著者
セティアプラジャ ハリ 原 考佑 柴田 元 小川 英之
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.461-466, 2012 (Released:2012-07-13)
参考文献数
7
被引用文献数
1

ブタノールと非エステル化植物油が高い相溶性を有し,その混合により低粘度の高含酸素燃料が得られることに着目し,そのディーゼル燃焼特性を検討した.両者が体積割合で等量の混合燃料を用い,パイロット噴射と高EGRを組み合わせることで,低黒煙・低NOxで静粛な運転を実現できることが分かった.
著者
山上 ユリ子 亀岡 恵子 江成 里衣 倉持 裕子 成瀬 宇平
出版者
松山東雲女子大学・松山東雲短期大学
雑誌
松山東雲短期大学研究論集 (ISSN:03898768)
巻号頁・発行日
no.20, pp.p191-204, 1989-12
被引用文献数
1

Study on the dietary habits and life of zen monks at zen monastery Empuku-ji was conducted to clarify the health conditiouns zen monks. As giho Nishikata,great master of Empuku-ji once said. "temples and monasteries were said to be 100 years behind the time, but now they are in the van of the time,"the rusults of our study reveal the value of zen diet which has beendeveloped with much wisdom. The results obtained can be summarised as follows; 1) the energy consumption of zen monks was quite high both on routine labor days and the days called ohzesshin. This high energy consumption is one characteristic of the dairy life of the zen monks at the zen monastery studied. 2)The dietary habits at a zen monastery closely resembled those of vegan vegetarians. The deietary inteke of zen monks from their regular meals was not suffcient for their necessary dietary allowance. 3) In addition to their regular simple means, they have a special meal almost once in every five days. This shows thier traditional dietary pattern of having meals at a zen monastery,which has been succeeded over 700 years.4) The health conditions of zen monks were good. 5) Most of their guest meals and meals for special occasions had a large number of dishes with a small quantity for each. These vegetarian deiets were of high nutritive value,and a variety of foods were assorted in each dish to give relish to its color, savor anr aroma. 6)Zen vegetarian diet was characteristically composed of tactful combination of so called " five cooking materials" , "five colors", "five savors", and that are "hot and cold" and "hand and soft".
著者
井上 厚史
出版者
島根県立国際短期大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1994

韓国性理学および日本朱子学の特徴について、新しく入手した資料をもとに基礎的研究を行い、以下のような成果を得た。1、李退溪の思想は、従来の「朱子哲学の限界を超えた」という観点から評価するよりも、朱子学の一つのヴァリエーションと考えるべきである。そして、その特徴は存養と省察の間に「格物」という過程がそっくり脱落しているところに端的に表れている。つまり存養省察の体認体察がそのまま窮理になるといってよく、この点で、朱子学の格物窮理はその対象を「心身」に限定することになった。2、李退溪の思想の影響を強く受けた日本の朱子学者-林羅山や山崎闇斎-も同様に、「心身」への強い関心が見られるが、韓国性理学の場合とは異なり、「理」は実体的に認識される傾向が非常に強い。その背景には、実体的な「心」の概念を提唱していた神道-たとえば『古事記』に見られる具象的なイメージ-との習合が強く関与していると考えられる。したがって、日本の朱子学を考察する場合、神道との比較考察を抜きにすることはできない。3、韓国性理学のもう一つの著しい特徴として、「正心誠意」と「天下国家の事」とが緊密に連結している点があげられる。有名な李退溪により「敬」の重視も、この強い国家意識を抜きにして語ることは難しい。彼が「心」や「善一辺純粋性情の定立」などを問題としながらも、単なる空想的な道徳論に陥らなかったのは、この強い政治意識が介在していたためだと思われる。4、以上の考察により今後問題となるのは、(1)日本朱子学における国家意識の継承、(2)日本朱子学と儒家神道との関係、(3)山崎闇斎に引き継がれた「敬義内外」説の政治的な観点からの分析、の三点である。日韓儒学の比較研究は「理気」論に限定されて考察される傾向が強かったが、今後が認識論レベルにおける比較や言語論からのアプローチを試みる必要があるだろう。
著者
筒井 早苗
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.188, pp.99-113, 2017-03-31

高松院姝子は二条天皇の后となるものの、天皇との婚姻生活はわずか四年ほどで破綻してしまう。その後は出家を遂げ、女院に列せられて高松院と称し、静かな仏道生活を営んでいると思われたが、唱導の名手として名高い澄憲との間に、密かに海恵、八条院高倉という二人の子を儲けていたことや、さらに女院の早世の原因が澄憲の子を出産したことに伴う疾患であったことなどが、角田文衛氏や田中貴子氏により明らかにされている。これらの研究により、高松院と澄憲との密通関係は明白であるが、日記や寺院文書などに見られる断片的な記事の分析が中心であったため、これまで二人の具体的な関わりはほとんど見えてこなかった。本稿では、国立歴史民俗博物館蔵旧田中家本『転法輪鈔』や金沢文庫蔵の澄憲草の表白を中心に、高松院との関わりが見られる表白の内容を検討し、二人の関係性を捉え直した。澄憲は、高松院の病を癒すための祈祷をしたり、美福門院のための追善供養の導師を勤めたりして、出家後の高松院の人生を導いてきた。二人の関係は、導師と施主という信仰を媒介とした積み重ねをとおして深まっていったといえる。高松院は後半生の導き手として、十五歳年上の優れた唱導僧である澄憲を尊敬、信頼し、彼を重用した。澄憲もまた、聖天供表白に見られるように、高松院に対して導師という立場以上の感情を抱いて接し、女院の死後も懇ろな追善供養を営んで、女院とのつながりを保ち続けていたのである。澄憲の表白は公や他者のために作成したものが大半を占め、それらからは澄憲の教養や巧みな表現力、教説や信仰などを読み取ることができるが、澄憲の心情や内面を示すものは数少ない。そういった意味でも、高松院との関係性の中で自身の率直な心情を述べて祈願した天供の表白は大変貴重であり、今後の澄憲研究にとって有用な資料となり得ることを指摘した。
著者
大国 千尋 清水 祥子 木村 紘美 藤澤 義久 堀江 稔 宮平 良満 九嶋 亮治
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.679-684, 2016

