著者
塩崎 弘明
出版者
上智大学史学会
雑誌
上智史学 (ISSN:03869075)
巻号頁・発行日
no.11, pp.89-101, 1966-10
著者
児玉 公信 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.902-909, 2008-02-15
被引用文献数
4

本論文は,生産管理領域の概念データモデル「CHARM(Cross Hierarchical Account Resource Model)」を提案する.本モデルは「勘定パターン」を骨格としており,会計領域で培われたベストプラクティスを生産管理領域にもたらす.これによって,未来在庫の把握および生産座席予約を合理的に扱うことができ,近年の日本の製造業における個別受注生産の比率の高まりにともなうさまざまな課題,すなわち製番に基づく生産計画,製品の個体管理,上流工程でまとめ作りした材料の引当て,原料から製品までのトレーサビリティの確保を実現できる.This paper proposes a new general model of the production management domain, the CHARM (Cross Hierarchical Account Resource Model). This model is based on the Account pattern. Inherent in the pattern are the best practices of the accounting field as applied to the manufacturing management area, enabling us to treat the inventory of the future and production seat booking reasonably. Therefore we can solve problems caused by the rise of the ratio of build-to-order in recent Japanese manufacturing. The problems primarily involve production planning, individual product management, manufacturing with accumulation in the upstream process, and ensuring the traceability from raw materials to products related to the seiban (manufacturing number).
著者
福嶌 五月 仲原 正明 荻野 信夫 城戸 哲夫 黒住 和史 久原 章雄 西 宏之 木村 一隆 中尾 量保 辻本 正彦
出版者
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.34, no.8, pp.1321-1325, 2001
被引用文献数
3

症例は15歳の女性. 主訴は下腹部痛. 13歳時, 腹痛にて施行したCT検査で脾腫 (容積1,150cm<SUP>3</SUP>) を指摘されるも位置異常を認めなかった. 今回, ジェットコースターに乗った後に下腹部痛を来し来院.CT検査にて脾臓を正位に認めず, 下腹部に腫瘤 (容積810cm<SUP>3</SUP>) を認めた. 超音波検査, 血管造影にて広範な脾梗塞を伴う遊走脾と診断し, 腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した. 術中所見では脾周囲靭帯は欠失し, 脾臓は腹腔内に遊離していた. 脾動静脈をEndo GIA40mm<SUP>R</SUP> にて切離後, 腹腔内で脾臓をTissue Morcellator<SUP>R</SUP> を用いて粉砕し摘出した. 手術時間は145分, 出血量は50mlであった. 病理所見は梗塞を伴った正常脾であった. 第6病日に退院し, 術後2年目の現在経過良好である. 遊走脾に対する腹腔鏡下手術の報告は自験例を含め5例で, メッシュによる脾固定3例, 脾摘2例であった. 自験例は広範な脾梗塞と脾腫をともなっていたため, 脾摘を行った.
著者
黒須 誠治
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会誌 (ISSN:03864812)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.429-434, 1986-02-15
被引用文献数
1

製品在庫は, 需要の変動を吸収し, その影響を少なくする緩衝として, 大量見込生産型工場で用いられている.受注残も, これをもつことによって需要が減少した場合に工場に遊休を起こせしめる可能性を少なくさせることができるという意味で, 緩衝になりうる.個別受注生産型工場では, 製品在庫による緩衝はもてないから, 受注残は重要な役割を果たすと考えられる.本研究では需要の変動に対して, 緩衝としての受注残が, 遊休率の期待値およびn期間連続して遊休が生じない確率への効果を, 期間山積計画法を採用している1工程からなる工場のモデルを通して解析した.また同時に, 緩衝としての受注残がn期後の期末受注残の期待値に与える影響を解析した.ただし第1期については理論的に, 第2期以降については数値計画によって解析を行った.この解析から得られる結果は, 当面の残業計画や今後の生産能力計画の資料として活用できる.
著者
孫福 弘
出版者
筑波大学大学研究センター
雑誌
大学研究 (ISSN:09160264)
巻号頁・発行日
no.31, pp.31-47, 2004-10

