1 0 0 0 軍事と技術

著者
陸軍兵器行政本部 編
出版者
軍事工業新聞出版局
巻号頁・発行日
vol.(12月號), no.132, 1937-12
著者
潘 秋実 冨平 準喜 手塚 太郎
雑誌
WebDB Forum 2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.25-28, 2019-09-01

eラーニングシステムは世界的に急速な普及を続けている.その学習ログに機械学習による推薦機能を加え,生徒の特性に合わせて最適な学習プログラムを提供するための様々な試みが近年活発に行われてきた.eラーニングにおいて機械学習が利用される代表的なタスクとして,生徒が次に解く問題の正解確率を予測する Knowledge Tracing (KT)がある.このタスクに対する手法としては現在,Bayesian Knowledge Tracing (BKT)と Deep Knowledge Tracing (DKT)が活発に研究されている.しかし既存の KT モデルとその実用的な利用の間にはギャップがあるのが現状である.DKT が抱える限界の一つは学習者が過去に学習した概念が現在に与える影響をうまく考慮できないことである.この問題に対処するため,本研究では encoder-decoder モデルを用いることでより適切に学習パスを予測する手法を提案する.これにより,生徒はeラーニングシステムにおいてより良い学習効果を得られるような問題を選択できるようになることが期待される.
著者
小林 正佳
出版者
日本鼻科学会
雑誌
日本鼻科学会会誌 (ISSN:09109153)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.77-79, 2013 (Released:2013-05-01)
著者
高見 千歳 下司 淳 小林 彰夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.1349-1354, 1990-08-15 (Released:2008-11-21)
参考文献数
12
被引用文献数
4 4

ウンカ食害葉より作られる椪風ウーロン茶の香気成分の解明を行うために官能評価およびGC, GC-MS分析し,一般ウーロン茶,紅茶との比較により検討を行った.揮発性成分として51成分を同定し,18成分を推定した.リナロール,およびその誘導体化合物,ゲラニオール等を主成分とし,香気成分組成は一般ウーロン茶より紅茶に類似することがパターン類似率により明らかになった.また官能評価においても同様な傾向が認められ,よい一致性がみられた.リナロールに対するリナロールの誘導体の量比では椪風ウーロン茶のみに高い値が得られ,ウンカの食害による影響と推察された.
著者
林 宏明 稲沖 真 藤本 亘
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.515-518, 2006 (Released:2006-11-09)
参考文献数
13

緑膿菌による趾間感染症(Pseudomonas toe web infection)の2例を経験した。治療は“hyperkeratoticrim”と表面滲出物のdebridementおよび1%酢酸液による足浴が有効であった。緑膿菌はウッド灯を用いると緑色の蛍光を発するため趾間感染症の早期診断に有用で治療効果判定にも使用できた。趾間感染症は宿主側の感受性および環境要因により再発を繰り返しやすい。今回の症例では1%酢酸液足浴による局所管理が再発予防にも有用であった。
著者
芋川 浩
雑誌
福岡県立大学看護学研究紀要 (ISSN:13488104)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.34-39, 2010-03-31

