著者
柴崎 博行 八木 ひろみ 中 久美子
出版者
香川県産業技術センター
巻号頁・発行日
no.8, pp.86-88, 2008 (Released:2011-02-04)

高齢者の乾燥肌(ドライスキン)に対するオリーブオイル塗布の効果について検証した。皮膚の水分量、保湿性が低下した高齢者に対して、オリーブオイルの継続的な塗布は皮膚水分量の増大及び水分蒸散を抑制(バリア性向上)することが示唆された。
著者
武居 文彦
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.561-567, 1978-06-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
30
著者
平木 大地 植原 治 原田 文也 髙井 理衣 高橋 周平 虎谷 斉子 森川 哲郎 安彦 善裕
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.271-278, 2019 (Released:2020-01-07)
参考文献数
24

目的 : ホップには抗菌効果のあることから, 口腔細菌に対する抗菌作用も期待できるが, 歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisに対しての抗菌効果およびそのメカニズムについては明らかにされていない. 本研究では, ホップの成分であるキサントフモール (XN) のP. gingivalisへの作用についてRNA-Seqによる網羅的解析を行った. 材料および方法 : 歯周病原細菌P. gingivalisへのXNの影響について, 次世代シーケンサーを用いたRNA-Seqによるトランスクリプトーム解析を行った. P. gingivalis W83株をXNと嫌気培養し, 最小発育阻止濃度 (MIC) の測定, 抽出したRNAを用いRNA-SeqおよびReal time PCRによる再現性の確認を行った. 結果 : トランスクリプトーム解析で発現が増加していたものにmolecular chaperone GroES, nucleotide exchange factor GrpEおよびmolecular chaperone HtpGなどのHeat Shock Proteinにかかわる遺伝子が認められた. 低下していたものにFe-S cluster assembly protein SufB, Fe-S cluster assembly protein SufDおよびFe-S cluster assembly ATPase SufCが認められた. SufB, SufDおよびSufC遺伝子は, 鉄の取り込みや鉄-硫黄クラスターの形成において重要な役割を果たしていると考えられることから, XNはP. gingivalisの発育に必要な鉄の取り込みを阻害する可能性がある. 結論 : ホップ成分XNがin vitroで歯周病原細菌P. gingivalisの発育抑制効果を有することが示唆された.
著者
一ノ瀬 俊明
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境システム研究 (ISSN:09150390)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.115-126, 1999-10-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
44
被引用文献数
2 2

LUIS (Land Use Information System) is a digital land use data set covering all Japan with 2 km grid. The land use on each grid point in circa 1850, circa 1900, circa 1955 and circa 1985 were compiled in LUIS. By the numerical simulations with a mesoscale model referring to LUIS, the author attempted to pick up the influence on near surface air temperature by regional warming related with land use change during around 135 years.During 4 periods, the area showing the regional warming related with land use change has expanded. This feature was significant around Tokyo and Osaka. The maximum difference between circa 1850 and circa 1985 emerged at 9PM and the minimum emerged at 6AM. The former was 1.8 Celsius degrees in Tokyo (Otemachi).Urbanization during 4 periods weakened the daytime penetration of sea breeze in south Kanto and it brought a regional warming. The warming area moved to north with expanding on the Kanto Plain by sea breeze since daytime to mid-night. But an effect of recovery of forest in the mountainous area in central Japan was not clear. In Osaka Plain the movement of warming area by sea breeze was smaller than in Kanto Plain.
著者
松下 由美 高田 康徳 松田 藍 川村 良一 大沼 裕 大澤 春彦
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.475-481, 2016-07-30 (Released:2016-07-30)
参考文献数
15

低血糖により自律神経系の活動と関連した不整脈や心血管イベントが増加することが報告されている.今回,インスリン依存状態の1型糖尿病症例において,continuous glucose monitoring(CGM)とホルター心電図を同時に施行し,夜間低血糖時における心電図と自律神経活動の変化を解析し得たので報告する.症例は77歳男性,病歴30年の緩徐進行1型糖尿病患者.入院中のCGMで,睡眠中に約4時間持続する低血糖を認めた.ホルター心電図の心拍変動解析では,同日の睡眠中の非低血糖時に比し,低血糖時に交感神経活性指標(LF/HF)の亢進,副交感神経活性指標(HF)の減少,同時に心室性期外収縮,QTc延長を認めた.CGMとホルター心電図の併用は,夜間低血糖の把握のみならず,低血糖時の自律神経系の変化およびそれと関連した不整脈を検出するのに有用と考えられる.
著者
渡邊 裕文
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.15-19, 2006 (Released:2007-01-30)
参考文献数
7
被引用文献数
1

