著者
田島 靖久 林 信太郎 安田 敦 伊藤 英之
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.151-171, 2013-08-01 (Released:2013-09-28)
参考文献数
48
被引用文献数
7

霧島火山の新燃岳では2011年に軽石を伴う噴火を起こした.新燃岳は,最近1万年間内に3回の軽石噴火をしているが,2011年噴火はこれらより短い間隔をもって噴火した.また,新燃岳の火口壁には複数の溶岩の露出が知られていたが,その噴出年代は解明されていない.そこで,新燃岳の長期的活動史を理解するために野外調査・年代測定・全岩化学分析を行い,テフラと溶岩の関係を考察した.その結果,既知のテフラ以外に4.5,2.7,2.3 cal ka BPにテフラ噴出があったことが新たに判明した.また,溶岩はテフラとの関係より牛のすね火山灰以前,新燃岳-新湯テフラ以前,新燃岳-享保テフラ以前,およびそれ以降に分けられる.新燃岳は,少なくとも 5.6~4.5 ka, 2.7~2.3 ka, 18世紀以降の3回の活発にマグマを噴出する活動的な期間と静穏な期間を繰り返しており,現在は活動的な期間に位置づけられる.
著者
Miyuu TANAKA Shinobu YAMAGUCHI Hideo AKIYOSHI Masaya TSUBOI Kazuyuki UCHIDA Takeshi IZAWA Jyoji YAMATE Mitsuru KUWAMURA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.17-0487, (Released:2017-10-10)
被引用文献数
4

Neuroaxonal dystrophy (NAD) is a neurodegenerative disease characterized by severe axonal swelling (spheroids) throughout the nervous system. In dogs, NAD has been reported in several breeds and a missense mutation in PLA2G6 gene has recently been identified in the Papillon dog NAD. Here we performed ultrastructural analysis to clarify the detailed ultrastructural features of the Papillon dog NAD. Dystrophic axons consisted of accumulation of filamentous materials, tubulovesicular structures, and swollen edematous mitochondria with degenerated inner membranes were often observed in the CNS. At axonal terminals, degeneration of presynaptic membrane was also detected. As reported in Pla2g6 knockout mice, mitochondrial and presynaptic degeneration may be related with the pathogenesis of NAD in Papillon dogs.
著者
保田 時男 宍戸 邦章 岩井 紀子
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.2_129-2_136, 2008-11-30 (Released:2009-01-05)
参考文献数
9
被引用文献数
2

日本の社会調査の回収率は2005年以降に急落している。大規模調査の回収率を短期的に改善するためには、調査員の行動の適切な把握が不可欠である。本稿では、そのための手段として訪問記録の活用を提案する。すべての訪問について、その日時と、訪問時に接触できた人を記録しておけば、調査員の行動とその結果を概括することができる。JGSS-2005~2006における訪問記録の分析結果は、その有効性を如実に表している。訪問記録から、JGSS-2006における回収率の改善は、調査対象者の協力的な反応と調査員の粘り強い訪問によってもたらされたことがわかった。また、若年女性の回収率が改善していない原因が、集合住宅の居住者の増加による接触成功率の低下にあることや、調査対象者の家族については協力的態度が喚起されていないことなどが明らかになった。大規模調査の回収率を改善するには、このような事例研究の積み重ねが重要である。
著者
杉本 史惠 片山 順一
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.18-28, 2014-04-30 (Released:2015-03-19)
参考文献数
21
被引用文献数
1

本研究は,体性感覚プローブ刺激と聴覚プローブ刺激に対するP300の振幅がトラッキング課題の難度を反映するか検討し,この難度の効果がプローブ刺激のモダリティによって異なるかを調べた。実験参加者はトラッキング課題中に,体性感覚または聴覚オドボール課題を二次課題として行った。手首と指への電気刺激と,2種類の音刺激を標準(呈示確率.80)または標的(.20)プローブ刺激として呈示した。参加者は標的プローブ刺激に対してマウスのボタン押し反応を行った。標的刺激に対するP300振幅は体性感覚と聴覚プローブどちらに対しても,トラッキング課題の難度が低い場合に比べて高い場合に減衰した。本研究はプローブ刺激に対して二次課題を行う手続きにおいて,体性感覚プローブ刺激と聴覚プローブ刺激に対するP300が主課題への注意配分量に対して同程度の感度を持つことを示す。
著者
松本 卓二 木村 友香子
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.1211-1214, 2017 (Released:2017-08-25)
参考文献数
14

