著者
川俣 稔 築島 安宏
出版者
日本作物学会
雑誌
九州作物談話會報
巻号頁・発行日
no.9, pp.19-21, 1955-09

ルーピンの積極的導入を図り,吊九州畑地帯の堆肥厩肥不足状況を緩和する一方策として,小麦作えのルーピン導入方式が小麦及び後作甘藷政量に及ぼす影響について検知した。同時に普及面の立場から,ルーピン導入方式の経済効果の検討をも試みた。なお,本試験の昭和25〜27年は原田一吉見〜小原の各氏が担当し,昭和28〜29年両年度は筆者等が実施した。
著者
田村 隆善
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
Journal of the Operations Research Society of Japan (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.101-113, 1987-03

性能の異なるm台の機械の段取りを1人の作業者が担当しているシステムにおいて、段取りの優先規則を操作して実現できる最大生産率の領域が、どのような性質を持つかについて検討する。最大生産率は、一部もしくは全ての機械でのジョブの待ち行列長さが無限のときのジョブのアウトプット・レイトと考えられるが、ここでは特に、全ての機械での待ち行列長さが無限のときに限定して解析を行う。この場合の生産率は、機械毎に故障率と修理率の異なる故障・修理モデルにおける単位時間当たり修理回数と見なすことができる。ここでは、加工時間と段取り時間は各々独立な指数分布で、それらは機械毎に異なった平均を持ち、割り込み優先は認めないと仮定される。本稿の主な目的は、優先規則を操作して実現できる生産率の領域が生産率ベクトル空間上の凸多面体となり、その頂点が確定的規則によるときの生産率からなること、ならびにその稜線が隣接した確定的規則を用いたときの生産率を結ぶ線分によって構成されること、を示すことである。
著者
新倉 真矢子 菅原 勉 小島 慶一 平坂 文男 井上 美穂 菅原 勉 小島 慶一 平坂 文男 井上 美穂
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究は英語、ドイツ語、フランス語の「らしさ」が「リズム」に関係するとの前提から日本人学習者を初級者と中・上級者のグループに分けてコーパスを構築し、外国語発話における「リズム」の分析を行った。リズムを構成する音響パラメータのうちアクセント表示機能と境界表示機能そして韻質の特徴において日本語話者が的確に制御できずに母語の影響が大きく関与していることが結論づけられた。また、自立学習用のオンライン学習ソフトの開発を行った。
著者
関 馨
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.114, pp.79-86, 2004-11-11
被引用文献数
7

本論文は、JARI/ITSセンターが2003年度にASV ( Advanced Safety Vehicle)、及びITS-Infocom-Forum/IVCの各グループと共同で実施した車車間通信実験の成果のうち主としてJARIが担当した部分について紹介するものである。自動車の安全な走行を目指す様々なアプリケーションに車車間通信が適用できるかどうかということが、現在世界各地で研究されている。我々は特に交差点において車車間通信を利用することを念頭におき、交差点を含む市街地環境における通信の信頼性データを収集した。データの項目は電波強度、BER(Bit Error Rate)、PER(Packet Error Rate)である。安全を目指すアプリケーションにおいては車車間通信の標準化は必須であり、今回の実験の成果は今後、特に車車間通信プロトコルの標準化検討に活かせるものと考える。This paper introduces the results of the inter-vehicle communication (IVC) experiments that mainly concern the portions carried out by JARI, which were conducted jointly with the ASV ( Advanced Safety Vehicle) group and ITS Info-communications Forum /IVC group in Japan in fiscal 2003. We collected reliability data on communications in urban environments, including intersections, while keeping in mind the particular use of IVC at intersections. Items of the data are radio field intensity, bit error rate (BER) and packet error rate (PER). It is believed that the results of the experiments will be useful for standardization of IVC protocol.
著者
則安 治男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.94, no.167, pp.17-21, 1994-07-22

