著者
杉本 利英 野崎 保 酒井 英男
出版者
公益社団法人 砂防学会
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.23-29, 2013-05-15 (Released:2015-11-30)
参考文献数
15

The air-borne magnetic surveys are reported to determine the distribution of susceptible layers to landslide in the southwestern Toyama, including the boundary between the Hida belt and the green tuff region. The results show the strong magnetic anomaly for the igneous rocks but the weak magnetic anomaly for the hydrothermal alternation zone or thick colluvial deposits that are susceptible to landslide, and therefore determine the landslide areas in the Funatsu granitic rocks and the colluvial deposits in the Neogene formations. Further, there is a strong positive correlation between the boundary of the anomalies and the group of faults that divide granitic rocks and Neogene formation in the area. The air-borne magnetic survey is not affected by small variation such as intrusive rocks due to its relatively low resolution of less than several meters, suggesting that this technique could be a powerful tool for the first screening survey for the susceptible layers to landslide, although the magnetic properties of the regional rocks have to be clarified in advance.
著者
Jin Chen Minghui You Guohua Liu Zhiqun Cheng
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Electronics Express (ISSN:13492543)
巻号頁・発行日
vol.20, no.14, pp.20230206, 2023-07-25 (Released:2023-07-25)
参考文献数
30

A method for designing a broadband high-efficiency power amplifier (PA) based on a novel loop-shaped filter matching structure is proposed in this paper. By combining a power amplifier matching circuit and a loop-shaped filter structure, a broadband high-efficiency PA based on a new harmonic matching structure is realized. The novel loop-shaped filter can control the second and third harmonics in a wide frequency range and has a specific control effect on higher-order harmonics, which can further expand the bandwidth of class-F PA and improve efficiency. To verify its feasibility, a power amplifier with a bandwidth of 1.6GHz-3.4GHz, a saturated output power greater than 41dBm, a drain efficiency of 65%-72% with a gain greater than 10dB is designed and fabricated using GaN HEMT CGH40010F transistor.
著者
網本 和
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.25-29, 2001 (Released:2001-12-27)
参考文献数
22

運動の高次神経機能障害の主要な症候である失行症について概説した。まず行為とは何かということを検討しその分類について解説した。さらに失行症のうち特に、観念失行および観念運動失行の評価法、臨床像、発現メカニズムについて言及した。
著者
岩屋 遼 吉田 亮 橋本 忍 森河 由紀弘 太田 敏孝
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.22-00335, 2023 (Released:2023-07-20)
参考文献数
16

本研究では,コンニャク石に可撓性や衝撃吸収性能をもたらすインターロッキング構造について,遊間をもち三次元にゆるく連結したブロック集合体として提案した.このブロック集合体は,3Dプリンティングにおける付加製造の特性を生かし,ブロックと遊間を同時に作製することで,組立てを不要とし,いかなる方向にも外れずに可動する単純な幾何モデルであり,可撓性や衝撃吸収性能が確認された.また,直接基礎として用いた振動試験においても,一体型のブロックに比べて,加速度を1/3程度まで低減する免振効果が確認できた.そして,このブロック集合体をコンクリートの打設によって製造するための施工方法についても考案した.
著者
伊藤 壱記 桃谷 尚嗣 景山 隆弘 中村 貴久 川中島 寛幸
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.22-00265, 2023 (Released:2023-07-20)
参考文献数
18

整備新幹線におけるスラブ軌道用の土構造物は,列車速度 260km/h を前提とした設計が行われているが,将来的には整備新幹線の区間においても営業速度を向上させる可能性がある.スラブ軌道は列車荷重により沈下が生じると補修するのが容易ではないため,スラブ軌道を支持する土構造物の設計においては大きな沈下を生じさせないことが重要である.そこで,本研究では累積損傷度理論により,列車速度の影響を考慮して盛土の塑性沈下量を求める手法を提案することとした.はじめに,列車速度による盛土の動的応答の違いを有限要素解析で求め,その結果を考慮した載荷条件で実物大繰返し載荷試験を実施し,累積損傷度理論で求めた塑性沈下量の推定手法の妥当性を検証した.その上で累積損傷度理論を用いて列車速度を考慮した盛土の塑性沈下量を試算した.
著者
俵 道和 田中舘 悠登 本間 一也 呉 承寧
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.22-00213, 2023 (Released:2023-07-20)
参考文献数
21

早強ポルトランドセメントおよび高炉スラグ微粉末を用いたペーストにCaO·2Al2O3を混和することによってセメント水和物である水酸化カルシウムが反応してハイドロカルマイト族の水和物を生成し,外部から浸透した塩化物イオンを化学的に固定化する効果と,細孔空隙率を小さくする物理的な浸透抑制効果が確認された.これによってペーストの塩化物イオンの見かけの拡散係数が大幅に低減された.この効果について初期養生温度が60℃の場合は低くなる傾向を示したが,中性化を受けた場合はほとんど変わらなかった.
著者
Kazuya Kobayashi Yuki Matsubara Hiroaki Okuhara Natsuka Takada Masaki Oosaka
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
pp.FSTR-D-23-00029, (Released:2023-07-27)

