著者
樽澤 広亨
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.298, pp.92-97, 2018-02

クラウドネイティブアプリを開発・運用するには、クラウドプラットフォームの整備が欠かせない。コンテナ化やオーケストレーション、マイクロサービスといった最新技術をどう取り込むかが成功の鍵を握る。KubernetesやIstioといった最新技術を活用したクラウドプラットフォーム紹介する。
著者
木村文造 編
出版者
木村文三郎
巻号頁・発行日
vol.初編, 1883
著者
安松 みゆき
出版者
別府大学
雑誌
別府大学大学院紀要 (ISSN:13450530)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.A17-A26, 2004-03

本発表では、1909年にミュンヒェンで開催された「美術における日本と東洋展」の解釈を試みるものである。ドイツにおいて日本美術の比較的規模の大きな最初の展覧会は、一般に1912年のベルリン芸術アカデミーが主催した「東洋古美術展覧会」と理解されている。しかし、それよりもわずか3年前に、ミュンヒェンでも規模的に1912年と見劣りしない展覧会の「美術における日本と東洋美術展」が開催されていた。奇妙なことにこの展覧会は、その開催事実すら指摘されることはほとんどない。そうした状況に置かれた1909年の展覧会をとりあげて、特に評価されなかった要因を模索するかたちで検討をすすめながら、この展覧会の実情を確認し、最終的に、この展覧会が日本美術を純粋美術として注目した点で、「異国趣味としての日本美術」から「学問としての日本美術」へと移行する重要な転機を示す展覧会であったという私見を提示したい。
著者
中本 義彦
出版者
イプシロン出版企画
雑誌
表現者
巻号頁・発行日
no.1, pp.108-113, 2005-07
著者
中島 茂
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨 2003年 人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
pp.3, 2003 (Released:2003-12-24)

明治大正期日本の近代化過程に焦点を当て、都市部と農村部、西日本と東日本といったマクロあるいはメソスケールの人口構成や工業構成の差異に注目しながら、そうした日本全体の歴史的背景をもった地域特性の中で、大阪における工業化と工業地域の形成がどのような特性と意味を有したのかを考察する。工業地域が大小さまざまな規模からなる工場の集積とその相互の機能連関から成り立つとして、その業種的特性や空間的展開性と工場経営を担い、働いた人びとの諸特性が、工業地域形成に大きく影響しているはずである。日本の近代工業化の地理的諸相を普遍化してみる試みの一端として、当時の工業最先進地であった大阪を取り上げ、おもに泉北農村部に展開した綿織物工業と大阪市とその周辺部の都市化地域に集積した機械金属工業を軸に、その地理的特性を検討する。それは現代の日本工業の地域構造を理解する上でも重要な課題と考えられるからである。
著者
鈴木 宏昭 福田 玄明
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.353-367, 2013-09-01 (Released:2014-12-05)
参考文献数
65
被引用文献数
4

Growing evidence has suggested interesting dissociations between conscious and sub-conscious processing in insight problem solving. It indicates a possibility that the process of insight problem solving is largely governed by an implicit learning mecha-nism that detects the differences between current and goal states, and regulates the strengths of the responsible operators. If the implicit learning mechanism takes part in the insight problem solving process, the process might be affected by a hint stimu-lus subliminally presented, because such a stimulus could not be used by the explicit learning system. We examined this possibility using the continuos flash suppression technique. The results of two experiments showed that subjects subliminally presented with the goal state of a difficult insight puzzle solved it much faster than those in the control group. These results were discussed in terms of unconscious nature of insight problem solving, gradual tuning of operator strengths during the impasse, and roles of subliminal hint information in the problem solving processes.
著者
本間 健司
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.398, pp.176-185, 2001-11-26

「自由」が重要なキーワードだったインターネット。しかし広く一般へ普及してくると、その「自由」が他人の「自由」を侵害するという矛盾が起こる。そうした矛盾が深刻化しないように最低限の制約や規制の枠組みが必要になってきている。 実際にインターネットにからんだ検挙事例は増えている。
著者
宮田 一郎
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学外国語学部紀要 (ISSN:09196978)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.133-169, 1992
著者
吉田 純一 北村 久美子 箭内 公一 安河内 淑子 石内 愛美
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.69, 2016

