著者
西浦 郁絵 中野 智津子 能川 ケイ 藤原 智恵子 丸山 浩枝 服部 素子 小西 真千子 井上 由紀子
出版者
神戸市看護大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:13428209)
巻号頁・発行日
no.24, pp.91-99, 2005-03

本学は少子高齢化社会の進展を背景に、神戸市立看護専門学校を前身として、1981年4月に兵庫県下初の看護学単科の公立短期大学として関学した。その後、看護大学の開学に伴い、神戸市看護大学短期大学部へと名称変更し、第2看護学科の廃止、看護学科の定員減少をへて、平成17年3月に閉学を迎えるに至った。1993年以降卒業生を対象とした動向調査は行われていない。そこで、閉学を迎えるにあたり本学で学んだ閉学時までの全卒業を対象に調査しその動向を把握し、専門職者としての自立とキャリアアップについて本学の果たした社会的役割や貢献を明らかにするために2004年の8月から9月にかけて2593名の卒業生を対象に、アンケート調査を実施した。本報ではその結果の中から有効回答数668名の卒業生の動向および就業状況について明らかにした。
著者
松浦 栄次 小林 和子 小池 隆夫
出版者
日本アフェレシス学会
雑誌
日本アフェレシス学会雑誌 (ISSN:13405888)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.167-175, 2004-05-31

Oxidative stress is thought to be etiologically related to atherosclerosis. Experimental evidence clearly demonstrates the presence of oxidized LDL (oxLDL) in the intima of arteries and that it contributes to the initiation and progression of atherosclerotic lesions. We have recently demonstrated that oxLDL interacts with β2-glycoprotein I (β2-GPI) to form complexes and that these complexes circulate in the blood stream of patients not only with systemic lupus erythematosus (SLE) and antiphospholipid syndrome (APS) but also with other systemic inflammatory diseases. Our in vitro experiments showed that oxLDL quickly interacts with β2-GPI via specific ligands generated by oxidation, in which the negative charge of oxLDL is neutralized by the complex formed. It was also shown that β2-GPI/oxLDL complexes are taken up by macrophages via lgG anti-β2-GPI autoantibody-mediated phagocytosis. Thus, IgG immune complexes with oxLDL and β2-GPI are thought to be atherogenic and β2-GPI/oxLDL complexes maybe implicated as autoantigens relevant in autoimmune-mediated atherogenesis in APS patients. In contrast, a set of reports indicated that natural antibodies (mainly of the IgM class) derived from hyperlipidemic mice reduced the incidence of atherosclerosis in experimental models. Further study should elucidate whether IgG and/or IgM antibodies induced to oxLDL and β2-GPI/oxLDL complexes in APS are pathogenic or protective, or are an epiphenomenon in the development of arterial thrombosis.
著者
青木 恵美
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.564, pp.78-89, 2008-10-27

理論値300Mbpsの新しい無線LAN規格「IEEE 802.11nドラフト2.0」対応機が普及価格帯に入ってきた。実売1万5000円以下で購入できる6機種を実際にテストし、特徴を紹介する。便利な無線LANを導入し、ケーブルの呪縛(じゅばく)から自由になろう。(青木 恵美=テクニカルライター) ノートパソコンを買ったのにLANケーブルをつないでいる人も多いのではないか。

1 0 0 0 OA 万国奇観

著者
鵜殿長養 著
出版者
瑞穂屋卯三郎
巻号頁・発行日
vol.第1−2集, 1872
著者
田中 国夫 松山 安雄
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.8-14,59, 1969-10-15 (Released:2013-02-19)
参考文献数
13

社会的態度を因子分析のQテクニックの方法を用いて, 解明しようとするのが我々の主題である。本研究に於ては, 次の2つの点に問題をおいた。第1は, 青年学生集団に於ける, 天皇及び親に対する態度類型を見出すこと, 第2は, 被験者を家族という小集団に求めて, アメリカ及び新中国に対する態度の個人間の態度布置を見出すことである。第1の問題については, 先づ141名の大学生に, 天皇と親に対する態度尺度を与え, 平均的傾向を算出した。その結果は, 天皇に対しては中立的, 親に対しては比較的好意的である。尚天皇に対する態度と, 親に対する態度との間の相関は, γ=0.086で, その関係は全くみられない。次に上記被験者より30名を選び, 天皇及び親に対する態度尺度に含まれる各意見を, 各自の好みに従い品等させ, 個人間の相関を求めた。その結果を因子分析すると, 次の如き類型を見出し得た。即ち, 天皇に対する第1の類型は, 家父長的信頼型因子であり, 第2の類型は, 天皇制否定型因子である。親に対する第1因子は, 純敬愛型因子であり, 第2の因子は, 批判的愛情型と解釈された。又天皇に対して第1類型に属する者が, 親に対しては第2類型に属するという如く, 天皇と親に対する態度が, 同一個人内に於て統一した体系をなして居られぬ事が見られる。第1因子とも第2因子ともつかぬ, 明確な判断を欠く者は女性に多かった。第2の問題については, 被験者を2つの家族に選定した。大阪市在住と神戸市在住の家庭で, 成員はいずれも 5名である。各家族成員に, アメリカ及び新中国に対する態度尺度に含まれている意見を与え, 品等させ, Qテクニックにもとづき因子分栃したその結果得た因子行列を, 直交座標上にプロットすると次の事が判った。両家族とも, アメリカに対する類型は, アメリカの対目政策を批判し乍らも, 世界の文化のリーダーとして敬愛する類型と, 徹底的に批判乃至非難する類型との2つの因子がある。中国に対する態度は, 両家族ともに同一方向に群り, 家族成員間に対立的布置が余りみられないで, 皆同一類型に属している様子が見られる。今日の中国に対するマス・コミユニケーションのあり方の一端をも伺い得て興味深いものがある。
著者
湯山 英子
出版者
社会経済史学会
雑誌
社會經濟史學 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.365-385, 2011-11-25

