著者
花島 洋平 下平 美文 大橋 剛介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.312, pp.19-24, 2001-09-10
被引用文献数
5

現在は, 各種発光原理に基づく画像ディスプレイが実用化されている.本研究では各種方式の画像ディスプレイに対する, 総合画像品質の評価方式を提案する.本方式は, ガンマ, 最高輝度・最低輝度, 色の再現を考慮している.以前の研究で提案された評価方式では要因の画質に対する影響の依存関係が検討されていなかったが, 本方式ではそれら要因を統合する方法が与えられる.その方法はそれら要因の中で最も画質に対する影響の大きなものを代表として用いる事である.この方式によって得られる総合画質は, 主観評価実験によって直接得られる評価値と良く一致した.
著者
郭 素梅 小黒 久史 佐藤 美恵 春日 正男 阿山 みよし
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.40, pp.47-50, 2007-05-11
被引用文献数
2

大型スクリーンを備えた映像シアターから携帯端末まで,様々な大きさのデバイスで映像コンテンツを鑑賞する機会が増えてきた.鑑賞者に高い満足度を与えるには,鑑賞デバイスの大きさや周囲の環境などに応じ,感性的効果を考慮した映像コンテンツ作成手法が必要であると考えられる.映像コンテンツが鑑賞者にもたらす感性的効果の評価手段として,反対評価語を両極に置く両極尺度を用いたSD(Semantic Differential)法がよく知られているが,対極評価語を使わない単極評価法も用いられている.本文では,映像コンテンツ鑑賞条件の代表的なパラメータである画面サイズと,色演出やカメラワーク演出を変えて感性評価実験を行う.評価法による差異を検討するため,両極評価法と単極評価法の両方式を併用し,その相違や関係,更にそれぞれの特徴を明らかにする.
著者
魯 偉 汪 平涛 土居原 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.44, pp.47-51, 2002-05-03

GISがかつての少数で高価なシステムからユビキタスシステムになりつつあるのに従って,その中心的な構成となる地図インターフェースのための効率的なアルゴリズムへの需要も増している.地図インターフェースとは,ユーザーからの要求に応じて,地図データを動的に処理して再構成することである.本論文では,地図インターフェースの基本問題である地図総描と地形解析について,3つのアルゴリズムを提案し,その有効性を検討する.
著者
辻村 直也 鶴 正人 尾家 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.457, pp.21-26, 2009-02-24

複数の送信者から単一受信者へデータを同時転送する場合,適切な送信レートの決定には,各々のパスに沿った最小リンク帯域幅(ボトルネック帯域幅)だけでなく,複数パスの共有区間内のボトルネック帯域幅を知る必要がある.我々は以前,このような共有部分パスのボトルネック帯域幅を送信者・受信者間のアクティブ計測だけから推定するために,疑似パケットペアを用いた推定方式の原理を提案した.本稿では,それに基づく具体的なオンライン推定手法を提案し,その推定精度や推定効率(時間)をネットワークシミュレーションによって評価する.
著者
伴 浩美 菅田 徹 Toby Dederick 大藪 多可志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.433, pp.59-66, 1998-11-20
被引用文献数
1

一般に言語は、ジャンルにより計量学的な特徴を有している。本研究では、各種ジャンルの米語文章資料をコンピュータを用いて計量言語学的に調べた。結果として、ジャーナリズム、テキストブック、小説のジャンルの同定が可能となった。このとき、各題材の文字と単語の頻度を求め、この頻度特性を関数y = c・exp(-bx)を用いて近似する。この関数の係数cとbを用いて行う。さらに、それらの値をメンバーシップ化し、ファジィ推論によりジャンルの度合を導出する。本研究により、英文資料のジャンルを同定することが可能になるとともに、教育題材を選出するときの一つの判断材料となり得る。
著者
金西 計英 松浦 健二 光原 弘幸 矢野 米雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.146, pp.33-38, 2008-07-12
被引用文献数
1

日本の大学ではレポート形式の課題が出されることが多い.これまで我々は,「共同レポート作成課題」に注目し,支援するシステムを開発してきた.しかし,開発したシステムを実際の授業で用いたところ,グループによっては全く議論が行われない,一人でレポートを作ってしまうなどの問題点が浮き彫りになった.レポート作成能力を向上するため,学習者の相互評価が有効なことが,これまでの研究で指摘されている.そこで,本研究では,WEBベースのレポート作成システムに,学習者がレポートを相互評価する機能を実装した.そして,このシステムを試用し,相互評価が,レポート作成の学習に有効な手法であることを検証した.
著者
野口 和人 黄瀬 浩一 岩村 雅一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.115, pp.99-104, 2007-06-21

