著者
大田 邦郎
出版者
北海道大學教育學部
雑誌
北海道大學教育學部紀要 (ISSN:04410637)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.115-135, 1994-03
著者
Tetsuya Sanda Tomohito Shimizu Shigeki Dan Katsuyuki Hamasaki
出版者
Carcinological Society of Japan
雑誌
Crustacean Research (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.129-135, 2022-11-09 (Released:2022-11-09)
参考文献数
23

Temperature is one of the most important environmental factors affecting the geographic distribution of ectotherms. We evaluated the low- and high-temperature tolerance limits of juveniles of two mud crab species, Scylla paramamosain and Scylla serrata, which are distributed in temperate and subtropical/tropical areas in Japan, respectively. Experiments were performed twice for S. paramamosain and four times for S. serrata using laboratory-raised juveniles. The juveniles were stocked in small containers, and the temperature was reduced or raised by 1°C every 24 h. The critical low or high temperatures (CLT or CHT) were estimated as the temperatures at which 50% of test juveniles ceased walking behaviour or died. The estimated CLT values for walking and survival were summarised as 8.4±0.7°C (mean±standard deviation) and 6.4±0.9°C in S. paramamosain and 9.6±0.6°C and 7.4±0.4°C in S. serrata, respectively. The CHT for walking could not be estimated, as almost all surviving juveniles exhibited walking behaviour, whereas the estimated CHT values for survival were summarised as 39.0±0.4°C in S. paramamosain and 39.1±0.6°C in S. serrata. Thus, interspecific variation in low-temperature adaptation was evident, and S. paramamosain are adapted to the lower-temperature environment.

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著者
上田 修一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.36, no.12, pp.636-638, 1986-12-01 (Released:2017-09-08)
被引用文献数
1
出版者
日本海運集会所
巻号頁・発行日
vol.7月, no.358, 1957-07
著者
大蔵省 編
出版者
財政経済学会
巻号頁・発行日
vol.第12巻, 1940
著者
楊 應吟
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.191-195, 2006-05-01 (Released:2011-03-18)
被引用文献数
1 1

過去、台湾の鍼灸術は「師徒伝承」の個別伝授法だったが、1955年に台北市鍼灸学会が政府機関の認可を獲得した後, 研修会を介した体系的な習得法にかわった。20年のうちに鍼灸学を学習する者も増えて、一般民衆にも鍼灸に対する効果を認められ、徐々に鍼灸治療を受ける患者さんも増えてきた。1975年やっと鍼灸療法が受け入れられるようになってきた矢先に、「新医師法」が実施され、今までの鍼灸師は無資格となり、数多くの鍼灸師は台湾から国外へ流出してしまった。国外では資格試験の制度があるが、台湾には鍼灸に関する資格制度が無く「中医師」の試験に合格した者は、 “漢方薬の処方も、鍼灸師の資格と開業を許される” と言う摩詞不思議な制度が出来てしまったのである。中医師の試験に鍼灸の科目が加わったのは1989年になってからで、筆記試験だけで実技試験はない。だからこの間、中医病院の鍼灸治療はバリ専門の実技研修を受けたベテラン達が担当していて中医師ではない。この様にこの道に精通しない者が指導的な役割を担っていることは、鍼灸界の発展はおろか阻害となり、台湾における鍼灸に対する研究の遅れは、この不当な制度の為である。過去30年間も、「鍼針灸の合法化」の抗議運動を起こしてきたが、衛生署と中医師公会の反対に逢い、いまだに混沌たる時代にいる。日本に於いては、電子顕微鏡、コンピュータ等のハイテクを駆使して針灸に取り組んでいるのである。政府はいち早くこの事に目覚めて、早急に針灸の発展に切り替える政策こそが衛生署主管の急務だと思う。いまや鍼灸術は国際的になり、WFASは毎年国を変えて学術大会を行っている。もし先進国の日本に、世界各国から鍼灸の勉強が出来る環境をもつ国際的な鍼灸大学が出来れば、鍼灸を通して国際交流が出来, 若き未来の医師たちに切れ掛かった親日の絆を挽回してもらえると思う。
著者
堀江 幸生
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回 (2019)
巻号頁・発行日
pp.2G5J1303, 2019 (Released:2019-06-01)

