著者
荒川 紀子 和田 光俊 時実 象一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構 一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.95-99, 2005

J-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)は電子論文の制作、Web上での公開、内外電子ジャーナルやデータベースとのリンクをサポートする、総合的な電子ジャーナル・プラットフォームである。J-STAGEでは学会から「投稿査読審査システム」の開発を強く要望され、2000年よりいくつかの学協会へ提供してきた。この経験をもとに、今回より汎用的なシステムの拡張をおこなった。新システムは、多様な審査フローに対応してカスタマイズ可能なシステムであり、さらに日本語の全面サポートやJ-STAGE制作工程との一貫した流れを実現したものである。本システムでは、投稿者、編集事務局、編集長、編集委員、査読者などの複数のロールをサポートし、同一人が複数のロールを兼ねることも可能である。また容易な入力エラーの修正、要処理件数の表示された業務ボタン、学会事務局での各種カスタマイズ管理機能、など、各ロールにおいて使いやすいシステムを目指している。
著者
林 正治 高田 良宏 堀井 洋 山下 俊介
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、研究データリポジトリにおけるメタデータの版管理手法およびバージョン管理された研究データ引用手法を提案し、プロトタイプシステムによる機能検証を実施した。版管理手法では、コンテンツおよびメタデータの双方の版を管理することとした。永続識別子はランディングページ毎に付与し、Memento Frameworkによる版管理情報の提供を実施した。研究データ引用手法では、Citation Style Languageによる引用情報の提供手法についての検討を実施した。
著者
山田 晴通
出版者
古今書院
雑誌
地理 (ISSN:05779308)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.巻頭3p,16-20, 1995-03

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1897年07月22日, 1897-07-22
著者
辰巳 格
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.129-140, 2006 (Released:2007-07-25)
参考文献数
40

伝統的な言語観では,言語には文法ないし規則があるとする。英語の動詞活用たとえば過去形生成を例にとると,動詞の語幹末音素に応じて形態素⁄-t⁄, ⁄-d⁄, ⁄Id⁄を付加する (例:⁄luk⁄→⁄lukt⁄)。日本語の動詞活用は数十あるが,やはり規則がある。しかし,英語でも日本語でも規則の適用ができない例外的な動詞がある (例: ⁄giv⁄→⁄geiv⁄)。この場合には,頭の中の辞書が参照され,辞書からその動詞の過去形が引き出される。単語の読みも同様である。綴り→読みの規則があり,それに従って読みが出力される規則読み(“mint”→⁄mint⁄)がある。その一方で例外的な読みもあり,辞書を参照して読みが出力される ( “pint”→⁄paint⁄)。これらの機構のいずれが損傷されたかにより,規則動詞⁄規則綴りの障害,あるいは例外活用⁄例外綴りの障害が出現すると考える。  言語には規則も辞書もない,とする別の言語観もある。コネクショニストは,単語の音韻,意味,文字表象の 3層からなるニューラル·ネットワークを構築し,シミュレーション研究を行っている。この見方では,一見,規則と見えるものは,規則動詞の語尾のように同一パタンをくり返し学習することによって生じる般化である。例外活用では,単語の意味情報から単語の特定が行われ,その過去形が計算される。読みについても同じネットワークを用いる。動詞活用と読みの障害パタンは音韻表象,意味表象の障害により説明できるとする。  本稿では,言語に関する認知神経心理学の主要な 2つの説を紹介し,日本語の動詞活用と読みについて考え,こうした考えが発達性失読や特異的言語発達障害にも適用できることを示す。
著者
稲葉 千晴
出版者
錦正社
雑誌
軍事史学 (ISSN:03868877)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.104-107, 1999-03
著者
松谷 浩尚
出版者
アジア経済研究所
雑誌
現代の中東 (ISSN:09128107)
巻号頁・発行日
no.24, pp.66-84, 1998-03
著者
平沢 尚彦 高橋 晃 渡辺 興亜 佐藤 夏雄 Naohiko Hirasawa Akira Takahashi Okitsugu Watanabe Natsuo Sato
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.255-258, 1996-07

