著者
奥村 隆
出版者
日本スポーツ社会学会
雑誌
スポーツ社会学研究 (ISSN:09192751)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.35-50, 2014-03-30 (Released:2016-07-02)
参考文献数
19
被引用文献数
2

「スポーツと体罰」という本稿のテーマは、「スポーツを教える/学ぶ空間」における「スポーツを教える身体」から「スポーツを学ぶ身体」への暴力、といいかえることができる。ここには、「スポーツする身体」と暴力という問題系と「教える/学ぶ身体」と暴力という問題系のふたつが重層しているだろう。本稿はこのふたつの問題系をいったん切り離して、前者についてはノルベルト・エリアスによる「文明化」理論に基づく議論を、後者についてはグレゴリー・ベイトソンによる「学習」と「ダブル・バインド」についての議論を参照して検討し、その後この両者を結びつけて考えたい。 本稿は、文楽の人形遣いの名人・吉田文五郎が語る芸の伝承の事例を軸にしながら、とくにベイトソンがいう「学習Ⅲ」を生む「治療的ダブル・バインド」の状況に着目する。「学ぶ身体」が従来の「学習Ⅱ」では成功できず、新しい習慣に跳躍しなければならないこの状況において、「教える身体」もダブル・バインドに晒されている。また、そこで「学ぶ身体」が身につけるべき「スポーツする身体」は、スポーツと暴力をめぐる構造的なダブル・バインドのなかに置かれている。こうした困難さのなかで、「スポーツを教える身体」が暴力をふるうことがあるだろう。そして、多くの「学ぶ身体」は「学習Ⅲ」に飛び移ることに失敗する。この「敗者たち」を遇する文化を「スポーツを教える/学ぶ空間」がいかに蓄積してきたか、これをどう育てうるかが、「スポーツと体罰」というテーマにとって重要な課題となるだろう。
著者
熊澤 恵里子
出版者
東京農業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

幕末維新期来日外国人の平田国学研究の事例として、アーネスト・サトウとペーター・ケンペルマンを中心に日英独における史料調査・収集を行った。ドイツ書記官ケンペルマンについては、先行研究がなく詳細は不明であったが、本研究では現地調査により出自、学歴、職歴をはじめ、その人物像ならびに平田国学への関心を明らかにした。
著者
饗場 郁子 松下 剛 齋藤 由扶子 沼崎 ゆき江 河合 多喜子 楯 澄子 伊藤 信二 松岡 幸彦
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.177-180, 2003-03-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
7

今回われわれは,入院中の進行性核上性麻痺(progressive supranuclearpalsy:PSP)患者の転倒・転落について調査し, パーキンソン病(Parkinson disease:PD)患者と比較検討した. 対象は平成13年9月1日から10月31日の2ケ月間に国立療養所東名古屋病院へ入院していたPSP14名およびPD(Yahr stageIII以上, 痴呆の合併なし)11名. 転倒・転落した患者の割合はPSP 50%, PD 45%であった. 一人当りの転倒・転落回数はPSPでは平均3.2回/月, PDでは0.7回/月であり, PSPではPDに比べて頻度が高かった. またPSPでは転倒・転落時, 21%に外傷をともなっていた. PSPでは, 歩行可能なレベルだけでなく, ADLが悪化し臥床状態になっても転倒・転落が生じており, 転倒・転落はPSPを介護する上で長期にわたり大きな問題となっていた. PSPにおける転倒・転落原因は単に姿勢反射障害のみならず, 前頭葉性痴呆症状が強く関与していると考えられ, 医療者の注意, 指導にかかわらず突発的な行動をおこして転倒・転落にいたる場合が多い, 以上よりPSPにおいて転倒・転落を防ぐことはきわめて困難であり, 転倒・転落時の受傷を予防・軽減するための対策が必要である.
著者
S. TACHIBANA M. ABE M. ARAKAWA M. FUJIMOTO Y. IIJIMA M. ISHIGURO K. KITAZATO N. KOBAYASHI N. NAMIKI T. OKADA R. OKAZAKI H. SAWADA S. SUGITA Y. TAKANO S. TANAKA S. WATANABE M. YOSHIKAWA H. KUNINAKA THE HAYABUSA2 PROJECT TEAM
出版者
GEOCHEMICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
GEOCHEMICAL JOURNAL (ISSN:00167002)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.571-587, 2014-11-20 (Released:2014-12-19)
参考文献数
99
被引用文献数
59 104