世界統一規格としてMIDIが誕生して12年になる。初期の段階では違うモデルの電子楽器を接続して、同時演奏をさせたり、主としてライブ演奏に用いられた。その後ハードウエア(電子楽器)の発達でMIDIの使われ方が増えている。現在では、MIDIの目的とした一つ、電子楽器による音楽制作は確実に定着し、二つ目の電子楽器によるオーケストラ的な音楽の自動演奏も簡単にアマチュアが取り組めるところまできた。このことによって音楽再生の手段として使いたいという欲求が起こり、GMなるものが制定された。また、カラオケの世界でに多用されようとしている。音楽以外の分野でもMIDIは有用な制御信号として使うことができる。
著者
滝嶋 康弘 米山 暁夫 宮地 悟史 柳原 広昌 中島 康之 和田 正裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.494, pp.37-42, 2001-12-06

携帯電話に対するビデオ配信用コンテンツ制作システムの設計法を提案する。モバイルマルチメディアが注目される中、そのコンテンツ制作は従来のインターネット配信向け制作環境などとは異なる要求条件を有する。受信端末環境、伝送ネットワーク環境、製作環境における低レート伝送、素材時間短縮、補助情報・テロップ挿入、一素材多利用等の条件を考慮し、低レートAV符号化、高機能AV編集、軽量テロップフォーマット、高速フォーマット変換等の特徴を持つ制作システムを提案する。本設計に基づくソフトウエアシステムの開発に関しても報告する。
著者
滝嶋 康弘 米山 暁夫 宮地 悟史 柳原 広昌 中島 康之 和田 正裕
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.83, pp.37-42, 2001-12-13

携帯電話に対するビデオ配信用コンテンツ制作システムの設計法を提案する。モバイルマルチメディアが注目される中、そのコンテンツ制作は従来のインターネット配信向け制作環境などとは異なる要求条件を有する。受信端末環境、伝送ネットワーク環境、制作環境における低レート伝送、素材時間短縮、補助情報・テロップ挿入、一素材多利用等の条件を考慮し、低レートAV符号化、高機能AV編集、軽量テロップフォーマット、高速フォーマット変換等の特徴を持つ制作システムを提案する。本設計に基づくソフトウエアシステムの開発に関しても報告する。
著者
西坂 公典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.291, pp.23-26, 1997-09-26

マルチメディアコンテンツの制作は、複雑で非常に時間を要するものである。そこで筆者は、比較的簡単に制作できるホームページを題材にした。ホームページは、文字、図形、映像、音楽などの多彩な情報をインタラクティブに扱えるメディアである。このホームページをインターネット上で組み立てるオーサリングツールがブラウザである。ホームページの制作には、素材の加工・編集、素材の組立 (プログラミング)、ネットワーク操作の3つの側面がある。本稿では、これら3つの側面について、制作過程で筆者が観察した結果とアンケート調査の結果から、マルチメディアコンテンツ制作における効果的な指導方法とその問題点について報告する。
著者
小川 武 萩原 清邦 松原 勝正 小幡 伊和男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.491-497, 1980-06-01

「シルクロード」の番組制作は, ネガフィルム取材を直接ビデオ化し, これをビデオ編集する, 一般とは異なった方法で行っている.中国との共同取材であったことにも起因するが, 昨今のビデオロケ傾向に対して, フィルムロケの利点を生かしつつ, フィルム画質改善を図った.制作過程の中で, ビデオ編集, ステレオ効果音制作など, ポストプロダクションの新しい技術発掘にもチャレンジを行った番組制作である.
著者
松井 寿美子
出版者
聖カタリナ大学短期大学部
雑誌
聖カタリナ女子短期大学研究紀要 (ISSN:02869748)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.37-54, 2000-03-10

