著者
林 拓也
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.73-84, 2017 (Released:2017-12-01)
参考文献数
35

This study focuses on workers' differentiation in occupational cognition based on the subjective evaluation of distance between self and various occupations. Data from a Web survey conducted in 2013 are used. The sample consists of males or females in labor force between 20 and 59 years old. In the analyses I applied the Reduced K-means cluster analysis and 2 to 10 clusters of respondents were extracted. I adopt the 6 cluster solution with 4 dimensions. These clusters are interpreted in terms of affinity to occupations; (1) high status, (2) low status, (3) routine manual (male dominated), (4) high autonomy (male dominated), (5) personal service with professional, technical skills (female dominated), and (6) nonmanual in bureaucratic organization (female dominated). Then, I analyze the relationships between the cluster membership and several occupational traits of respondents to examine the differentiation of occupational groups. Implications of findings are discussed in terms of social class and gender segregation.

8 8 8 1 IR 資格の経済学

著者
中島 隆信 中野 論 河本 好美 松本 淳平
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.1-16, 2000-10-25

職業に対する資格はサービスの担い手と受け手の間での内容に関する情報の非対称性が高い場合において設定されることが多い。しかし,資格を得る際にクリアーしなければならないハードルについては必ずしもサービスの内容を反映しているとは脹らない。なぜなら,ハードルの存在はサービスヘの参入を制限することから非競争的供給によるレントが発生し,そのレントが資格獲得のインセンテイブになっているからである。ハードルが高くなると非競争状態が強まり,レントが上昇し,留保賃金の高い人材を集めることができると同時に,資格取得後のモラルハザードを防ぐことができる。一方,社会経済的には競争を制限することからサービス価格が高止まりすることになる。その意味において,資格取得のハードルは社会的見地から最適レベルに設定されることが望ましいといえる。
著者
伊藤 崇達
出版者
The Japanese Association of Educational Psychology
雑誌
教育心理学研究
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.340-349, 1996
被引用文献数
5

The purpose of this study was to investigate the relationships among self-efficacy, causal attributions and learning strategy in an academic achievement situation. The Self-Regulated Learning Strategies, self-efficacy and intrinsic value scales developed by Pintrich and De Groot (1990) were translated into Japanese and administered to 251 junior high school students. On the basis of the results of the factor analysis, five learning strategies subscales were constructed: general cognitive, review-summarizing, rehearsal, giving attention and connecting. These subscales were positively correlated, and there were gender differences in three subscales, self-efficacy and intrinsic value. All these subscales were strongly related to self-efficacy and intrinsic value. The relationships among self-efficacy, causal attributions and learning strategy were analyzed, and the findings suggested that learning strategies had a greater influence on self-efficacy than effort attribution for their failure.
著者
大村 拓也
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.633, pp.84-87, 2016-02-08

浅草側から見た連続立体交差区間の始点。2016年4月末に完成予定の下り急行線の高架橋では、軌道工事が進む。左側は東武に乗り入れる東京メトロ日比谷線の車庫(写真・文:大村 拓也)❶下り線は車庫線を越える必要があるので、上り線よりも高架区間が約400m長い…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.961, pp.100-102, 2018-03-29

トラブル発生時、bitFlyer社のシステム担当者が日本マイクロソフトに連絡したところ、この日の処理量急増に備えて、日本マイクロソフトが自主的に負荷を緩和する目的で設定を変更していたと分かった。結果的にこれが裏目に出た。「設定を元に戻してもらったと…
著者
柴田 政彦 渡邉 嘉之 寒 重之 西上 智彦 植松 弘進 宮内 哲 壬生 彰 大迫 正一
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01 (Released:2014-04-04)

身体部位(手)のメンタルローテーション課題を用いた心理物理学的実験では,上肢CRPS患者8名と健康成人40名のデータを取得した。両群の正答率および反応時間を比較した結果,健常者に比べCRPS患者で有意な正答率の低下と反応時間の遅延を認めた。健康成人のデータについては,これまで検討されてこなかった回転角度の増加に対する反応時間の変化にばらつきがあることに着目して統計学的解析を行った結果,4つのグループに分類することができ,「手の左右判別課題時には自身の手を動かす運動イメージを行っている」とする先行研究の結論とは異なる回答方略をとるものが存在することを明らかにした。
著者
遠藤 毅 石井 求
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.111-120, 1984-09-30 (Released:2010-02-23)
参考文献数
18
被引用文献数
2 2

