著者
太郎丸 博
出版者
京都大学文学部社会学研究室 太郎丸博
巻号頁・発行日
2017-03

京都大学文学部社会学研究室 2016年度 社会学実習 報告書
著者
平井 悠司 佐藤 杏樹 松永 光由 大園 拓哉 下村 政嗣
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.33, 2013

自然界には表面微細構造に由来する様々な機能を有する表面があり、近年ではこの微細構造を模倣することで機能を発現させた材料を作製する、バイオミメティクスと呼ばれる分野が注目を集めている。本発表では整流効果や抗付着性を有するサメ肌表面に着目し、その表面に形成しているリブレットとディンプルの階層構造を自己組織化を利用して模倣・作製し、その表面機能の測定を行ったので報告する。
著者
松政 正俊
出版者
岩手医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

1.3亜種を含むUca lactea complex,およびU.vocans complexを対象にして,日本の沖縄本島と西表島,タイ国のプケット島とラノン,オーストラリアのダーウィンにおける合計10の個体群について,雄の大型鋏脚の左右性と大型鋏脚が再生肢である割合,およびサイズ組成を調査した。左の鋏脚が大型である個体(左利き)の割合と再生肢を持つ個体の割合を種間,亜種間,同亜種個体群間(日本とタイ国の種類のみ),および同一の個体群の世代間(コホート解析により分離)で比較した。その結果,両種における利き腕の左右比の維持機構は同一のものとは考えにくく,左右比がほぼ1であるU.lactea complexでは頻度依存型の調節が重要であり,右利きの個体が90%以上と卓越するU.vocans complexでは利き腕の左右性は淘汰に中立であると推定された。2.大型鋏脚を使った雄の求愛行動や闘争に伴う血中乳酸値の変化を,沖縄本島のU.l.perplexaを対象にして野外で彼等の行動を制御した実験によって検討したところ,これらの社会行動が嫌気呼吸の産物である血中乳酸濃度を有意に増加させること,すなわち相当のエネルギーコストを要することを明らかにした。このことから,本亜種を含むU.lactea complexでは,大型鋏脚を使う求愛や闘争に関わる形質は選択圧を受けると推定された。3.沖縄本島のU.l.perplexaの闘争を,巣を保持している定住雄同士と,定住雄と放浪雄間のものに区別して観察・比較したところ,闘争様式と闘争時間に相違が認められた。このことより,雄の定住性は,雄間闘争の様式を変化させて雄間に働く競争の度合いに影響すると考えられた。上記のうち1は学会にて発表済み(投稿準備中),2は学術論文として公表済み,および3は現在論文投稿中である。
著者
山崎 展博 北川 敏樹 宇田 東樹 栗田 健 若林 雄介 西浦 敬信
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.851, pp.17-00146-17-00146, 2017 (Released:2017-07-25)
参考文献数
16
被引用文献数
4

A method has been developed for predicting the aerodynamic noise from the bogie of a high-speed train using a two-dimensional microphone array in a low-noise wind tunnel. First, the mean velocity distribution of flow was simulated precisely in the low-noise wind tunnel. Next, aerodynamic noise generated by the bogie, hereinafter referred to as aerodynamic bogie noise, was estimated from the noise source distribution measured with the two-dimensional microphone array. Finally, based on the experimental results, the predicted noise generated from the lower part of the car (i.e. the total of the aerodynamic noise estimated through the proposed method and the rolling and machinery noise estimated in a previous study) was compared with the measurement data obtained near the track in the field test. It was found that the predicted sound pressure level showed good agreement with those measured in the field test. This suggests that the proposed method is appropriate to estimate the aerodynamic bogie noise quantitatively. It was also shown that the contribution of the aerodynamic bogie noise to the total noise generated from the lower part of the car is greater than that of rolling and machinery noise, especially below 500 Hz.
著者
山田 日登志 宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.328, pp.62-69, 2012-01

1つの言葉のスペースをほぼ名刺サイズにしています。自分が働く現場で特に役立ちそうな言葉を切り抜いて名刺ケースなどに入れ、常に携帯しましょう。繰り返し読めば、カイゼンの要諦を身に付けることができます。1週目知識より意識カイゼンは知識より意識です。僕が指導に入ると途端に皆の顔が変わってカイゼンが進む。それはなぜか。
著者
蒲池 みゆき 吉田 千里
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.77-84, 2006-09-30 (Released:2016-12-01)