Hayabusa2 is an asteroid exploration mission to return surface samples of a near-Earth C-type asteroid (162173) 1999 JU3. Because asteroids are the evolved remnants of planetesimals that were the building blocks of planets, detailed observation by a spacecraft and analysis of the returned samples will provide direct evidence regarding planet formation and the dynamic evolution of the solar system. Moreover, C-type asteroids are expected to preserve the most pristine materials in the solar system, a mixture of minerals, ice, and organic matter that interact with each other. Space missions are the only way to obtain such pristine materials with geologic context and without terrestrial contamination. Hayabusa2 will launch off in 2014, arrive at 1999 JU3 in mid-2018, and fully investigate and sample the asteroid at three different locations during its 18-month stay. The concept and design of the Hayabusa2 sampler are basically the same as that on-board Hayabusa, and impact sampling with a 5-g Ta bullet will be made at three locations of the asteroid. The sample container has three separate chambers inside to store samples obtained at different locations separately. The spacecraft will return to Earth with samples in December 2020. Returned samples will be investigated by state-of-the-art analytical techniques in 2020 to understand the evolutionary history of the solar system from 4.56 Gyr ago to the present by combining results from laboratory examinations of the returned samples with remote-sensing datasets and comparing all results of observations of meteorites, interplanetary dust particles, and future returned samples.
著者
西垣 通
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.887-890, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
2

インターネットという情報の巨大な伝送装置を得,おびただしい量の情報に囲まれることになった現代。実体をもつものの価値や実在するもの同士の交流のありようにも,これまで世界が経験したことのない変化が訪れている。本連載では哲学,デジタル・デバイド,サイバーフィジカルなどの諸観点からこのテーマをとらえることを試みたい。「情報」の本質を再定義し,情報を送ることや受けることの意味,情報を伝える「言葉」の役割や受け手としてのリテラシーについて再考する。連載の最終回は,「情報学的転回」を取り上げる。20世紀に社会的価値観の変容をもたらした「言語学的転回」を踏まえ,情報学的転回は情報という概念を中心にして知の枠組みそのものを変える。AIブームに沸くいま,改めて真の情報教育の必要性を説く。
著者
小松﨑 恵子 中村 陽一
出版者
COSMIC
雑誌
呼吸臨床 (ISSN:24333778)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.e00015, 2017 (Released:2019-06-27)
参考文献数
34

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは即時型食物アレルギーの特殊型で,特定の食物摂取と運動等の二次的要因の組み合わせにより蕁麻疹・アナフィラキシー等のアレルギー症状を来すものをいう。本邦の成人発症例で最も多い原因は小麦であり,特に小麦依存性運動誘発アナフィラキシーといわれている。粗抗原である小麦特異的IgEは陽性率が低く,負荷試験にても症状が誘発されなかった場合には診断に難渋するケースもあった。近年,成人小麦依存性運動誘発アナフィラキシーのアレルゲンコンポーネントがω5グリアジンであることが本邦より報告され,特異IgE抗体測定が2010年10月から保険収載されたことで,一般臨床での診断を多いに助けることになった。
著者
中野 廣一 結城 真理子 久保 由紀子 亀谷 哲也 小豆島 正典 坂巻 公男
出版者
岩手医科大学歯学会
雑誌
岩手医科大学歯学雑誌 (ISSN:03851311)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.100-105, 1998-08-24 (Released:2017-06-05)
参考文献数
14

The upward curving of the inferior border of the mandible anterior to the mandibular angle is known as the antegonial notch. Previous studies suggest that antegonial notch development is dependent on the growth of the mandibular condyle and the mandibular ramus, and the mandibular angle’s attachment to the superficial layer of masseter muscle and medial pterygiod muscle.The functions of the muscle group of the upper hyoid bone for opening movement are known to influence maxillofacial growth which is also affected by the position of the hyoid bone group and the mandibular shape. We assume that antegonial notch variables relate to the variance in the position of the hyoid bone. The aim of this paper is to determine possible associations between the antegonial notch’s depth and maxillofacial morphology which includes the mandible and the position of the hyoid bone.This study was based on 31 adult female subjects with a mean age of 23 years and 5 months (S. D., 1 year,2 months). Lateral roentgenocephalograms were taken to study the depth of the antegonial notch, facial shape, and the position of the hyoid bone. Simple correlation analysis was used to assess the cephalometric variables.In subjects with a deep antegonial notch, point B was significantly positioned to the posterior position (p<0.05), the ramus height was shorter (p<0.05), the mandibular plane angle was larger (p<0.05), the lower facial height was longer (p<0.01), and the angle between the mandibular plane and the hyoid bone was larger (p<0.01).This suggests that the depth of the antegonial notch was affected not only by mandibular shape and size but also by the position of the hyoid bone.
著者
阿部 祐也 土井 香 柴田 正道 杉浦 明光 横尾 望 中田 浩一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.603-608, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
7
被引用文献数
2