The plain area in the east part of Tokyo, Musashino Terrace and Shitamachi Lowland, is underlain by Quaternary thick sediments. These sediments are divided stratigraphically into two groups, the lower is the Kitatama Formation and the upper the Tokyo Formation. The general strike of the Formations tends NNWSSE with a very low dip to the northeast. Upper layers of the Tokyo Formation are mainly composed of silt, sand and gravel, forming the aquifer system of artesian groundwater. According to the distribution of Tritium ratio in the groundwater, which of Musashino Terrace has mainly supplied from the surface water of the Tama River.Withdrawal groundwater from these aquifers has caused the lowering of groundwater level and the land subsidence all over the plain. The lowering of groundwater level and the land subsidence, however, which have continued half a century, rapidly taken favorable turns during recent about ten years due to restrictions of groundwater withdrawal.Recovering of groundwater level has not only brought about the favorable turn of the land subsidence, but also decreasing the spout of oxygen deficient air through water wells and the cracks of basements at the time of air pressure change or pnuematic work in the underground. It also has advanced the secondary storage of natural water soluble gas, which has reserved originally in the deep layers, the Kazusa Group, into gravel layers beneath the Yurakucho Formation.
著者
嘉瀬 貴祥 上野 雄己 大石 和男
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.195-203, 2017-08-31 (Released:2017-09-07)
参考文献数
20
被引用文献数
1

目的:心身の健康と関連するパーソナリティの類型について,質問紙で測定されたBig Fiveの得点を用いたクラスタ分析により,パーソナリティ・プロトタイプと呼ばれる3つの類型(レジリエント型,統制過剰型,統制不全型)が国外の研究で抽出されている.本研究では,大学生(大学,専門学校,短期大学,大学院に在籍する学生)を対象とした調査のデータにおいても,パーソナリティ・プロトタイプが認められるか否か検討することを目的とした.加えて,それぞれの類型に該当する者の精神的健康の状態が,先行研究の報告を支持するか否か確認した.方法:株式会社クロス・マーケティングの調査モニターである大学生の400名を対象として,2016年5月に横断的なweb調査を実施した.調査内容はBig Fiveに基づくパーソナリティと精神的健康についてであった.この調査より得られたデータを,Ward法による階層的クラスタ分析,標準得点の算出,一要因分散分析を用いて分析した.次に,算出された標準得点を先行研究の結果と比較した.結果:階層的クラスタ分析の結果,レジリエント型,統制過剰型,統制不全型,識別不能型という4つのクラスタが得られた.さらに一要因分散分析の結果,レジリエント型と識別不能型は統制過剰型より精神的健康が高いという傾向が認められた.結論:本研究の結果から,諸外国の先行研究で見出されていたパーソナリティ・プロトタイプに相当するクラスタが,大学生においても存在することが示唆された.また,それぞれの類型に該当する者の精神的健康の状態は,先行研究の報告を支持するものであった.
著者
橋本 久美 高橋 憲男 浜上 尚也 清水 陽平 安田 千尋 平藤 雅彦 千丈 雅徳
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.49-55, 2007-06-25 (Released:2014-03-28)
参考文献数
29

There are no studies reported on the salivary serotonin concentrations in adolescent patients suffering from impulsive behavior. In order to elucidate the role of serotonin in impulsivity, salivary serotonin concentrations of nine psychiatric patients and nine normal participants were measured. Both groups also completed the SSS scale (Zuckerman et al., 1978). Salivary serotonin level of patients with impulsivity was higher than that of the normal group (p = 0.040, Mann-Whitney). Moreover, the Dis scale of the patients was lower than that of the normal participants. The results were incongruent with our working hypothesis. Further research is required to clarify the relation between salivary serotonin concentrations and impulsivity.

