著者
新田 増
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.139-154, 2007

旧ナバラ王国〈スペイン北部〉の中東部一地域の要求に応じ,国王が一連の特権の授与を認める1465年10月5日付けのナバラ王国国王勅令文書が,現在,ナバラ王立総合古文書館に保管されている。本稿は羊皮紙手書きの同勅令の古文書版を作成し,その使用言語であるナバラ固有のロマンス語と同方言のカステーリャ語化の進行状況を考察する。全4部から構成されている:第1部は古文書版の作成と書記法の解明,第2,第3部は言語研究,音声・音韻論及び形態・統語論,第4部は語彙研究である。今回発行される第3部は,形態・統語論にあたるが,その1として名詞・形容詞について究明する。
著者
新田 増
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.37-65, 2006

ナバラ王国(スペイン北部)の中東部一地域の要求に応じ,国王が一連の特権の授与を認める1465年10月5日付けのナバラ王国国王勅令文書がナバラ王立総合古文書館に保管されている。本稿は同羊皮紙手書きの同勅令の古文書版を作成し,その使用言語であるナバラ固有のロマンス語と同方言のカスティーリャ語化の進行状態を考察する。全4部から構成されている。第1部は古文書版の作成と書記法の解明,第2,第3部は言語研究,音声・音韻論及び形態・統語論,第4部は語彙研究である。
著者
本村 裕之 斎藤 参郎
出版者
日本文理大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

渡航需要関数の推計においては現実のデータに照らしてほぼ正確に予測できることが示された。近年の急激な韓国人観光客の増加のほとんどを輸送コストの変化により説明できることを意味している。また、初めて来訪した観光客とリピータとの特性の違いを明らかにすることができた。これらマイクロ行動データの潜在的な価値は、外国人観光客の地域経済への影響を推計できる点にある。
著者
伊東 暁人 土居 英二 冨田 健司 渡部 和雄 尹 大榮 田口 敏行 影山 喜一 榎本 正博 佐藤 誠二 大橋 慶士
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

今回の研究を通じて明らかになったことは下記の諸点である。1.円高不況期をはじめ過去に研究対象とされてきた時期と今次のいわゆる「構造改革」期では、地方企業をとりまく国内外の諸条件、とりわけ中国をはじめとする東南アジア諸国との関係において大きな相違が認められ、従来の戦略では適応できない部分が大きい。2.全体として地方企業では消極的ながらも構造改革を肯定的に受け止めている傾向がみられる。一方で、国や地方自治体が推進している様々な産業振興政策については、業種によって違いが見られるが、費用対効果の点などで概ね否定的な評価が見られる。財政政策的支援よりも規制緩和、減税など自立的な競争環境の整備を求める意見が強い。3.経営課題としては、(1)販売単価の下落、(2)販売量の減少、(3)納期の短縮、(4)適切な人材、労働力の不足などが挙げられる。4.基本的な戦略としては、コスト優位よりも品質や特徴あるサービスなどで差別化することを指向している。しかし、戦略とIT利用の関係を見ると、業務効率化のレベルにとどまる傾向が見られる。電子商取引への戦略的対応、IT戦略を支える地方ソフトウェア業の高度化も課題として指摘される。5.地方であっても地域の特徴を活かした研究開発型産業集積やベンチャー企業創出の可能性が見られる。その際、一定の産業集積やクラスター形成を前提とした産学(官)協同型の研究開発戦略が効果的である。6.変化に対応した戦略的提携の重要性が以前にも増して認識されてきている。とりわけ、企業の水平的連携戦略、研究開発戦略における連携などが重要である。7.イタリア、韓国などの国々でも構造改革と地方企業の関係は共通した課題が見られ諸外国の事例を研究することは競争力のある地方の産業集積の形成の点から有効である。8.今後、NPOなど非営利の組織体と地方経済・企業との関係分析も重要になってきている。
著者
酒井 秀夫 南方 康 伊藤 幸也 仁多見 俊夫 岩岡 正博
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
雑誌
東京大学農学部演習林報告 (ISSN:03716007)
巻号頁・発行日
no.78, pp.p1-8, 1988-02