SIFTなどの局所記述子の最近傍探索によって物体認識を行う場合には,一画像あたりの特徴ベクトルの数が膨大になるため,最近傍探索の効率が重要となる.本稿では,「認識に必要な最近傍探索の精度は画像によって異なる」という観点から処理を削減した効率的認識法を提案する.具体的には,近似最近傍探索に基づく識別器を多段階に縦列接続することにより,認識に用いる近似の程度を画像に応じて変更し,大幅な効率化を実現する.一万画像のデータベースを用いた実験の結果,処理時間を,多段階化を行わなかった場合の約1/5,ANNやLSHを近似最近傍探索の手法として用いた場合の約1/40に削減でき,例えば,認識率98%,処理時間1ms/queryを達成できることが分かった.また,12.2%のリジェクトを行うことによって,誤認識率を0.25%に抑えることもできた.
著者
若間 俊旭 芝 公仁 岡田 至弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.327, pp.29-34, 2008-11-20

本報告では,2枚の画像から抽出した特徴点群を三角形分割することによって,特徴点間の対応付けを行う方法を提案する.特徴点抽出にはスケール変化や回転に不変で,照明変化等にロバストなScale Invariant Feature Transform (SIFT)を用いる.本手法は特徴点群を三角形分割し,2枚の画像間の三角形で正規化相関を計算して比較することで誤った対応を除去する.三角形分割することによって,対象自身の変形にも対応することができる.また,分割された三角形毎に処理を並列化することによって対応付けに要する時間を短縮することが可能である.実験によって本手法の有効性を示す.
著者
西村 朋己 呉 海元 和田 俊和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.328, pp.237-242, 2008-11-20

制約の無い一般的な画像から対象物体の名称や領域などを認識する一般物体認識は,コンピュータビジョンの究極の課題の1つである.この分野の現在の主流な手法として局所特徴(Bag of Feature or BoF)+認識モデルの構築(pLSA,SVM,…etc)がある.認識精度を向上するために,新しい認識モデルの構築法等が次々と提案されてきている.様々な認識方法で共通して良く用いられる局所特徴の抽出部分では,現在主流として用いられている方法として,ランダムやエッジ、グリッド等を用いた中心点検出+ランダムスケール設定+SIFT特徴量記述といった方法が挙げられる.しかし,この方法では特徴点を中心とした周辺スケールに一致するような保障は無く,認識結果に悪影響があるのではないかと考えられる.そこで本論文では,一般物体認識に適した局所特徴の中心点とそのスケールを探す方法について考察する.共通のデータベースを用いて,提案手法の有効性を確認した.
著者
住谷 司 亀田 能成 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.363, pp.81-86, 2008-12-11

本論文では,撮影画像中のSIFT keyを元に,その撮影対象空間の三次元情報を陽に求めることなく,画像上で撮影対象空間の重複度合を定量化する手法について提案する.撮影対象空間の重複度合解析は,多カメラでの空間モニタリングにおける重要な課題の一つである.モニタリングでは観察方向が重要な情報なので,撮影対象空間の重複度合いは,空間自体の重なりだけでなく,各カメラの視線方向も考慮して定量化されなければならない.本研究では,移動カメラであれ,固定カメラであれ,同一空間内で撮影しているカメラが同一方向から重複して撮影している部分空間を計測対象とし,その見かけの大きさを定量化する.本稿では重複する部分空間を検出するためにSIFT keyを用い,各画像で共起して発生するSIFT key集合を求め,撮影対象空間の重複度合いを画像上でのSIFT key集合の外接矩形で定義する.特に,移動カメラのように画像間に時間的連続性が期待できる場合は,まずSIFT keyの追跡を行い,一定期間以上追跡ができたSIFT key集合に基づいて重複度合いを求める.このSIFT key追跡のために,フレーム間での近傍拘束を導入する.実験により,移動カメラが固定カメラの近傍を通る様子を定量化できることを示す.
著者
浅田 順之 笹瀬 巌
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.267, pp.53-58, 2008-10-24

