著者
平井 啓 谷向 仁 中村 菜々子 山村 麻予 佐々木 淳 足立 浩祥
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.90.17239, (Released:2018-12-25)
参考文献数
27
被引用文献数
2

It is necessary to develop the effective psycho-educational concepts and materials to enhance the uptake behavior of appropriate specialized institutions of mental health care, such as psychiatric clinics or centers providing psychotherapy. In this research, we developed the core concepts and materials, which can be used for the Web sites, or pamphlets intended to enhance appropriate uptake behavior, by conducting internet-based research and a formative interview based on a social marketing approach. As a result of an analysis of 819 first-time users of mental health care services that met eligibility criteria, descriptive characteristics of the uptake behavior for mental health care were revealed and the differences in mental health care literacy between people with a shorter distribution of the untreated period (DUI) and a longer DUI were clarified. By formative research based on the social marketing frame-work, we developed core concepts and materials consisting of the characteristics of the people with a shorter DUI (WHO), the messages about preventing a longer DUI (WHAT), and effective methods for presentation and communication (HOW).
著者
小西 恵美子 デービス アンJ
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.84-91, 2000-09-13
被引用文献数
4

「死ぬ権利」とは、終末期の患者が、さらなる治療を拒否して死を早めることを自らの意思で決定できる権利をさす。「死ぬ義務」とは、終末期の患者や老人は、家族の負担や医療コスト等の社会的要因から、延命のための治療は拒否して死を早める義務があると感じることである。日本、欧米の生命倫理に関心をもつ看護婦、医師および生命倫理学者それぞれ121名、64名を対象に、この二つの概念に対する意識を調査した。結果、死ぬ権利は欧米は全員、日本も大多数が支持した。死ぬ義務については、欧米の支持率は高かったが、日本は支持しない人のほうが多かった。自由記述からしばしば出現したテーマは、「自己決定」、「命の意味」、「公正」、「患者と家族との愛」である。それらの意味の両群の相違点と類似点を探索し、終末医療の問題をかかえる日本と欧米が相互に学ぶ必要を示唆した。
著者
荒木 威 石川 善英 岡崎 仁 谷 慶彦 豊岡 重剛 佐竹 正博 三輪 梅夫 田所 憲治 日赤グリコアルブミン検査研究グループ
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.337-343, 2011 (Released:2011-06-08)
参考文献数
20
被引用文献数
1

2009年4月1ヵ月間の全国の献血者414,909人のグリコアルブミン(GA)値と性別,年代及びBMIとの関連を解析した.男女とも年代が上がるに従い,GA値16.5%以上の人の比率,平均GA値が上昇した.若年層の平均GA値は正常範囲内にあるが,BMIが高いほど低下した.30歳代以上では,BMIが低い群でも加齢とともに平均GA値は上昇し,BMIが高い群においては平均GA値及びGA値16.5%以上の比率が増加した.BMIが30以上の状態を続けると,30歳以降に糖尿病に移行する危険性が高いことが示唆された.一方,GA値16.5%以上の群では,普通体重・低体重が約6割を占め,普通体重以下でかつ献血可能な集団でも境界型が疑われる人が多く存在することが明らかとなった.献血時のGA検査は糖尿病の早期発見の機会を増やし,特定健診等でのHbA1cなどの糖尿病関連検査とともに糖尿病予防に有用な手段になると考えられた.
著者
清水 邦夫
出版者
日本計算機統計学会
雑誌
計算機統計学 (ISSN:09148930)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.127-150, 2008-01-31 (Released:2017-05-01)
参考文献数
61
被引用文献数
1

方向統計学における主に2000年以降の文献に基づいて本分野の発展を概観する.円周上および球,トーラス,シリンダー,円盤上の分布の生成と応用例について述べる.その他,回帰と確率過程,推定と検定,ソフトウェアの現状について報告する.
著者
児玉 聡
出版者
南山大学社会倫理研究所
雑誌
社会と倫理 (ISSN:13440616)
巻号頁・発行日
no.24, pp.181-199, 2010
著者
河盛 隆造 筧 佐織 田村 好史
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

骨格筋細胞内は肥満状態になっているのにも関わらずインスリン感受性が高い、いわゆる「アスリートパラドックス」の全容を解明し、メタボリックシンドローム予防の一助とするため検討を行ったところ、PGC1Aプロモーター領域のメチル化率に差が見られ、血中、骨格筋中の脂質組成が運動強度によって異なる組成となったことより、アスリートパラドクスの一因としてエピジェネティクスによる遺伝子制御の影響が存在する可能性が示唆され、メタボリックシンドローム予防のためには特に運動強度の設定が重要になることが示唆された。
著者
中島 淑恵
出版者
富山大学人文学部
雑誌
富山大学人文学部紀要 (ISSN:03865975)
巻号頁・発行日
no.58, pp.183-210, 2013

エレーヌ・ド・ジュイレン・ド・ニーヴェルト(1863-1947,正式の名はHélène Betty Louise Caroline de Zuylen de Nyevelt de Haar)は,父方・母方ともにロスチャイルドの流れをくみ,1887年,24歳でエティエンヌ・ヴァン・ジュイレン・ヴァン・ニーヴェルト男爵のもとに嫁ぎ二児の母となるも,1901年以降ルネ・ヴィヴィアンと急速に親交を深め,社交界ではその豊満な容姿からブリオッシュの異名をとった貴婦人である。ヴィヴィアンとの関係は,慈愛に満ちた母のような愛情を注ぐ保護者であったとも,嫉妬に狂うサディスティックな束縛者であったともいわれているがヴィヴィアンの文筆活動がもっとも旺盛であった時期に寄り添い,その最期を看取った後に,かの女性詩人の墓にネオ・ゴシック様式の濡酒な霊廟を贈ったことでも知られている。ジュイレン自身もまたサッフォの園の住人であり,ヴィヴィアンの他ナタリー・クリフォード=パーネイらとも関係があったとされるが,大きな文学上の影響を相互に及ぼし合った相手としては,やはりヴィヴィアンのみがその文筆活動において重要な役割を果たしたことは明白である。1903年から1904年にかけて,ジュイレンはヴィヴィアンと共同の筆名であるポール・リヴェルスダール(Paule Riversdale)の名で,韻文詩集『愛の方へ』(Versl'amour, Maison des Poètes,1903)と『木魂と反映』(Èchos et reflets,Alphonse Lemerre,1903),中篇小説『二重の存在』(L'Être double,Alphonse Lemerre,1904)と掌篇小説集『根付』(Netsuké,Alphonse Lemerre,1904)を発表している。このうち,いずれも1904年に発表された『二重の存在』と『根付』について,日本の文化が様々なかたちで反映されている事実を筆者はこれまでに指摘してきたが,小論は,その延長線上にあるものと考えられるジュイレン自身の名で発表された作品において,日本なるものがどのような影響を及ぼしているかについて論考を試みるものである。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1939年03月15日, 1939-03-15
著者
谷垣 禎一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1360, pp.185-188, 2006-10-02

9月20日に投開票が行われた自由民主党の総裁選挙で、私は国会議員票と全国の党員票を合わせて102票を集めることができました(編集部注:国会議員は1人1票で全403票。残り300票の党員・党友票は得票数に応じて都道府県ごとに比例配分)。 安倍晋三さんと違って、私の場合は総裁選に出馬するために必要な国会議員20人の推薦人も、最初から揃っていたわけではありませんでした。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1887年07月13日, 1887-07-13