著者
菊池 万雄
出版者
日本地理教育学会
雑誌
新地理 (ISSN:05598362)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.1-23, 1972-12-25 (Released:2010-02-26)

The famine disasters attacked the Northeast Japan partly including the Central Japan in the late Shogunate (1750s, 1780s, 1830s, and 1860s).The writer investigates the number of victims who starbed to death in those lean years and other problems through “kakocho” of several temples, and concludes as follows:1) The famine disasters in 1830s showed the widest suffered areas, it included the whole areas of the Northeast and the Central Japan.2) The core area suffered from the starbation almost accord with Dfa, the climatic pattern of Köppen.3) The rural areas suffered much more from starbation than urban areas.4) Common people of urban areas suffered more from starbation Samurai people.5) More adult men died than children in all starbed districts.

2 0 0 0 OA 秘書類纂

著者
伊藤博文 編
出版者
秘書類纂刊行会
巻号頁・発行日
vol.〔第18巻〕, 1936
著者
後藤 康彰 早坂 信哉 中村 好一
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.256-267, 2012 (Released:2013-10-23)
参考文献数
32

【背景と目的】日常的な浴槽に浸かる温浴、温泉入浴施設の利用、緑茶の多飲は、日本人に特徴的な生活習慣であるとして着目し、これらの習慣が、日本人の健康に及ぼす効果について検討した。健康指標として、罹患率・死亡率との相関が報告され、疫学的健康評価に広く使われている主観的健康感(SRH)、睡眠の質、主観的ストレスを用いた。【方法】2011 年に静岡県が県民 5,000人を対象に実施した自記式アンケート調査項目のうち、SRH、睡眠の質、ストレスの程度を従属変数に、浴槽浴頻度(週 7 日/週 6 日以下)、温泉施設の訪問頻度(月 1 回以上/月 1 回未満)、緑茶の 1 日あたり飲料(1 日 1 リットル 以上/ 1 リットル未満)と、栄養バランスへの配慮(有/無)、運動習慣(週 1 回以上/週 1 回未満)、睡眠時間(7時間以上未満)、ストレスの程度(高/低)、喫煙(有/無)を独立変数とした logistic 回帰分析を実施した。【結果】調査への回答者は 2,779人(55.6%)であった。毎日の浴槽浴、月 1回以上の温泉施設訪問、緑茶多飲とそれらの組み合わせは、栄養バランスへの配慮、運動習慣、7 時間以上の睡眠、低ストレス同様、良好な SRH と関連した。毎日の浴槽浴は睡眠の質が良い状態(単変量解析でのみ有意)、低ストレス状態とも関連を示した。【考察】毎日の浴槽温浴、温泉入浴施設利用、緑茶多飲は、主観的健康感がよい状態と関連するとの知見が得られた。これらの生活習慣を取り入れることが、栄養バランスへの配慮、運動習慣、適切な睡眠、低ストレス同様、健康に寄与することが示唆された。
著者
宮原 拓也 平林 弦大 原 和彦
出版者
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.44-47, 2006 (Released:2006-06-14)
参考文献数
7

フォワードランジとは,スポーツ活動中に多用される動作であり,下肢筋力強化や協調性トレーニングとして用いられる。この動作中,さまざまなスポーツ障害の原因となりうるknee inを示す場合があり,その原因としては内側広筋をはじめとした大腿四頭筋の明らかな筋力低下が挙げられる。しかし,knee in時の筋活動に関する報告は少ない。そこで,今回の研究目的はknee in時の下肢伸展筋活動を明らかにすることとした。対象は健常男性10名,下肢伸展筋活動の測定は筋電計を用い被検筋である大腿直筋・内側広筋・外側広筋・大殿筋・腓腹筋の%iEMGを算出した。結果は,内側広筋・大殿筋の%iEMGが有意に減少し,腓腹筋の%iEMGが有意に増加した。内側広筋の活動減少は,膝内側支持に働く軟部組織伸張による静的支持と,knee in時に膝外反することで,大腿四頭筋力の外側ベクトルが増加したことに起因したと推察された。
著者
佐藤 進 鈴木 貴士 川尻 達也 山口 真史 陳 淑茹 木村 竜也 長山 恵子 村本 美春 平泉 隆房
出版者
金沢工業大学
雑誌
KIT progress : 工学教育研究 (ISSN:13421662)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.157-166, 2014-03

本研究では、友人とのコミュニケーションのない学生に焦点をあて、彼らのメンタルヘルスの特徴について検討した。約4%程度の学生が友人との会話がないと回答した。彼らはinactive/uncommunicativeな活動を一人で行う傾向にあり、他者との接触機会が少ないと考えられた。また、ストレスに対し、Negative対処行動をとる傾向が強かった。彼らのストレス度、疲労度、うつ度は高く、4人に一人から5人に一人は加療を要する水準にあった。大学内でのソーシャルサポート体制を検討し、彼らに対するストレスマネジメントが必要と考えられる。
著者
岩瀬 弘明 東 智里 村上 貴士 中井 良哉 窓場 勝之 村田 伸
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.185-190, 2018-01-31 (Released:2018-02-23)
参考文献数
24