ただいまご紹介いただきました慶應の孫福でございます。今日は、こちらの大学研究センターの公開研究会ということで、どんなスタンスで話をしたらいいのか、いろいろと迷っております。お聞きになるのがどういう方なのか、ということを ...
著者
山脇 美代
出版者
長崎純心大学・長崎純心大学短期大学部
雑誌
純心人文研究 (ISSN:13412027)
巻号頁・発行日
no.10, pp.67-77, 2004

近年青年層におけるさまざまな社会問題と共に食生活のあり方に関心が高まっている。全国レベルでの調査結果を参考にしながら本学の学生の食生活習慣と健康上の問題との関わりを検討するためにアンケートによる調査を行った。結果の概要は次の通りである。1.健康状態 半数近くの学生に体調のすぐれないものがみられた。その自覚症状は多いものから眠い、だるい、疲れ易い、ストレス、肩こりなどであった。眠い、だるい、は3人に1人の割合で、疲れ易い人はおよそ4人に1人、肩こりとストレスは5人に1人の割合でいた。2.健康上の関心あること 全体では肌荒れ、体重、ダイエットの順に多く50%〜60%と高い関心を示した。健康グループがすぐれないグループより有意に高かったものは体重とダイエットのみであった。健康、食事と栄養に関してはすぐれないグループの方が有意に高かった。3.食事を選ぶ基準で最も多かったのは「好物」で60%であった。2番目は「そのときの気分」で44%であった。「好物」を、食事を選ぶ基準に上げた人の中で「そのときの気分」を選んだ人は37名いた。また栄養のバランスよりも価格の方を優先する傾向が見られた。4.食事回数 3食きちんと食べている人は56.8%で全国調査に比べかなり低い数値であった。1回の欠食者は9%で全国調査とほぼ同じであったが時々2食になる人は31%とかなり多かった。31%の人が朝食で毎日又は時々欠食していた。健康別食事回数ではすぐれないグループの欠食率が健康グループのそれより有意に高いことが認められた。体調のすぐれない人の約半分が朝食か昼食か夕食のいずれかを「いつも」叉は「時々」欠食していることになる。このように欠食の習慣が疲れ易いあるいはだるいなどの体調不良となって現れているものと思われた。5.よく食べる料理は和風料理で2/3の学生があげていた。1/3の学生は洋風料理をよく食べていた。中華風をよく食べると言う人は少なかった。健康別に差は見られなかった。6.間食はよく食べる人が40%、時々食べる人が54%でかなりの人が食べていた。健康別に差は見られなかった。7.よく飲む飲み物としては8割以上の人がお茶類を飲んでいた。食後の飲み物として日本茶(緑茶)が伝統的に飲用されているが、近年ではウーロン茶の人気も急上昇しており、緑茶とウーロン茶のペットボトルがよく売れているようである。カルシウムの給源としてすぐれた牛乳はあまり飲まれていなかった。すなわち健康グループでは8人に1人、すぐれないグループで5人に1人しかよく飲む飲み物として牛乳を選んでいなかった。8.外食の頻度 外食をほとんどしない人は21%、時々する人は76%と多く、毎日はわずかに3%であった。外食を毎日する人も、しない人もすぐれないグループに多かったが、健康との関連は特に見られなかった。昼食(49%)と夕食(73%)で外食する人が多く見られた。9.調理済み食品 約8割の人が調理済み食品を利用しているが、よく食べる人は2割、時々が約6割であった。健康別に差は見られなかった。購入場所はコンビニエンスストアとファーストフード店がそれぞれ約60%、スーパーと弁当屋がそれぞれ30%近くであった。10.栄養補助食品をよく食べる(飲む)人は6%で少なかったが時々食べる人は37%であった。全く食べない(飲まない)人は57.4%であった。種類はカロリーメイトが最も多く(66.7%)、ビタミン剤(33.3%)、カルシウム剤が続いていた。健康別ではすぐれないグループの方がカロリーメイトの飲食頻度が高かった。カルシウムとクロレラも同様であった。サプリメントの摂取理由は栄養補給、美容、健康維持の順に多く、栄養補給と健康維持はすぐれないグループに多かった。11.アルコールの飲用 時々飲む人は60%、その種類はカクテルが最も多かった。次に多かったのはビールで、後は焼酎、ワイン、日本酒の順であった。12.排便 毎日ある人は健康グループの方に多かった。全体的には不定期、つまり便秘ぎみと思われる人が40%ほどいた。以上のアンケートの結果から、健康面では決して良好とはいえない状況であることがわかった。欠食の習慣のある学生も「時々」を含めると全国に比べて多い。体調のすぐれない学生の症状に「眠い」や「疲れやすい」、「だるい」、「肩こり」が多く見られたことは問題である。主に朝食の欠食と生活リズムの乱れなどが健康に影響しているものと思われる。間食の量や種類、また、調理済み食品および外食の内容、栄養のバランスなどについてもう少し詳細な調査をする必要性を感じた。今後さらに検討していきたい。
著者
酒井 義
出版者
信州大学
雑誌
教育実践研究 : 信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 (ISSN:13458868)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.59-66, 2002-07-31