本稿の目的は,1910年代から1940年代初めを対象に,仏領インドシナにおける対日漆輸出の展開を,現地の日本人商店の活動に焦点をあてて検討し,解明することにある。同時に,この時期のアジア域内,台湾,中国での漆貿易の担い手,および流通過程を明らかにする。これまでの研究では,戦間期における対日貿易の担い手の検討がなされていないまま,1940年以降の日本企業進出に関する研究が主流を占めてきたという背景がある。検討の結果,現地日本商は,1910年代から,本格的には1920年代はじめから日本向け漆輸出,あるいは輸出のための調査や営業活動に奔走し,1930年代には漆供給基地として仏領インドシナでの地歩を固めていったと考えられる。また,その背景および要因として,(1)日本での需要の変化による原料獲得の必要性,(2)日本商による仏領インドシナでの流通経路の掌握,(3)日中関係悪化による中国での流通構造の変化,(4)台湾での漆栽培と「国産化」の推進,この4点が確認できた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経Linux (ISSN:13450182)
巻号頁・発行日
vol.10, no.5, pp.70-77, 2008-05

Part2ではEee PC専用のディストリビューションをレビューします。Eee PC専用のディストリビューションには,最近登場したFedoraベースの「EeeDora」や日本語版の「eeeXubuntu」などがあります。Eee PC向けにあらかじめカスタマイズされているのが魅力です。 Part1では,パソコンで広く使われているUbuntuをEee PC向けにカスタマイズする方法を紹介しました。
著者
町田 欣史 清水 誠介 井ノ口 伸人 朱峰 錦司 須田 千賀子 伊藤 司
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.29-34, 2014-10-15

リスクベースドテストは,テスト対象の機能や属性のリスクを数値化し,その値に応じて合理的にテストを削減する技法である.しかし,リスク分析を失敗すると,テストを減らして品質低下を招く可能性もある.そこで我々は,リスクベースドテストにおけるリスク分析が妥当かどうかを重回帰分析などの統計的な手法で評価する方法を考え,実際のプロジェクトに適用して有効性を確認した.本稿ではその取り組みについてまとめる.
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.122, pp.124-127, 2003-06

マネースクウェア・ジャパンは2003年4月,インターネット外国為替取引システム「iFX Style」を稼働させた。100万円単位で外貨を取り引きする「きわめて高い信頼性と可用性を要求される」(マネースクウェア・ジャパン 代表取締役社長 山本久敏氏)システムでありながら,DBMSのPostgreSQL,Webアプリケーション・サーバー(APサーバー)のTomcatおよびSeasarという無償ソフトウエア…
著者
安東 一真
出版者
日経BP社
雑誌
日経インタ-ネットテクノロジ- (ISSN:13431676)
巻号頁・発行日
no.51, pp.46-55, 2001-10
被引用文献数
1

Webサイトでのアクセス履歴などから,ユーザーの好みや興味を把握し,その人に合わせたコンテンツや商品を自動的に薦める「リコメンデーション・システム」——。今年に入って製品数が倍増し,推薦コンテンツを選ぶ仕組みや,価格帯の選択の幅が広がった。数百万円台の低価格製品もいくつか登場し,中小規模のサイトでも導入しやすくなった。
著者
荒西 太士 沖本 宜音 飯塚 祐輔 工藤 康介 平野 琢也 大久保 誠
出版者
宮崎大学
雑誌
宮崎大学農学部研究報告 (ISSN:05446066)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.21-27, 2006-03-23

カキ類(二枚貝綱翼形亜綱ウグイスガイ目イタボガキ科)は、極圏を除く世界中に分布する重要な二枚貝食糧資源である。100種以上と言われているカキ類の現生種のなかでも、Crassosrea属は、食用を目的とした養殖生産量が世界で最も多い水棲動物である。現在、食用目的で漁獲や養殖生産されているCrassosrea属9種のうち、7種は東アジアが原産であるのに対し、欧州と北米には各1種しか分布せず、Crassosrea属のユニークな地理的拡散と種分化の関係については不明な点が多い。本研究では、ミトコンドリアDNAのチトクロームc酸化還元酵素サブユニットI遺伝子を対象として、これらCrassosrea属9種の種分化を分子進化学的に検討した。当該遺伝子の塩基配列を多重整列して得られた遺伝距離および最小進化法(Minimum Evoluion Mehod)による分子系統樹の解析から、北米に分布しているC.virginicaと東アジアに分布しているCrassosrea属7種の異所的種分化が明らかとなった。さらに、中国最南部の雷州半島付近におけるC.hongkongensisとC.belcheriの側所的種分化も示唆された。本結果から、Crassisrea属の進化は、化石祖先種からは多地域起源説に従うが、東アジアにおける現生種の種分化は単一起源説に従うことが推察された。