幼児の共同制作は個人の作品や絵を集合させて一つの作品にする持ち寄り型と, みんなで意見を出し合って協力して描いたり作ったりする計画型の二つのタイプに分けることができる。特に後者はイメージの共有・役割の理解・行動の調整制御・個々の技術や技法の習熟などが前提となる。それぞれが持ち寄る形態を利用しながら計画型の共同制作をする機会を待つのが通常の方法である。共同制作はごっこ遊びや劇遊び, 作品展などでよく見られる活動である。しかし, 絵画作品の指導はあまり試みられていない。本論では, 個性と協調性が無理なく共存する共同の絵画制作の成立に必要な配慮について5つの実践を通して考察した。 1.題材設定においては次の3つの要因を含むことが望ましい。(1)一人ではできない画面の大きさ。(2)その大きさが必要条件となる内容。(3)多くのアイデアや発想が必要となる内容。 2.共同の絵画制作ではグループ構成が大きく活動に影響する。個人の技能や能力, 集団活動への参加態度, 秩序を錯乱させる可能性のある子どもの配置, リーダー的な役割に対する適性などを考え併せてグループ編成を行う必要がある。 3.子どもをゆさぶり, 刺激するような大掛かりな環境構成をしても, 保育者が子どもを十分に把握していなければ意味をなさない。環境構成には保育者のさりげない心配りが必要である。
著者
山崎 昌久
出版者
宝塚造形芸術大学
雑誌
Artes : bulletin of Takarazuka University of Art and Design : 宝塚造形芸術大学紀要 (ISSN:09147543)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.151-161, 1994-03-31

現代のポスターが果す役割は,科学技術の向上に伴い,様々な情報に関するメディアが発達するなかで,大きく変ろうとしている。もともとポスターは絵画芸術と相互作用しながら発展して来た。初期には画家が多く参画し,芸術の新しい試みはむしろポスターによって行われた。このようにポスターは自身で完結するものであったが,今日のポスター制作は分業をベースとしたアートディレクター・システムをとっており,ポスター・デザイナーは勢いアートディレクターとしての動きが要求される。ポスターの役割である広告・宣伝の分野は,都市機能や生活様式が変化するなかで,今新しいコミュニケーション・ツールにとって替わられようとしている。この時にあって,ポスターデザインの意味を過去の例を見て分析し,もう一度組立ててみる。
著者
べユンジョン 高橋 裕樹 中嶋 正之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.77, pp.55-60, 2002-08-08

近年CGアニメーション制作において作業効率を上げるために様々な研究が行われている.しかしながら,伝統的なセルアニメーションの制作は相変わらず多大な時間と労力を必要としている.本稿では既存のセルアニメーションにおけるキャラクタの動作を分析してデータベースを構築し,その動きデータを再利用することによって,セルアニメーション制作をより効率的に行える事を目的とする.本稿では,キャラクタの動きを分類するための第1段階として第1報で提案したセルアニメーションのショット変化検出手法,Pixel間比較とHistogram比較の2つの手法を統合することによって,それぞれの結果より良い結果を期待する.その上,今まで手動で決めていたショット変化検出のパラメータをGAを用いて自動的に決める手法について提案する.In recent years, a lot of research has been conducted, aimed at raising the efficiency of producing the CG animation. However, producing the traditional cel animation is still very time consuming and requires a lot of manual work. In this research, by analysing the existing cel animation, we create the database of character movements, with the objective to make the character movement data reusable and thus improve the efficiency of producing the cell animation. In our previous work, we have proposed two shot change detection methods, as a first stage of analysing the character movements. In this work, we integrate the proposed two methods, in order to improve the shot change detection performance. Furthermore, we propose a GA-based method for automatically setting the parameters of the proposed integrated method, which had to be done manually in the original two methods.
著者
内田 勝也 矢竹清一郎 森 貴男 山口 健太郎 東 華枝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.16, pp.327-331, 2007-03-02
被引用文献数
9