【目的】本研究では、大腿骨近位部骨折患者において、リハビリテーション後に投与する栄養補助食品の効果の比較検討を行った。【対象と方法】大腿骨近位部骨折患者67例を対象とした (栄養補助食品群26例、オレンジジュース群41例) 。栄養補助食品群にビタミンD12.5μ g、BCAA2500mgを含んだ栄養補助食品をリハビリテーション後に投与した。アルブミン、末梢血リンパ球数、総コレステロール値から求めたタンパク代謝、免疫能、脂質代謝の指標であるCONUT値を栄養評価指標とし、入院時、手術1週後、4週後に比較検討を行った。【結果】CONUT値はオレンジジュース群では有意差を認めなかったが (入院時3.3、1週間5.4、4週間4.5) 、栄養補助食品群では入院後1週で悪化した値が、4週目では有意差をもって改善していることが確認された (入院時3.8、1週間5.7、4週間3.7、p<0.05) . 【結論】以上の結果から、ビタミンD、BCAAの強化に加え、カルシウム、脂質、炭水化物、微量元素等を含んだ栄養補助食品の投与は、手術的侵襲にて栄養状態が悪化する大腿骨近位部骨折患者に対して、栄養状態を改善することが確認された。
著者
大久保 賢一 井口 貴道 石塚 誠之
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.68-85, 2015-02-25 (Released:2017-06-28)

研究の目的 本研究では、機能的アセスメントにおける情報収集と行動支援計画の立案を標的とした研修プログラムを実施し、その効果を検討した。研究計画 異なった順番で手続きを実施する2グループを設け、事前テスト、中間テスト、事後テスト、維持テストの結果から介入の各要素の効果を明らかにすることを試みた。場面 大学研究室において実施した。参加者 教員養成課程に在籍する6名の大学生が対象であった。介入 行動分析学に関する基礎的な内容、そして機能的アセスメントの実施と行動支援計画の立案に関する「講義」と、チェックリストとフィードバックを用いた「演習」を実施した。行動の指標 架空事例に対して参加者が収集した情報の分析、立案した支援計画における方略の種類と数、および妥当性、行動分析学に関する知識、そして研修プログラムに関する感想に関するデータを収集した。結果 ほぼ、すべての従属変数において改善がみられ、特に「結果事象」に関する情報収集と方略の立案においては事前テストからの大きな変化がみられた。結論 本研究において実施した研修プログラムによって全般的な改善がみられたが、グループ間によって異なる傾向がみられた。以上のことから、妥当性の高い行動支援計画を立案するためには、チェックリストやフィードバックを用いたトレーニングを行うだけでは不十分であり、行動分析学に関する基礎的な知識が前提条件となる可能性が示唆された。
著者
戸尾 祺明彦 金川 弘司 石川 恒
出版者
Japanese Society of Veterinary Cardiology
雑誌
家畜の心電図 (ISSN:02870762)
巻号頁・発行日
vol.6, no.6, pp.9-16, 1973 (Released:2009-09-17)
参考文献数
7

ペルシュロン種およびサラブレッド種雄馬の交配時の心電図をテレメータ装置により全経過にわたり連続記録した。心拍数および心電図波型の変化を観察しつぎのような成績をえた。1) ペンレシュロン種雄馬にこあっては, 心拍数の変化は厩舎内安静時では毎分30~40で, 種付場に向う常歩時および同場内周遊時は70前後に増数し, さらに乗駕とともにこ短時間内 (15~45秒) に150~170まで急増し射精にいたった。射精後から雌馬を離れるまでに心拍数はピークとなり, その後は120位まで急速に減数する。以降安静時の心拍数にもどるには, 交配ごとにことなるが, 約3~10分を必要とした。Sniffing にこよる不整脈, 乗駕時および射精後の休息中に心室性期外収縮の発現をみた。心電図ではTおよびST・Tの変化があった。2) サラブレッド種雄馬にあっては, 厩舎内安静時の心拍数は毎分50~60であるが, 近くを通過する雌馬のいななきにより一時的に130まで増数をみた。厩舎を出ることによりさらに170~180まで急騰し種付場内で雌馬の後方で待機時に最高となった。乗駕直前は115前後であるが乗駕とともに130と増数し, 射精後は80まで漸減した。心電図波型上P, TおよびST・Tに変化がみられた。
著者
上野 雄大 大堀 淳
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.1_191-1_210, 2012-01-26 (Released:2012-02-26)