<p>アンダーセン・タウィル症候群(Andersen-Tawil syndrome; ATS)は,(1)U波を伴う心室性不整脈,(2)周期性四肢麻痺,(3)外表小奇形を3徴とするまれな遺伝性疾患である。内向き整流性カリウムチャネルであるKir2.1蛋白をコードしている<i>KCNJ2</i>遺伝子の変異が原因で発症する。心電図所見としてQU延長を伴う著明なU波と頻発する心室期外収縮(PVC),2方向性心室頻拍を認め,治療にはIc群抗不整脈薬であるフレカイニドの有用性が報告されている。症例は50代女性,ATSの3徴全てを満たし,QU延長(723 msec)を伴う著明なU波,PVC頻発を認め,遺伝子検索にて<i>KCNJ2</i>遺伝子変異陽性であった。ホルター心電図では総心拍の24%のPVC,2方向性心室頻拍を認め,フレカイニドの導入により9%までPVCが減少,動悸症状も改善した。ATSでは,増高したU波や2方向性心室頻拍が重要な所見となるため,心電図検査,ホルター心電図の解析では,QU時間,U波高,U波幅,PVCの極性などの情報にも着目する必要がある。</p>
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.503, pp.55-62, 2015-11

[第103話]ワンポイントアドバイス日経レストラン編集部お客との対話を深めることが効果的 予約の急なキャンセルは飲食店にとって厳しい問題です。キャンセルをゼロにすることはできませんが、予約時間直前のいわゆる「ドタキャン」や、連絡なしで結局来店し…

1 0 0 0 OA 赤血球の凍結

著者
三浦 健
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
血液と脈管 (ISSN:03869717)
巻号頁・発行日
vol.1, no.9, pp.1181-1193, 1970-11-25 (Released:2010-08-05)
参考文献数
14
著者
陸軍歩兵学校 編
出版者
陸軍歩兵学校将校集会所
巻号頁・発行日
vol.第1巻 分隊基本, 1938
著者
佐藤 正崇 今井 潤一
出版者
一般社団法人 日本金融・証券計量・工学学会
雑誌
ジャフィー・ジャーナル (ISSN:24344702)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.63-88, 2020 (Released:2020-05-16)
参考文献数
27

本研究では,マーク付き多次元Hawkes過程を用いて高頻度注文板内で観測される複数イベントを表現し,それぞれの自己励起性および相互励起性を検証するとともに,イベントにおけるマークの大きさがHawkes過程の強度関数に与えるインパクトの大きさについて分析を行う.具体的には,価格の上昇及び下降を伴う約定に加えて,中心価格の変動を伴うビッド及びアスク注文を4系列のイベントとして定義し,そのときの取引数と注文数をマークとしたマーク付き4次元Hawkes過程を提案している.そしてこのモデルを東証一部上場の複数銘柄に当てはめ,それぞれのパラメータ推定を行う.次に,推定されたパラメータを利用して時系列と銘柄間の比較を行い,各イベントの自己励起性,及びイベント間の相互励起性についての特徴を明らかにする.さらに,マークがHawkes過程の強度関数に与える影響の有無とその大きさについて分析を行う.
著者
田中 皓介 稲垣 具志 岩田 圭佑 大西 正光 神田 佑亮 紀伊 雅敦 栗原 剛 小池 淳司 佐々木 邦明 佐々木 葉 Schmöcker Jan-Dirk 白水 靖郎 泊 尚志 兵藤 哲朗 藤井 聡 藤原 章正 松田 曜子 松永 千晶 松本 浩和 吉田 樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.129-140, 2021 (Released:2021-06-20)
参考文献数
20
被引用文献数
2

本稿ではCOVID-19の蔓延および政府からの社会経済活動自粛要請に伴う,人々の意識行動への影響を把握することを目的にWebアンケート調査を行った.その結果,感染・死亡リスクを,現実の数倍~数千倍過大に評価している様子が明らかとなった.また,接触感染対策として効果的な「目鼻口を触らない」の徹底度合いが他の対策に比べて低く,周知活動の問題点を指摘した.さらに,緊急事態宣言に対する65%以上の支持率や,「家にいる」ことについて,「ストレス」を感じる以上に「楽しい」と感じる人が多いこと,行動決定のために参考にするのはキャスターや評論家や政治家よりも「専門家の意見」の影響が大きいことなどが明らかとなった.
著者
澁澤信一[ほか]著
出版者
東洋經濟新報社
巻号頁・発行日
1947