著者
岡田 健 広瀬 武男 那須 富子 古森 ゆかり 市河 康司
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.5, pp.115-118, 1989-08

子供の学習進度や学習評価をもとに、一人ひとりの学習課題を作成するシステム(NIRS-II)を用い、個別学習プリントを冬休みの学習課題の一つとした。当市においてははじめての実践であり、子供や保護者がどのようにこのプリントを受け止めているか調査を行った。その結果、教師の子供への配慮が感じられる。子供の学習意欲が高まったなど、この学習プリントに期待する保護者の意見が多かった。
著者
Mika SHIRASU Shunji NAGAI Ryuichi HAYASHI Atsushi OCHIAI Kazushige TOUHARA
出版者
(社)日本農芸化学会
雑誌
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (ISSN:09168451)
巻号頁・発行日
vol.73, no.9, pp.2117-2120, 2009-09-23 (Released:2009-09-23)
参考文献数
11
被引用文献数
69

Some advanced cancer patients suffer from pungent sulfury malodor. To determine the chemical identity of the odorant, we performed gas chromatography-mass spectrometry-olfactometry analysis of volatiles from fungating cancer wounds. We identified the source of the characteristic smell as dimethyl trisulfide, a compound that is known to be emitted from some vegetables and microorganisms. Controlling the production of dimethyl trisulfide should improve quality of life of patients.
著者
樫尾 明憲 山岨 達也
出版者
日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.191-196, 2010 (Released:2011-11-30)
参考文献数
16

酸化ストレス、ミトコンドリア遺伝子障害と老化の関連が示唆されている。我々はPolgおよびゲルマニウム慢性摂取マウスという2つのミトコンドリア障害モデルで、聴覚系の変化を検討し、加齢に伴う有意な聴力閾値上昇・蝸牛組織の変性を確認した。ゲルマニウム摂取モデルでは蝸牛でミトコンドリア関連遺伝子発現低下を認め、その機能低下が蝸牛組織変性・難聴につながると考えられた。次に抗酸化剤であるビタミンC合成能欠損マウス(SMP30/GNL KOマウス)を用い、ビタミンCの投与量による聴覚系の変化を検討した。ビタミンC制限は蝸牛内ビタミンC濃度低下、聴力閾値上昇とラセン神経節細胞の減少を来たした。しかし、ビタミンC補充は野生型マウスでも蝸牛内ビタミンC 濃度の上昇はなく、聴力・ラセン神経節の保護効果はなかった。ビタミンCの欠乏は老化に伴う難聴を加速させるが、補充は難聴の進行を予防できないことが示唆された。
著者
菅原 敏 橋田 元 石戸谷 重之 並木 道義 飯嶋 一征 森本 真司 青木 周司 本田 秀之 井筒 直樹 中澤 高清 山内 恭
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.77-87, 2005-02

第45次南極地域観測隊行動の一環として,南極昭和基地においてクライオジェニックサンプラー回収気球実験が実施された.実験は2回実施され,2003年12月26日と2004年1月5日にそれぞれ気球が放球され,高度10kmから30kmにおいて成層圏の大気サンプルを採取することに成功した.大気サンプルの採取が終了した後,観測器はパラシュートによって海氷上に着地し,無事にヘリコプターで回収された.日本に持帰った後にサンプル容器の内圧を計測したところ,採取された成層圏大気サンプルの量は,9〜18L(STP)であり,さまざまな大気成分の分析をするために十分な量のサンプルが得られていた.今後進められる分析の結果を,1998年の実験結果と比較することにより,南極成層圏における大気成分の長期変動などが明らかにされるものと期待される.
著者
緒方 直哉
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.14-15, 2007-01-01 (Released:2011-10-14)
被引用文献数
1
著者
西条 寿夫 田渕 英一 田村 了以
出版者
富山医科薬科大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1996