放送波を用いたバイスタティックレーダでは,送信局から直接伝搬する直接波やマルチパス波等の不要波のサイドローブ成分が,所望信号の強度に対して無視できないため,不要波抑圧が性能を向上させる上で課題となっている。従来の抑圧方式にはNLMS (Normalized Least Mean Square)規範の適応フィルタやサイドローブキャンセラを用いた方法があり,前者はNLMSによるため抑圧度が収束するまでかかる時間の問題になることや,目標の遅延時間がフィルタのタップ長以下となったとき,目標信号が影響を受ける問題がありSFN (Single Frequency Network)の放送形態を想定した場合,比較的長い遅延時間をもつ不要波が混入する可能性があるためこの問題は深刻化する。また,後者は地上デジタルテレビジョン放送の場合,参照信号がマルチパスの影響を受けている場合においても,ガードインターバルを利用して復調後再生した信号を参照信号として用いることで抑圧を行うことができるが,高精度な抑圧を行うためには高分解能で不要波の遅延時間を求め,その時間だけ遅延させた信号を抑圧用の参照信号とする必要がある。しかし従来のアナログ放送では参照信号のマルチパスの問題の解決は困難であり,また遅延時間を参照信号と不要波の相互相関で算出した場合,分解能は信号帯域幅の逆数で制限される問題がある。本論文では放送信号に含まれるSP (Scattered Pilot)信号に対してMUSIC処理を行い,高分解能で遅延時間を求め,伝送路の応答を考慮して各サンプル点での不要波の寄与から,不要波のレプリカ信号を作成し,所望信号と不要波が混在した信号からレプリカ信号を減算することで不要波を抑圧する方法を検討した。計算機シミュレーションで性能評価を行い,従来方法と比較した結果,提案方式は適応フィルタでの上述の問題点が生じず,かつ従来のサイドローブキャンセラの抑圧性能と比べて,不要波の入力が大きくなるほど,提案方式の抑圧性能が優位であることを示す。
著者
荒川 豊 柏木 啓一郎 中村 隆幸 中村 元紀 松尾 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.79, pp.49-54, 2009-06-04

我々はセンサやアクチュエータにより収集・操作する実世界のデータを蓄積・検索する機構uTupleSpaceの研究を行っている。多数のデバイスからのデータを蓄積し、様々なアプリケーションでこれを共有するため、uTupleSpaceはスケール性を考慮して構築されなければならない。そこで、uTupleSpaceを構成する複数サーバ間で動的に負荷を分散し、また必要に応じてサーバ増設を可能とするダイナミックヘルプ方式を考案した。評価の結果、センサデータを利用する想定アプリケーションにおける負荷に対し、考案方式によりuTupleSpaceは十分にスケール可能となることを確認した。
著者
横野 稔 鈴木 雅洋 上平 員丈
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.75, pp.55-58, 2009-06-01
被引用文献数
3

筆者らはこれまでの研究において観察者の運動の特性を利用することによって光学シースルーによる複合/拡張現実感における仮想対象を視覚的に知覚している位置を推定することを提案した.本研究においては,観察者が仮想対象に手を伸ばす場合に関して,運動時間の関数としての観察者の手の奥行き位置にロジスティック関数を適合することによって仮想対象を視覚的に知覚している奥行き位置を推定する.
著者
門石 明浩 原 良昭 吉田 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.401, pp.15-18, 2004-10-27

本研究では,等尺性随意収縮時に測定される筋音図(MMG)を時間一周波数解析の手法の1つであるMatching Pursuit(MP)法を用いて解析する.上腕二頭筋を最大随意収縮力(MVC)の10〜90%まで一定の割合で力を増加させた時のMMGを測定し,MP法により詳細な時間周波数分布を求めた.30%MVC未満は20Hz前後の周波数成分にエネルギが集中していた.30〜60%MVCの範囲では%MVCの増加と共に高周波成分も増加した.60%MVC以上では特徴的な周波数成分の変化は確認されなかった.本結果より,30%MVC未満では遅筋線維が動員され,30%MVCから速筋線維の動員が開始されることが示唆された.
著者
川前 徳章 山田 武士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.51, pp.19-24, 2009-05-15