本論文では,多相レコード計算のコンパイル方式を応用し軽量に実現可能な,型付き関数型言語の第一級オーバーロード方式を提案する.この方式の下では,オーバーロードされた関数は,オーバーロードされた型上のみを動く型変数で束縛された多相型を持つ第一級の関数として扱われる.本機能の実現に要求されるものは,型抽象におけるインスタンス変数の生成と,型適用におけるインスタンスの選択のみであり,これらは多相レコードコンパイルと同様の方式で達成できる.本方式はSML#コンパイラ上に実装され公開されている.
著者
西村 健 岡本 彩那 藤崎 宣友 白井 邦博 山田 勇 中尾 篤典 小谷 穣治
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.17-23, 2017-01-20 (Released:2017-01-20)
参考文献数
18

心肺停止患者における胸骨圧迫は有効である一方,肋骨骨折や胸骨骨折,臓器障害などをきたしうる侵襲的処置である.我々は肺動脈塞栓症による心肺停止患者2症例を経験した.両例とも胸骨圧迫を含めた心肺蘇生法とveno-arterial Extracorporeal Membrane Oxygenation(VA-ECMO)を導入した後に撮像した造影CTにて横隔膜下肝損傷を認めた.1例は開腹止血術にて救命できたが,保存的加療を行った1例は出血により死亡した. 抗凝固薬を使用した患者では胸骨圧迫による合併症リスクが高まる.ダメージコントロール手術を含めた積極的加療が有効である可能性が示唆された.
著者
緒方 幸代 藤田 孝輝 石神 博 原 耕三 寺田 厚 原 宏佳 藤森 勲 光岡 知足
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.317-323, 1993 (Released:2010-02-22)
参考文献数
26
被引用文献数
5 21 18

健常成人8名に4G-β-D-Galactosylsucrose (ラクトスクロース: LS) をはじめの1週間1g/日, 次いで1週間は2g/日, さらに, 2週後の1週間は3g/日を摂取させ, 少量LS摂取の腸内フローラおよび糞便の性状に及ぼす影響について検討した。その結果, LSの1g/日, 2g/日および3g/日の摂取のいずれにおいても, Bifidobacteriumが有意に増加し, C. perfringensを含むレシチナーゼ陽性ClostridiumおよびBacteroidaceaeの減少が認められた。糞便中のアンモニアおよび硫化物はLS 2g/日, 3g/日摂取で有意に減少した。糞便pHはLS 3g/摂取で低下し, 糞便重量および水分量はわずかな増加をした。以上の成績から, LSの最小有効摂取量は健康成人において1日当り1~2gと判断された。
著者
堀田 浩貴 熊本 悦明
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.85, no.10, pp.1511-1520, 1994-10-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
16
被引用文献数
5

3歳から84歳までの健康男子123例を対象として夜間睡眠時勃起現象 (nocturnal penile tumescence: NPT) と血中 free testosterone (以下FT) を測定し, その関連性を検討した. また6例の原発性低ゴナドトロピン性類宦官症例にも治療前後で同様の検討を行った.全年齢を通じ, 血中FT値と相関を認めたNPTの指標はNPT時間, 一回あたりのNPT持続時間, 陰茎周最大増加値そして陰茎周最大増加率であった.NPTの各指標毎にピークとなる年代で対象例を2群に分け検討すると, ピークとなるまでに血中FT値との相関を認めたのは, NPT時間, NPTの回数, 一回あたりのNPT持続時間, 弛緩時の陰茎周値, 陰茎周最大増加値, 陰茎周最大増加率の6項目全てであった.また6例の類宦官症例では, 治療後にNPT時間, 一回あたりのNPT持続時間, 陰茎周最大増加値, 陰茎周最大増加率が有意に増加した. これらのNPTの指標の増加に血中FT値の増加が重要なことがわかった.ピーク後もNPT時間, 一回あたりのNPT持続時間そして陰茎周最大増加値, 陰茎周最大増加率は血中FT値と相関を認め, これまで陰茎血管系の加齢性変化が主な原因とされた陰茎周最大増加値の減少傾向に, 血中FT値の低下も関与していることがわかった.今回の検討から, 勃起能を表すNPTが androgen の影響を強く受けていることがわかった.
著者
朝比奈 敬三
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
日本鉱業会誌 (ISSN:03694194)
巻号頁・発行日
vol.76, no.865, pp.444-452, 1960-07-25 (Released:2011-07-13)

