著者
中村 和之 小林 淳哉 小田 寛貴 山本 けい子 瀬川 拓郎 八重樫 忠郎 岡 陽一郎
出版者
函館工業高等専門学校
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

奥州藤原氏は、約百年にわたって東北地方を支配した。その富の源泉は砂金である。世界遺産の中尊寺金色堂は、黄金に輝く建物で有名である。瀬川拓郎は、北海道のアイヌが交易品として砂金を平泉に持って行ったとする仮説を立てた。本研究の目的はその仮説の検証である。まず、北海道と東北地方の砂金を分析した。つぎに藤原秀衡の別邸の柳之御所遺跡から出土した遺物に付着した砂金を分析した。両者を比較することにより、北海道の砂金が平泉にもたらされていたかどうかを確認した。これまでの検討では、平泉から出土した砂金は岩手県産のものである可能性が高い。北海道から砂金が持ち込まれたとする仮説は証明できなかった。
著者
広瀬 茂久
出版者
東京工業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012

魚類の浮き袋のガス腺と対向流血管系に発現する乳酸輸送体を同定し,乳酸の回収とグルコースの送達が効率よく行われるための仕組みを解明した。さらに,ガス腺細胞に予想外の酵素(Fbp: Fructose bisphosphatase)が特異的に高発現していることから,代謝の空転サイクルが作動していることを明らかにした。解糖系の一部を空回りさせることによって熱を発生させ,浮き袋内にガスを閉じ込め易くしているという驚くべき仕組みを解明した。
著者
杉山 茂 外輪 健一郎
出版者
徳島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

プロパンからプロピレンへの接触酸化脱水素反応において、プロピレンの完全酸化によるCOやCO_2の生成を抑えるため、マイクロリアクタを用いた。カルシウム水酸アパタイトを触媒とし、反応温度に対し非定常操作を用いると、3. 2%のプロパン変化率の時、73%のプロピレン選択率が得られ、通常の常圧固定賞流通式反応器におけるプロパン変化率3. 1%におけるプロピレン選択率0%を著しく改善できた。
著者
新城 靖
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究の目的は、カジュアル利用者(コンピュータに不慣れな利用者)にも簡単に利用できるプライバシを保護するオペレーティング システムを実現することである。そのために、申請者が考案した「多重世界モデル」をもちいる。これは、SF (Science Fiction) のパラレルワールドを、OS レベルで実現するものである。本研究では、多重世界モデルを用いて、「双子の研究」を行う。双子の研究とは、氏名や生年月日等の個人情報をわずかに変化させ た類似の実行環境でプログラムを動作させ、その差を調べることである。これにより、プライバシ情報を含むファイルや通信を特定し 削除するツールを作成する。平成29年度には、Docker を用いて作成した2つの類似の実行環境「双子の環境」で動作させるための Web ブラウザを実装した。この Web ブラウザは、協調ブラウジングの技術を用いて、片方の Web ブラウザの動作をもう片方の Web ブラウザに伝え、同じサーバを同じようにアクセスすることが用意に可能になる。また、コンテナ発信される通信内容を Man-In-The-Middle Proxy を用いて解析することに成功した。これにより、サーバから送られてくる通信内容を比較することが可能になった。平成29年度には、複数のコンテナでブラウザを実行し、ドメイン名により自動的にコンテナを切り替える仕組みを実現した。利用者が登録されたドメイン名のリンクをクリックすると、それドメイン名に対応したコンテナで動作しているブラウザに動作が引き継がれる。この仕組みにより、利用者は、複数のネットネームを簡単に使い分けられるようになる。利用者が誤って別のコンテナで接続すべきサーバのリンクをアクセスしたとしても、自動的に本来の実行環境を選び、実行を継続できるようになった。
著者
清水 紀宏 春日 晃章 中野 貴博
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は、家庭の社会経済的条件と子どもの運動・スポーツ習慣、体力・運動能力との関係を明らかにするとともに、そうした体力・スポーツに関わる格差が、子どもたちの学校生活や社会関係に及ぼす悪影響を検討した。主要な結果は次の通りである。1.世帯収入が多く、学校外スポーツに多くの投資をしている家庭の子どもほど、体力・運動能力は高かった。また、家庭の社会経済的条件は、スポーツ機会の格差を通じて、体力格差や意欲格差を生じさせていた。2.体力の高さは、学校満足感や孤独感などの学会生活変数にもつ大きな影響を及ぼしていた。
著者
池中 良徳 水川 葉月 中山 翔太
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

