著者
菊森 忠嗣
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.65-68, 1987

三重県玉滝小学校では、昭和61年3月新校舎改築とからんでパソコン35台 (富士通16β) を視聴覚室に備えることになった。パソコンとワープロの区別もつかない職員12名は、それから今日までパソコンと悪戦苦闘を続けた。現在 (昭和62年・秋) 職員は、自分なりのCIAプログラムをまずいなリにもべージックを使って組み、授業に使うところまでこぎつけたが、思わぬところに問題が山積している。玉滝小学校における教職員のパソコンとの悪戦苦闘の足跡を紹介し、参加者の皆さんとともにより有効な運営法を探りだせればと思っています。そして、少なくとも三重県下の学校が、センターを中心に有効な組織と運営法を探りだし、全県下的に連絡をとりながら、相互扶助開発のシステムを作り出して欲しいと願うものである。
著者
武分 祥子 菱田 博之 川手 弓枝 安富 和子
出版者
飯田女子短期大学
雑誌
飯田女子短期大学紀要 = Bulletin of Iida Women's Junior College (ISSN:09128573)
巻号頁・発行日
no.36, pp.91-96, 2019-05-27

第23回学内研究集談会抄録(抜粋)、会場:飯田女子短期大学視聴覚室、日時:平成31年2月14日(木)9:00~11:15
著者
竹嶋 祥夫
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
vol.317, pp.84-91, 1982
被引用文献数
2 1

集会施設の室構成を室稼動率という点から考える場合, 重要な点は多目的に使いうるかどうか, ということである。これは各段階の施設を通じて言えることで, 上位施設のような全般に室稼動件数の多い施設においてさえ, 料理室・茶室・視聴覚室等の単目的的な室は他の諸室に比べて室稼動率が低い。そのため, 室自体は多目的とし, 装置, 準備室等で専門性を持たせるなどの計画的配慮が必要と言えよう。また, 多目的室とした場合でもその室規模が問題となる。利用集団規模は全般に小規模集団が高い比率を占めているが, 上位施設ほど大規模集団の比率が高くなっている。そのため, 各段階とも多目的な用途に対応しうる小規模室(多目的という点では, 座式より椅子式の方が良い)を中心とし, 上位施設ほどホール等の大規模室を加えていくことが良いと考えられる。これら諸室の利用の大半を占める専有型利用の利用者層をみると, 上位施設は職域集団や各種団体による利用が多く, 地縁性の比較的弱い性格を示すのに対して, 下位施設は随意集団や地域集団による利用が多く, 地縁性の強い性格を示す(但し, 随意集団比率の大小は, 下位施設ほど施設側が趣味的な講座等を開催し, それらを通じて集団形成を計る, という工夫によるところが大きい)。中位施設は, どちらかと言えば下位施設に近い両者の中間的性格を示す。この様に, 同一集団が目的に応じて各段階施設を使い分けている様相でもなく, 各段階施設は利用集団にとって関連性の少ない施設と言える。特に, 上位施設と中・下位施設とはその性格を異にし, 前者により後者を兼ねることは, あまり好ましくないと言えよう。この点は, 本研究(その2)において, 利用圏ともに更に分析を加える予定である。
著者
南川 文里
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.19-32, 2004-06-30 (Released:2009-10-19)
参考文献数
33

本稿は, アメリカ合衆国におけるエスニシティと人種を, そのナショナルな文脈を考慮することで関係的な概念として再定義するものである.ポスト公民権期のアメリカでは, 文化多元主義と多文化主義という2つの潮流のもと, 対抗的なエスニシティ論と人種論が展開されてきた.その過程で, 社会構築物としての「人種」が, 不平等な社会構造を再生産する過程を社会学的に分析する人種編成論が登場したが, エスニシティと人種の概念的な関係を条件づけるナショナリズムの存在について十分議論してこなかった.そこで, 本稿は, アメリカの両義的なナショナリズム (市民ナショナリズム/人種ナショナリズム) が, エスニック集団の形成にどのように作用するかを考察し, 「人種エスニック編成」という枠組を提示した.人種エスニック編成における集団化とは, アメリカの市民ナショナリズムを土台として, (1) エスニック化 (「ホームランド」との結びつきにもとづく水平的な差異化), (2) 人種化 (人種ナショナリズムのルールにもとづく垂直的な序列化) という2つの過程によって条件づけられていることを示した.
著者
西村 絵
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.88-93, 2019-05

アフリカのアンゴラ共和国の西岸では,白亜紀後期に海底にあった地層が,その後の地殻変動によって,地上に露わになっている。近年,国際研究チームによって発掘調査が行われた。大型の海生肉食爬虫類モササウルスの新種や,首長竜,牡蠣や魚類など様々な海生生物の膨大な化石が発見され,当時の海の生態系の有り様をうかがい知ることができる。モササウルスは環境に合わせて多様な進化を遂げ,大型の種は海の生態系の頂点に立ったが,共食いや,近縁の種の間での争いも多かった。
著者
河合 伸也
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1111-1113, 2002-09-25

