著者
名木橋 忠大
出版者
中央大学文学部
雑誌
文学部紀要 言語・文学・文化 (ISSN:05296803)
巻号頁・発行日
vol.111, pp.169-188, 2013-03-01
著者
磯貝 恵美子 木村 浩一 磯貝 浩
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.863-869, 1996-07-25 (Released:2009-02-19)
参考文献数
15
著者
清水 靖久
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

戦後日本を代表する政治学者・思想史家の丸山真男(1914~1996年)の政治思想の全体像を解明するために、その厖大な著作をデジタル化してコンピューターで網羅的に分析することを本研究は試みた。日本社会の民主化を第一の目標とした戦争直後、市民による多様な結社形成を説いた1960 年前後、自由な人格形成を阻む日本思想の古層を専ら研究した1970 年代以後を通じて、丸山がリベラルであろうとしたことの意味を明らかにした。
著者
東 幸児 石橋 達郎 坂本 大和 後藤 良幸 鵜殿 翔太 中村 明生
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 第33回九州理学療法士・作業療法士合同学会 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
pp.73, 2011 (Released:2012-03-28)

【はじめに】 高度外反膝に対するTKAで問題となるのは,変形を如何に矯正し,良いアライメントを得て,機能的な膝を獲得するかである.そのためには機種の選択・軟部組織の処置などが重要となってくる.また膝蓋骨においては術前に外方偏位しており術後トラッキングの不良例が多いとの報告もある.膝蓋骨トラッキング異常は膝関節屈曲制限・大腿四頭筋筋力低下・滑膜炎などの二次的問題を惹起する.今回,高度外反変形膝を呈した症例に二期的に手術を行い膝蓋骨に対する内外側張力バランスに着目し理学療法を行なう機会を得たのでここに報告する.【症例紹介】 氏名I 60歳代 13歳の時に交通事故に会い左大腿骨顆上骨折受傷.保存的に加療を行うが外反位にて変形治癒.徐々に下肢外反強くなりニ次性変形性膝関節症となる.一年ほど前から歩行困難となり当院受診.FTA135度と高度外反位を呈していた.【経過】 術前はX線にて著名な膝蓋骨脱臼を呈していた.first stageとして左膝関節形成を目的にTKA・腸脛靭帯切離・膝窩筋腱切離・外側膝蓋支帯切離を施行.FTA145度に改善するも膝蓋骨脱臼を認めた.second stageとしてアライメント矯正を目的に大腿骨内反骨切り術・脛骨粗面内側移動術・内側支帯縫縮・内側広筋腱縫縮術を施行.FTA165度・膝蓋骨傾斜角11度に改善した.術後18ヶ月膝蓋骨傾斜角12度.【考察】 本症例では高度外反変形矯正による軟部組織の機能改善が大きな問題となった.一般的に外反膝の矯正では膝関節内側組織の弛緩状態・外側組織の短縮が問題となる.本症例においてもFTA135度の高度外反変形膝を矯正したことにより内側広筋の弛緩,腸脛靭帯・外側広筋の短縮を呈した.軟部組織処理として内側広筋腱の縫縮術が行なわれたが内側広筋は収縮を認めるものの筋張力は不十分なものであった.内側広筋は膝関節最終伸展域においてFTA・外側広筋による膝蓋骨外方作用に相反し膝蓋骨固定を得て大腿直筋の伸展作用を効率的に脛骨へ伝える作用がある.内側広筋の機能低下は膝蓋骨外側偏位傾向を強め,膝伸展機構・膝蓋骨トラッキング異常を惹起する.本症例において内側広筋の機能改善は多くは望めないと考え,腸脛靭帯・外側広筋の短縮・大腿筋膜の緊張不均衡による過剰な外側引き付け作用を減じていくことに着目し理学療法を展開した.術後18ヶ月経過後も膝蓋骨の外側偏位の悪化は認めず良好な状態を維持できていた.【まとめ】 TKAにおいては下肢機能改善を図り「長く使える関節」とするかは術後リハビリテーションによるものが大きい.本症例において内側広筋機能不全の影響を最小限にするため,外側広筋・腸脛靭帯・大腿筋膜の緊張不均衡に着目することにより良好な経過をたどることが出来たと考える.今回の発表にあたり本人へ十分な説明を行い同意を得た.
著者
宮下 達哉 木村 敦 岡 隆
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.561-566, 2018 (Released:2018-12-26)
参考文献数
27
被引用文献数
1