In this paper, a school reform project "Ashita mo hayakuikitai gakkou tukuri" was introduced and discussed. In order to prevent various recent school problems, bullying such as school refusal, violence, and anti-social behaviors, the reform project was plan. At a junior high school, the project was implemented for 3 years. Cooperation with people at the area and improvement of self-esteem of students and teachers were two important goals of the project. The school system has been changed and the teacher and students in the school have become more positive in their attitude toward school. The people at the area were more engaged to the school.
著者
中井 悠斎 朝田 康夫 祖父江 昌彦 塩崎 華子
出版者
Japan Antibiotics Research Association
雑誌
The Journal of Antibiotics, Series B (ISSN:04478991)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.191-193, 1967

過去においては, 外科的手術創や熱傷等の2次感染の起炎菌はブドウ球菌がその主役を演じていた。しかし, 近年のすさまじい抗生物質の開発普及によつて, ブドウ球菌感染症は著るしく減少し, これに代つてグラム陰性桿菌の2次感染が注目されるにいたつた。緑膿菌をはじめとするこれらグラム陰性桿菌感染症の増加については, 広域抗生物質の長期投与によるこれら自然耐性をもつ菌の菌交代現象, 副腎皮質ホルモン剤の使用等の諸因子が挙げられている。<BR>さて, われわれ皮膚科領域においては, 広汎な熱傷の治療中に緑膿菌の2次感染がしばしば起り, 患者の治療面に, あるいは予後にいくつかのやつかいな問題を提供する。近年, 第3度熱傷に対しては, 従来の軟膏療法に代わつて早期植皮術の施行が治療日数の短縮のほか, のちの肥厚性瘢痕の発生, 瘢痕拘縮等を予防するという面において, 最良の方法であるといわれて来た。しかし, この間, 緑膿菌感染をひき起すと創傷の治癒傾向遅延, 植皮術のさいの皮片の生着不良, あるいは発熱, 等の全身症状から敗血症にまでいたる種々の合併症を併発し, 熱傷の治療に大きな障害となつていることは, 衆知の事実である。しかし, 今日においても, 緑膿菌感染に対しては特効的薬剤に乏しい現状である。今回, 我々は新らしい抗生物質カスガマイシンを緑膿菌の感染をともなう熱傷患者に対して注射あるいは外用として使用する経験を得るので, 報告する。
著者
筒井 昭仁 中村 寿和 堀口 逸子 中村 清徳 沼口 千佳 西本 美恵子 中村 譲治
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.341-347, 1999-07-30
被引用文献数
15

