4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1951年05月19日, 1951-05-19
著者
松浦 稔
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

食事は炎症性腸疾患(IBD)における有力な環境因子の1つである。腸内細菌は腸炎の発症および慢性化に重要な役割を果たし、鉄は細菌の増殖・生存および毒性維持に必須である。IL-10KOマウスに鉄含有量の異なる食餌を与えた結果、鉄制限食群で組織学的腸炎の軽減と炎症性サイトカインの発現低下を認めた。また盲腸内の腸内細菌数は両群間で有意差を認めず、腸内細菌叢の組成に差を認めた。in vitroの検討にて、鉄負荷を受けたE.coliはJ774細胞内におけるsurvivalが延長し、炎症性サイトカイン産生も有意に高かった。以上より、鉄は腸内細菌叢の組成と毒性変化を介してIBDの病態に関与することが示された。
著者
Hiroshi YAMAGUCHI
出版者
日本デジタルゲーム学会
雑誌
デジタルゲーム学研究 (ISSN:18820913)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.54-64, 2007 (Released:2021-06-01)

This paper discusses policy issues “in” cyberworlds, rather than “on” them. Many virtual worlds, online games and other online communities, develop their own value and exchange system, and the virtual economies have become increasingly important to our real lives. But since virtual economies have different characteristics from the real ones, we need to think about how to manage these economies ac- cordingly. In this paper the basic structure of these games and propose policy measures to counter important in-game problems are analyzed. In addition, a growing trend toward interaction among virtual worlds is viewed as emergence of “international economy.”
著者
松浦 李恵 岡部 大介
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.141-154, 2014-03-01 (Released:2015-02-02)
参考文献数
24
被引用文献数
1

This paper analyzes the relationship between agencies and artifacts represented in ethnographic case studies of ten female informants aged 20–25 participating in the cos-play community. Cosplay is a female-dominated niche subculture of extreme fans and mavens, who are devoted to dressing up as characters from manga, games, and anime. “Cosplayers” are highly conscious of quality standards for costumes, makeup, and ac-cessories. Cosplay events and dedicated SNSs for cosplayers are a valuable venue for exchanging information about costume making. First we frame this work as an effort to think about their agencies using the concept of hybrid collective and activity theory. Then we share an overview of cosplay culture in Japan and our methodologies based on interviews and fieldwork. Using SCAT (Otani, 2011) methodology, we group our find-ings in two different categories: (1) Cosplayers’ agencies and relationships with others mediated by usage of particular artifacts, (2) Cosplayers agencies visualized through socio-artificial scaffolding and collective achievement. We conclude that cosplayers are producing and standardizing available artifacts for their cosplay objects, and in doing so, they are designing their agencies. We consider that the activities like them are one appearance we can observe in the other our mundane communities not apply only to cosplay one. Not only to cosplay, however we consider that these kinds of activities apply to other mundane communities.
著者
朝倉 恵美 面出 和子
出版者
Japan Society for Graphic Science
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.11-18, 2013

受胎告知は,大天使ガブリエルがマリアに,主によるイエスの懐妊を告知する新約聖書中の教義である.しかし,受胎告知図は,典拠に具体的で詳細な説明がなかったため,画家によって様々に解釈され,創作されてきた.本研究では,中世から近代までに描かれた多くの《受胎告知》のうち,絵画を213点収集し,《受胎告知》における空間表現を年代別,地域別に分類した.さらに,それらの絵画空間を図学的に考察した.その結果,地域,時代によって表現は変化しており、ルネサンス以降のイタリアでは, アルベルティの理論の影響が大きかったと考えられる.また,一点透視図的に描かれた作品は153点あったが,画面上の消失点の位置を,イタリアと北ヨーロッパ地域の作品で比較すると,イタリアではマリアと同じような高さであり,北ヨーロッパでは下方にあって,情景全体を見下ろすような視覚で描かれるような異なった特徴が見受けられた.
著者
水村 和枝
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋醫學雜誌 = Japanese journal of oriental medicine (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.196-205, 2011-03-20

