著者
小松 昭英
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.124-132, 2009-09-12

既に製造業企業約660社について、その設備投資および情報投資効果の事後評価を行い、設備投資および情報投資の各々の利益率をもとめた。しかし、設備投資あるいは情報投資より大きいこともある研究開発費の利益率については未検討である。特に研究開発費の大きい製薬業企業については、その研究開発費利益率の検討は不可避と考える。そこで、既に発表した設備投資と情報投資の2変数モデルに研究開発費を加えた拡張3変数モデルを適用し、大手製薬企業25社について検討する
著者
須部 宗生 梅本 孝 浅間 正通 山下 巌
出版者
静岡産業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

2ヵ年にわたる本研究の最終年度にあたる平成22年度においては、昨年度に行った海外小学校英語教育視察調査の結果を書籍にまとめ、その成果を広く世に問うことを目指した。書籍の刊行に関しては、須部が中国、梅本がタイ、淺間がアイスランド、山下がフィンランドを担当し、それぞれ各国の特性を活かした英語授業活動を具体的に詳述した。分担者の淺間は、編集責任者として各々の原稿の細部に至るまで目を配り、日本の小学校英語教員にとって有意義な提言となるべく配慮を施した。既にすべての原稿提出、校正作業も完了し、現在は出版社との最終調整の段階に至り出版を待つのみである。研究代表者の須部は、磐田市教育委員会からの要請に応え、本研究従事者らによる、リレー形式の、小学校英語教員を対象とした講演活動を企画中であり、平成23年夏における書籍刊行と共に、当活動を実施していく予定である。具体的には、須部が第一回目を、第二回目を淺間が、第三回目を梅本が、そして第四回目を山下が担当し、それぞれが視察調査を行った国から得たティーチングチップスを豊富に盛り込むことによって、小学校英語担当教員にとって即戦力となるような講演内容を心がけるつもりである。また分担者の山下は、静岡県西部英語教育研究会の招聘により、高校の英語教員を対象に『フィンランド縦型コンプリヘンシブスクールにおける英語教育事情』と題した講演を行った。さらに、愛知県大府市の依頼を受け十月に、小学生親子を対象とした自然体験教養講座『かんたん英語でウォークラリー』を実施し本研究の成果の一端を紹介した。今後も本研究を契機として様々な困難が予想される小学校英語活動の動向を注視し、さらなる提言を試みるために新たな研究に着手していきたい。
著者
日置 智紀
出版者
神戸大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

年齢が100万年程度、質量が太陽程度の恒星(Tタウリ型星)の周りにはガスやダストで形成されている原始惑星系円盤と呼ばれる構造があり、この円盤内の物質の一部は惑星を形成し、残りの多くは中心星へ降着している。また、質量放出現象としてアウトフローと呼ばれる双極流が円盤の垂直方向に吹き出している。これらの星周構造は、中心星の周りのダスト起源の熱放射を捉える多波長測光観測などの間接的手法によって盛んに研究されてきた。さらに、ハッブル宇宙望遠鏡や補償光学を搭載した地上大型望遠鏡の登場によって、高空間分解能による星周構造の直接撮像が可能になってきたが、その観測対象の多くは単独星である。本研究対象であるFS Tauは離角が約0.2秒角(30 AU)のTタウリ型連星系である。この連星は半径1400AUに広がった反射星雲に覆われているが、これまでの観測では周連星円盤は発見されていない。我々はすばる望遠鏡のCIAOを用いた観測を行い、さらにハッブル宇宙望遠鏡の可視光偏光観測で撮られたアーカイブデータと合わせて、この連星に付随する2つの周連星構造を検出した。1.周連星円盤:この円盤の半径は約4.5秒角(630AU)、軌道傾斜角は30-40°程度である。円盤の外側は、内側よりもフレアしている可能性がある。近赤外域では、この円盤の南東側が明るく、北西側が暗い。これは、周連星円盤内のダストの前方散乱が原因と予想できる。一方で、可視光では北西側が南東側よりも明るいことがわかった。これは、FS Tauから約2800AU離れた若い星(Haro6-5B)からの放射が原因である。我々はFS Tauの北西側の偏光データから、Haro6-5Bからの光とFS Tauからの光が「混合」している証拠を見つけた。2.アーム構造と空洞:近赤外線と可視光の両画像で、空洞を取り囲むように存在するアーム構造が見られた。この構造は、FS Tauから吹くアウトフローによって形成されたか、または周連星円盤内の物質密度むらによるものであろう。
著者
石川 大介 酒井 哲也 関 洋平 栗山 和子 神門 典子
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
pp.1109070033, (Released:2011-09-10)
参考文献数
24
被引用文献数
1

