成を比較したところ,その類似性は低かった.散布体バンク中の在来の水生・湿生植物の種数および個体数に対する,土砂採取場所付近における過去の植生帯面積および現在の底質土砂の平均粒径の効果を,一般化線形混合モデルを用いて分析した.その結果,土砂の平均粒径による有意な負の効果が認められた.また,沈水植物の種数および個体数に対して,1970年代前半における沈水植物帯の面積による有意な正の効果が認められた.植生帯再生事業に用いる材料としての湖底の土砂中の散布体バンクの有効性が支持されるとともに,事業に有効な散布体を含む土砂を探索する上で,過去に存在した植生帯の面積や現在の湖底土砂の粒径組成が有用な手がかりとなることが示唆された.
著者
杉木 竣介 田中 正二 山崎 俊明 後藤 伸介 東 利紀 黒田 一成
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.50-55, 2023 (Released:2023-02-15)
参考文献数
18

〔目的〕本研究は,人工膝関節全置換術(TKA)後の個別理学療法(個別療法)と個別集団併用型理学療法(併用型療法)を比較し,併用型療法の効果を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕個別療法を行った者を個別療法群,併用型療法を行った者を併用型療法群とした.研究形式は後ろ向きコホート研究とした.〔結果〕膝関節屈曲可動域(ROM)は,術後3週と術後4週で個別療法群よりも併用型療法群で有意に大きかった.併用型療法群は,個別療法群よりも膝伸展筋力体重比が有意に高く,杖歩行獲得日数および在院日数が有意に短かった.〔結語〕TKA後の併用型療法は,個別療法よりも膝ROMや膝伸展筋力,杖歩行獲得日数や在院日数に正の効果を与える可能性が示唆された.
著者
宮田 一乘 高橋 誠史 黒田 篤
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.13-19, 2005 (Released:2008-07-30)
参考文献数
34

PCのグラフィックボード(GPU)の果たす役割は年々加速しており,CPU中心の計算環境からGPU中心の計算環境へと徐々に移行している.また,GPUの持つ機能をプログラムで利用できる環境が整ったことにより,GPUをグラフィック処理専用のCPUの補助プロセッサとしてではなく,並列計算機として応用する研究が活発化している.本論文では,GPUコンピューティングで何が可能となり,今後どのような発展が期待できるかを,具体的な例を挙げながら述べる.
著者
黒田 勇
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.1-24, 2020-10-31

本論文は、明治後期に展開された新聞事業としての長距離走大会の3事例を紹介し、スポーツを新聞事業として確立、発展させていく経過と特徴を明らかにするものである。その際、とりわけ大阪毎日新聞が、鉄道会社と連携することで、郊外にスポーツの空間を確保しつつ、観客として読者を動員していき、さらに、オリンピックを含め国際大会への参加への情熱を高めていくが、その事業運営と報道の特徴を明らかにする。
著者
松元 一明 黒田 裕子 寺島 朝子 前澤 佳代子 木津 純子
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.29-32, 2015 (Released:2015-04-05)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

先発医薬品と後発医薬品では添加物が異なるため,溶解性が異なる可能性が考えられる.そこで本研究ではコールター原理に基づいた自動細胞計数装置を用いて,バンコマイシン塩酸塩点滴静注用5製剤をそれぞれ生理食塩液に溶解し振とうした際の不溶性微粒子数を測定し,各製剤の溶解性を比較検討した.各振とう時間において5製剤の不溶性微粒子数には有意差が認められ,1製剤は先発医薬品よりいずれの時間においても有意に低値を示した.他の4製剤は振とう時間を長くすることで,有意に不溶性微粒子数は低値を示した.したがって,製剤毎の溶解性には差があり,溶解時間が異なることが確認された.バンコマイシン塩酸塩点滴静注用を適正に使用するには,溶解性の差を理解し,適切な溶解時間を現場の医療スタッフに周知徹底する必要がある.
著者
松下 啓子 黒田 研二
出版者
関西大学人間健康学部
雑誌
人間健康学研究 = Journal for the study of health and well-being (ISSN:21854939)
巻号頁・発行日
no.13, pp.55-68, 2020

本研究は先行研究から市民後見人の概念を構成する要素と要件を整理し、それをもとに市民後見人の新たな定義づけを試みることを目的としている。CiNii で「市民後見」、「社会貢献型後見人」、「区民後見人」をキーワードとして検索したところ158件がヒットした。そのうち関連の薄いものを除くと11件であった。さらに専門誌『実践成年後見』から手作業で3件を選択した。合計14件をレビュー対象とし、市民後見人を規定する記述を取り出して検討した。その結果、市民後見人の概念を構成する要素を「候補者個人の属性」、「地域性」、「支援組織による養成と継続した活動支援」、「活動形態」、「市民による権利擁護活動」、「報酬の意味」の6つに分類することができた。さらにこの6つの要素を「個人の要件」、「支援体制の要件」、「活動の要件」の3つの要件に整理した。これらの要素と要件から市民後見人の新たな定義を次のように提示した。「市民後見人とは自治体や自治体の委託機関が実施する養成研修を受講し、後見人として必要なスキルを身に付けた上、継続した支援を受けながら地域における福祉活動・権利擁護活動を実践する人々である。専門職の資格の有無は問わないが、これらの活動を職業として行うことはなく、地域での社会貢献として行う」黒田研二教授退職記念号

3 0 0 0 OA 蝙蝠日記

著者
黒田礼二 著
出版者
大鐙閣
巻号頁・発行日
1922
著者
黒田 勲
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.264-272, 1982-10-15 (Released:2018-02-28)

航空機発達の歴史は間時に人聞一機械系の安全追究の試行錯誤の歴史でもある, 憩速な性能伸展をとげる航空機と能力進展のない人聞との間のギャヅプをいかに埋めるかの努力が続けられてきた.従来の人的要因への対策の無効性の反省から,新たに人的要國の見直しが行なわれ,人的要因を誘発するデザイン,機器等の改善が実施されるようになってきた. 人的要因として最も童視される意識障害要因の排除方武,人闇の惜報処理能力に見合っ牟器材画の改善,自動化の導入,意思決定補助装置の開発,さらに教育方法等について検討を行なった. 同様の経過をとるであろう安全工学の進歩の資となれば幸いである.