著者
川崎 富作 神前 章雄
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.178-222,225, 1967-03-30 (Released:2017-02-10)
被引用文献数
4

In our series of 50 patients admitted to the Pediatric Department of Japanese Red Cross Central Hospital, Tokyo, from January of 1961 to November of 1966, its main clinical features were as follows: 1) All patients (50 cases) had temperature of 38 C. and more and its duration was at least 6 days in spite of antibiotics therapy. 2) In 49 (98%) of 50 cases bilateral injection of bulbal conjunctivae was seen. Pseudomembrane formation or corneal complication were not seen. 3) Forty-three cases (86%) of our series had skin eruption. The lesions were basely erythematous, appeared in whole body, especially in the plams and the soles, caracterized byno vesicle or bullous formations. 4) Forty-eight (96%) of 50 casesshowed dried, injected, eroded and fissurated lips, sometimes with bleeding and crust formation. Mucous-membrane of the mouth showed diffuse injection without any vesicle or aphtha formations. There were sometimes strawberry-tongue. 5) Thirty-three (66%) of 50 cases had acute non-suppurative crevical lymphadenitis which showed from thumb-tip to hens-egg and more in size. 6) Angioneurotic edema of hands and feet was seen 22 cases (44%) in infancy and small children. 7) Acrodesauqmation from the junction of the nail and skin on fingers and toes was seen in 49 cases (98%). It began to almost second week of illness. This desquamation limited in hands and feet, never seen in other parts of the body. 8) The age range was from 2-month-old to 9-year-and-1-month-old. Over half of patients, 27 cases (54%) was under 2-year-old. 9) This syndrome showed natural curability, no residual formation, no recurrency and no contagious tendency among siblings. From the clinical findings mentioned above this syndrome seemed to be a new clinical entity.
著者
戸井田 一郎
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.1-7, 2000-01-15 (Released:2011-05-24)
参考文献数
12

BCG vaccination programme and BCG vaccination coverage in the world were summarized mainly based on the published informations from official organizations, such as World Health Organization (WHO), International Union Against Tuberculosis and Lung Disease (IUATLD) and Centers for Disease Control and Prevention (CDC).From this review, we can see how widely BCG has been used for the prevention of tuberculosis in the world.In most of the developing countries, especially in Africa, the Americas, and Pacific Region, BCG vaccination is carried out to newborn babies soon after birth by intradermal injection according to the recommendations from WHO, but some of the developing countries in Asia and Europe have their own modified BCG vaccination programmes.In economically developed countries, BCG vaccination programme has been established according to the tuberculosis status of each countries. Some countries have general vaccination policy, and other countries have selected vaccination policy, but there is no country where BCG vaccination is not carried out at all. Among G8 contries, as representatives of the economically developed countries, Japan, United Kingdom, France and Russian Federation have BCG-general vaccination policy for the specified age group. In these 4 coun tries revaccination (s) of BCG are still carried out. In Germany, some provinces have general vaccination policy and some others have selected vaccination policy. In the United States of America, BCG vaccination is recommended to selected high risk infants and health care workers by CDC.There are many debates as for the efficacy and safety of BCG vaccination, and the developement of new vaccine better than BCG has been actively discussed and some encouraging results in animal models have been reported from several laboratories. But, there is almost no possibility to be able to use a new vaccine in the routine practice within a couple of years. From the practical point of view, therefore, the operational researches for the better and more appropriate usage of BCG are equally important and more practical than the researches for the development of new vaccines.
著者
水島 淳
出版者
心の科学の基礎論研究会
雑誌
こころの科学とエピステモロジー (ISSN:24362131)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.21-44, 2023-05-15 (Released:2023-06-02)

