著者
清水 光明
出版者
日本思想史学会
雑誌
日本思想史学 (ISSN:03865770)
巻号頁・発行日
no.41, pp.131-151, 2009
著者
庄司 一郎
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.119, 2002

甘皮層粉の欠点を解消し, 有効利用を目的として, 甘皮層粉を複合酵素により分解し, 凍結乾燥品とした際の理化学性やそば麺に及ぼす影響について検討した。甘皮層粉は更科そば粉や薮系そば粉に比してタンパク質、脂質, ミネラル、食物繊維, ビタミン及びE含量が高く, 酵素処理により未処理粉よりもミネラル, 食物繊維, 直糖が増加した。甘皮層粉酵素処理粉は冷水時と高温時の膨潤度, 溶解度に差がなく, 膨らみやすく, 溶けやすい性質を示した。甘皮層粉添加そば切りの製麺適性試験からは半生及び冷凍タイプ麺は乾燥タイプに比して耐煮沸性が劣り、煮崩れしやすい傾向を示した。官能評価からは甘皮層粉を添加した乾麺更科系そばは冷凍薮系そばに比べ外観、食感及び風味での評価が高く有意に好まれた。
著者
平野 みどり 小川 正光
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.35-43, 2004-02-27

授業方法の変化にともない,近年,供給が増加しているオープンプラン・スクールを対象とし,愛知県内27校について,オープンスペースの類型と活用実態を調査をもとに検討した。①オープンスペースの構成は,学校規模との関係が深いこと,②オープンスペースは,多様な授業の形態に対応可能なことが評価され,音の問題などの問題指摘は少ない,などの成果が得られた。
著者
高橋 圭一
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.69-74, 2020-12-12

Ruby on Rails(以降,Rails)は Ruby で書かれたオープンソースの Web アプリケーションフレームワークであ る.Rails を用いたシステム開発や Rails の機能拡張の提案などは公開直後から研究が進められているが,Rails の学習 過程を調査した研究はない.我々はこれまで,筆者が所属する学科の Web アプリケーション開発科目の演習課題とし て提出されたログファイルを分析し,受講者が躓いたことを示す例外は 9 つあり,そのうち 2 つの例外の発生原因は ログファイルだけでは特定が困難であるという結果を得た.本稿では,バージョン管理ソフトウェアの1つであるGit を用いて例外発生時のソースコードを自動的に保存するスクリプトにより,2 つの例外の発生原因の特定を試みる. 本稿では,この 2 つの例外を HIEs(Hard to Identify Exceptions)と呼ぶ.本スクリプトを 2020 年度の授業に適用した ところ,33 名から提出されたログファイルから,HIEs が 325 回発生し,Git リポジトリの提出がある場合は,その情 報を活用することですべての発生原因を特定できた.
著者
清水 賢二 酒井 浩 木村 匡男 田後 裕之 髙橋 守正
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.495-502, 2020-08-15 (Released:2020-08-15)
参考文献数
13

要旨:聴覚失認とは,聴覚による言語や環境音の認知が困難になる状態であり,横側頭回や聴放線の損傷によって生じるとされている.今回,聴覚失認を呈した60歳代の症例を経験した.もともと社交的な本症例であったが,聞き取りの困難さから周囲との交流を避けるようになっていった.作業療法において読話を用いた視覚的代償戦略を用いることで,聴覚失認の症状自体は変化を得られないなかでもコミュニケーションの困難さを克服しだし,周囲との交流を取り戻し始めた.コミュニケーションの障害を言語機能障害ととらえず,生活障害としてとらえて,作業療法士も積極的に介入していく必要がある.