In this research, we investigated the function of human eye-gaze perception and control system. The whites of human eyes produce a strong contrast with the pupils, and in light of this fact, detection of the eye-gaze direction is relatively easy to do. Our result in Experiment 1, however, showed that the perceived eye-gaze direction is affected not only by the eyes but also by the direction of the whole head. From the perceived position, the actual gazed position can be estimated by a linear function model. From the result of Experiment 2, we found that the head and eye movements of perceiver are also systematically affected by the looker's head rotation. Additionally, in the MRI imaging study in Experiment 3, it was shown that the rotation center of the eyeball when the participant gazed at various points was located backward, and the rotation angle was asymmetric on both eyes.
著者
松本 長太
出版者
公益社団法人 日本視能訓練士協会
雑誌
日本視能訓練士協会誌 (ISSN:03875172)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.1-7, 2002-08-25 (Released:2009-10-29)
参考文献数
14

視野検査は、緑内障をはじめとする各種眼疾患の診断、経過観察において欠かすことのできない重要な視機能検査である。近年では、自動視野計の普及により誰でも容易に視野検査が行えるようになった。視野検査は視覚の感度分布を定量的に評価することであり、これには視覚系の様々な生理学的特性が影響する。自動視野計を用いた静的視野測定においても、従来から標準的な測定条件として設定されている視標サイズ、視標呈示時間、背景輝度は、視覚系における様々な生理学的特性を基に視野測定に適していると考えられる条件に設定されている。さらに近年では緑内障などの早期視機能障害を評価するために、Frequency doubling technique (FDT), FIicker perimetry, Blue on yellow perimetryなど従来の明度識別視野とは異なった特殊な検査視標を用いた視野検査法も日常診療に普及しつつある。これら特殊な視野検査法はM-cell系の評価、K-cell系の評価など視覚情報処理におけるより選択的な機能を評価することを目的としている。日常診療において視野検査を行いその測定結果を判断する場合、単に自動視野計の検査員として検査を進めるのではなく、これら視覚の生理学的特性を十分理解して検査に臨むことは、適切な視野測定の施行、測定結果の正しい評価において大変重要なことである。
著者
高尾 沙希 有賀 敦紀
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第13回大会
巻号頁・発行日
pp.84, 2015 (Released:2015-10-21)

我々の視覚システムは,他者の視線が向けられた位置に対して自動的に注意をシフトする(視線手がかり効果)。このように,視覚システムは顔などの社会的な刺激に対して感度が高く,非常に高速に処理することができると考えられている。本研究では,視線による注意のシフトと一般的信頼性の相関について調べることを目的とした。参加者の課題は,視線手がかりを無視しながら,顔の左右いずれかに呈示された標的の位置を報告することであった。その結果,手がかりと標的のSOAが117msの条件でのみ,視線手がかり効果が認められた。さらに,この非意図的な視線手がかり効果と一般的信頼性得点の相関係数を算出したところ,弱い正の相関が認められた。したがって,一般的信頼性は社会的刺激に対する非意図的な視覚情報処理と関連していると結論することができる。つまり,騙されやすさは比較的初期の認知プロセスに依存している可能性があることが示唆された。
著者
高木 亮輔 磯 毅彦
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1768, 2017 (Released:2017-04-24)