コミュニティ型質問応答サイト(CQA)は,ユーザが自身の状況に応じた情報を得ることができる新たな手段である.しかし投稿された回答の質は様々であるため,その中から良質な回答を選択する方法が求められている.そこで本研究は,まず Yahoo!知恵袋データにおける良質回答を人手で分析し,その結果に基づいて良質回答自動予測システムを構築した.具体的には,「恋愛相談」「パソコン」「一般教養」「政治」の4つのカテゴリからそれぞれ無作為に50問の質問を抽出し,判定者2名によって手作業で良質回答を決定した.次に,その結果を分析し,良質回答の特徴として「詳しさ」「根拠」「丁寧さ」に基づく機械学習システムを構築した.機械学習システムの評価結果は,「パソコン」と「一般教養」カテゴリでは判定者らを上回った.「恋愛相談」と「政治」カテゴリでは,機械学習システムの評価結果は判定者らとほぼ同じであった.以上の結果から,CQAアーカイブから自動的に良質回答を発見するシステムの可能性が示唆される.
著者
森永 正治
出版者
一般社団法人大学英語教育学会
雑誌
大学英語教育学会紀要 (ISSN:02858673)
巻号頁・発行日
no.2, pp.45-57, 1971-12-18

In this paper, I've triecl to express my own opinion about College English Teaching, especially its basic id.eas, i.e. aims, nlateri-als, methods, students and evaluation. I have put the stresson the deanglo-america,nizecl English as a means of international communication. In comparison with the English teaching at junior a,nd sinior high school leve, 1, College English Teaching has not been considered seriously about its materials and the teaching nl.pthods. In order to make our students more able in ushlg English, we have to examine and study the material and methodsmore carefully in details. Just trallslating Engiish or American literature into Ja,panese is of little or even no use in the world today. Though my opinion is poor and not so scientific, my attitude toward College English Teaching is firmly built up, and I have introduced from my experiments five ways I've been trying:English poetry, pair conversation, composition, short tests and out side class.My students and I have been developing human relations through English. I always go to class wishing the students continue to study English as long as they. Iive and Ito be a help to them.

1 0 0 0 希望(仮)(12)

著者
花村 萬月
出版者
角川書店
雑誌
本の旅人
巻号頁・発行日
vol.17, no.9, pp.64-74, 2011-09
著者
竹貫 元勝
出版者
淡交社
雑誌
淡交 (ISSN:02893908)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.64-67, 2011-09
著者
吉崎 真司
出版者
東京都市大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

我が国の海岸防災林は松枯れにより衰退しており、防風、防砂、防潮などの機能を十分果たすことが出来なくなっている。松枯れ後に再生すべき林相として広葉樹の海岸林を成立させることの可能性を検討した。愛知県では伊勢湾台風後に再生した広葉樹海岸林があり、静岡県遠州灘海岸林では松枯れ後に広葉樹林へと遷移する様子が観察されたが、遷移の過程は立地条件に左右されることがわかった。また、沿岸域に生育する広葉樹の塩分に対する耐性は樹種によって異なっていた。
著者
Unno Wasaburo
出版者
近畿大学
雑誌
理工学総合研究所研究報告 (ISSN:09162054)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-5, 1991-01-30

[Abstract] Earth as a whole can be considered as a multi-dimensional dynamical system if not completely an isolated system. Global environment problem, for example, should be described in multi-dimensional phase space consisting of all observables including space and time. Multi-dimensional representation of one variable, e.g., temperature at one position, changing with time is first described, and is generalized to multi-dimensional representation of several variables, temperatures at several positions, and then is generalized to that of many variables, all the characteristic quantities of the system at various space-time positions. The multi-dimensional representation should be adopted to the dynamical system analysis described by a system of differential equations as well as the analysis of the observational data system of any dynamical system.
著者
小川 充
出版者
串間市立市木小学校築島分校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2009