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出版者
アスキー・メディアワークス
巻号頁・発行日
vol.20(12), no.234, 1996-12
著者
真坂 一彦 佐藤 孝弘 棚橋 生子
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.15-22, 2013
被引用文献数
3

養蜂業による北海道での蜜源植物の利用実態について, 北海道養蜂協会が毎年集計している「みつ源等調査報告書」をもとに分析した。主要な蜜源植物は, 蜂蜜生産量が多い順に, ニセアカシア, シナノキ, クローバー, キハダ, アザミ, ソバ, そしてトチノキの7種である。これら7種の蜂蜜生産量に占める樹木蜜源の割合は約70%で, これに森林植生であるアザミを加えると80%弱にのぼり, 森林が蜜源域として大きく貢献していた。地域性を評価するため, 振興局 (支庁) ごとに蜜源植物の利用状況についてクラスター分析したところ, 太平洋型, オホーツク型, 道北型, 道央型, そして道南型と, 北海道の地理的区分に対応した5群に分類された。シナノキとキハダについて, 各樹種の蓄積とそれらを対象にした蜂群数の関係をみたところ, 蓄積が多い地域ほど蜂群数も多い傾向が認められた。各地域の主要7蜜源植物の多様性と全蜂群数の間には有意な相関関係があり, 蜜源植物が多様な地域ほど生産性が高いことが示唆された。
著者
真坂 一彦
出版者
養賢堂
雑誌
農業および園芸 (ISSN:03695247)
巻号頁・発行日
vol.91, no.5, pp.518-533, 2016-05

北海道における代表的な蜜源はニセアカシア,シナノキ,そしてクローバーであり,それにアザミ,キハダ,ソバ,トチノキと続くなど,蜜源の多様性が高い。この主要7蜜源植物だけでみると,樹木蜜源は66.6%を占め,さらに森林性のアザミを加えると75.6%に達することから,北海道では森林が重要な蜜源となっているといえる。道内における蜜源植物の分布には,植生や土地利用の在り方を反映した地域性がみられる。ニセアカシアは道央の旧産炭地に多く,シナノキを対象とした蜂群数は原生的な森林が残っている道北やオホーツクで多い。蜜源の多様性や地域性を生む背景には,明治まで過度な山林利用がなかったことや産炭地だったという歴史的要因,そして冷温帯林~北方林に特有の樹種構成などの気候的要因が指摘できる。日本全体でも蜂蜜生産量が多いニセアカシアは,侵略的外来種として外来種問題の俎上に載ったが,ミツバチが果樹野菜のポリネーションに欠かせないことから,2015年,産業管理外来種に指定された。シナノキは林業上,重要な樹種でもあり,戦後,広葉樹林の伐採が進んだことで蜂場の小規模化・分散化がすすみ,ヒグマ被害を誘発したと考えられる。
著者
真坂 一彦 佐藤 孝弘 棚橋 生子
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.124, 2013

養蜂業による北海道での蜜源植物の利用実態について,北海道養蜂協会が毎年集計している「みつ源等調査報告書」をもとに分析した。主要な蜜源植物は,蜂蜜生産量が多い順に,ニセアカシア,シナノキ,クローバー,キハダ,アザミ,ソバ,そしてトチノキの7種である。これら7種の蜂蜜生産量に占める樹木蜜源の割合は約70%で,これに森林植生であるアザミを加えると80%弱にのぼり,森林が蜜源域として大きく貢献していた。地域性を評価するため,振興局(支庁)ごとに蜜源植物の利用状況についてクラスター分析したところ,太平洋型,オホーツク型,道北型,道央型,そして道南型と,北海道の地理的区分に対応した5群に分類された。シナノキとキハダについて,各樹種の蓄積とそれらを対象にした蜂群数の関係をみたところ,蓄積が多い地域ほど蜂群数も多い傾向が認められた。各地域の主要7蜜源植物の多様性と全蜂群数のあいだには有意な相関関係があり,蜜源植物が多様な地域ほど生産性が高いことが示唆された。
著者
中島 良和 杉谷 俊明 田中 睦夫 藤井 聰
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.554-558, 1990
被引用文献数
10