近年高齢化社会を迎えつつある日本において,医療施設や介護施設以外での医療や介護を必要とすることは多くなりつつあるように思われる.その際,医療・介護施設での専門従事者が行う場合とは異なり,医療・介護と全く関係のない職種経験者が自宅などで自分自身もしくは家族により医療行為が行われることが必要となってくると思われる.特に,高度な医療技術が必要とされる場合のみ病院など専門施設での医療行為が行われ,比較的簡単なものは自宅などで専門職以外の人が簡易医療行為を行うというようなすみ分け的な分担もなされつつある.たとえば,簡易な血統測定やそれに伴う注射穿刺と前処理としてのエタノール綿による消毒(disinfection)などがその一例として挙げられよう。しかし,高齢者は免疫機能が衰えているため,通常では問題にならない細菌などに対しても十分な注意が必要な場合も多く,簡単な注射穿刺や怪我に対しても適切な消毒を施すことが必要である.現在,簡易の消毒として,70%エタノール綿がよく用いられているが,エタノールに過敏な方やアトピー性皮膚炎の患者のようにエタノールなど有機溶媒の使用に注意が必要な人も多く存在する.そこで,本研究では,高齢者でも比較的容易に手に入れられ,抵抗なく利用できる消毒剤の候補の検討をおこなった.その際,高齢者が自宅でも容易に行えることも重要な検討条件とし,本研究では,70%エタノール綿に代わるものとして,これまでに殺菌効果(microbiocidal efficacy)があると言われている「食酢」を検討することとした.各濃度の酢を準備し,各濃度での「食酢綿」の消毒効果(disinfectant efficacy)を70%エタノール綿の消毒効果と比較しながら検討した.その結果,「100%原液食酢綿」でも70%エタノール綿(98.9%)と同程度の消毒効果があることがわかった.食酢は食べることもできるものであり,スーパーなどでも簡単に手に入るうえ,薬などの使用に抵抗を示す高齢者にも受け入れやすいものであるため,在宅での日常および緊急の消毒に簡易に使われうる有用なものであると思われる.
著者
大橋 春香 野場 啓 齊藤 正恵 角田 裕志 桑原 考史 閻 美芳 加藤 恵里 小池 伸介 星野 義延 戸田 浩人 梶 光一
出版者
植生学会
雑誌
植生学会誌 (ISSN:13422448)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.37-49, 2013-06-25 (Released:2017-01-06)
参考文献数
26
被引用文献数
3

1. 栃木県南西部に位置する佐野市氷室地区において,耕作放棄地に成立する植物群落の違いに着目して集落周辺の環境を区分し,イノシシの生息痕跡の分布との関係を明らかにすることを目的とした. 2. 調査地域における86地点の耕作放棄地において植生調査を実施し,クラスター解析によって種組成を類型化したうえで,各類型を反映させた環境区分図を作成した.さらに,調査地域において約1km^2の調査区を設置し,2010年11月,2011年2月,5月,8月にイノシシの生息痕跡調査を実施した. 3. クラスター解析の結果,調査地域の耕作放棄地に成立する植物群落は管理の状態や土壌の乾湿を反映し,メヒシバ-オヒシバ群落(C1a),アキノエノコログサ-ハルジオン群落(C1b),イヌビエ-コブナグサ群落(C2),ヨモギ-ヘビイチゴ群落(C3a),ススキ-セイタカアワダチソウ群落(C3b),アズマネザサ群落(C4)の6つの類型に区分された. 4. イノシシの採餌痕跡は,C3a,C3b,C4において年間を通じて最も多く確認された.また,秋から冬にかけてはC1aおよびC1b,庭,果樹園において春から夏にかけてはC2,竹林,河川においてそれぞれイノシシの採餌痕跡が多く確認された.イノシシの休息痕跡は8月にC3bとC4で多く確認された. 5. 耕作放棄地に成立する植物群落のなかでも,遷移の進行したC3bやC4における刈り取りなどの植生管理はイノシシによる被害を抑制するうえでもっとも重要であると考えられた.
著者
中野 敬一
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.101-106, 2013-11-15 (Released:2019-04-10)
参考文献数
22

2011年6~12月に,東京都港区にある超高層ビルの公開空地と都市公園の樹木の樹洞において,粘着トラップによるゴキブリの捕獲調査を行った.両方の場所でクロゴキブリ成虫と幼虫が6~11月まで捕獲された.捕獲数における幼虫の比率は,公開空地では90.5%,公園樹木では73.7%であった.公園樹木ではヤマトゴキブリ成虫と幼虫も捕獲されたが,その捕獲数はクロゴキブリよりも少なかった.公開空地や公園緑地の植栽はクロゴキブリやヤマトゴキブリの生息環境として重要である.
著者
広川 俊二 松村 公志
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム (ISSN:13487116)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.153-165, 1992-05-20 (Released:2016-12-05)