Several studies have reported the factors which determine individual differences in aesthetic evaluations of visual arts. Our previous studies suggested that the aesthetic dimension of value (ADV) was a crucial factor relating to the individual differences in aesthetic evaluations. However, the paintings used in our previous studies were selected from the masterpieces painted by famous artists. The present study explored whether the ADV would relate to aesthetic evaluations for both good and bad arts. Undergraduates (N = 166) were asked to rate 14 paintings (including seven good arts and seven bad arts selected from the Museum of Bad Art) on four scales of aesthetic evaluation and to complete a questionnaire assessing their degree of the ADV. The results demonstrated that the ADV related to aesthetic evaluations for both good and bad arts. These results suggest that the ADV related to the subjective value of the paintings regardless of their reputation.
著者
鈴木 成宗 坂宮 章世 金澤 春香 栗田 修 矢野 竹男 苅田 修一
出版者
一般社団法人 日本食品工学会
雑誌
日本食品工学会誌 (ISSN:13457942)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.59-69, 2016-06-15 (Released:2016-09-29)
参考文献数
36
被引用文献数
1

特徴的なクラフトビール用酵母を得ることを目的とし,三重県伊勢市の椎の樹液から採取した微生物群を用いて,ビール醸造を行い,発酵性態の良好であった菌叢からコロニーを単離した.得られた菌株は,ITS-5.8S rDNA-ITS2領域(ITS領域)の遺伝子解析を行い,新規のSacchromyces cerevisiae(S. cerevisiae)に属する株であることを確認し,KADOYA1と命名した.KADOYA1の実用性および特徴を評価するため,実用エール系ビール酵母株1056および3068を対照に,実用規模(1,000 L)でのビールの試験醸造を行った.KADOYA1は1056株および3068株と比較すると,醗酵速度がやや遅かったが,醗酵力は十分な実用性があることが確認できた.それぞれの酵母で醸造したビールの香気成分をGC-マススペクトロメトリーにより分析したところ,KADOYA1は1056株および3068株とは異なる特異的な香気成分の生産性をしていることが明らかとなった.さらに,におい識別装置で香気特性は評価したところ,1056株および3068株で醸造したビールとは異なる香気特性であることが確認できた.以上のことから,KADOYA1は実用ビール酵母として有用であると判断できたので報告する.

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出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.29, no.12, pp.427A-444A, 1926-12-05 (Released:2011-09-02)
著者
古谷 嘉章
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.221-240, 2008-09-30 (Released:2017-08-21)

本論文は、遺跡に遺された先史土器の復興をなしとげ、土器作りの新しい伝統を創始した、時代も場所も異なる2人の土器つくり-ブラジル・アマゾンのMESTRE CARDOSO(1930-2006)とアメリカ合衆国南西部のホピ=テワのNAMPEYO(ca.1857-1942)-を取り上げ、彼らと彼らの追随者・後継者たちの土器作りについての検討を通じて、先史土器の復興という特定の角度から、土器と土器作りについて人類学的に考察する。その際に、人類学におけるAPPADURAI[APPADURAI(ed.)1986]らの研究と考古学におけるHOLTORF[2002]らの研究を手がかりに、「モノの生涯」と「物質の生涯」という概念を導入し、「土器の生涯」という視座を設定する。そのうえで、出土した先史土器との関係のなかで新たに土器が作られる過程に着目して、アマゾンとプエブロの先史土器復興について民族誌的記述を提示したのちに、「土器片」「レプリカ」「触知性」という3つの角度から試掘溝を入れる。そこでは、完形性と断片性、レプリカと創造性、芸術および土器作りにおける視覚と手触りなどについての検討を通じて、土器というモノ作りを浮彫りにするとともに、「芸術」という近代的な概念を裏側から浮かび上がらせることを試みる。
著者
藤沢 盛一郎 熱海 智子 門磨 義則
出版者
日本歯科理工学会
雑誌
日本歯科理工学会学術講演会要旨集 平成16年度春期第43回日本歯科理工学会学術講演会
巻号頁・発行日
pp.3, 2004 (Released:2004-04-21)

ポリフェノールであるクルクミンは抗酸化性、抗癌性があることが報告されている。本研究はBPO-MMAシステムにクルクミン関連化合物を添加し誘導期間、初期重合速度からこれら化合物のラジカル捕捉性を検討したものである。ラジカル捕捉は化学量論的に検討した。Stoichiometric factorは最終的に1をしめしたのでクルクミン二量体の形成が示唆された。
著者
田中 則雄
出版者
島根大学法文学部山陰研究センター
雑誌
山陰研究 (ISSN:1883468X)
巻号頁・発行日
no.8, pp.150-139, 2015-12

寛文十一年(一六七一)、石見国吉永藩出身の十四歳の少年が摂津の芥川で父の敵を討つ事件があった。地元石見を離れた所でこの事件に関する実録が作られた時、実説が大きく組み替えられた上に、それぞれの作者の解釈に基づき、特色ある記述がなされていった。
著者
今井 宏
出版者
東京女子大学
雑誌
史論 (ISSN:03864022)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.1-19, 1994