鍼灸ではその入力系として筋無髄神経(C線維)が働いていると言われている。筋無髄神経受容器の中でも,中等度以上の機械刺激,熱刺激,発痛物質のいずれにも反応するポリモーダル受容器が鍼灸効果には重要であると考えられている。本講演では,筋ポリモーダル受容器の反応特性,特に機械刺激に対する感作について紹介する。<BR>ポリモーダル受容器は,筋C線維中の機械感受性受容器の中でラットでは約5割を占め,非ポリモーダル受容器(熱刺激に反応しない)と比べて機械刺激に対する反応の閾値に差は無いが,その放電数は少ない。熱に対する反応閾値は41°C近辺である。この受容器の機械反応は,ブラジキニン,プロスタグランジン,ヒスタミン,酸等によって増強される。最近話題となっている炎症メディエーターの1つに神経成長因子(NGF)がある。NGFは,個体の発達途上ではその名前の通り神経の生存・分化に必須であるが,成長した後は炎症部位で炎症細胞(マクロファージ,肥満細胞など)や線維芽細胞によって産生され,痛みの受容器の熱に対する反応や機械刺激に対する反応を感作し,痛覚過敏に大きな役割を担う。ヒトでNGFを筋注すると数日間続く筋機械痛覚過敏が出現することが知られている。筆者らのグループは最近,このNGFが炎症細胞の出現なしに筋で増加することを見出した。不慣れな運動をすると,運動後に遅れて筋痛が出現することを遅発性筋痛と言うが,NGFは運動後12時間程度遅れて筋において増大し,2日後まで増大している。運動後2日目の,遅発性筋痛が最も強い時期に,抗NGF抗体を筋注すると遅発性筋痛は減弱するので,筋C線維受容器の機械感受性をNGFが増大させた結果が遅発性筋痛である,と考えられる。遅発性筋痛のラットの筋に炎症細胞は出現していないので,NGFを産生しているのは炎症細胞ではなく,筋細胞そのものか,血管または結合組織であろうと推測される。また,遅発性筋痛状態で感作されている受容器は,熱感受性,つまりポリモーダル受容器が多い傾向があった。多くの筋性疼痛は非炎症性であるので,筋でNGFが非炎症性に産生されると言うことは,他の筋性疼痛状態でもNGFが産生され,筋C線維受容器を感作して痛覚過敏状態を引き起こしている可能性がある。今後明らかにすべき課題である。
著者
中村 俊介
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1070-1083, 2021-09-10

Point・頭部外傷に対する早期リハビリテーションとは,多方面にわたる機能を維持・改善・再獲得するために,48時間以内に開始される治療アプローチである.・廃用を予防し,早期のADL向上を図るため,早期離床や早期からの積極的な運動を行うように勧められるが,十分なリスク管理が必要である.・早期リハビリテーションは,多職種で構成されたチームで継続的に展開することが重要となる.
著者
中塚 幹也
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.608-615, 2021

<p>ジェンダークリニックにおける性同一性障害/性別違和/性別不合のチーム医療の中で,産婦人科医は,精神科医,泌尿器科医,形成外科医などとともに診療を行っている.産婦人科医は,診察や検査により生物学的性(身体の性)を確定することで診断に関わるとともに,トランス女性(MTF当事者)への女性ホルモン治療やトランス男性(FTM当事者)への子宮・卵巣の切除術(性別適合手術)を行う.さらに,性別適合手術が終了すると,戸籍の性別変更を希望した当事者が家庭裁判所に提出するための診断書作成も行う.</p><p>産婦人科医の中でも生殖医療を専門とする場合には,ホルモン療法や手術療法による妊孕性の低下への対応としての精子凍結や卵子凍結,また,第3者精子による人工授精などの生殖医療に関する説明を行うことも多い.さらには,学校の中で性教育をすることも多く,性の多様性についての講演や授業,家族形成も含めたライフプラン教育にも関与する.学校との連携に関しては,思春期の児童・生徒に対する二次性徴抑制療法の実施などの点でも産婦人科医の役割は重要である.</p>
著者
相 尚寿
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.407-414, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
12
被引用文献数
1

本研究では、小地域単位での人口増加の有無に、複数の住環境指標が複合して与える影響を考慮して指標化する住環境得点の概念に着目し、既存手法の改良を試みる。具体的には、指標のうち、駅や医療施設などへの距離に関する4指標と、店舗数や事業所数の2指標について、小地域の面積や形状による影響の抑制を目指す。距離に関する指標は施設位置までの距離計算の基準を小地域外周から重心に変更し、店舗数と事業所数は密度に変更した。若年層と生産年齢層に分けて住環境得点を算出した結果、既存手法と比較して若年層では住環境得点がよりよく人口増加を説明できるようにならなかったものの、生産年齢層では若干の改善が見られた。さらに、算出した住環境得点と実際の人口増加傾向との関係を整理し、地図上に可視化することで、若年層と生産年齢層の各々について、住環境得点と人口増加がより整合するために検討すべき事項を整理した。

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年08月25日, 1923-08-25

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1908年09月28日, 1908-09-28
著者
渡辺 英伸 味岡 洋一 太田 玉紀 本山 悌一 岩渕 三哉 本間 照
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.659-682, 1990-06-25

要旨 炎症性腸疾患を病理学的に鑑別するには,まず病変が肉眼的に,①縦走潰瘍型,②輪状潰瘍型,③円・卵円形潰瘍型,④玉石状所見・炎症性ポリポーシス型,⑤浮腫・充血・出血・びらん型,および⑥腫瘍様多発隆起型,の6基本肉眼型のどれに帰属するかを判定しなければならない.各基本肉眼型はいくつかの病変を含んでいる.次いで,基本肉眼型である基本病変の肉眼的特徴とその周辺粘膜の肉眼的特徴とを組み合わせることで,各疾患は肉眼的に診断できる.これに組織所見を加えることで,炎症性腸疾患の病理学的鑑別診断はより確実なものとなる.