The anterior-posterior displacement of the tibia elicited by the loading of the quadriceps and hamstring muscles was determined as a function of joint angle and muscle load using the data collected from five fresh cadaver knees with a highly accurate computerized radio-graphic technique. A two-dimensional mathematical model, taking into account movements and forces of the patellofemoral and tibiofemoral joints in the sagittal plane, was described and a computer simulation was performed to verify the experimental results. The simulated and experimental results closely coincided. Both the results demonstrated that quadriceps contraction can result in an anterior displacement of the tibia in the range of 0°to 40°of flexion, and in a posterior displacement in the range of 80°to 120°of flexion. However, hamstrings contraction always causes a posterior displacement of the tibia, irrespective of knee flexion angle. Thus it was concluded that quadriceps contraction has a direct impact on ACL stress, as hamstring contraction does on PCL stress. It was further concluded, however, that the absolute magnitudes of both the cruciate ligaments were not so much influenced by the thigh muscles' contraction as they were influenced by knee flexion angle, a conclusion that throws into question the assessment of cruciate ligament stresses by anterior-posterior displacement of the tibia. Some useful parameters that serve as a function of knee flexion angle were also introduced through the simulation: contact force and slipping ratio of the patellofemoral and tibiofemoral joints, variation of the patellar ligament force, and thigh muscle length. There is a linear relationship between quadriceps muscle force and patellofemoral contact force, whereas there is little relationship between quadriceps muscle force and tibiofemoral contact force. A semilinear relationship is observed between knee flexion angle and patello-femoral contact force. The tibiofemoral contact force shows a bell-shaped pattern against knee flexion angle. Variation of the patellofemoral slipping ratio shows a complex form in which the glide and roll of the patella on the femur take place in the opposite direction for 0°to 95°of knee flexion while glide and roll take place in the same direction for more than 95°of flexion. Variation of tibiofemoral slipping ratio shows that the femur mainly glides on the same position of the tibia between 30°and 90°of knee flexion. Linear relationships do exist between knee flexion angle and, respectively, quadriceps length and hamstrings length. Patellar ligament force varies from a similar value to about 60% of the quadriceps force as the knee flexes.
著者
飯野 なみ 浜中 雅俊 西村 拓一 武田 英明
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2019-MUS-124, no.13, pp.1-6, 2019-08-20

楽器演奏において上級者のノウハウを抽出し体系化することは,効率的な弾き方や効果的な表現の実現に繋がる.我々はこれまで,多くの演奏技法が求められるクラシックギターに着目し,知識工学的アプローチによってギター奏法オントロジーを構築した.これは,クラシックギターの演奏技法を主概念として分類し,具体的な行為や手順を記述したものである.本研究では,ギター奏法オントロジーの概念を対象として,ギターコンクールで選曲率の高い楽曲における演奏技法の傾向や変遷を調査した.その結果,上級者から記譜情報の約 2 倍の演奏技法を抽出し,それらの使用方法や難しさについて知見を得ることができた.

1 0 0 0 百二十石

著者
大伴恭安著
出版者
蓍屋儀兵衛 : 萬屋九兵衛
巻号頁・発行日
1798
著者
横井 正信
出版者
福井大学教育地域科学部
雑誌
福井大学教育地域科学部紀要 (ISSN:2185369X)
巻号頁・発行日
no.6, pp.167-215, 2015

福井大学教育地域科学部紀要(社会科学) , 6, 2015
著者
小林 彩 吉尾 雅春 岩本 直己 桜井 真紀子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.38 Suppl. No.2 (第46回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.BbPI2156, 2011 (Released:2011-05-26)