本稿では文書間及びそれらの著者間各々の類似性を評価する為に,著者の興味と文書の内容の依存関係を反映した潜在変数モデルを提案する.提案モデルの特徴は,通常のトピックモデルを拡張し,文書間及び著者間各々に潜在変数を導入している点である.文書毎に導入される変数(文書クラス)は,文書のトピックを選択するための確率分布を持ち,類似した内容の文書間で共有されるものとする.同様に著者毎に導入される変数(著者クラス)は,文書クラス選択の確率分布を持ち,類似した興味を持つ著者間で共有されるものとする.それ故,文書生成を著者クラス,文書クラス及びトピックとその依存関係を用いてモデル化し,そのクラスを用いて著者間及び文書間の類似性を評価できる.論文著者データを用いた実験により,提案手法が著者クラス及び文書クラスを推定し,その結果,文書と著者の関係データを内容と興味の低次元の空間に射影できること,及びテキスト生成モデルとしての有効性を確認できた.
著者
木村 昌弘 斉藤 和巳 上田 修功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.253, pp.61-66, 2002-07-19

本論文では、成長ネットワークモデルとその学習アルゴリズムを提案する。従来のスケールフリーモデルと異なり、WWWを含む多くの実世界ネットワークの重要な特徴である、コミュニティー構造を組み込む。提案モデルが巾則後部をもつ次数分布を示すこと、および、我々の方法がコミュニティーの情報をもたないデータから新リンク生成確率を正確に推定できることを、実験により確認した。さらに、動的ハブ度という量を導入することにより、コミュニティー間のハブ度の変化を予測できた。
著者
田中 沙織 銅谷 賢治 岡田 剛 上田 一貴 岡本 泰昌 山脇 成人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.157, pp.37-42, 2002-06-20

強化学習において「メタパラメタ」の設定は非常に重要かつ困難な問題である.本研究では神経修飾物質のセロトニンが報酬予測の時間スケールを決定するという仮説の検証に向けた準備実験を行った.長期と短期の報酬予測を行うタスクを用意し,実行中の脳活動をfMRIにより測定したところ,長期の報酬予測では視床下核,視床背内側核,淡蒼球などの基底核と,皮質では帯状回後部,前頭前野,頭頂後頭側頭連合野に顕著な活動が見られた.これに対し,短期の報酬予測では被核,帯状回前部に目立った活動が見られた。これらの結果は,時間スケールの異なる報酬予測は,異なるネットワークを介して行われていることを示唆していた。さらに強化学習理論に基づいた解析を行ったところ,長期の報酬の予測誤差に関連する部位は視床下核,淡蒼球であった.この結果は,大脳基底核の強化学習モデルを支持するとともに,さらに機能ごとに詳細化されたモデルを構築するうえで重要な手がかりになることと思われる.
著者
松田 庄司 橋口 浩之 深尾 昌一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.355, pp.95-98, 2005-10-13

分散アレーアンテナは, レーダにおいて複数のサブアレーを分散して配置し, これらの受信信号をデジタルビーム形成することにより高利得を得るアンテナ形態である.しかし, サブアレーの配置間隔が波長に比べて十分長い場合, 通常のビーム形成方法では多数のグレーティングローブが発生する.この対策として, 我々はノルム制約及び対角荷重によりロバスト性を付加したCaponビームフォーマを用いればグレーティングローブを抑圧でき, かつビーム幅の減少によるレーダーの捜索効率の低下を防ぐことができることを示した[2].本報告では, これらのビーム形成方法において, ステアリングベクトル誤差がメインビーム利得やグレーティングローブ抑圧度に及ぼす影響が小さく, このような誤差へのロバスト性を有することを示す.
著者
石山 芳幸 大槻 知明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.127, pp.23-28, 2003-06-19

近年,Ultra Wideband-Impulse Radio(UWB-IR)が,高速室内多元接続無線通信方式として注目されている.UWB-IRは,各ビットに対して,パルスを複数回繰り返し送信する方式である.UWB-IRで高速伝送を実現する方法として,多値変調の使用があげられる.本稿では,入力1og_2Mビットに対して,長さMのWalsh Hadamard(WH)符号から1つを選択し,その各要素を各送信パルスに割り当てBinary Phase Shift Keying(BPSK)で送信する方式(WH-BPSK)と,入力1og_2Mビットに対して,log_2M-1ビットをM/2-ary Pulse Position Modulation (PPM)に割り当て,残りの1ビットをパルスの極性に割り当てる,つまり,陪直交信号を用いた方式(BM)について考察する.これらの方式について,理論解析により,白色ガウス雑音(AWGN)通信路および実ガウスフェージング通信路におけるビット誤り率(BER)特性を評価し,従来報告されているM元PPM,WH-BPPMを用いたUWB-IR方式と比較検討した.