最近になって,わが国でもようやくグラップルクレーンが普及し始めている。グラップルクレーンを中心に木材積込作業について調査した結果,積込作業能率はグラップルクレーンが20.405m3/人時,小型ウィンチクレーンが6.217m3/人時,手積が0.867m3/人時となり,グラップルクレーンが非常に高能率であることが確認された。手積作業では,トラックまでの材の木寄せならびに椪の整理に,積込時間の64%を要していた。小型ウィンチクレーンは林内作業車の付属クレーンではあったが,スリングロープのつけかえが,積込作業の53%を占めていた。積込作業の費用は,試算の結果,人件費がグラップルクレーン83円/m3,小型ウィンチクレーン273円/m3,手積1961円/m3となり,グラップルクレーンのベースマシーン代,クレーン代および燃料油脂費は,高能率のためそれぞれ,40円/m3,21円/m3,6円/m3となり,人件費と合計しても手積作業の僅かに1割である。事業量によっては積込作業で節減できた費用によって,積込作業とつりあいがとれるような他の高度な機械投資を可能ならしめるものである。さらに,グラップルクレーンによれば,単に木材積込費用の低減のみならず,トラック運材の待ち時間を利用して,土場整理や,土場における造材作業補助を高能率に進めることができ,集材工程も円滑ならしめる。作業現場の位置によっては,貯木場までの1日当りのトリップ数を稼ぐことも可能であり,作業システムの総合評価の見地からも,間接的な経費節減は非常に大きい。Recently, hydraulic grapple-cranes have come into use in Japan. The log-loading productivity of our experiments with three methods was 20.405m3/man-hour by hydraulic grapple-crane, 6.217m3/man-hour by small winch-crane, and 0.867m3/man-hour manually, thus recognizing that the hydraulic grapple-crane is the most efficient. Handling logs from decks to the truck and arranging decks required 64% of the manual loading time. Hooking and unhooking sling ropes of a small winch-crane attached to a light forwarder required 53% of loading time. Hydraulic grapple-cranes can eliminate this additional work. Labor cost of loading was 83 yen/m3 by the hydraulic grapple-crane, 273 yen/m3 by the small winch-crane, and 1961 yen/m3 manually. Base-machine cost, crane cost, and fuel and oil cost of the hydraulic grapple-crane were only 40 yen/m3, 21 yen/m3, and 6 yen/m3, respectively, because of the high productivity. The total cost was only 10% of that of manual loading. The lower costs of hydraulic grapple-cranes enable the introduction of other high-performance logging-machines. Additionally, hydraulic grapple-cranes may reduce logging costs indirectly. For example, a hydraulic grapple-crane mounted on a back-hoe not only lowers the loading cost but also is useful for decking logs at the landing, which will bring about smoother logging operations. In some cases, it may enable an increase in the number of trips per day to the market.
著者
村岡 和幸
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2005

3年計画の最終年である平成19年度は、これまでに実施した野辺山45m鏡、野辺山ミリ波干渉計(NMA)、そしてアタカマサブミリ波望遠鏡(ASTE 10m鏡)の3つの電波望遠鏡を使って得られた輝線データに詳細な解析を加え、棒渦巻銀河M83中の巨大分子雲複合体(GMA)の分子ガス密度と星形成効率の関係を調べた。まず、M83の中心領域についてNMAから得られたHCN(1-0)輝線/CO(1-0)輝線強度比と星形成効率(SFE;単位ガス質量あたりの星形成率)の相関を調べた。このときの空間分解能は160pc(GMAの空間スケール程度)である。両者の相関は、R2〜0.4で明快であった。また、M83の円盤領域(棒状構造や渦巻き腕を含む)については、野辺山45mとASTE10m鏡から得られたCO(3-2)輝線/CO(1-0)輝線強度比とSFEを480pcの空間分解能で比較し、やはり両者の間に相関があることを見出した。HCN/CO比やCO(3-2)/CO(1-0)比は、分子ガス中に高密度ガス成分(n(H2)>104cm-3)が存在する割合、いわゆる「dense gas fraction」を反映している。そのため、分子ガスの単純な総量というよりは、星形成間近の高密度ガスがどれだけ多く存在するか(すなわち、dense coreの数の多寡)が星形成効率をコントロールしていると言うごとができる。1kpc以下の空間分解能でこうした性質を明らかにしたのは初めてのことである。また、我々は、分子雲の大局的な速度勾配を仮定した場合の近似、いわゆるLarge Velocity Gradient(LVG)近似を用いて各輝線強度比から平均分子ガス密度を推定した。M83中心領域については、NMAのHCN/CO比から160pcの空間分解能で、M83円盤領域については、45m+ASTEのCO(3-2)/CO(1-0)比から480pcの空間分解能で、それぞれ平均ガス密度を推定した。こうして得られた平均分子ガス密度をSFEと比較したところ、中心でも円盤領域でも、SFE=10-12.4n(H2)0.96という一つの関係式で密度レンジ103<n(H2)<104cm-3の範囲で記述できることがわかった。このことから、・輝線比から推定した平均分子ガス密度は、Wada&Norman(2007, ApJ, 660, 276)で指摘されたように、dense gas fractionとよく対応する。・dense gas fraction(平均分子ガス密度)がSFEをコントロールする物理は、M83の中心でも円盤領域でも、定量的に同じであるという二つのことを意味する。これによって、我々は数100pcスケールでの平均分子ガス密度の推定から星形成の規模(SFE)に制限をつけられるかもしれない、という新たな可能性を見出した。
著者
宮本 城
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.1054-1057, 2008-03-25