社会人の歯科的問題の程度を企業の生産性および経済面から把握することを目的とした。福岡市に本社を置く電力供給に関連する大型電気機械を製造する企業の工場部門の全従業員421名を対象とした。年齢は20〜65歳に分布していた。質問紙の配布留置法により過去1年間の歯科的問題に関連した1日休,半日休,遅刻・早退,作業効率の低下の情報を収集した。これらの情報から労働損失時間を算出し,さらに金額にも換算することを試みた。質問紙回収率は96%であった。工場全体で歯科的問題に関連する労働損失経験者は22%で,全損失時間は年間1,154時間,日数換算で144日であった。1人平均労働損失時間は年間2.85時間であった。この労働損失は生産高ベースで約1,200万円,生産コストベースで約800万円,人件費ベースで約400万円の損失と算定された。一企業を単位に歯科的問題に関連した欠勤や生産性の低下を把握,収集したとき社会・経済的損失は多大であることがわかった。DMFTやCPIなどの客観的指標にあわせてこれらの情報を明らかにすることは,労使双方に強いインパクトを与えるものであり,産業歯科保健活動の導入,展開に寄与するものであると考える。
著者
堤 泰徳
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.34, pp.161-180, 1985-03-30

Il Futurismo italiano deve essere considerato come un fenomeno sul nodo dell'asse sincronico e quello diacronico, dell'asse europeo e quello italiano. Il mio interesse per il Futurismo sta nel fatto che le avanguardie artistiche del Novecento si sono sviluppate in ogni parte d'Europa contemporaneamente. Sapere piu precisamente perche queste avanguardie (Futurismo italiano, Futurismo russo, Espressionismo, Dadaismo, Surrealismo, ecc.) sono nate via via nel primo ventennio del nostro secolo, e quale e stata la parte piu sinificativa del Futurismo italiano come primo autentico movimento d'avanguardia e uno scopo principale della mia ricerca. Nell'articolo ho limitato la ricerca di questo fenomeno multilaterale solo al campo della poetica, ma la poetica dovrebbe essere studiata dal punto di vista linguistico, storico, artistico e critico. F. T. Marinetti, la cui formazione calturale e letteraria fu esclusivamente francese e simbolistica (nato a Alessandria d'Egitto, 1876), prospettava una sia pur minima possibilita di nuova poesia nel rovesciamento della poetica irresistibile di Mallarme e anche nel capovolgimento della storicita della poesia italiana.
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
pp.46-48, 2003-04

「ウーン。あれ、7時? 何で、こんな時間に目覚ましが鳴るの?」。都心に本社がある電機メーカーの営業担当者「タカクラ・ノブ」は、眠い目をこすりながら、部屋の隅にある50インチ型のプラズマテレビを確認した。 「10時から営業会議ね。えーっ。だったら、8時で間に合うじゃないかよ」。自宅のワンルームマンションがある郊外から会社までは、自動車で約1時間。
著者
三浦 多佳史 プラパー セーントーンスック
出版者
独立行政法人国際交流基金
雑誌
国際交流基金日本語教育紀要 (ISSN:13495658)
巻号頁・発行日
no.10, pp.85-99, 2014-03

国際交流基金バンコク日本文化センター(以下JFBKK)では、タイの中等教育で、週1、2回の少ない時間で日本語を学ぶ学習者を対象にした新しい教材の開発を進めてきた。『こはるシリーズ』と呼ばれるその教材に関し、ひらがな教材『こはるといっしょに ひらがなわぁ〜い』についてはすでに開発過程の報告を行ったが、本稿では続いて出版された場面会話と日本文化を学ぶ教材についての開発過程を報告し、拡大する中等教育段階の日本語学習者に必要とされる教材とはどのようなものかについて考察した。この教材の完成によって、タイの中等教育では、たくさんの時間を使って学ぶ学習者向けの教材と、少ない時間を使って学ぶ学習者向けの教材の2種類が用意されたことになる。
著者
塙 朋子
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.273-282, 1999-09
被引用文献数
1

本研究は子どもが他者との関係性に応じて,どのように情動を表出するようになるのか,児童期中期に焦点をあててその発達的変化を検討した。被験者は小学校2年生から5年生,計1466名である。各人に,物語中の主人公が怒りや喜び,悲しみを経験する物語を読ませた。そして母親,父親,友達に対して,もしその子が自分だったらどの程度情動を表出するか,答えさせた。また関係性の指標として,他者と共にいる時の自己,ソーシャルサポートを取り上げ,それぞれ子どもに評定させた。その結果,低学年(2・3年生)と高学年(4・5年生)とでは,他者との関係性と情動表出との関連は,異なることが示唆された。また各情動ごとに,関係性と情動表出との関連は,異なる変化を示した。喜び表出は,低学年で肯定的関係性と相関がみられ,高学年ではその関連がより強くなった。また怒り表出は,高学年では関係性との間にほとんど関連はみられなかった。この結果は,情動の発達における対人関係の役割を重視すること,及び各情動ごとに,個別に検討する必要があることを示唆している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.888, pp.30-33, 2004-12-06

