著者
久保田 淳
出版者
日本学士院
雑誌
日本學士院紀要 (ISSN:03880036)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.115-129, 2012-03
著者
早川 華代
出版者
奈良女子大学
雑誌
人間文化研究科年報 (ISSN:09132201)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.280-290, 2012-03-31

This study is concerning Mumyo zoshi, which was written in about 1200. It is said to be the oldestJapanese literary criticism, attributed to Shunzei kyo no musume.My purpose is to show how she was influenced by the Heike family and their original culture.I consider that Heike had a characteristic culture. For example, they loved an ancient Japanese novel TheTale of Genji, and they were copying the hero of The Tale of Genji.The Heike clan was in power for the few decades at Kyoto, but they were overthrown in 1185 atDannoura. After about 15 years, Mumyo zoshi was wrriten. In those days, one new literary work appearedafter another, under the influence of a good old memory of Heike family. I suppose that Mumyo zoshiis one of them. Because we can find in Mumyo zoshi some key words relating to their surrounding, justlike "Saishoukouin": a great Buddhist temple built for Kenshunmonin. I explore that "Saishoukouin" is asymbol of the age of Heike clan.Another exemple is "Urazutai": it means the movement from beach to beach. Especially, Urazutaiof Hikaru Genji from Suma to Akashi is well-known. This term was very popular in those days, so thatwe can find it in many poetry anthologies or several Japanese proses wrriten in the Kamakura Age. In TheTale of Heike, Urazutai was also used many times. The Heike clan was described as a tragic hero, just likeHikaru Genji in the Suma chapter.The author of Mumyo zoshi loved much also The Tale of Genji, particularly Suma chapter wasimportant. That is why Mumyo zoshi was undoubtedly inflenced by Heike.
著者
石橋 智幸 顧 優輝 脇屋 達 真部 雄介 菅原 研次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.211, pp.7-12, 2009-09-18

情報過多の問題を解決するために様々な推薦システムが研究,開発されてきたが,いずれも推薦対象を限定したものが多い.これは,個人の嗜好に関する情報の獲得の難しさや推薦対象であるWebページの情報が膨大であることに起因する.その一方で,近年,SNSの1つであるソーシャルブックマークの情報を利用する事で,個人の嗜好や有益な情報源を抽出するという新しいアプローチが注目されている.そこで,本研究では推薦対象を限定しない個人化度合が高い推薦を行うために,ソーシャルブックマークからアイテムグループ生成・推定し,ユーザの嗜好推定を行い,類似ユーザを見つけ,そこから嗜好に近いWebページを推薦するシステムを開発する.
著者
治部 眞里 松邑 勝治 斉藤 隆行
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.639-651, 2012 (Released:2012-01-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

独立行政法人科学技術振興機構(以下,JST)はこれまで蓄積した情報資産等を他のさまざまなデータベース等と連結することによって,JST知識インフラの構築を推進している。構築されたJST知識インフラのデータは,独自仕様ではなく,世界標準的なデータフォーマットを目指している。同時にJST知識インフラを基盤として,計量書誌学的分析,特許分析等の結果や指標を導出し,企業,機関等に対して,今後の経営戦略立案に寄与可能なように,Google Mapsサービス等とデータをマッシュアップ,可視化するサイト「J-GLOBAL foresight」の構築を進めている。JST知識インフラ構築が米国で政府のデータを公開するDATA.GOVの科学技術情報版であるならば,J-GLOBAL foresightは政府のデータをGoogle Maps等とマッシュアップしてデモンストレーションを行っているData-gov Wikiをそれぞれ目指している。
著者
〓刀 卓 青井 真 中村 洋光 藤原 広行 森川 信之
出版者
日本地震学会
雑誌
地震. 2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.243-252, 2008-03-31
被引用文献数
5
著者
古瀬 正浩 三日市 政司 袋谷 賢吉
出版者
社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.903-904, 1999-09-15
参考文献数
9
被引用文献数
1 3 2