本研究では,海馬体における能動的な場所応答[特定の場所(場所フィールド)におけるニューロン活動の上昇]の形成機構を明らかにするため,課題要求性の異なる2つの場所学習課題(RRPSTおよびPLT1課題)を遂行しているラットの海馬体ニューロン活動を記録し,場所と報酬,および歩行移動に関する物理的諸因子(歩行移動のスピード,方向,回転角度)に対する海馬体ニューロンの連合応答性を詳細に解析した。RRPST課題では,ラットは,円形オープンフィールド内をランダムに移動することにより不特定の場所で,PLT1課題では,フィールド内に2つの報酬領域を設定し,その間を往復することにより,それぞれ2つの報酬領域で脳内自己刺激報酬を獲得できる。すなわち,RRPST課題と比較して,2つの報酬領域を結ぶ一定の軌跡上を移動するPLT1課題では,歩行移動の物理的諸因子に関する情報がより重要になる。海馬体から37個の場所ニューロンを記録し,PLT課題ではRRPTS課題と比較して,すべての物理的因子に対するニューロンの選択性が増加していることが判明した。以上の結果は,課題要求性により,入力情報の特定のパラメータに対する海馬体ニューロンの応答選択性が増加し,より重要な情報に応答性が能動的にシフトしていることを示唆している。さらに,31個の海馬体ニューロンに対して,2つの報酬領域のうちの1つの場所を無報酬にするPLT2課題をテストした結果,6個のニューロンで,報酬の変更により場所フィールドが移動することが判明した。以上の結果は,海馬体では,1)場所フィールド内における能動的な入力情報の選択,および2)場所フィールド自体の可塑的な変化(Remapping)により,海馬体に入力される広範な感覚情報が処理されていることを示唆している。
著者
谷川 浩隆
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.643-647, 2007 (Released:2007-12-14)
参考文献数
8

近年の高齢化社会に伴い特に農村部では四肢体幹に疼痛をきたす運動器の変性疾患が増加している。厚生労働省の国民生活基礎調査によると有訴者の1~3位までは腰痛,肩こり,関節痛という運動器疼痛に独占されている1)。筋骨格系などの運動器疼痛をきたす疾患には加齢に伴う変形性脊椎症や関節症などの変性疾患や骨粗鬆症,関節リウマチや痛風,頸肩腕症候群などがあげられる。これらの疾患による疼痛では,時に心理社会的要因がからみ抑うつなどの精神症状が加わり症状を複雑にしていることがある。これに対し運動器疾患を治療する整形外科ではまだ決して心身医学が普及しているとはいえない。二次性線維筋痛症による運動器疼痛に対して心身医学的アプローチが有効であった症例を報告し,整形外科領域における心身医学の現状について考察した。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1933年12月18日, 1933-12-18

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1934年09月21日, 1934-09-21
著者
斉藤 早苗 町浦 美智子 末原 紀美代
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.223-230, 2007-07

未婚就労女性221名を対象に,Beckerの保健信念モデル(Health Belief Model:以下HBM)を基盤にし,社会的認知理論の自己効力感を用いて,性感染症(sexually transmitted infections:以下STI)予防のためのコンドーム使用の自己効力感に関連する要因を分析した。対象者の平均年齢は27.5±5.02歳,性交経験率は82.4%であった。避妊をいつも実行している割合は47.5%で,最も多い避妊法はコンドーム法71.9%であったが,91.0%がコンドームを携帯したことがなかった。過去1年間にSTI予防でコンドームを使用した割合は30.1%であった。STI予防のためのコンドーム使用の自己効力感ありの女性の割合は71.5%であった。しかし,そのうち88.8%がコンドームを携帯していなかった。STI予防のためのコンドーム使用の自己効力感は,STIへのおそれの認知,コンドーム使用の負担感,一般性自己効力感,性交経験の有無,STI目的でのコンドーム使用と関連があった。本研究の結果,未婚就労女性に対して,効果的なSTI予防活動を実施するためには以上の関連性を考慮した看護介入の必要性が示唆された。
著者
今中 忠行 海江田 豪児 田口 久治
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
醗酵工學雑誌 (ISSN:03675963)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.423-430, 1973-06-25

前報で, 菌体増殖および酵素生産に関する動力学モデルを提出した.本報では, まずgalactose取り込みの制限条件を検討した結果, glucoseの添加によりgalactoseの細胞内への取りこみはon-off方式でただちに完全に阻害されること, およびgalactoseの細胞膜透過系は構成的であることが判明した.またこれらの事実より, 酵素誘導に長時間を要する主因は, galactoseの膜透過系にあるのではなく, 細胞内の諸反応と細胞内での物質移動であると考えられる.さらに本モデルを用いて酵素誘導とその抑制, glucoseとgalactoseを含む回分培養および連続培養の非定常過程の実験結果をすべて十分に説明すつことができた.以上のことから, 本モデルと解析に用いた諸定数を最適化の計算に用いる妥当性十分と判定した.