高過給・高圧縮エンジンなどの高圧力場での火花放電形成における要求電圧上昇への対応技術として,放電形成メカニズムに基づいた2次電圧印加パターンによる要求電圧低減技術を開発。今回,様々なエンジン運転条件における要求電圧低減効果と着火性影響を検証した。
著者
スルダノヴィッチ イレーナ ベケシュ アンドレイ 仁科 喜久子
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.142, pp.69-79, 2009 (Released:2017-04-25)
参考文献数
18

従来,日本語教育における語彙や文法のシラバスは教師や教材の作成者の直感と経験に基づいて作成されることが多かった。本稿は日本語教育へのコーパスの応用を考え,複数のコーパスに基づいた語彙シラバス作成の妥当性と可能性を探る。分析結果に基づいて,学習者の目的とコーパスの種類との関連,また項目の導入段階と適切なコーパスにおける項目の頻度との関連を考慮したシラバス作成方法を提案する。その一例として,推量副詞と文末モダリティの共起を取りあげ,複数のコーパスの中から,抽出した語および共起表現とその頻度・重要度を比較検討することで,従来のシラバス項目を改善することを提案する。
著者
八尾 隆史
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.694, 2017-05-24

肉芽,肉芽腫の定義 肉芽は毛細血管に富んだ新生結合組織(幼弱な結合組織)であり(Fig. 1),肉眼的に顆粒状の盛り上がりを示すためgranulation tissueと呼ばれる. 肉芽腫という言葉は,もともとVirchow(1865年)が肉芽から成る限局性の腫瘤あるいは腫瘍という意味で用いたが,現在では炎症性のものを指している.肉芽腫には,普通の肉芽から形成されるものと,マクロファージないし類上皮細胞(腫大した組織球)の結節状増殖から成るものがある.後者は①サルコイドーシス型,②結核型,③偽結核型,④異物型の肉芽腫,⑤Aschoff結節(リウマチ熱での心臓の肉芽腫),⑥リウマトイド結節(関節リウマチで出現)に分類される.これらのうち,結核型は乾酪化,偽結核型(エルシニア腸炎など)は膿瘍化,リウマトイド結節は類線維素壊死という特徴的な中心壊死を伴う.膿瘍の定義 膿瘍は,臓器組織の内部で起こる限局性の化膿性炎症で,炎症局所の組織が崩壊した好中球から遊離される各種の分解酵素の働きで融解し,膿が貯留した病巣である(Fig. 3).
著者
五十嵐 成見
雑誌
聖学院大学論叢 = The Journal of Seigakuin University (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.第31巻, no.第2号, pp.67-84, 2019-03-20

本論文では,フィンランドにおける高福祉国家の形成に関するキリスト教の影響及びその歴史的特質を,フィンランド・キリスト教史及びキリスト教社会福祉史の観点から論じている。フィンランドでは,福音ルーテル教会を国教として導入した准国家として形成された当初から公的行政と教会の協働・連携が為されていた。ただ包括的なものとはなり得ず,その不十分さを補足する以上の形で展開されたのが女性キリスト者らによるディアコニッセの働きであった。また,ルーテル教会外部から生じた自由教会によるヴォランタリーの福祉活動も大切な役割を果たした。現在の高福祉制度へと至る過程にはこれらのキリスト教的働きが不可欠に存在しており,また今日においても重要な役割を担っている。
著者
竹村 邦夫 用田 裕樹 岩崎 正利 木村 康弘
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 創立50周年記念国際シンポジウム/第38回石油・石油化学討論会
巻号頁・発行日
pp.138, 2008 (Released:2009-01-05)

カルシウムスルフォネートコンプレックスグリースは耐熱性、極圧性、耐摩耗性、耐水性、錆止め性などの点で優れた性能を有しており、産業機械での実用化が進みつつある。 これらの諸性能が産業機械の潤滑にどのように生かされているか、その実用例について報告する。
著者
永田 純子 亘 悠哉 高木 俊人 立澤 史郎 兼子 伸吾
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.109-117, 2023 (Released:2023-02-09)
参考文献数
57
被引用文献数
1