本研究小集会の目的はSARデータを使った南極氷床・氷河に関する最近の研究成果, 及び今後の研究計画について議論することである。本会は1996年2月6日, 極地研究所講義室において行われ, 出席者は約30名であった。SAR画像に見られる様々な模様にについての紹介, 飛行機観測や可視画像との比較, 現地氷状観測との比較, インターフェロメトリの今後の課題などが議論された。The main purpose of the workshop is to discuss recent results of Antarctic research using SAR data. It was held on February 6,1996 at the National Institute of Polar Research (NIPR), the number of participants being about 30. The contents of the workshop are demonstration of various SAR images, comparison with pictures from an airplane and visible images, comparison with observational data on ice conditions and demonstration of problems in interferometry.
著者
松村 洋一
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.72-76, 2012

製品への虫の混入はユーザークレームに直結し,企業としての信用を失墜しかねない重要な課題と位置付けられている。<BR>勝田1M/Cでは,建屋内に設置した捕虫器の虫カウント数で虫混入の危険度を傾向管理しながら,薬剤散布や抄紙機ライン上照明をUVカットタイプへ切り替えるなどの方法で防虫対策を継続してきた。また,捕虫器に捕獲される虫の大半が外部侵入種であったことから,スチールシャッターへの防虫ブラシ取付け,建屋出入口の2重ドア化といった虫の侵入経路を塞ぐ対策を行った。<BR>さらに,一般に知られるように,外気導入量を増やし建屋内部の陰圧を低減することが防虫対策として有効な手段になるため,平成22年11月より建屋陰圧低減工事を進めてきた。はじめに,ドライヤー給気ファンの吸気源を室内空気から外気に変更した。その後,建屋陽圧ファン設置工事を開始し,平成23年4月までに第1期工事として10ユニットの設置が完了している。<BR>以上の工事後,建屋内部の陰圧低減が認められ,虫カウント数についても大きく減少する効果が得られた。これらの取り組みについて報告する。
著者
森住 史
出版者
国際基督教大学
雑誌
教育研究 (ISSN:04523318)
巻号頁・発行日
no.57, pp.119-128, 2015-03

近年,文部科学省主導の「グローバル30」や「スーパーグローバル大学創世支援」により,EMI(English as the medium of instruction)をカリキュラムに組み込む大学が増えてきた。EMI の実施は,日本人学生の英語力を上げて「グローバル人材」を育成することと,英語で学んで学位を得ることができる環境を整えることでより多くの留学生を呼び込むことという二つの目的をかなえる形で進行している。その意味においては国の言語政策という極めて政治的なディスコースとして解釈することが可能である。しかし同時に,教育の現場のステークホルダー,特に実際の教室での授業に関わる教員と学生にとってEMIプログラムがどのような意味を持つのか,そして現場でどのような問題が実際に起きているのかについては,まだ十分な検証はできていない。Public-funded programs such as Global 30 and Top Global University Project have been supporting the growth of EMI (English as the medium of instruction) programs in Japanese universities. The government and the MEXT hope that the implementation of EMI will help Japanese universities become more 'global' in two ways: first, it will help prepare domestic students for English-speaking work place, and second, it will allow more international students to study at Japanese universities. In this sense, EMI movement in Japan can be interpreted as a part of political discourse concerning language policy. However, it is also a pedagogical issue affecting teachers and students. This paper provides an overview of the current state of EMI in Japanese universities and its implications in classroom practice.
著者
小島 直子 コジマ ナオコ
出版者
同志社大学学習支援・教育開発センター
雑誌
同志社大学学習支援・教育開発センター年報 = Doshisha University annual report of Center for Learning Support and Faculty Development
巻号頁・発行日
no.7, pp.25-41, 2016-06-30

第一部研究論文・実践報告<研究論文>本稿では日本の大学において急速な広がりを見せている、言語の学習を主たる目的としない英語による開講講座(English as a Medium of Instruction, 以下EMI)の現状とその問題点を探った。EMI準備講座履修生への質問紙及び面接調査を行い、EMIでは英語学習動機づけと科目学習動機づけの間に正の相関がある可能性、科目に関する予備知識と英語学習動機づけがEMIにおける学習動機づけに影響している可能性が示唆された。
著者
西村 健 猪原 茂和 益田 隆司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.79, pp.61-66, 1996-08-26
被引用文献数
1