本論文は、反出生主義の精緻化を目指し、その上で切り捨てられることになる感情、特に〈生まれてこない方がよかった〉に注目し、そのケアも同時に目指したものである。反出生主義を「人間、場合によってはすべての有感生物から苦痛を取り除く思想」とし、現代反出生主義が感情の範疇である可能性と理性と論理だけで組み上げた反出生主義の冷酷さ示す。そして理性によって退けられる感情である〈生まれてこない方がよかった〉を3つの視点からケアする道を探っていく。その3つの視点とは「基本的自尊感情」、「いるからいる」、「死にたい」へのケア方法の応用である。
著者
小倉 有子 庄林 愛 Ogura Yuko Shobayashi Megumi
出版者
安田女子大学
雑誌
安田女子大学紀要 = Journal of Yasuda Women's University (ISSN:02896494)
巻号頁・発行日
no.49, pp.297-304, 2021-02-28

グルテンは、小麦などの麦類に含まれる蛋白質の一種であり、米国ではグルテンを含まない食品を「グルテンフリー(以下、GF)」と表示している。GFと表示された食品(以下、GF食品)を用いた食生活は(以下GF食)、セリアック病などの治療に用いられている。近年、欧米においてGF食は健康に有用である、さらには痩身にも有用であるとの情報が拡散し、グルテンを避ける必要がない者がGF食を取り入れる傾向がある。これをうけて日本でも同様の情報が拡散しGF食品が増加してきた。本研究では、グルテンを避ける必要がない者がGFを選択した場合、非GFと比較して、摂取する栄養量にどのような差異が生じるかを明らかにすることを目的とした。本研究では、GF食/非GF食として最もポピュラーだと思われるパンを試料とした。 結果、グルテンを避ける必要がない者がGFパンを長期的かつ日常的に選択した場合、非GFパンを選択した場合と比較して、食物繊維や鉄の不足および脂質の過剰といった悪影響が出る可能性があることがわかった。
著者
今泉 友子
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稻田法學 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.223-256, 2012-03-20
著者
吉岡 郁夫
出版者
筑波大学比較民俗研究会
雑誌
比較民俗研究 (ISSN:09157468)
巻号頁・発行日
no.19, pp.135-140, 2003-11

中国には古来、女性の足を人工的に小さくする纏足の習俗があったことは、日本でもよく知られている。この習俗は漢民族の間に広く根強く定着し、近年になってようやく頽れた。一般には、この習俗が中国以外で行なわれたことがないという理由で、世界的に特異なものとみる傾向がある。・・・
著者
清原 一暁 中山 実 木村 博茂 清水 英夫 清水 康敬
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.117-126, 2003
参考文献数
11
被引用文献数
9

本研究では,印刷物による提示とコンピュータ画面の提示による文章理解の違いを調べ,わかりやすい文章提示の方法を検討した.文章の理解度を内容に関するテスト成績で調べた.その結果,表示メディアについては,提示方法によらず印刷物がディスプレイに比べて良いことが分かった.また,LCDがCRTよりも理解度において優れていることが分かった.さらに,すべての表示メディアにおいて,明朝体と比べてゴシック体の方が文章理解において成績が良い事を明らかにした.

223 0 0 0 OA 続群書類従

著者
塙保己一 編
出版者
続群書類従完成会
巻号頁・発行日
vol.第23輯ノ下 武家部, 1926

223 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年06月02日, 1923-06-02
著者
浅利 裕伸 池田 敬 岩崎 亘典 岩下 明生 江成 はるか 江成 広斗 奥田 加奈 加藤 卓也 小池 伸介 小寺 祐二 小林 喬子 佐々木 浩 姜 兆文 杉浦 義文 關 義和 竹内 正彦 立木 靖之 田中 浩 辻 大和 中西 希 平田 滋樹 藤井 猛 村上 隆広 山﨑 文晶 山田 雄作 亘 悠哉
出版者
京都大学学術出版会
巻号頁・発行日
2015-03-25

希少種の保護や過増加した在来種・外来種の対策など、野生動物をめぐるさまざまな課題に応えるフィールド調査法。各動物の食性や個体数に関する既存研究をまとめ、地図の読み方やフィールド機材の使い方、糞や足跡をはじめとする動物の痕跡の識別法を具体的に示し、得られた情報から食性や個体数、生息地を評価する方法を体系的に解説する。
著者
北田 修一
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.241-250, 2016 (Released:2016-06-07)
参考文献数
52
被引用文献数
1
著者
今井 美香 平井 真理 桑原 裕子 岩瀬 敏 西村 直記 清水 祐樹 菅屋 潤壹 藤井 徹也
出版者
日本看護技術学会
雑誌
日本看護技術学会誌 (ISSN:13495429)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.111-120, 2011-04-20 (Released:2016-08-01)
参考文献数
13