強い人工知能と,神の想いで創造された魂の起源・人の価値・人を人たらしめるものとの間には,キリスト者に,聖書的な教えとは何かと言う神学的な葛藤を問い続ける.それは,キリスト者として信仰が試される場でもある.技術の進歩が遅い時,キリスト者は人工知能の領域における技術的成果の可能性が,神によって本質的に制限されているという主張には関係しないことが可能であったが,強い人工知能の誕生可能性が大きくなるに連れて無視できる事柄ではなくなった.本稿では,キリスト者の聖書的な理解が,強い人工知能と対峙すべきか否か,またそれを強い人工知能にどのように作用すべきかを考察した.結果は,強い人工知能の出現を神は妨げるものではないが,強い人工知能の倫理的な影響は慎重に考慮する必要があることを提示した.
著者
菊地 良介 金 貞姫 鈴木 敦夫 度會 理佳 横山 覚 齋藤 尚二 八木 哲也 松下 正
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.546-553, 2020-10-25 (Released:2020-10-29)
参考文献数
8
被引用文献数
1

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)の補助診断法として血清学的診断法が期待されている。抗SARS-CoV-2抗体試薬は,SARS-CoV-2のspike protein S1 domain(S)とnucleocapsid protein(N)に対する抗体を検出する2種類に大別される。今回我々は,COVID-19と診断された症例の経時的試料を用いて,SとN抗原を用いた抗SARS-CoV-2抗体試薬の検証を行った。S抗原を用いた抗SARS-CoV-2抗体試薬は,EUROIMMUN S-IgA,IgG試薬とVITROS S-total,IgG試薬を使用した。N抗原を用いた抗SARS-CoV-2抗体試薬は,ARCHITECT N-試薬とcobas N-試薬を使用した。その結果,来院時点(第X病日)からEUROIMMUN S-IgA試薬によるIgA抗体は陽性であった。第X + 5病日よりVITROS S-total試薬による抗SARS-CoV-2抗体は陽性となり,第X + 8病日よりARCHITECT N-試薬によるIgG抗体は陽性であった。本症例において,S抗原を用いた抗SARS-CoV-2抗体試薬は早期より抗SARS-CoV-2抗体が陽転化した。特に,抗SARS-CoV-2 S-IgA抗体はCOVID-19の早期補助診断に有用な可能性が示唆された。
著者
鈴木 すすむ
出版者
The Surface Finishing Society of Japan
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.698-702, 1997-07-01 (Released:2009-10-30)
参考文献数
22
被引用文献数
3 3
著者
一瀬 真平
出版者
北海道大学大学院文学院
雑誌
研究論集 (ISSN:24352799)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.111-122, 2022-01-31

アメリカの南北戦争は,当時,イギリスの人々の関心事となっていた。しかし,英国作家チャールズ・ディケンズは,彼が監修する雑誌『一年中』の中でその話題を扱うことを抑制し,自身もその戦争について語ることを控えていた。本論では,この戦争と関連するテーマが,南北戦争期に発表された彼の作品の中に密かに刻まれている可能性に着眼したい。南北戦争中にイギリスの雑誌や新聞などでしばしば議論された話題に,アメリカの奴隷制への批判や,イギリスでの綿花不足の問題(アメリカ南部から綿花の輸入が途絶えることに関する危機感)がある。1860-1861 年に書かれた『大いなる遺産』には,どうもこれらの話題が潜んでいるようなのだ。本稿は,南北戦争がディケンズの作品執筆に与えた影響について述べていきたい。

1 0 0 0 OA 玉かつら

著者
幸田露伴 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1908
著者
河上 雄紀 沼田 恵太郎 大野 裕史
出版者
日本不安症学会
雑誌
不安症研究 (ISSN:21887578)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.38-45, 2021-11-30 (Released:2022-01-14)
参考文献数
17

本研究では,他者の視線検出に関する注意バイアスについて,社交不安の観点から検証を行った。社交不安の高い者は,他者の視線方向への注意バイアスを示すと仮定した。社交不安:高群(n = 30)および社交不安:低群(n=29)に対し,多数の妨害刺激の中から直視またはよそ見の視線刺激を検出することを求めた(stare-in-the-crowdパラダイム)。その結果,直視視線の検出速度が両群で類似していることが示された。ただし,社交不安:高群は,よそ見視線の速やかな検出を示した。これらの知見は,社交不安が,よそ見よりも直視を優先的に検出するという注意バイアスを弱めることを示唆している。最後に,社交不安の機能と今後の研究の方向性について議論した。