シナノキの蜂蜜から,ゲル濾過,イオン交換樹脂クロマトグラフィおよびHPLCを用いてトレハルロース(1-O-α-D-g1ucopyranosyl-D-fructose)を分離し,TLCおよび13C-NMRにより同定した.トレハルロースの存在は日本国内の蜜源植物7種類に由来する蜂蜜試料9点で確認され,その含有率は蜂蜜固形分の0.5から2.5%であった.
著者
臼井 昭子 佐藤 克美 堀田 龍也
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.105-108, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
9
被引用文献数
2

美術科の鑑賞の授業に用いる教材を充実させる手立ての一つにVR(Virtual Reality)の活用がある.本研究では,生徒が作品を鑑賞して感じたことや考えたことをワークシートに記述するという鑑賞の授業を実施し,従来の教材を用いた場合とVR 教材を用いた場合とで,(1)生徒がワークシートに記述する語に違いが見られるのか,(2)生徒の「意欲」や感じた「没入感」「ストレス」に差が見られるのかについて検討した.その結果,VR 教材を使用した授業では,使用しなかった授業に比べて,その場で作品を鑑賞しているような語が多く用いられるなどの特徴が見られたほか,生徒の意欲が高く没入感も得られていたことなどが示唆された.
著者
航路標識管理所 編
出版者
航路標識管理所
巻号頁・発行日
vol.大正10年5月改正, 1921

1 0 0 0 OA 東洋灯台表

著者
水路部 [編]
出版者
水路部
巻号頁・発行日
vol.昭和13年11月12日調査(上巻), 1938

1 0 0 0 OA 東洋燈台表

出版者
水路局
巻号頁・発行日
vol.明治41年調査(上巻), 1908
著者
安東 一真
出版者
日経BP社
雑誌
日経インタ-ネットテクノロジ- (ISSN:13431676)
巻号頁・発行日
no.50, pp.11-13, 2001-09

自分自身をメールの添付ファイルに埋め込んで大量に配信する「サーカム」ウイルスが猛威を振るった。その感染スピードは国内で史上最高だった。理由は,ユーザーとウイルス対策ソフトを"だます"手口が巧妙だったこと。一部のメール・ゲートウエイ型のウイルス対策ソフトは,サーカム・ウイルスを当初検出できなかった。
著者
文 健哲 菊田 剛 山田 隆志 吉川 厚 寺野 隆雄
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2010年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.72, 2010 (Released:2010-06-14)

本稿では、芥川賞・直木賞を書籍のプロモーション・イベントと捉え、その受賞作品及び、その著者の他作品に与える影響を2つの側面から考察した。先ず、これらのイベントが受賞作品及び、同著者の作品の売上に与える影響を販売部数の推移より分析。また、受賞作品の話題性を定量的に把握するため、一般的に入手可能なBlog情報も同時に分析した結果を報告する。
著者
高橋 礼子 近藤 久禎 中川 隆 小澤 和弘 小井土 雄一
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.644-652, 2017

<p><b>目的</b>:大規模災害時には巨大な医療ニーズが発生するが,被災地内では十分な病床数が確保できず被災地外への搬送にも限界がある。今回,実際の地域での傷病者収容能力の確認を行うべく災害拠点病院の休眠病床・災害時拡張可能病床の実態調査を行った。<b>方法</b>:全災害拠点病院686施設に対し,許可病床・休眠病床・休眠病床の内すぐに使用可能な病床・災害時拡張可能病床についてアンケート調査を実施した。<b>結果</b>:回収率82.1%(許可病床258,975床/563施設),休眠病床7,558床/179施設,すぐに使用可能な休眠病床3,751床/126施設,災害時拡張可能病床22,649床/339施設であった。<b>考察</b>:いずれの病床使用時にもハード面・ソフト面での制約はあるが,被災地外への搬送に限界があるため,地域の収容能力を拡大するためには,休眠病床・災害時拡張可能病床は有用な資源である。今後,休眠病床の活用や災害拠点病院への拡張可能病床の普及を進めると共に,各種制約も踏まえた医療戦略の検討が課題である。</p>