創立以来75年余りの分校の歴史は,築島の文化や伝統の歴史でそのものでもあり,島内の分校が無くなることは,限界集落へのスパイラルに入った地域にとっては,非常に悩ましい問題であった。そのため分校の担ってきていた文化や伝統,精神的なつながりをはじめとする多面的な役割を,いかに島民主体のシステムにスライドさせていくかがとても重要であった。今後,間違いなく訪れる離島における限界集落での生活に備え,精神的な結束及び集団所属の意識を高めていくための取組を計画的に実践できたことは,非常に意義深い研究となった。(1)全教育課程や日常生活の中で、故郷に対する誇りと自信を育て,生涯にわたって築島を愛する心を醸成するための取組(島民全員による分校環境整備,航空写真撮影・休校式・記念誌作成等)を行えたことで、児童の島への思いや自らの生き方を見つめ直すことができた。(2)島に住む児童及び地域の住民の方々の生きる力を高めるという観点から,分校のもつ地域の教育・文化の牽引役としての責務,多面的な役割(文化・伝統・精神的な結束力を図るための)を「築島を語る会(計9回開催)」など通じて再度見つめ直し,可能な限り島民の手で運営できるよう次年度以降のビジョンを作り上げた。(3)串間市立市木小学校築島分校の『創立75周年記念式典』及び『休校式(閉校式)』及び築島最大の行事『恵比須祭り』、『築島ここども祭り』等の大きな取組の核としながら,次年度を考慮し住民主体の運営をコンセプトに取り組み進めたことで,住民間の意識のつながりや協力体制の構築,新リーダーの育成にもつなげることができた。*「休校式」「恵比須祭り」「築島こども祭り」の取り組みでは、TV放送計5回、新聞の記事では計7回、地域と分校の連携の取り組みをメディアを通して県民に紹介された。
著者
久保田 尚之 LU Mong-ming CHAN Johnny C. L. 片岡 久美 WANG Bin ZHAO Bingke
出版者
独立行政法人海洋研究開発機構
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2009

20世紀前半の西部北太平洋域で発生した台風の位置情報について、これまで利用されていなかった紙媒体の気象資料を、アジア各国の気象局や図書館から収集、電子化し、データセットを作成した。この結果、20世紀を通した西部北太平洋域の台風数の変動を調べ、全体では長期トレンドは見られなかったものの、地域的には、赤道に近い台風はより北に発生する傾向が、フィリピン、台湾、沖縄周辺の台風数が減少する台風経路の変化傾向が明らかとなった。
著者
山田 裕司 小泉 彰 宮本 勝宏
出版者
日本エアロゾル学会
雑誌
エアロゾル研究 = Journal of aerosol research (ISSN:09122834)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.35-43, 1996-03-20
被引用文献数
7

Aerosol penetrations through fibrous filters with pinholes were studied theoretically and experimentally. An equivalent thin filter layer (ETFL) model assuming a virtual filter layer was proposed to account for penetration through filters with pinholes. From one to thirty pinholes per filter were made on HEPA filter media using columnar pins of 0.195, 0.150 or 0.130 mm in diameter. Aerosol penetration through these filters was measured using monodisperse NaCl aerosols ranging from 0.05 to 0.3 μm in diameter at air flow face velocities of 0.00775, 0.0233 and 0.0698 m/s. Net penetration through the pinholes increased in proportion to the pinhole number and size. But there was no change in pressure drops across the filters. As a result of analysis based on the ETFL model, the layer thickness was estimated to range from 1/5 to 1/12 of the normal filter thickness. The predicted penetration curves were confirmed to agree well with the measured curves.
著者
安永 朝海
出版者
九州大学
雑誌
演習林集報 (ISSN:03760707)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.13-32, 1956-10
著者
西川 尚男 竹谷 純一
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、研究代表者らが見出した極薄の絶縁層を「転写」により形成する手法をもとに、極めて低い入力電圧によって高い電界強度を達成し、高密度のキャリア注入を可能にする有機トランジスタを開発することを目的とした。特に、本手法を研究分担者らが開発した高移動度の有機単結晶トランジスタの技術と組み合わせることによって、極めて低消費電力かつ高移動度のフレキシブルな有機単結晶トランジスタを得ることを目指した。これまでの研究の結果として、以前は困難であった5nm程度の極薄絶縁膜を再現性よく構築するために、自己組織化単分子膜をコートする手法が有用であることを明らかにしたため、まず、極薄のアルミナ絶縁膜の作成手法を確立したことをあげる。次に、実際にルブレン有機単結晶を「貼り合わせる」独自の技術によって、低電圧デバイスとしては極めて高い2cm^2/Vs程度の移動度を実現し、低消費電力の有機単結晶トランジスタを開発した。さらに、プラスティック基板上にも同様の手法を用いて有機トランジスタを作製できることを示し、本研究の目標に到達することができた。加えて、極薄絶縁膜の利用によって、通常の絶縁膜では得られない高電界の印加が可能となったため、有機半導体分子あたり10%以上のキャリアドーピングが可能になったことにより、分子内の電子一電子反発による電界効果の異常を観測し、ルブレン有機単結晶表面が、電子物性研究の魅力的な舞台となっていることを示した。
著者
土居 正英 福島 久典
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.189-204, 1995-06-25
被引用文献数
4