<p>【はじめに】</p><p>日本においては、障がい者を取り巻く環境が急速に変化してきている。粕屋町では「障がい者が、安心して共に暮らせるやさしいまち」を基本理念とする障害者計画を策定しており、関係機関と行政が一体となって連携し、障害福祉計画推進協議会(以下、推進協)が中心となり計画内容を推進している。今回、地域住民の障がいや障がい者に対する理解を確認するためアンケートを実施した。アンケート結果から地域の方の声を聴き、今後の推進協の取り組みについて考察したので報告する。</p><p>【方法】</p><p>人権週間および障がい者週間である平成27年12月6日に開催された粕屋町介護福祉課主催障がい者啓発事業「人権を尊重する町民のつどい」にてアンケートを実施。参加者のうち244名よりアンケートの記載をいただいた。なお、アンケート実施に際し、趣旨、内容、結果の取り扱いについて書類を用いて説明し同意を得た。</p><p>【結果】</p><p>アンケート記載者244名(男性140名、女性99名、無回答5名)の年齢は、~20歳代11.1%、30~40歳代23.4%、50歳~60歳代47.1%、70歳~80歳代15.9%、無回答2.5%であった。設問1「日頃障がいをお持ちの方に接する機会はありますか?」に対し、はい50.8%、いいえ45.9%、無回答3.3%となった。設問2「粕屋町は障がい者が安心して共に暮らせるやさしいまちだと思いますか?」に対し、はい26.6%、いいえ11.1%、わからない59.8%、無回答2.5%という結果となった。設問3自由記載欄では、「町内の小学生と障害施設児童との交流の場を作り、子供たちの心を育てることもよいのでは」や「町民運動会等の町の行事で啓発をもっと行ってみては」など様々な意見をいただいた。</p><p>【考察】</p><p>年齢別でみると、参加者の約半数が50歳から60代で20歳代以下の参加状況が特に低い結果となった。このことから小・中学校等の教育機関と連携をとり、若い世代に対する啓発活動をより行っていく必要があると考えられる。設問1に対し障がい者と接する機会があると答えた方は全体の約半数であった。しかし、参加者には障害福祉関係の仕事に従事している方も多く、地域住民が障がい者と接している機会はより低いと考えられる。また、設問3自由記載欄の意見も踏まえると、障がい者の理解と交流の推進のためにも障がい者団体等と協力し、交流の場を確保していく必要があるといえる。設問2に対し「はい」と回答したのは全体の1/4程度の26.6%であった。この結果が示すように「障がい者が安心して共に暮らせるやさしいまち」とはまだ言い難い現状であり、推進協としても今後さらなる取り組みを行っていくべきであると考えられる。</p><p>【まとめ】</p><p>推進協の取り組みとしては、現在の問題点を把握した上で、教育機関や関連団体との連携が重要となってくるといえる。今後は、若い世代への啓発活動や障がい者との交流の場の充実など、より地域に密着した活動を行っていき、今よりも障がい者が安心して共に暮らせるやさしいまちを目指していきたいと考える。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>アンケート実施に際し、趣旨、内容、結果の取り扱いについて書類を用いて説明し同意を得た。</p>
著者
安影 亜紀 新地 辰朗
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.43-46, 2018-12-01 (Released:2018-11-28)
参考文献数
6

本研究は,小学校プログラミング教育の授業実施と校内研修・人材育成の方向性を探ることを目的としている.教育研修センター等が主催するプログラミング教育に関する研修内容に対する調査から,講義・演習・協議が実施されていることが確認された.それらの要素を含む教員研修を実施し,研修前後で質問紙調査を行い,内容を分析した結果,プログラミング教育の授業実践だけでなく,同僚の実践への改善案の提案など,プログラミング教育の促進に関する自信も高まったということが分かった.
著者
下田 真利子 香川 芳子 西村 薫
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.385-389, 1973-12-29 (Released:2009-11-16)
参考文献数
17