アユの明順応網膜におけるS電位のスペクトル応答特性を調べ, 4つの型のスペクトル応答が存在することを明らかにした。また, 各スペクトル応答型の過分極相が, それぞれ赤錐体, 緑錐体, 青錐体, 紫外錐体のスペクトル応答特性を反映しているものと考察した。
著者
井原 今朝男
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

1501年後柏原天皇即位式財政帳簿である即位下行帳をはじめて発見・公開し、中世禁裏の財政運営が朝廷の儀式伝奏と幕府の惣奉行との関係者によって共同執行されていたことをあきらかにした。その結果、衰微した天皇の代表といわれ22年間即位式を執行できなかった後柏原天皇について、即位式準備の財政帳簿である即位下行帳をはじめて発見・公開・報告・分析し、中世禁裏の財政運営が幕府と禁裏との共同財政帳簿で運営されていた史実をあきらかにした。
著者
本田 宏
出版者
環境社会学会
雑誌
環境社会学研究
巻号頁・発行日
no.8, pp.105-119, 2002-10-31

本稿では,ドイツの原子力政治過程の諸段階を再構成し,運動の挑戦と脱原子力政策とを結ぶ政治過程の軌跡と力学を検討する。主な分析枠組みとなるのは,特定政策領域を長期的な時間枠で包括的に再構成し,そこでの政策転換の契機を捉えるのに有効な,アドヴォカシー連合論である。結論として,ドイツでは1975年のヴィール原発予定地占拠を機に反原発の社会的連合の全国的形成が始まった。その過程で開放的な政治制度の効果が表面化し,また当時の連邦政府与党,社会民主党(SPD)の一部が原子力批判派に加わり,原発発注を凍結に導いた。しかし第二次石油危機後,原子力推進派は巻き返しに転じ,一時的な原発認可再開に成功した。これに対し,脱原子力の連合は対案形成活動,緑の党の結成,さらに緑の党とSPDの連合政治を通じて対抗力を養った。加えて,活発な抗議運動の存在や,原発事故のような促進的事件の頻発により,保守政権下でも原子力推進政策はむしろ緩慢な縮小過程をたどったと言える。
著者
上野 貴弘 宮嶋 照行
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J95-B, no.7, pp.898-906, 2012-07-01

スパース通信路はそのインパルス応答が非常に少数の非ゼロタップをもつものであり,様々な通信環境において観測されている.本論文では,OFDMシステムにおけるスパース通信路のブラインド推定について検討している.通信路推定は,パイロット信号を用いない非ゼロタップ検出と,その検出結果を用いたタップ係数推定の二段階で行われる.提案するブラインド非ゼロタップ位置検出法はサイクリック・プリフィックスの性質を利用した統計的な手法によりタップ係数の大きさを求め,しきい値判定により非ゼロタップを検出する.この非ゼロタップ検出結果を従来のSIMOシステムにおけるブラインド通信路推定法に組み合わせる方法を検討している.推定すべきタップ数が減少するため,通信路推定性能が大幅に向上することが期待できる.計算機シミュレーションにより,提案法により通信路が既知の場合と同等のビット誤り率特性が得られることを示している.
著者
寺嶋 芳江
出版者
日本きのこ学会
雑誌
きのこの科学 (ISSN:13407767)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.101-108, 1996-10-31
被引用文献数
1
著者
服部 徹
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.397-402, 2008-07-01

海外では,聞かれた市場で卸電力が取引されるようになって久しい.ところが,電力そのものの市場価格だけでは,必要な設備投資のインセンティブを与えられず,安定供給のための十分な設備容量の確保に懸念が生している.米国の北東部では,卸電力を調達する小売供給事業者に,あらかじめ一定の設備容量を確保する義務を課し,その過不足を調整するための容量市場が設立されている.容量市場には,設立当初から,様々な問題を指摘されてきたが,制度改革も進んでいる.本稿では,このような電力取引に伴う容量市場導入の経緯を振り返るとともに,米国北東部の事例から,その制度設計の課題について解説する.
著者
田中 純
出版者
岩波書店
雑誌
図書
巻号頁・発行日
no.728, pp.16-20, 2009-10