本研究は,脳血管障害患者に対する長下肢装具導入までの日数と麻痺側運動機能およびFunctional Independence Measure(FIM)変化率との関係について明らかにすることである。対象はA病院に入院治療を受けた脳血管障害患者のうち,長下肢装具を作成したものとした。調査項目は年齢と性別,疾患名,発症から長下肢装具導入までの日数,および長下肢装具完成時とリハビリテーション終了時のStroke Impairment Assessment Set(SIAS)とFIM とした。統計解析は,発症から長下肢装具導入までの日数とSIAS(麻痺側運動機能)の変化率,およびFIM 中項目の変化率との関係について偏相関分析を用いて検討した。その結果,発症から長下肢装具完成までの日数と有意な相関が認められたのは,SIAS の体幹機能とFIM の排泄コントロール,移乗・移動の4項目であり,発症から早期に長下肢装具を導入してリハビリテーションを行うことで,体幹機能および移乗,移動能力,排泄コントロールの改善に繋がる可能性が示された。
著者
青木 栄一
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.349-362, 1969-06-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
2

日本の私鉄はおおむね局地鉄道としての性格をもち,沿線地域の産業活動が鉄道の貨物輸送に直接反映する可能性が高い.このことから私鉄の貨物輸送の実態を全国的,総括的に把握するため,貨物運輸密度(1日1キロ当り貨物平均通過トン数)および輸送貨物の品目構成から明らかにしようと試みた. 考察の結果,日本の私鉄の大部分は貨物品目構成の上で,農産品または林産品,あるいはその両者の発送・および肥料の到着が大きい比率を占める1型(第1次産業基盤の私鉄),鉱産関係品の発着,あるいはセメントの発送が大きい比率を占めるm:型(第2次産業基盤の私鉄),およびI・III型の中間型であるII型の3者に分類することができた.I・II・III各型に属する線区数は調査私鉄113線区 (1955~56年現在,総数の83%に相当)中,それぞれ43 (38%), 17 (15%), 38 (34%)であった.また一般に貨物運輸密度の高い線区では第2次産業生産物およびその関連貨物の比率が高く,皿型に属し9第1次産業生産物およびその関連貨物の比率が高い線区では貨物運輸密度が低い.
著者
吉田 則昭 ヨシダ ノリアキ
雑誌
大衆文化 = Popular culture
巻号頁・発行日
vol.9, pp.16-29, 2013-09-30
著者
中林 敏郎
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.24, no.9, pp.479-483, 1977-09-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
10
被引用文献数
2

コーヒー豆の遊離糖のほとんどを占め,焙煎コーヒーの風味形成に重要な役割を演じている蔗糖の含量について検討を行なった。(1) コーヒーなどポリフェノールを多く含む試料の単糖類と蔗糖の分離定量に有効な方法として,活性炭カラムクロ々トグラフィーを確立した。(2) コーヒーの蔗糖含量の平均値は,生豆で7.02%,メデイアムで0.33%,イタリアンで0.05%,インスタントコーヒーで0.70%であった。(3) 焙煎中,コーヒー豆の蔗糖含量は,クロロゲン酸の減少や褐色度の増加に先だって,速やかに低下して,遂にはほとんど消失する。(4) コーヒーには遊離の単糖類は含まれないが,それより低分子のカルボニル化合物と考えられる単糖類よう物質が,生豆で0.18%,メデイアムで0.28%,イタリアンで0.13%,インスタントコーヒーで1.98%含まれ,焙煎中わずかに増加した後減少する。
著者
豊島 正之
出版者
上智大学国文学会
雑誌
上智大学国文学論集 (ISSN:02880210)
巻号頁・発行日
no.47, pp.1-17, 2013

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1931年11月28日, 1931-11-28
著者
福池 秋水 Akimi Fukuike
出版者
関西外国語大学留学生別科
雑誌
関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 = Papers in Teaching Japanese as a Foreign Language (ISSN:24324574)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-8, 2017

本研究は、首都圏方言の特徴の一つである「ラ行の撥音化」について整理するとともに、日本語教科書においてどのように扱われているかを調査したものである。ラ行の撥音化とは、ロを除くラ行音が、主にナ行、ダ行、ジャ行の前で、撥音「ン」に変わる現象である。首都圏方言において広く起きていることが先行研究から確認されている。日本語教材におけるラ行の撥音化の扱いを調査した結果、総合日本語教科書では、初級から中上級までほとんど取り上げられていないことがわかった。また、会話、発音教材ではスクリプトに積極的に取り上げる教材もあるが、体系的な解説が付されているものは少ないことも明らかになった。