22 22 22 1 OA 新刀押象集

著者
加島勲, 内田疎天 著
出版者
大阪刀剣会
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1935
著者
青山 雅史
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2018年大会
巻号頁・発行日
2018-03-14

1.はじめに 鬼怒川・小貝川低地の茨城県常総市若宮戸地区における2015年関東・東北豪雨による溢水発生地点周辺では,1960年代以降に砂の採掘や太陽光発電ソーラーパネル設置のため河畔砂丘が大規模に削剥され,無堤区間において堤防の役割を果たしていた河畔砂丘の縮小が進行したことに伴い洪水に対する脆弱性が高まっていったことが確認された.本発表では,本地域における高度経済成長期の砂採取や最近(2014年以降)のソーラーパネル設置のための造成などによる河畔砂丘の人為的地形改変過程とこの地区の溢水発生地点との関係を示す.2.調査方法 2015年関東・東北豪雨による溢水発生地点の一つである鬼怒川・小貝川低地の茨城県常総市若宮戸地区鬼怒川左岸の河畔砂丘における1947年以降の人為的地形変化(特に河畔砂丘の平面分布と面積の変化)と土地利用変化について,多時期の米軍・国土地理院撮影空中写真の判読,それらの空中写真や旧版地形図等を用いたGIS解析,集落内の石碑に関する調査,住民への聞き取り調査などから検討した.3.調査結果 1947年時点における若宮戸地区の河畔砂丘は,南北方向の長さが2,000m弱,東西方向の最大幅は400m弱,面積42haであり,3~4列の明瞭なリッジを有していた.その後,この河畔砂丘は人為的土地改変によって次第に縮小していった.1960年代中期から1970年代前半にかけて砂の採取のために削剥され,この時期に面積が大きく減少し,明瞭なリッジ(高まり)が1列のみとなり幅が著しく減少した(細くなった)箇所が生じた.若宮戸集落内には,元来河畔砂丘上にあった石碑や石塔が砂採取工事のため1968年に移築されたことを記した碑が存在する.2014年以降は,ソーラーパネル設置のため,河畔砂丘の人為的削剥が行われた.これらの結果,洪水発生直後の2015年9月末時点の河畔砂丘の面積は,1947年時点の河畔砂丘面積の約31%と大幅に縮小していた.2014年頃からソーラーパネル設置のため河畔砂丘北半部の一部が削られて河畔砂丘が消失した区間が生じた.この区間には,応急対策として大型土のうが設置されていた.2015年関東・東北豪雨におけるこの地区での溢水は,河畔砂丘が人為的に削られて洪水に対して著しく脆弱化していた2箇所において発生した.2015年段階の河畔砂丘の面積は13haであり,1947年から2015年にかけて1/3弱に減少していた.
著者
石田 沙織
出版者
Japanese Council on Family Relations
雑誌
家族研究年報 (ISSN:02897415)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.59-76, 2016-07-10 (Released:2017-02-14)
参考文献数
30

本稿は、腐女子を自認する女性達に見られる、家族に対してなされる腐女子であることの隠蔽ないし表明に関連した彼女達のふるまいに着目し、腐女子達にはどのような規範が重視され、それはまたどのように日常生活に反映されているのかを明らかにすることを目的とする。先行研究においては、女性は子どもの頃から将来的な妻・母役割を意識した家族規範を示されてきており、それに抑圧を感じた者が腐女子となったと指摘されてきた。だがインタビュー調査の結果、今日家族規範は腐女子にとって抑圧的なものでも、妻・母役割と直結したものではないことが明らかにされた。女性達が家族に対し腐女子であることを表明する際には、家族成員同士の情緒的な関係性を重視する家族規範が反映されている一方で、隠蔽しようとする際にも異性愛規範・性規範を前提にした家族規範が影響していることが示された。
著者
村澤 和多里
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.132, pp.75-97, 2018-08-30

本稿では,1990年代後半から心理-社会的な問題として注目されるようになった「ひきこもり」という現象について,心理学的側面と社会学的側面のそれぞれを概観し,それらを総合的に理解する枠組みを提示することを目的とした。 心理学的側面については,自己愛パーソナリティやシゾイドパーソナリティとの関連が指摘されてきたが,近年では発達障害との関係も注目されている。これらに共通する特徴は,「自己の脆弱性」と「過度の自己コントロール」である。また,この現象の社会学的側面としては,日本における思春期の親密性の質的変化,巧妙な社会的排除のメカニズム,就労構造の変化などが挙げられる。 本稿では,Young, J.(1999)の「排除型社会」の理論を参考に,心理学的側面と社会学的側面を包括的に理解する枠組みを提示した。