Generally diseases which cause disorder of coordinated movement are cerebrovascular diseases, brain tumors, multiple sclerosis, spinal cerebellar and degeneration. Especially, many patients with cerebellum disease have disorders of coordinated movement. This paper describes the function of the cerebellum and disorders of coordinated movement. For physical therapy of disorder of coordinated movement we define the part of instability and provide compensatory fixation. Then, it is important that we facilitate the stabilized movement of patients in a functional setting.
著者
宮田 幹夫 奥 英弘 福島 一哉 堀内 浩史 難波 龍人
出版者
北里大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1990

スギ花粉症の増加が近年種々話題になってきている。今回実験スギ花粉症におよぼす生活環境因子の検討を試みた。その結果身近な環境汚染物質りある、有機燐殺虫剤、有機燐除草剤、トリハロメタン、パラジクロロベンゼン、タバコ煙、食品色素としてタートラジン、および赤色3号、食品酸化防止剤などがスギ花粉によるモルモットのアレルギー性結膜炎を増悪させることが判明した。しかもそれらの増悪を引き起こす濃度はppmまたはppbレベルという極めて微量な濃度であった。むしろ高濃度ではその増悪作用はやや弱い傾向があった。これらの結果は従来の古典的な中毒学の細胞の変性、死を目標とする濃度とはまったく異なり、免疫系への毒性は極めて低濃度でその毒性が発揮されているのが分かる。いまだそれらの混合負荷、すなわちtotal body burdenに関する実験は行っていないが、今後の研究課題も残ったままである。なお実験経過中に化学的環境のみでなく、物理学的環境にも眼を向ける必要性があるかと思われ、VDT作業で問題となるCRT画面曝露の影響を観察したが、機械的は角膜上皮障害のみでなく、CRT曝露によるアレルギー性結膜炎の著しい増悪作用が認められた。CRT画面からは低周波の電磁波が放射されており、各波長による電磁波の影響が今後の研究課題としてのこった。近年の花粉症の増加の原因をスギ花粉の増加に求めようとするのは余りにも非科学的な発想であり、むしろ生活環境の変化に求めるべきである、今回の実験から免疫系に及ぼす環境因子の重要性を明らかになし得た。
著者
清水 美憲
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 37 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.22-23, 2013-09-06 (Released:2018-05-16)

数学科授業の国際比較研究を通して,日本の数学科授業の諸相にみられる固有性が明らかになってきた。本研究では,この固有性についての探求の一環として,授業における「演劇性」に焦点を当て,経験豊かな教師による授業と授業後のインタビューデータを分析した。その結果,教授・学習行為や数学的内容が一つの主題の周りに一貫性をもったまとまりとして想定される一話完結型や連続型のドラマのような授業構想の特徴が見いだされた。
出版者
中国水利史研究会
巻号頁・発行日
1965
著者
堂前 豊 Yutaka Domae
出版者
創価大学経営学会
雑誌
創価経営論集 (ISSN:03858316)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.169-177, 2014-03-20
著者
三輪 レイ子 伊丹 永一郎
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.654-662, 2000

高齢難聴者が補聴器装用を簡便におこなえる「改良型イヤモールド」を開発した。 特徴は, (1) 回さなくても押すだけで挿入できる仕組み, (2) 体温で膨張する素材の採用, (3) イヤモールドの先端を外耳道の第2カーブまで伸ばす, の3点である。 この結果, (1) 容易に挿入できる, (2) ハウリングを生じない, (3) こもり現象が抑制される, ことを確認した。<br>「改良型イヤモールド」の開発により, 今後, 高齢難聴者の補聴器装用は大幅に改善されると期待される。
著者
松本 直子 桑原 牧子 工藤 雄一郎 佐藤 悦夫 石村 智 中園 聡 上野 祥史 松本 雄一
出版者
岡山大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2019-06-28

ヒトが生み出す物質文化には、身体機能の拡張を果たす技術と、感性や価値観にうったえてヒトの心を動かす芸術という二つの側面がある。本計画研究では、「アート」として包括されるその両面が身体を介して統合される様相に焦点を当て、日本列島、メソアメリカ、アンデス、オセアニアにおけるアートの生成と変容の特性を比較検討する。アート(技術・芸術)によるヒトの人工化/環境のヒト化という現象を、考古学的・人類学的・心理学的に分析することにより、社会固有のリアリティ(行動の基準となる主観的事実)が形成される歴史的プロセスを解明し、新たな人間観・文化観を提示することを目的とする。
著者
渡辺 深
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.20, no.9, pp.9_20-9_25, 2015-09-01 (Released:2016-01-08)
参考文献数
11