当該研究では、比較生物学・系統解析により、脊椎動物におけるグルクロン酸抱合酵素(UGT)の種差を明らかにする事で、その生体内での役割と分子メカニズムについて解明することを試みた。その結果、UGT1A6活性が低いと報告されていたネコ以外にも、鰭脚類で極めてその活性が低い事が明らかになった。更に、ネコやアザラシではUGT1Aに加えUGT2B活性が低く、偽遺伝子化している事が示唆された。この結果から、グルクロン酸抱合は哺乳動物にとって極めて重要な解毒反応であると共に、欠損している動物では化学物質にとってのハイリスクアニマルであることが示唆された。
著者
北村 達也
出版者
甲南大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では,発声時や歌唱時の体表面の皮膚振動パターンを計測する方法,さらには発声訓練において皮膚振動を視覚的にフィードバックする方法について検討した.まず,歌唱時の皮膚振動パターンをスキャニング型レーザードップラ振動計により計測した.そして,裏声と地声により顔面の皮膚振動パターンが異なること,歌声の基本周波数によって前額の皮膚振動のパワーが増加することなどを明らかにした.また,ストロー発声に基づく発声訓練において口唇部の皮膚振動の情報をフィードバックするシステムを開発した.10名を対象にした評価実験の結果,このシステムを利用することによって訓練効果が向上することが示された.
著者
深瀬 浩一 真鍋 良幸
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

3糖構造α-Galエピトープは,多くの哺乳類で広く発現しているものの,ヒトはこの糖鎖構造を持たない.その代わりに,ヒトは大量の抗Gal抗体を持つ.本研究では,化学合成したα-Galエピトープとがん抗体を複合化させることで,がん細胞を特異的にα-Gal標識し,超急性拒絶反応を引き起こすことにより,がん細胞を排除する全く新しいがん免疫療法の開発を目指した.まず,α-Galの効率的な化学合成を行った.さらに,合成したα-Galをリンパ腫細胞に発現するCD20に対する抗体と複合化し,全く新しい抗体薬物複合体の調製に成功した.また,α-Galのアジュバント(抗原性補強剤)としての利用も検討した.
著者
宮本 直和 川上 泰雄 若原 卓
出版者
鹿屋体育大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

二関節筋である大腿直筋は、解剖学的に遠位と近位の二箇所で大腿神経の支配を受けているが、この二箇所が随意収縮中に別々に制御されているのか否か、また、別々に制御されている場合、それは二関節筋特有のものであるのかについては不明である。本研究で、膝関節伸展および股関節屈曲筋力発揮中に外側広筋・内側広筋・大腿直筋の複数箇所から筋電図信号を導出したところ、膝関節伸展筋力発揮時にはいずれの筋でも筋内で均一に、股関節屈曲筋力発揮時には大腿直筋の筋活動は遠位と近位で別々に制御されていることが明らかとなった。この結果は、二関節筋である大腿直筋内に機能的コンパートメントが存在することを示唆している。
著者
佐藤 喜和 中下 留美子
出版者
酪農学園大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

国後島・択捉島には世界で唯一上半身が白いヒグマが生息している。この毛色パタンにはサケ類を捕獲する際に発見されにくいという適応的な意義があるとの仮説を立て,これを明らかにする足がかりを得ることを目的に研究を行った。国後島・択捉島のヒグマは個体差なく草本類とサケマス類,果実類を中心とした資源利用をしていた。着衣色を変えカラフトマスの反応を見る実験から,黒には敏感に反応し接近しなかったが,白には接近しやすかったことから,上半身が白いヒグマには適応的意義があることが示唆された。
著者
村田 真一 大平 陽一 野中 進 フレーブニコワ ヴェーラ ヴェスツテイン ヴィレム シャートワ イリーナ ロマーヒン アンドレイ ボチーエフ ステパン
出版者
上智大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

間芸術性(芸術の媒介性)の概念を用いて、現代の文学・映画・演劇・デザインのジャンル間で交わる要素の理論的・実践的研究を日本・ウクライナ・ロシア・セルビア・オランダの研究者と芸術家の参画を得て行ない、間芸術性と20世紀芸術に関する国際セミナー開催と出版物(『アヴァンギャルド詩学の間芸術性』、2018年、ベオグラード大学出版部)により、その国際的研究の成果をまとめた。これにより、内外の研究者のみならず、学生・院生や芸術文化に関心のある一般の人々にも、新しい芸術研究の視点と手法を提示することができた。
著者
松本 欣三 Suresh Awale 藤原 博典 堀 悦郎
出版者
富山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