鹿児島県奄美群島の喜界島には,2002年ごろに鹿児島県本土の養鹿場から人が持ち込んだ15頭ほどのニホンジカ(Cervus nippon)に由来する個体群が国内外来種として野外に定着している.本研究では,これまで不明であった喜界島に定着するニホンジカの起源を明らかにするため,喜界島の野外で採集した糞と駆除個体の肉片サンプルを利用し,ミトコンドリアDNAのコントロール領域における塩基配列998 bpを決定した.そして,他地域のニホンジカの遺伝情報も整理し,遺伝的データに基づいて起源を推定した.一連のデータセットから19ハプロタイプが判別され,喜界島産のハプロタイプは馬毛島産固有のHap1と同一であった.本研究の結果と先行研究の情報なども考慮すると,喜界島のニホンジカは馬毛島を起源とする可能性が高い.喜界島へのニホンジカの移入の問題は,シカの移入と飼育個体の逸出が近年になっても繰り返されていることを示している.シカの移動および逸出が外来生物問題を引き起こすリスクを有することを踏まえた,飼育シカ類の移動と飼育に関する厳格な管理制度の構築が求められる.また,喜界島では,定着したシカによる自然植生への影響も懸念される.できる限り早い段階で,適切な個体群管理を遂行できる体制の構築が望まれる.
著者
當真 賢二
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.19-27, 2017-01-05 (Released:2017-12-28)
参考文献数
40
被引用文献数
2

ブラックホールは,一般相対性理論が予言する最も強い重力場のことであり,入ってしまうと光さえも出て来られないという領域である.これまでの40年以上の多波長電磁波観測の結果,宇宙にはブラックホールと考えられる天体が数多く存在することが明らかになってきた.最近では,重力波の検出により,さらに直接的にブラックホールの存在が証明された.ブラックホールは周囲の物質をすべて吸い込んでしまうというイメージがあるかもしれない.実際にはそうではなく,ブラックホールのスケールの数倍外側では,重力と遠心力が釣り合ったケプラー運動が可能である.そのような領域からは光が逃げ出ていて観測できるし,またプラズマ粒子の一部も高エネルギーを獲得して遠方まで逃げ出すことができる.物質がブラックホール周辺から逃げ出す過程の中で最も顕著で不可思議なものが,相対論的ジェットである.これはブラックホール周辺から細く絞られて流れ出す,速度が光速にきわめて近い噴流である.銀河はその中心に超巨大なブラックホールを有すると考えられているが,銀河のうちの活動的なものに相対論的ジェットが付随している場合がある.また宇宙で最も明るい突発現象であるガンマ線バーストは,恒星サイズのブラックホールが高密度な環境で誕生した際に駆動する相対論的ジェットを正面から見たものであると考えられている.相対論的ジェット形成には多くの基本的問題が残っている.まずジェットのエネルギー源が確定していない.物質源も不明である.さらに物質を細く絞りつつ光速近くまで加速する機構についても未だ議論が続いている.そしてジェットがブラックホールの大きさの10億倍程度もの長さスケールにわたって安定的に流れる理由,かつ安定な流れの中の一部が散逸して輝く理由も明確でない.これらは長年にわたって議論されてきているが,ここ10年数値シミュレーション研究が大幅に発展したのを契機に,議論の枠組みがそれまでと質的に変わった.また問題には他の相対性理論が重要でない天体の物理に基づく直観では理解しにくいものがある.本稿では,そのような点に留意し,諸問題に対する現在の議論の枠組みを丁寧に説明することを試みる.そのあとエネルギー源について焦点を絞り,回転ブラックホールがプラズマ中に定常的に電磁エネルギー流を作るというBlandford-Znajek過程についての理解の進展について詳述する.相対論的ジェット形成は,相対性理論とプラズマ物理の間にある基礎物理的な問題であるが,その謎の解明は多くの関連分野に波及するだろう.ガンマ線バーストの起源は星の進化論や重力波生成と密接に関連している.また宇宙最遠方の天体の一つでもあり,観測的宇宙論に貴重な情報を提供する.およそ100億光年という長い距離のガンマ線伝播という事実を使って量子物理の検証にも使われる.活動銀河のジェットは,銀河や銀河団の進化に影響を与える.また両者のジェットはともに高エネルギー宇宙線や高エネルギーニュートリノの放射源の候補である.さらに偏光を含む最新電磁波観測の発展を促す.本論には,これらの関連する話題や将来への展望も紙面の許す限り含めたい.

3 0 0 0 舞台芸術

出版者
月曜社 (発売)
巻号頁・発行日
2002
著者
楊 暁芃 高村 秀紀 真鍋 空 青山 純也
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成29年度大会(高知)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.261-264, 2017 (Released:2018-10-20)

断熱・気密性能は、断熱・気密部材の経年劣化により初期性能が保たれていないことが想定される。しかし、竣工10年以上経過した高断熱・高気密住宅の現状把握に関する報告事例は少ないため、竣工10年以上の高断熱・高気密の実態を把握する必要がある。本研究では、これまで事例の少ない竣工10年以上の高断熱・高気密住宅において室内温熱環境、換気風量および気密性能を計測し、高断熱・高気密住宅の経年変化による実態把握を目的としている。