Measurement of body fat contents is essential for a judgement of obesity, which is defined as an abnormal increase of the fat content in the body. The fat content estimated from skinfold thickness was compared with the value calculated from the whole body potassium content which was obtained by the counting of whole-body radioactivity. The obese and non-obese women were chosen as subjects for this study. It became clear that the fat value estimated from the potassium content is higher than from the skinfold thickness. The relation between two calculated values were investigated by regression lines. It was obvious that the regression line of obese woman group vary with age, but not of nonobese group.
著者
清野 則正
出版者
一般社団法人 芸術工学会
雑誌
芸術工学会誌 (ISSN:13423061)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.117-124, 2011

現代の舞台芸術では、様々なジャンル、多様な芸術表現が存在しており、その公演実施環境や舞台制作についての研究は、アートマネジメント等の分野で進められている。本研究では、舞台芸術の制作を「コトのデザイン」である「アートプロデュース」という観点から論を進める。アートプロデュースを検討するファクターとして、第1に文化政策、第2に文化施設、第3にそれらによって制作される作品としての公演を取り上げた。時代と場所の考察射程については、社会と舞台芸術の間にアートマネジメントという概念が浸透した1つの到達点として1990年代を、象徴的劇場組織として92年に開館した愛知芸術文化センターを取り上げた。文化政策については全国的な舞台芸術関連のキー概念に沿って、戦後から90年代までの変遷を追った。これを受け、愛知芸術文化センター(以下「芸文」)と愛知県の文化政策の関係を考察した。「芸文」は愛知県民の芸術文化の必要性に応える県の中枢的文化拠点であり、新たな複合性を有している。文化施設としての「芸文」は、本格的なオペラを上演できる大ホールから、フォーラムと呼ばれるオープンスペースまでの空間特性を有している。「芸文」は「複合性」を特徴とする。「芸文」の複合性は、事業と施設を有機的に結合させるため、自主制作の機能を有する制作組織としての愛知県文化情報センター(以下「文情」)によって実現された。ここで単一構造の芸術文化施設には困難な新しい形の総合的な芸術文化活動が展開されている。「芸文」は新しい運営システムとして、「文情」と愛知県文化振興事業団(以下「事業団」)の二面性を持つ。各々のオープニング企画・公演を、本論ではアートプロデュースの観点から考察した。その結果、「文情」の制作プロセスは、シンポジウムと公演をつなぐ統一テーマに基づくアートプロデュースを特徴とし、「事業団」の制作プロセスは、芸術文化拠点として、古典的芸術ジャンルに準ずる公演を地域に浸透させるアートプロデュースを特徴とする。これらの「芸文」のアートプロデュースの二面性は、多様な芸術を社会に位置づけ、新しい文化環境を地域に創出したといえる。
著者
高木 伸夫
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.244-251, 2014-08-15 (Released:2016-07-30)
参考文献数
6

近年,化学産業のみならず化学産業以外においても非定常な運転や操作において重大事故が発生している.プロセスプラントにおける危険源を特定する手法としてHAZOP が広く知られており,連続プロセスの定常運転を対象として広く活用されている.しかし,プラントのスタートアップ/シャットダウン操作やバッチ反応プロセスは時間とともに運転状態が変化すること,また,連続プロセスと異なりオペレータによる現場での手動弁の開閉操作やポンプ起動,停止操作などがなされることが多い非定常な運転形態といえる.安全で安定な操作にあたっては運転操作にオペレータが大きく関与するという特性を考慮に入れて危険源を洗い出すことが必要であるが,これに対する危険性評価の方法に関する資料があまり見受けられない.そこで本稿では,スタートアップや加熱炉の点火操作,バッチ反応など非定常な運転や操作における危険源の洗い出しにあたっての非定常HAZOP の基本手順と進め方を紹介する.