I.はじめに 運動器(筋骨格系)の重要性がようやく脚光を浴びる時代になりました.20世紀は『がんの10年』や『脳の10年』でしたが,21世紀は『運動器の10年』から始まります.運動器の障害・外傷は個人的・社会的損失が大きいだけでなく,運動器が高いQOLを保持する役割を担っているという観点から運動器が見直されています.この観点において運動器に関連する専門職(殊に,整形外科医)の役割は大きいものがあります.
著者
永幡 肇
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.1151-1154, 2007-11

食の安全安心は国内外を問わず社会の大きな関心事となっている。酪農学園大学の公開講座が「食の安全安心フォーラム」を主題に大阪府食の安全安心大阪府民会議との共催で2007年8月23日に大阪リバーサイドホテルを会場に開催された。講演会には、消費者はじめ流通関連、食品製造加工、行政および教育機関から参加者が集まり開催された。本稿は、乳および乳製品の消費者および一般市民向けに行なった「乳の生産農場から:良質・安全に向けた取り組み」と題しての講演の内容を紹介する。
著者
岡本 康介 鈴木 美幸
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム一般講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, no.4, pp.41-42, 2002-09-13

インターネットにおける通信の安全性の確保や確実な本人確認を行うための仕組みとしてPKI(Public Key Infrastructure : 公開鍵基盤)導入を検討する企業が増加しつつあり、『電子認証による電子署名』は電子商取引き、電子申請を行う上で非常に重要な位置を占めている。しかしながら、現在のところ電子認証(公開鍵暗号方式でいう秘密鍵=電子企業印と本論では呼ぶ)を安全に共有できる仕組みは提案されていない。本論文では、電子認証を安全に共有できる仕組みを提案する。この仕組みにより電子企業印が安全に企業内で共有できるようになった。また、GPSレベルでの実装によりアプリケーションからも電子鍵の共有が可能になった。
著者
篠崎 一雄
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.S057, 2004

2000年にシロイヌナズナのゲノムシークエンスが99.99%の高精度で国際研究チーム(日本ではかずさDNA研が25%を決定)によって決定された。植物では初めてのゲノムシークエンスの決定であり、その後の遺伝子の機能研究の基礎となる大きなマイルストーンであった。その後、アメリカでは2010年プロジェクトが始まり機能解読のためのリソースの整備と機能解析システムの開発などが本格化した。26,000個あるすべての遺伝子の機能を解析するためのT-DNAやトランスポゾンによる遺伝子破壊型変異体の作成と変異遺伝子の同定が精力的に進められつつある。現在、T-DNA遺伝子破壊変異体は世界では数十万株に達しており、大部分の遺伝子にT-DNAが挿入したラインがアメリカ、日本、ヨーロッパで作成されている。これらの遺伝子破壊系統を用いて遺伝子を破壊した系統を集めて網羅的に表現型を観察するフェノーム解析もはじめられている。さらに、我々はmRNAのコピーである完全長cDNAの収集を進めており、すでに18,000個(全遺伝子の70%)収集した。完全長cDNAはゲノム上の遺伝子の位置と転写開始部位を正確に決定するために必要である。さらに遺伝子発現プロファイルを解析するために利用した。また完全長cDNAはタンパク質の機能や構造を解析するための重要なリソースである。現在、これらのゲノムリソースを用いてすべての遺伝子の機能解読が本格化している。
著者
田岡 洋子 近藤 信子 中川 早苗 H. Taoka 京都短期大学 中国短期大学 広島国際学院大学
出版者
京都短期大学成美学会
雑誌
京都短期大学紀要 (ISSN:13483064)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.17-32, 2004-03

高齢社会から超高齢社会になろうとじている日本にとって、介護は注目すべき問題である。介護環境を考えるときに介護者の着装姿が身近な介護雰囲気を形成している。介護する側、される側にとって望ましい介護服が重要と考えた。介護現場でよく見かけるジャジー姿が本当によいものなのか現状を踏まえて、どのようなことを満たせばよいのか? を実際に介護施設で働いている介護者から意見を求めた。望ましい介護服の条件として重要なのは機能性・好感度・清潔感・着心地・取り扱いの簡便さ・美感の順で、イメージは「明るい」「親しみやすい」「暖かい」「シンプルな」イメージである。色はピンク、水色、白色の淡い色がよく、柄は無地に胸のワンポイントは着装者の名前の刺繍を大きくするのがよく、アイテムとしてはポロシャツにズボン、エプロンなどがよいことがわかった。