目的 : 本研究では,仰臥位と座位で排便時の怒責圧の強さの差異が循環系に及ぼす影響を検討した. 方法 : 健康な成人男女 21人 (平均年齢 32.7 ± 10.1歳) を対象に,室温 27℃,湿度 50%に設定した人工気候室で実験を行った.被験者は仰臥位および座位姿勢をとり,1回 15秒の怒責をかけた.怒責圧は10,20および 30mmHgとし,その時の血圧と心拍数を測定した. 結果 : 仰臥位と座位ともに,怒責圧が高いほど血圧 ・ 心拍数の変化は大きかった.血圧や心拍数の変化は怒責中のみならず,怒責解除後も怒責圧が高いほど大きかった.また怒責圧 30mmHgの場合では,Ⅰ相から Ⅱ a期の収縮期血圧の変化量が座位 41.43 ±13.30,仰臥位 26.86 ± 19.59mmHg (p<0.001) と,座位のほうが大きかった.怒責圧10 ・ 20mmHgでも同様であった.また,Ⅰから Ⅱ a期,Ⅲから Ⅳ相の心拍数で座位のほうが有意に大きな変化量を示した (p<0.01) 結論 : 排便時に強く怒責をかけるほど循環系へ与える影響は大きく,また同一怒責圧時における循環系の影響は座位のほうが大きいことが明らかになった.
著者
福田 千紘
出版者
宝石学会(日本)
雑誌
宝石学会(日本)講演会要旨 平成30年度 宝石学会(日本)講演論文要旨
巻号頁・発行日
pp.21, 2018 (Released:2018-06-24)

ガラスは古代より装飾品として使用されており各所の遺跡の出土品からも様々な形態の装飾品が報告されている。現在は天然素材を用いた宝飾品が高く評価されるためガラスを用いた装飾品は主にアクセサリーとして流通している場合が多い。 19 世紀頃からは装飾品にするために様々な工夫を凝らした特殊なガラスが製造されていた。本研究では主に 19 世紀から 20 世紀中ごろまでに製造されたいくつかの特殊な外観を呈するガラスについて主に化学組成と特徴を報告する。今回入手した試料はそれぞれサフィレット、アイリスグラス、ドラゴンブレスと呼ばれ流通しているガラスである。サフィレットは19世紀にチェコで製造され、その後製法が途絶えてしまったが 20 世紀に入ってから旧西ドイツで復刻生産されたと報告されている。主に青色透明で背面に反射膜を有するものと無い物が存在する。強い自然光や人工光下で褐色に見え一見すると変色性のような特徴を持つ。アイリスグラスはアイリスクォーツを模して造られたガラスで無色のガラスに赤、青、緑系の各色ガラスが混入されている。背面には反射膜を有する物と無い物が存在する。ドラゴンブレスは主に赤~オレンジ色を呈するガラス中に不規則な青色の干渉色を呈する事を特徴とし背面には反射膜を有する。EDXRF にて組成を分析した結果、主要成分はいずれも Pb、 Si、 K に富み B に乏しく、一般的に”クリスタルガラス ”と 呼ばれるガラスであった。また着色原因と考えられる元素としてサフィレットからは Fe、 Cu、アイリスグラスからは Cu、ドラゴンブレスからは Se がそれぞれ微量検出された。アイリスグラスの赤色部は紫がかった色調から金コロイドによる着色が考えられるが Au はXRFでは検出出来なかった。そこで可視分光分析を行い現在生産されている金コロイドの赤色鉛ガラスと比較した。また、サフィレットはその外観から何らかの金属コロイドの存在が考えられこれの検出を試みた。ドラゴンブレスは 2 層の異なる組成のガラスから構成されておりガラス組成の差と境界面の構造から青色の干渉の原因を考察した。