著者らは, Prevotella intermedia (P. intermedia) strain E18に強い赤血球凝集活性を見いだし, 凝集因子を分離精製している. P. intermedia strain E18の継代培養でしばしば黒色色素を産生しないコロニーがみられるので, 本実験では, これらの黒色色素非産生コロニーを分離し, 黒色色素産生株との性状を比較検討した. その結果, P. intermedia strain E18, 3株の黒色色素非産生株(strain E1801, E1802, E1803)およびtype strainであるP. intermedia ATCC 25611は, API ZYM systemでそれぞれ alkaline phosphatase, acid phosphatase, phosphoamidase および α-glucosidase 活性を示した. SDS-PAGEによる可溶性タンパク泳動パターンはいずれの菌株とも類似していた. また, P. intermedia strain E18と黒色色素非産生株は菌体表層に線毛構造がみられず, 両者の間に形態学的な相違は認められなかった. 赤血球凝集性は, 対照としたP. intermedia ATCC 25611では8AUであったのに対して, P. intermedia strain E18と黒色色素非産生株はともに32AUであった. 試験したすべての培養菌液と P. intermedia strain E18を硫安分画で濃縮し, ショ糖密度勾配遠心で得た vesicle画分である fraction B と C に対する抗fraction B および抗fraction C抗血清との間には共通する二本の沈降線が認められた. また, fraction Aを Arginine-agarose とゲル濾過でさらに精製し, SDS-PACEで約25kDaのバンドを示す赤血球凝集因子に対する抗血清と各培養菌液とを反応させた場合も共通する一本の沈降線が認められた. P. intermedia strain E18および3株の黒色色素非産生株はいずれもβ-lactamase, DNase, lecithinase および lipaseを産生した. パルスフィールド電気泳動では, P. intermedia strain E18, 黒色色素非産生株とも2,200kb と 750kb付近に二本のバンドが認められ, chromosomal DNAに相違は認められなかった. 以上の結果から, 黒色色素非産生株は P. intermedia strain E18由来の変異株であると考えられる.
著者
桜井 光昭
出版者
早稲田大学
雑誌
早稲田大学日本語研究教育センター紀要 (ISSN:0915440X)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.80-97, 1992-03-25

昭和27年(1952)の文部省『これからの敬語』(国語審議会建議)の「敬称」の項に, (二)「さま(様)」は, あらたまった場合の形, また慣用語に見られるが, 主として手紙のあて名に使う.将来は, 公用文の「殿」も「様」に統一されることが望ましい.とある.この提言から, すでに三十数年が経過している.その間, 都道府県庁・市区役所から, 所管の地域住民あての公文書では, だいぶ様が使用されるようになり, 特に平成元年度(1989)の時点において顕薯であった.このような時点において, 全国規模でアンケートによる使用実態の調査を行い, 使用意識を考察することにした.平成2年(1990)アンケートを発送したところ, 市区役所601箇所, 都道府県庁4箇所から回答を得た.これを分析した結果, 時期的に3グループに分類でき, 第1期は散発的個別的であること, 第2期は過渡的, 第3期は地域活性化の目的から地域住民との交流を深めるため, お役所言葉改善の一環として敬称も様に切り替える傾向が見られる.この場合, 世間一般に用いない語は避ける方針であるから, それだけで, 殿は様に地位を奪われてしまう.また, アンケートの回答を見ると, 女性が特に様を支持する傾向がある.現在は女性の時代である.一方水道料金や税金の徴収に関係する窓口では, 現在まで, つねに住民との関係を円滑にしようと, 様切り替えの努力を払っており, この面では, 殿・様のいずれが適当かだけにしぽられて検討が行われている.大勢としては, 70%以上が様に切り替えており, 今後もこの傾向は続くであろう.