企業、組織において、IT 技術の革新により対象業務が飛躍的に高度化し、システム管理者や管理職に対して、組織をより強固にするために、IT 技術に関する調査、攻撃者の動機、組織の脆弱性を考慮することが求められてきた。近年、脅威は多様化しており、多くの攻撃者は人間の脆弱性を攻撃する手法、いわゆる"Social Engineering"を利用するようになってきた。このような攻撃に対して近年の技術的対策や物理的対策だけで解決することは非常に困難になっている。このため、攻撃者、利用者や管理者に関する心理学的研究は、従来の情報セキュリティ対策を飛躍的に向上させることが考えられる。本論文では心理学的な側面からの研究を「情報セキュリティ心理学」とし、その確立を目指したい。Developing information technology and hardware technology makes System Administrators and Managers consider not only many information technologies to make organizations become more secured but also attackers motivation and organization's vulnerability. Recently the threat has become diversification, many attackers take advantage of "Social Engineering" which can be regarded as 'hacking a psychological weakness'. It is very difficult to protect or to prevent these attacks by recent system solutions & physical solutions. Therefore information security level can be improved by psychological research for attackers, end users, and managers of the information systems. We propose for establishing "Information Security Psychology" in the information security.
著者
浜谷 勝也
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.17, pp.51-62, 1969-01-20

Un'ondata di influenza provenzale raggiunge in piu luoghi la penisola italiana nella seconda meta del XII secolo : in Emilia e in Lombardia, in Toscana, in Sicilia. Attive maestranze campionesi elaborano e diffondono un nuovo linguaggio che, rompendo i legami con la tradizione scultoria lombarda, affonda le sue radici nella scultura della Provenza, specialmente di Arles e di Beaucaire. L'opera pin inportante si trova a Modena, nei rilievi del pontile del Duomo, databili all'incirca nel decennio 1165-1170 : qui le Storie della Passione sono narrate con un fare rapido e sciolto, in un linguaggio nitido e di sobria eleganza, dove la volumetricita e l'intensita pittorica provenzale si traducono in una brillante politezza di superfici sottilmente animate dal ritmo veloce della linea, che ha talvolta delicate inflessioni dolenti. Il pontile manca oggi di alcuni pezzi e, in molte parti, e stato ricomposto. Ancora una volta, nel pontile, Modena e al centro di una fitta trama di rapporti europei : ed infatti qui i rilievi sono molto prossimi alla scultura provenzale, mentre piu tarde, dei primi due decenni del secolo XIII, sono le lastre che compongono il pulpito. Queste sculture romanche a Modena rivelano anche addentellati con l'Antelami ed hanno ancora epigoni ed echi nel territorio dello provincia.
著者
滝嶋 康弘 米山 暁夫 宮地 悟史 柳原 広昌 中島 康之 和田 正裕
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. AVM,[オーディオビジュアル複合情報処理] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.37-42, 2001-12-13

携帯電話に対するビデオ配信用コンテンツ制作システムの設計法を提案する。モバイルマルチメディアが注目される中、そのコンテンツ制作は従来のインターネット配信向け制作環境などとは異なる要求条件を有する。受信端末環境、伝送ネットワーク環境、制作環境における低レート伝送、素材時間短縮、補助情報・テロップ挿入、一素材多利用等の条件を考慮し、低レートAV符号化、高機能AV編集、軽量テロップフォーマット、高速フォーマット変換等の特徴を持つ制作システムを提案する。本設計に基づくソフトウエアシステムの開発に関しても報告する。
著者
花村 剛 市川 正浩 伊藤 朝香 福山 江里子 太田 啓路 朴芝皓
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.65, pp.35-40, 2004-06-18
被引用文献数
2

現在のコンテンツ制作は、大画面から携帯端末の画面にいたるまで多様な受信端末にあわせて個別に行っており、非効率的であるといえる。そこで筆者らは、高精細コンテンツを、多様な受信端末に合わせスケーラブル変換するアーキテクチャを開発した。さらに受信端末やカテゴリに適したコンテンツの変換(クロップ、縮小)方法について人間工学的検討を行ったので報告する。This research aims to establish a scalable conversion method of video contents according to the video contents or the display capacity of the receiving termihal. We examined the three crop (cut) methods when converting HD videos to QVGA and SQVGA size. The appropriate crop methods for display size were discussed from the results of the user evaluation experiments.