【目的】小脳梗塞後の症例では、協調運動障害、平衡障害が問題となる事が多いが、今回左上方1/4の視野障害、左側への注意障害、眩暈が大きな問題となった小脳梗塞患者を担当した。アプローチの結果、視野の著明な改善が見られたのでここに報告する。【方法】対象:36歳女性。2010年3月11日に左視野障害を自覚、眼科受診し左同名半盲と診断された症例である。3月12日に脳神経外科病院入院となり、CT・MRI画像にて右小脳半球、右一部後頭側頭回に梗塞巣を認めた。3月24日眩暈増悪しMRIにて右椎骨動脈閉塞、右後下小脳動脈領域を中心とした小脳半球に鮮明な脳梗塞を認めた。5月17日当院入院となる。主訴は左側から人が近づいてきても見えない、文字を見ているとぼやけて読めなくなってくるであった。初期評価:入院時のCT画像において右Broadmann17野鳥距溝の下唇に一部脳梗塞巣が確認された。動作レベルは、居室内伝い歩きレベル・病棟内歩行器歩行レベルであった。起居動作、歩行時の方向転換にて眩暈が出現し、頭部回旋にて眩暈増悪がみられた。左側方への追視や音読においては、努力することによって眩暈増悪と疲労感の訴えがみられ、意識的に逃避しているとの事であった。ハンドヘルドダイナモメーターを用いた筋力測定にて、体幹屈曲右27.4N・左26.5N、肩関節屈曲右47.0N・左40.2N、股関節屈曲右57.8N・左60.8N、膝関節伸展右133.3N・左139.2Nであった。視覚評価として、縦方向A4紙に50mm文字を横4文字・縦4列、25mm文字を横6文字・縦9列に記載したランダムな平仮名の複写を行った。立位にて患者正面に複写用の紙を置き、その左側・左上方に課題用紙を置いた。その結果、左隅3から5文字の複写が困難であった。座位では患者正面の机上に複写用の紙を置き、その左側・左上方に課題用紙を置いた。座位では左側の複写で、左隅2,3文字の複写が困難であった。また、座位で机上においた5mmの文字の音読では、20行中12行目から文字がぼやけ困難となった。全文の音読には、閉眼や紙面から視線を外すなどの動作を行い、濁点や類似した文字の読み間違いがみられた。音読速度は、2分24秒であった。眼科における視覚検査においても左上方1/4に著明な視野障害が認められた。アプローチ:上記諸問題に対して、個別筋への筋力強化、タンデム歩行・スラローム歩行などの応用歩行、サイドステップ、頭頚部回旋運動を実施した。追視運動の獲得がみられた後、視覚と運動の複合的アプローチとして、頚部・体幹の回旋運動を伴うキャッチボール、バドミントン、DVDを用いたエアロビクスダンスを実施した。【説明と同意】本研究の趣旨を説明し、同意協力を得、当院倫理委員会の承認を得た。【結果】最終評価時、院内ADL自立、自転車走行自立レベルであり、新聞の音読も可能なレベルに改善が認められた。筋力は、体幹屈曲右149.9N・左121.5N、肩関節屈曲右148.0N・左140.1N、股関節屈曲右223.4N・左238.1N、膝関節伸展右277.3N・左270.5Nと著明に改善みられた。複写検査では、座位および、立位での50mm文字は1ヶ月、25mm文字は3ヶ月経過時に複写可能となった。音読検査では20行全文が音読可能となり、速度も1分25秒に短縮した。また、眼科にて行った視覚検査においても左上方の視野障害は認められなかった。【考察】本症例の視野障害は、発症後2ヶ月経過時のCT画像において右Broadmann17野鳥距溝の下唇に一部脳梗塞巣が確認され視覚障害が認められたものの、5ヶ月経過時に視覚障害は認められない。そのため、本症例にみられた視覚障害はBroadmann17野のみに由来するものではないと考えられる。SchmahmannとShermanにより報告された小脳病変により生じる小脳性認知・情動症候群:cerebellar congnitive affective syndrome:CCASの一つとして挙げられている空間認知障害が認められたと考えられる。空間認知障害は、臨床的特徴として視空間の統合障害が挙げられている。追視運動や回旋運動など複合的な小脳へのアプローチにより視覚情報の統合が行えるようになり、視野拡大につながったと考えられる。【理学療法学研究としての意義】小脳へのアプローチにより、平衡感覚や失調の軽減だけでなく、視覚・情報の統合などの効果も期待される。また、脳画像から視覚野に問題が見られず、視覚障害が認められた場合のアプローチとして、小脳へのアプローチの有効性が認められた一症例として今後の治療や研究に繋げたい。