近年、高速ネットワーク技術の革新とインターネットの普及にともなって画像や音声などのデータをネットワーク上で通信し加工するアプリケーションが増えつつある。しかし従来のOSではTCP/IPのような特定のネットワークプロトコルのみがカーネル内で実現され、それ以外のプロトコルはカーネル外で実現するしかなかったためアプリケーションレベルのプロトコル層とカーネルレベルのプロトコル層の間でパケットを複製する操作がボトルネックとなっていた。本研究では、ユーザレベルのプロトコルモジュールをカーネル内にロード可能にし、一連のプロトコル処理をカーネル内で処理することで大量の通信データを効率的に扱う機構を提案する。カーネル内にロードされたモジュールは、通信データに対する主要な処理であるネットワークシステムとファイルシステム間のデータ移動、および内容の加工(圧縮や展開など)を行う。これらによって、画像や音声データを多くの場合複製操作なしで処理することが可能になる。ユーザコードは不法なアクセスの検査を行うカーネル内のインタプリタ上で実行し、システム全体の安全性を確保する。Due to the high-speed network technology and the wide spread of Internet, there are a growing number of multimedia applications that process and exchange large amount of data (audio and video streams). Conventional OSs support a fixed set of protocols in the kernel, and other higher protocols out of kernel. This results in copying of packets between the application-level and the kernel-level protocol layers, which causes large overheads. This study proposes a mechanism for efficiently transferring and manipulating bulk data, by embedding user-level protocol modules in the kernel, and executing the whole protocol operations in the kernel. The module can move data between the file system and the network system without copying. It also manipulates data in the kernel (e.g. compression, de-compression, or data format transformation). To keep safety, the embedded modules are executed by an interpreter which checks illegal accesses.
著者
村上 博文
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.21-32, 2010-03-10

The purpose of this study is to make clear influence to young infants of "space design of nursery room". A space of nursery room was designed by child-care person two times. At fast stage table-chair was set near the window. At Second stage, some partitions was set in room. And the room was constituted three spaces. One was a Dynamic-playing space, the others were a table-chair space and a free space. // In free playing time after changing space design of nursery room, three young infants ware more stable before. Then Qualities of activity(steadiness, concentration) were improved, too. And child-careers also watched child activities more detail. In summary design of space was effected to space of young infant's activity. From the results design of space in nursery room is a important environmental factor of considering nursery room.
著者
ジャンカルロ ジャンロレンツィ 大場 章弘
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.473-476, 2015

ますます重要となるパッケージ用紙とともに,ホワイトトップライナー(白板紙)の物性構造の特性は,抄紙機設計者にとって,技術的なチャレンジであり,マシンのプレスパートもその一つだ。 PMT社では,ドイツHamburgerグループと共に,2002年に同国Rieger Trostberg PM2の改造案件にて一つのプレスコンセプト,"Inverted Tri―Ex"を開発した。その後2006年に同Hamburger Spremberg工場新マシンPM1の2Pへ,そして,数年後にイタリアDS SmithのLucca工場の3Pのスタートアップへと続いている。本稿では,Inverted Tri―Exプレスの基本的な原理とその進化について,先ずはウェットプレス工程の基本からスタートし,搾水性,表層の平滑性,及びZ方向の物性強度について紹介する。プレス課程の主たる目的は,プレスセクションに入ってくる湿紙の地合に含まれる繊維,灰分によって構成される機械的な特性に関して,表面品質,平滑性,不透明度,光沢等の全ての潜在特性を引き出し,維持すること,に集約され得るが,このプレスの一番の鍵はオープンドロー無しに全ての移行が行われる事にある。
著者
鳴橋 龍太郎 須貝 俊彦 藤原 治 粟田 泰夫
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.317-330, 2004-10-01 (Released:2009-08-21)
参考文献数
27
被引用文献数
7 9

プレート内部の活断層における活動間隔の規則性を検討する目的で,桑名断層の完新世活動史を群列ボーリングコアの層相解析およびコア中の82個の14C年代測定結果を基に復元した.断層を挾んだコア間において,対比線(等時間線)を多数認定し,対比線に挾まれた同時代地層の層厚を比較することによって,約7千年前以降に少なくとも6回の断層変位イベントが解読された.さらに,高精度でイベントの回数と時期を検出するため,沈降(下盤)側と隆起(上盤)側それぞれの堆積速度の時間変化を詳しく比較・検討した.その結果,下盤側の堆積速度が上盤側のそれとほぼ等しい時期(A)と,前者が後者より有意に大きい時期(B)とが交互に現れることが判明した.(A)から(B)への変化は断層変位の発生時期を,(B)は断層崖が埋積されていく期間を示すと判断される.この解釈に基づくと,桑名断層には過去約7千年間に,有史以降の2回を含めて6ないし7回の活動を認定しうる.そして,桑名断層の活動間隔は平均約1,000年,平均変位速度は約1mm/yであるといえる.