We assessed the bacterial diversity in five Alaska pollock surimi samples using 16S rRNA sequencing to plan the pre-processing of fermenting surimi. The viable bacterial count of the surimi samples was approximately 104–105 cfu/g. Phylogenetic tree analysis revealed that the surimi bacterial profile was dominated by phylum Pseudomonadota, with the dominant genera being Pseudomonas and Psychrobacter. Only one strain of spore-producing bacteria was isolated from the five surimi samples. These results suggest that pasteurization before inoculation of bacterial starters was necessary for stable and hygienic fermentation of Alaska pollock surimi.
著者
田中 誠 Makoto TANAKA
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 = Nagasaki International University Review (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.13-21, 2017-03

英語の習得には、まずは基本である中学英文法をマスターすることが重要である。中学英文法の重要性に関する研究はこれまでも様々なものが行われている。本稿では、それらの先行研究を参考に、TOEIC L&R の問題を解く上で、中学英文法の知識がどれくらい重要な役割を果たすのかを検証することにした。調査したのは、TOEIC 公式問題集7冊の Part5の540問についてであり、使用されている単語はすべて意味・用法がわかっていると仮定した場合に、中学英文法の知識だけで解ける問題がどれくらいあるのかを調査した。調査の結果、中学英文法の知識で解答できる問題は、540問中520問であり、その割合は96.3%であった。今回の調査結果は、筆者の予想を上回る数値であった。TOEIC の該当問題の大部分が中学校レベルの文法で解けるということが明らかとなったことで、TOEIC のような難易度の高い問題を解く際にも、中学英文法をマスターすることは重要であること、語彙力の強化が必要であることを再認識させられた。日頃の英語指導においても、コミュニケーションを重視するからこそ、この2点に重点を置いた指導は重要となる。
著者
福田 恵一 小林 芳夫 半田 俊之介 吉川 勉 内田 博 中村 芳郎
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.42, no.9, pp.1913-1918, 1989-09-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
7

Methicnlin耐性ブドウ球菌 (MRSA) による感染性心内膜炎と, これに伴う大動脈弁閉鎖不全症にCefmetazole (CMZ) とFosfomycin (FOM) の併用療法を行い根治し得た症例を経験した。被検出菌はin vitroにおいてもDisc法及び平板法によりCMZとFOMの相乗効果がみられた。MRSA感染症において感染性心内膜炎のような重症感染症に対してもCMZとFOMの併用が有用であつたとの報告はなく, 両者の併用が相乗効果を持つことが確認できた希有な症例と考えられ報告した。
著者
安部倉 健 吉見 光浩 堤 省吾 土田 晃貴 小宮 諒 前田 慶明 浦辺 幸夫
出版者
公益社団法人 広島県理学療法士会
雑誌
理学療法の臨床と研究 (ISSN:1880070X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.20-25, 2022-09-30 (Released:2022-10-01)

【目的】超音波画像診断装置を用いて、棘下筋トレーニング終了後の棘下筋筋厚の経時的変化を明らかにすること。 【方法】14名の健常成人男性を対象とした。棘下筋トレーニング前と、トレーニング終了直後から60分後までの棘下筋筋厚を10分ごとに測定した。トレーニング内容は、重錘2.0 kgを用いて側臥位で肩関節外旋運動をオールアウトまで反復するものを1セットとして、3セット実施するものとした。統計学的解析には、各時点での棘下筋筋厚について反復測定分散分析を行い、事後検定としてDunnettの検定を実施した。有意水準は5%とした。 【結果】トレーニング前と比較して棘下筋筋厚は終了直後に平均3.0 mm増加し、終了40分後まで有意に高値を示し(p<0.05)、50分で差がなくなった。終了後の棘下筋筋厚は、時間経過に伴い減少した。 【結論】運動直後の棘下筋に生じる筋厚増大はトレーニング直後に最大となり、その後は減少を続け、50分以内に消失する一時的な現象であった。
著者
原川 守 辻 政雄 小宮山 美弘
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.119-124, 1981-03-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
14

シアン化合物を含む雑豆(バター豆)を用いて製あん工程を改善し,安全でかつ合理的製造方法を確立することを目的とし,まず現在操業中の新旧の典型的な2工場の工程解析を行った。現在の食品衛生法に準拠して製造した場合,製品に遊離シアンは検出されなかったが,渋切りや煮熟が不十分であると定量値も高く検出されやすかった。一方遊離したシアンの一部は排水中に流出し,特に豆の浸漬温度が高い場合の排水に多かった。浸漬工程でのシアン遊離率(シアン化合物分解率)は新しい工場で30.2%,古い工場で21.3%であった。