ADHAを含む発達障害(DD)と病因と症状が類似する隔離飼育マウスをエピジェネティック発達障害モデルとして用い,発症機構と漢方薬(抑肝散,桂枝湯)による治療及び予防を検討した。抑肝散のみが注意様行動,一部の症状に対して治療効果を示した。一方,抑肝散や桂枝湯の投与を発達初期から開始した場合,DD様症状が抑制されたことから,両漢方薬はDDの予防軽減に有用と推測された。また隔離飼育動物では神経ステロイドのアロプレグナノロン (ALLO)の生合成が障害されている点に着目し,脳内ALLO量を低下させた結果,社会性行動の障害が誘導されたことから,ALLO産生障害がDDの発症に関与する可能性が示唆された。
著者
福田 早苗 江口 暁子
出版者
関西福祉科学大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

慢性疲労は、ウイルスを含む何らかの外的なストレスを原因として神経内分泌-免疫系の異常が生じその結果として「疲労」という言葉に代表される諸症状により、パフォーマンスの低下が起こっている。疲労を主訴とする代表的な疾患である慢性疲労症候群では脳内グリア細胞の発現異常があり、またその原因に何らかの炎症がかかわっていることは様々な先行研究より明らかとなっている。しかしながら、血中で測定可能なバイオマーカーは同定されていない。本研究では、疲労に特異的なバイオマーカー探索を実施したので報告する。
著者
竹内 幹
出版者
一橋大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

カブトムシの闘争傾向を分析しナッシュ均衡の実証をするために、111頭のカブトムシを各4回(延べ444回)闘争させたデータの分析を行った。そこでは、基準となる個体を設けて、それに対する各個体の闘争傾向を観察することで、体格や頭角長と闘争傾向の関係を個体ごとに整理できた。2種類の戦略を特徴づけるデータが得られたと確信している。ただし、学会報告で受けたコメントから、判別分析の手法を開発する必要があると判断し、その正しい手法を調査した(現在も続行中)。以上とは独立に、カブトムシの体格の決定が、幼虫時の栄養摂取状態にあることを実証するために、幼虫を114匹飼育し、栄養状態を統制し、成虫の体格に与える影響の分析を試みた。だが、大型個体を中心に3割近くが死亡してしまったため、残念ながら分析結果を得ることはできなかった。以上と並行して、信念形成の実証として、コオロギの闘争行動を統制することを試みた。闘争させることはできているが、信念形成をうながすためには、数ヶ月単位で一定期間飼育を続ける必要があり、安定的な飼育を試行した。なお、研究成果を、平成29年10月にバージニア・コモンウェルス大学で開かれた「Economic Science Association (ESA=実験経済学の分野で最も代表的な国際学会)」の北米大会、また、平成29年11月にシドニー大学で開かれた「Behavioural economics: Foundations and applied research」の学会で報告し、非常に有用なコメントを受けた。
著者
鈴間 潔 赤木 忠道 村上 智昭 宇治 彰人 北岡 隆 藤川 亜月茶 築城 英子 松本 牧子 木下 博文 前川 有紀 劉 美智 高見 由美子 浜崎 幸子 高橋 政代
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

2011年に故笹井芳樹先生らのグループよりマウスES細胞から網膜を組織として3次元的に再生できることが報告された(Eiraku M, Nature 2011:472:51)。我々は再生された網膜の周辺部に形態学的に毛様体組織と類似した構造があることを発見し、故笹井先生らのグループと共同で毛様体組織を効率的に再生する方法を開発することに成功した。本研究は再生毛様体を眼内に移植することにより眼球癆の治療法開発、同時に房水にサイトカインや細胞生存因子を分泌させるという新しいドラッグデリバリーの方法を応用した眼疾患の治療法開発を目指す。今後は動物モデルへの移植研究を行う予定である。
著者
高橋 智幸 徳重 英信 鶴田 浩章
出版者
関西大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