南インドのタミル文学の起源は,紀元前に遡り,古来から,北インドのサンスクリット文学とは異なる独自の伝統を保持してきた.しかし,中世以降,タミル社会のヒンドゥー化が進むにつれて,文学の分野でも,サンスクリット文学の影響を大きく受けるようになり,『ラーマーヤナ』,『マハーバーラタ』,プラーナ文献などのサンスクリット作品が,タミル語で翻案されるようになった.そのような潮流の中,『ナラ王物語』に対しても,タミル語版Nalavenpa(『ナラ・ヴェンバー』)という作品が,13世紀頃(?)に,Pukalentiによって作られた.このNalavenpaによって,Pukalentiは,当時,大きな名声を得たといわれている.しかし,近現代のタミル文学研究では,Nalavenpaは,『ナラ王物語』の単なる翻案に過ぎないとみなされ,これまで重要視されることはなかった.ところが,実際に同作品を読んでみると,話の筋そのものは,サンスクリット文学の『ナラ王物語』に従いつつも,サンスクリット文学特有の長大な装飾表現を用いず,タミル文学の伝統に従って著されたものであることが見てとれる.本論文では,まず,『ナラ王物語』とNalavenpaの類似点,相違点を示すとともに,Nalavenpaの中で,タミル文学の伝統表現がどのように用いられているかを例示した.そして,Nalavenpaは,『ナラ王物語』をただタミル語に翻訳したものではなく,『ナラ王物語』をタミル文学の伝統に基づいて改変したものだからこそ,タミル地方で大きな名声を博したのではないか,ということについて考察した.
著者
田邉 信太郎
出版者
国際武道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

本研究の目的は、我が国近代(特に明治末期から昭和戦前期)に、主として民間の場で展開された健康文化の実態を明らかにすることであり、同時に今日の民間の場で展開されている健康文化への影響を検討しつつ、今後の我が国での新たな健康文化の形成にとっての意義を考察することであった。また、当時のこのような健康文化は、近代医学に対抗する性格を含んでおり、健康観・身体観・病い観、さらに治療観に特色のあることから、これらを代替的癒しの実践としてとらえ直して考察した。その結果、代替的癒しの実践は多様な内容と成立の経緯を有しており、今日に影響を残すものも少なくなく、さらには一部が国際的な民間健康文化にまで発展しつつあることが、明らかとなった。代替的癒しの実践を類型化してみると、まず目的からは強健法,保健法、治療法に大別されるが、それらの混合したものもあった。これらは近代医学・医療との関係でみたときに、特徴がさらに明確となった。すなわち、目的においては、健康や医療一般の活動と共通する面が大きいものの、それらの手段や背景の理論において、近代医学・医療のオルタナティブ(代替)としての性格を有している。たとえば手段に関して、全体として無薬療法を特徴としており、呼吸、身体操作、精神作用を媒介としたり、当時の近代医学・医療では採用していなかった各種機器を用いたりした。理論に関しては、全体として、自然良能(人間本来のもつ治癒力)への信頼を特徴としており、また生きた人間のからだへの経験的洞察に基づくものが多かった。これらの内容は、今日のいわゆる生活習慣病の時代において、我々の生き方と健康観全般に対して、なおオルタナティブとしての意義を有しており、さらにはからだと心の統合的把握のために、改めて示唆を与えるものと思われる。
著者
赤尾 慎吾 佐久間 正典 小針 健太郎 山本 祐太朗 野口 和洋 中曽 教尊 辻 俊宏 山中 一司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.212, pp.81-86, 2008-09-18

安全・安心のために、ユビキタスな多種類ガス分析装置の要求がある。多種類のガス検出手法として、ガス成分の時間分離を原理としたガスクロマトグラフ(GC)が多く使用されているが、キャリアガス等のユーティリティが必要でかつ装置が大型であることから、ガスをサンプリングして分析室内での使用を余儀なくされてきた。我々は、小型で室温動作可能な球状弾性表面波(SAW)センサを開発してきた。SAWを球の表面に特定の条件で励振させることにより、無回折な自然な平行ビームとして多重周回させる事で長距離伝搬を可能にした。このため、音速の変化や強度の減衰率が超高感度で計測できる。この技術をGCに応用することで、小型で、高感度な多種類ガスセンサを提案する。
著者
棚次 正和
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