【目的】部下の育成は管理者の役割の1つであり,新人の不安の増大や意欲低下を防ぐことも重要である。管理者の支援が少ない新人は,入職後6か月に活気が減少し身体愁訴が増える報告もあるため,管理者が新人の悩みを把握し適切に支援することが必要となる。そこで,当院の管理者が新人の悩みをどれくらい把握しているか調査した。【方法】当院理学療法科の管理者(主任)7名と新人8名の合計15名に対して入職後6か月の時点でアンケート調査を行った。管理者は全員男性で病棟主任として部下を平均12.1±2.4人抱えており,平均臨床経験15.0±7.0年,平均管理者経験4.6±6.6年である。新人は男性5名,女性3名,全員臨床経験0年である。調査内容は新人が抱える職場での悩みとし,管理者は推測で,新人は現状を返答してもらい全て自由記載とした。統計処理はテキスト型データマイニングを分析するKH Coder(樋口ら)を用いた。形態素解析で得られた語に対して,上位5つまでの頻出語を選出し,5%未満を有意水準としカイ二乗検定を実施した。また,出現頻度が2以上の語を分析対象とし,共起ネットワークで単語間の関係性について検討した。【結果】形態素解析の結果から一人称を除外し,管理者は95語,新人は81語が抽出された。管理者の頻出語は患者,業務,治療,時間,内容であり,新人は患者,治療,勉強,焦る,病態であった。カイ二乗検定の結果,管理者(χ2(4,N=39)=1.64,p=0.92)はそれぞれの語が高い頻度で挙げられており,出現頻度に有意差は見られなかった。新人(χ2(4,N=26)=10.16,p<0.05)は患者,治療の語の出現頻度が有意に高かった。共起ネットワークの結果,管理者は,患者の治療内容,ゴール設定,日常業務に時間がかかる,家庭の役割と仕事の両立,他部署との関わりを新人の悩みとして推測した。新人は,患者の治療や病態,勉強への焦りを悩みとして挙げた。【考察】新人は患者の治療で悩んでいたが,管理者は治療に限らず日常業務や他職種連携といった幅広い視点で悩みを推測していることが明らかとなった。伊藤は支援者が価値観を押し付けることは相手の成長を損なわせると述べており,鈴木は自己評価が低い人にとってより高い資質,技能を期待されることは,心理的なプレッシャーになりうることを指摘している。また,小野田らは入職後3か月時と比べて6か月時に先輩・主任からの支援が新人の期待値を下回る傾向にあると述べている。今回も入職後6か月時に調査し,管理者は時間経過とともに新人の悩みを幅広く察知したと考えられるが,新人の悩みと異なった視点での支援は心理的なプレッシャーを与えかねない。山崎はコミュニケーションをとることがその人の悩みを和らげ,問題の解決に向かう手伝いをすると述べている。したがって,管理者は新人との悩みのギャップを埋めるために,まずは援助的なコミュニケーションを実践していくことが重要であると考えられる。
著者
本間 憲治 八反田 葉月 篠原 悠人 鈴木 康太 杉原 俊一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1580, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに,目的】近年,脳血管疾患(以下,CVA)死亡数は減少傾向にあるが,要介護状態となる主原因疾患とされている。一方,心不全(以下,HF)は高齢化に伴い患者数は増加傾向にあり,今後はCVAとHFなど重複障害例の増加が予想される。当院は脳神経外科に加えて循環器科,心臓血管外科を併設した141床の一般病院で,回復期病棟も併設しており,急性期から在宅まで一貫したリハビリテーションを提供している。当院の地域は脳卒中地域連携パスによる医療連携が積極的に行われており,生活期との連携については,退院時の申し送りを中心に行っている。そこで今回,CVAとHFの重複障害例の申し送り内容に特徴がないか後方視的に検討する事を目的とした。【方法】対象はH26年9月からH28年9月に当院回復期病棟から自宅退院したCVA症例中,退院前に申し送りを行った者110例とし,既往にHF及び入院中にHFを併発したHFあり群29例とHFなし群81例の2群に分類し,申し送り書の内容について比較検討した。分析方法は退院時申し送り書より抽出した年齢,退院時の合計FIM,運動FIM,認知FIMの2群間比較には対応のないt検定,性別,高次脳機能障害,及び認知機能の低下の有無の2群間比較にはχ二乗検定を用い有意水準を5%未満とした。また,退院時申し送り書の項目より,「予想される問題点」と「依頼事項」の記述内容を,計量テキスト分析ソフト「KH-Coder」を使用し,2群の上記各項目に対し共起ネットワーク分析(サブグラフ検出・媒介)を用いjaccard係数を0.2以上とした。共起ネットワーク抽出語数,線の数,グループ数を抽出した。なお,共起ネットワークとは,テキスト中の単語間の出現パターンが類似したものを線で結んだ図で,結びつきの強さをjaccard係数で表している。【結果】年齢,性別,退院時の合計FIM,運動FIM,認知FIM,高次脳機能障害の有無,認知面低下の有無の全てにおいて,両群で有意差を認めなかった。「予想される問題点」について,共起ネットワーク抽出語数はHFあり32,HFなし98,線の数はHFあり46,HFなし77,グループ数はHFあり8,HFなし11で,HFありで全てにおいて少なかった。「依頼事項」について,共起ネットワーク抽出語数はHFあり41,HFなし126,線の数はHFあり73,HFなし117,グループ数はHFあり12,HFなし11で,HFありでグループ数を除き少なかった。【結論】「予想される問題点」「依頼事項」について,共起ネットワーク抽出語数,線の数はそれぞれHFありで少なく,障害が重複し,問題点の細分化が難しく,抽象的で個別性の低い内容となる傾向が示唆された。HFありでは「予想される問題点」に比べ「依頼事項」のグループ数は増加しており,HFありの抽象的で個別性の低い内容から具体的な依頼事項を絞り込むことが困難なため,依頼事項が散在化した可能性が示唆された。今後の展望として,重複障害例の申し送り時には身体活動の増加や予防を目的とした個別性の高い内容を伝え,生活期との連携を行いたいと考える。
著者
末延 三次
出版者
立教大学
雑誌
立教法学 (ISSN:04851250)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-19, 1961-06-20
著者
菊地 達夫
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-8, 2013

本稿は,人権問題の一つアイヌ民族の問題に着目しながら,中学校社会科・道徳における専門博物館資料を活用した単元開発を行うものである。その過程において,従来のアイヌ民族学習の動向,現行課程におけるアイヌ民族学習の導入(社会科)の可能性について,確認した。 それをふまえ,専門博物館資料を含む各種資料を用いながら,社会科(公民的分野)と道徳の時間について,授業内容を例示した。とりわけ,人権問題に関する内容は,専門博物館の活用(資料,構成の利用を含む)することで,従来の課題解決の一助になる可能性を示唆した。