微弱電流によりサンゴの成長を促進させる技術の開発を目的として,以下のような現地調査,水理実験,サンゴ育成用モルタル基盤の開発およびサンゴ飼育実験を実施した.現地調査は沖縄県において実施し,実際のサンゴ被害およびサンゴ再生の現状について調べた.水理実験では循環型水路を使用して,サンゴ再生を目的とした自立型発電システムの設計および性能試験を実施した.サンゴ育成用モルタル基盤の開発では材料や形状について検討し,設計した.飼育実験では実際にサンゴが生息している海底を再現した水槽においてサンゴを飼育し,サンゴ育成用モルタル基盤の条件や微弱電流の有無による成長率を比較した.
著者
奥 直也 桑原 重文
出版者
富山県立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

両生類や爬虫類は、体表の分泌腺から悪臭や毒を出して捕食者から身を守ると考えられているが、実験的に証明されていない。そこで苦味と悪臭でヘビからの捕食を防ぐと考えられるツチガエルを材料に、ヘビ捕食作用の物質的実体と考えられる苦味物質と悪臭物質の同定に取り組んだ。カエルへの影響を極力抑えた非侵襲的な体表分泌物の採取法及び新臭気捕集法“ドライヘッドスペース法”を開発し、苦味物質としてrugosamarin Aと命名したペプチドを、また悪臭を構成する成分の一部としてイオノン誘導体と2種のアルデヒドを同定した。
著者
川上 有光 河野 寛 田中 重陽
出版者
国士舘大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

先行研究において,反応時間は呼吸相による影響を受けることが明らかにされており,特に呼気相に局所的反応時間および全身反応時間が高まることが報告されている。つまり,この呼吸相と反応時間の関係は,反応時間がパフォーマンスに影響する競技においては重要な役割を担うことになる。剣道は局所および全身の反応時間を高める必要がある代表的な競技の1つである。全身反応時間は呼吸相のうち,呼気相に高まることが分かっている。しかしながら,剣道の打突反応時間における呼吸相の影響はいまだ明らかではない。これを明らかにすることで,剣道の試合中や練習中に呼吸をどのようンにコトロールすればよいのかが明確になり,剣道の競技力向上の一助になると考えられる。そこで、本年度は呼吸相が剣道における打突反応時間に影響を及ぼすかどうかを検討するために,剣道有段者の大学剣道部員を対象として,自由呼吸,統制呼吸および息止め中の打突反応時間を評価する実験を実施した。その結果,自由呼吸および統制呼吸において,呼気相と吸気相の打突の反応時間に有意な差は認められなかった。一方,膝が動き出す時間と剣先が動き出す時間のピーク値については,統制呼吸時と比較して息止め時で有意に低値を示した。このことは息を止めている状態がもっとも早く反応できる可能性があることを示している。しかしながら,実際に竹刀が目標に当たる時間については,試技間に有意な差は認められなかった。一方で,自由呼吸は,吸気相および呼気相いずれにおいても,統制呼吸よりも剣先の反応時間が早かった。これは呼吸の仕方が少なからず反応時間に影響を及ぼすことを示唆している。本研究では,呼吸相が剣道の打突反応時間へ明確に影響を及ぼすことを明らかにはできなかったが,少なくとも息を止めている状態において反応時間が早くなること,また呼吸の仕方が反応時間に影響を与えることを示唆する結果が得られた。
著者
堀端 章 松川 哲也
出版者
近畿大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

紀の川流域の地域遺伝資源である薬用紫蘇の1系統について、外観特性および機能性成分含有量に関する遺伝を調査した結果、本系統は形態的特徴および機能性成分含有量に関して固定していると考えられた。一方、この高機能性シソの機能性向上と周年生産技術の確立を目指して、単色光補光による生育調節を試みたところ、青色光補光が花成を顕著に抑制し、ペリルアルデヒド含有量が高く維持する効果をもつことが明らかとなった。
著者
仲地 豊 金沢 徹文 康 純 岡崎 康司
出版者
埼玉医科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究課題は性同一性障害(GID)当事者ゲノムの全遺伝子のうち、エクソン領域を対象とした全エクソーム解析による研究計画であった。しかし海外の研究グループから性同一性障害と関連が示唆されるエクソン領域以外の多型が報告された。当初予定していた全エクソーム解析ではエクソン領域近傍100bp程度の範囲までしか変異・多型を検出することができないため、手法を当初の計画から変更し全ゲノム解析に移行して再解析をする必要があった。予備解析でイントロン領域や遺伝子間領域にみられる反復配列多型の検出も全ゲノム解析で十分可能であったため、手法を変更して10例のGID当事者サンプルについて全ゲノム解析をおこなった。