本研究の目的は、宗教的な「救済」と科学的な「医療」の双方を包括するような概念としての「癒し」に着目し、その「癒し」の思想や意味を特に人体観や呼吸との関連の中で考察することを通して、宗教と科学(特に医学)の相互関係を解明するとともに、人類の新たな世界観の提示に結びつくような認識地平を開拓することにあった。学問的方法や知の内容に関して、宗教学と自然科学(医学)との間に大きな乖離が存在することは否定できないが、本研究では、その双方の学問領域の研究成果を統合化するための予備的作業として、まず宗教と科学における自然観や人間観の相違を可能な限り明確に浮き彫りにすることに努めた。その作業を通して、少なくとも次の三点が確認されたと思われる。1.宗教団体やニューエイジ共同体で実践されている「癒しの業(浄霊)」や「自然農法・有機農法」には現代自然科学(医学を含む)の知と技術の体系には包摂しきれない存在の深みの次元-哲学的宗教的には存在根拠や生命の根源と呼ばれる-への顧慮がある。2.その深みの次元に対する考察の射程を持たない自然科学の有効性と限界を承知しておく必要がある。3.自然科学の知見と精神科学(哲学や宗教学を含む)の知見とを統合するための視点の一つが、物質と精神を結ぶ、あるいは体と心を結ぶ「生命」に固有の次元を捉える視点と重なると考えられる。以上の研究成果を受けて、われわれは、呼吸や人体の構造などに現れた「生命」現象を探求するための手掛りが、生物固有の「波動」(ベルクソンの「持続」に近い)概念の解明にあることを示唆した。この探求が切り開く地平には、世界および人間の存在構造全体を見渡しうるような地点が用意されていよう。
著者
岸田 研作 谷垣 靜子 藤井 大児 張 星源 乗越 千枝
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

介護保険になって、サービスを利用者が選択する仕組みになった。しかし、利用者には、サービスを選択するのに必要な情報が充分提供されてきたとは言い難い。そのため、サービスの選択は、利用者が直接行うのではなく、ケアマネジャーが勧めることが多いといわれる。しかし、ケアマネジャーは、利益誘導のため自分が所属する事業所のサービスを勧める傾向があるといわれる。そこで、本研究では、ケアマネジャーによる利用者に対する事業者情報の提供の実態について調べた。
著者
植田 浩史 本多 哲夫 中瀬 哲史 田口 直樹 長尾 謙吉 大田 康博 桑原 武志 粂野 博行 義永 忠一
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

平成17年度は、おもに三つの課題に取り組んだ。第1は、今回の研究課題の具体的な成果の取りまとめに向けた準備であり、第2は、課題の国際比較研究のための海外調査の実施、第3に、製造業実態調査の再集計(岸和田市)である。第1の課題については、クラスターにとって重要な意味を持つと考えられる公設試験研究機関を対象に研究成果を取りまとめることを課題として、これまでの研究機関で行なわれてきた調査結果の取りまとめ、補充調査などに取り組んだ。特に、全国の公設試験研究機関の実態を把握するために、郵送アンケート調査を実施し、現状についてのデータの収集に努めた。公設試験研究機関に関する研究はすでに報告書案を策定し、執筆分担を確定し、執筆に取り掛かっている。平成18年度中には刊行されることになっている。この報告書(仮題『公設試験研究機関と中小企業』)では、企業、大学・研究機関、自治体のネットワークの中心として、地域産業クラスターの要の役割を果たすことが期待されている公設試験研究機関が置かれている現状と課題を実態調査を元に明らかにするとともに、高まる期待にこたえていく上でさまざまな課題が存在していることが示されることになる。第2の課題については、クラスターとしてこれまでも重視されてきたイタリアのプラート地域、現在新たなクラスターを形成しつつある中国蘇州地域を対象に海外調査が実施された。プラート地域については、1980年代に議論されてきた産業地区のイメージから大きく変化しつつあること、蘇州地域についてはローカル企業と日本をはじめとする海外企業の進出による新たな分業構造がクラスターの性格に大きく影響していることが調査によって明らかにされた。第3の課題については、岸和田市と協力して岸和田市の地場産業である繊維産業について製造業実態調査(全数調査)の再集計が行なわれた。
著者
香川 幸子 盛田 真千子 杉山 真理 小林 茂雄
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.589-596, 1993-07-15
被引用文献数
3

The purposes of this study were to compare awareness toward underwear items of university women and their mothers and to examine relationships between the awareness and social psychological characteristics. Date were provided in a self-administered questionnaire by 200 university women and 166 mothers. The questionnaire included a measure of awareness to underwear items (28 variables) and a social psychological characteristic measure (13 variables). Results obtained are summarized as follows : 1) University women were more interested in the current fashion of the underwears and less concerned about functional or practical aspects of them than were their mothers. 2) Responses to the awareness to underwear items were factor-analyzed separately for the women and their mothers. yielding nine factors : high-grade intention;norm consciousness;taste and preference;and so on. There were significant differences in the scores generated for eight of the nine factors between the women and their mothers. 3) Significant relationships existed in some factors of the awareness and social psychological characteristics.