Chikubetu coal mine situated in Hokkaido, their area are about 3, 000 hectares, estimated available reserves about 43, 000, 000t, in which about 2, 900, 000t mined out.The largest difficulty we met on the rationalization process was how to deal with the mudstone, which we found under side of coal seam. This mudstone containes a lot of bentonite and very brittle.At the same time, it absorbs water very easily and increases itself.Therefore, it was very difficult to maintain the gallery, which was excarvated in this rock seam. As the first adequate measure for that, we excarvated the transportation gallery in the other harder floor rock, and we adopted the so called“Pocket mining system”.As above mentioned, our suitable measure for the brittle and absorbable mudstone rock seam led us to The mechanization in face and rationalization of the transportation system, and we could get the large output of coal in face.Well, we will describe this rationalization process in more detail as follows ; after we succeeded the“Kappe mining system”, we excarvated the great transportation cross cut as the first step to rationalization of Transportation system.(“Kappe mining system”is a mining system, in which we use the Kappe-iron beam, iron prop and armed conveyer)Then, as the second step, we tried to concentrate the coal face, rationalize the incline belt shaft and armed conveyer gate road. After that, we adopted the so called“slicing mining system”as we see it today.The great effects of rationalization were increase of output per man shift, and decrease of mining cost.The output per man shift became 7 times larger than before, total coal output 10 times, mining cost became 13 times.Without adaptation of any new machine and special mining method, we got these good effects by only effective using of our machines and installations.Now we think, our rationalization process till now was the only first step. And we must try to develop the new mining technic as the second step of our rationalization.We believe that, on the base of our above mentioned rationalization, we can develop the new mining Technic in our coal mine, for instance, adaptation of hydraulic prop, hyaraulic transportation of coal, new Technic of shaft sinking etc.Well, we got also good results of safety in coal mine, and this owed to the improvement of our technic and rationalization, we think.We mentioned above only the rationalization of technic, but we must stress here finally the adequateness of our labour management was the important element to the good reconstraction of our coal mine, which was ever facining a terrible crisis.
著者
宮下 治 タマ フロハンス
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.090-094, 2017 (Released:2017-03-30)
参考文献数
20

Hybrid approaches combine computational modeling techniques with low-resolution structural data. Such approaches have proven to be powerful tools to obtain new 3D structural and dynamical information on biological systems. Currently, major applications focus on cryo-EM data. Methods and some applications to construct atomic structural models of new functional states will be reviewed. In addition, possible extension to data from X-ray free electron laser, which currently provides low-resolution data, will be discussed.
著者
伊藤 明美 水落 雄一朗 嘉村 由美子 太田 美穂 竹山 廣光 祖父江 和哉
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.991-995, 2011 (Released:2011-06-15)
参考文献数
15

本邦において入手できる微量元素製剤にはセレンが含まれていないため、在宅中心静脈栄養 (Home Parenteral Nutrition;以下HPNと略) 管理中にセレン欠乏症を起こす危険性は少なくない。今回、HPN管理開始3年でセレン欠乏症を発症し、これまでに報告のない毛髪形態変化 (巻き毛) をはじめ多様な臨床症状を呈し、院内セレン製剤の投与により一定の症状改善をみた症例を経験した。セレン欠乏症による臨床症状は、重症化すると不可逆となる可能性があり、その予防には臨床症状の慎重な観察とセレン値の定期的なモニタリングが必要である。
著者
Akihisa SUWA Tetsuya SHIMODA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.736-739, 2017 (Released:2017-04-08)
参考文献数
19
被引用文献数
10

A 9-year-old, spayed female Golden Retriever dog was referred to us for lymphocytosis and lymphadenopathy, secondary to suspected chronic lymphocytic leukemia (CLL). The dog had a clinical history of anorexia, vomiting and melena lasting two days. The popliteal lymph node contained small-to-intermediate lymphocytes, which led us to suspect low-grade lymphoma. Thickened lesions in the stomach and small intestine were detected by ultrasonography. Histopathology of the popliteal lymph node and small intestine revealed a simultaneous presence of T-zone lymphoma (TZL) and high-grade gastrointestinal (GI) cytotoxic T-cell lymphoma. Large granular lymphocytes (LGLs) were seen on cytological examination. Polymerase chain reaction (PCR) revealed that both lymphomas originated in the T-cells. The dog died 15 days after diagnosis, despite chemotherapy.