「へー,これかぁ」 「結構軽いね。あっ,この画面がタッチ・パネルなんだ」——。
著者
Mizushige Takafumi Inoue Kazuo Fushiki Tohru
出版者
日本ビタミン学会
雑誌
Journal of nutritional science and vitaminology (ISSN:03014800)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.1-4, 2007-02-01
参考文献数
35
被引用文献数
52

Fatty foods are very palatable. Most mammals, including humans, prefer high-fat food to low-fat food. Neuropeptides and neurotransmitters, which are related to the hedonic or aversive response in the brain, are released after a basic tastant (i.e., sweet, sour, salty, bitter or umami) is accepted by the taste receptors in the taste bud cells. In addition, recent evidence suggests that dietary fat, especially free fatty acids, may be perceived chemically in taste bud cells as well as the basic tastant. Recently, it was suggested that long-chain fatty acids accepted into CD36/FAT, a long-chain fatty acid transporter, in circumvallate papillae of the tongue play an extremely important role in the palatability of dietary fat. In this review, we describe the studies on the reception of fatty acids in the oral cavity, and on the signal transmission from the oral cavity to the brain. We hypothesize that long-chain fatty acids are recognized on the tongue, and then neuropeptides and neurotransmitters such as &beta;-endorphin and dopamine are released in the brain. We suggest that this knowledge is one of the mechanisms of the palatability of dietary fat.
著者
高雄 芙美
出版者
北海道大学文学研究科
雑誌
北海道大学大学院文学研究科研究論集 (ISSN:13470132)
巻号頁・発行日
no.14, pp.125-141, 2014

西日本各地で標準語化とともに関西方言化が進んでいるが広島では他地域ほど関西方言化が見られないことが指摘されている。この他地域とは異なる広島方言の特性を捉えるためには広島方言の実態を明らかにする必要がある。本稿では広島方言の「のだ」形式について,標準語,関西方言と比較し記述することで,広島方言の文法的特徴の一面を明らかにする。加藤2003,2006によると「のだ」は,命題内容について判断済みの情報である,ということを表す。また終助詞「よ」は命題内容について,発話者が排他的な知識管理をおこなう準備あること示す。どちらも話者の知識管理に関わる談話マーカーである。広島方言,関西方言では名詞化辞「の」は「ん」となり,「のだ」は広島方言では「んじゃ」,関西方言では「んや」となる。「んじゃ」「んや」の前が否定辞「ん」「へん」など撥音のときは「のじゃ」「のや」のようになる。「んじゃ」「んや」は言い切りの場合,気づき・発見の用法で使われることが多い。自分の情報を披瀝する場合は広島方言では「んよ」,関西方言では「ねん」が使われることが多い。広島方言では「*んじゃよ」とはならず「んよ」と,名詞化辞「ん」に直接「よ」がつく。伝聞の形式「んと〔んだって〕」も名詞化辞「ん」のあとにコピュラ辞が現れない。推量形や従属節などは広島方言では「んじゃろう」「んじゃけど」のように「んじゃ」が現れるが,関西方言では「んやけど」「ねんけど」のように「んや」「ねん」の両方が現れる。また「のなら」「のだったら」のような仮定形は広島方言では「んなら」が一般的で,関西方言では「なら」は使われず「んやったら」が一般的である。広島方言では従属節の「んじゃけー〔んだから〕」,「んと〔んだって〕」で在来の方言形が保たれているが,関西方言では「んやから」「んやって」のように標準語と同じ形式が使用されている。関西方言は「ねん」のような独自の方言形式を持つ一方使用頻度の高い文法形式に標準語化が見られる。広島方言は「ねん」のような独自の形式はないが,「のだ」形に用いられるような使用頻度の高い文法形式で在来の方言形を保持している。