著者
中村 民雄
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.76-77, 1985-01-30 (Released:2012-11-27)
著者
尾臺 珠美 市川 麻以子 宮坂 尚幸 高木 香織 西田 慈子 塗師 由紀子 中村 玲子 服部 早苗 遠藤 誠一 坂本 雅恵 島袋 剛二
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.215-221, 2016-07-31 (Released:2016-09-24)
参考文献数
9

2009年から2014年の6年間に当院で妊娠22週以降に分娩した6,236件のうち,死産であった35症例(0.56%)を対象とし,周産期背景と子宮内胎児死亡(IUFD ; intra uterine fetal death)の原因について後方視的に検討した。35例の年齢中央値は34歳で,高年妊娠は17例(48.6%),初産婦18例,経産婦17例,高年初産は7例(20%),不妊治療後は5例(14.3%)であった。IUFD診断時の妊娠週数の中央値は30週で,飛び込み受診のため週数不明例が4例あった。6,236件のうち高年分娩は1,790例で,35歳未満のIUFDの割合0.40%に比し,0.95%と有意に高かった(p<0.05)。また,全飛び込み分娩例は109例あり,IUFDの割合は3.7%と有意に高かった(p<0.05)。受診契機はIUFDのため他院からの紹介6例,母体搬送3例,救急搬送5例,自己来院15例,入院中6例であった。IUFDの原因は臍帯因子10例,胎盤因子9例,胎児因子4例,外傷1例,原因不明11例であった。飛び込み受診例・高年妊娠でのIUFDの割合は高く,妊婦健診受診への啓発活動とより慎重な妊娠管理が求められる。約30%は原因不明であり,死因究明に対して積極的な姿勢が望ましい。
著者
ジメネス フェリックス 吉川 大弘 古橋 武 加納 政芳 中村 剛士
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.A-H11_1-11, 2017-09-01 (Released:2017-09-01)
参考文献数
19
被引用文献数
1

The growth of robot technology has prompted growing interest in educational-support robots that assist in learning. Most of these studies report on collaborative learning between educational-support robots and healthy children. Meanwhile, the number of children in primary schools with diagnosed developmental disabilities (gray zone children) has increased in Japan. Gray zone children may have difficulty learning over long time periods. Moreover, gray zone children tend to receive peer teaching from healthy children in the school environment. Other symptoms of autism in children are low self-esteem and possibly depression. We expect that gray zone children will learn best by teaching another learner. Learning-by-teaching promotes self-esteem and improves the learning time. In a previous study, a robot that answered a question incorrectly and uttered “Please teach me” or similar statements provided a collaborative learning environment for the learning-by-teaching method. However, whether collaborative learning with this robot increases the learning time of gray zone children was not investigated. Therefore, the present study investigates whether gray zone children can improve their learning time in collaborative learning with a robot that prompts learning-by-teaching. The robot is designed to answer questions incorrectly and utter statements such as “Please teach me.” The robot is also designed to have learning capability. For example, the robot learns the methods of problem-solving from its human partner. Thus, when presented with a question that can be solved by a previously learned method, the robot can answer the question correctly. The experimental results suggested that the learning enhancement was driven by the robot’s initial incapacity to answer a question, and its requests for assistance by the gray zone child. Gray zone children engaged in collaborative learning with our robot spent more time learning than those working alone. Moreover, the gray zone children enjoyed the collaborative learning with our robot than the robot which always solves questions correctly and never solves questions correctly.
著者
徳山 孝子 打田 素之 木谷 吉克 笹崎 綾野 中村 茂 森田 登代子 藤田 恵子 山村 明子 刑部 芳則
出版者
神戸松蔭女子学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

礼服・軍服などの男子服意匠の導入に関わる幕末から明治維新期にかけての日仏間の交流の経緯と実態の一端を明らかにした。①明治天皇の御正服の意匠とAICP校に現存する絵型の比較検証から、礼服などの男子服意匠の導入がフランス支援による事が判った。②訪仏した日本人との交流が深かった洋裁店「オゥギャラリードパリ(S・ブーシェ)」は、男子服の発祥経路の一つとして指摘できた。③ナポレオン3世から徳川慶喜に贈呈された軍服、軍帽等の軍装品に関して、仏軍が定める詳細な仕様書などの資料が得られた。④The Tailor’s guideの技法は『西洋縫裁(裁縫)教授書』を介して伝えられたことが判った。
著者
吉川 貴浩 井出 幸介 窪田 康男 中村 好宏 武部 寛 草桶 秀夫
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲.ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.117-127, 2001
参考文献数
18
被引用文献数
1

ゲンジボタルのミトコンドリアND5遺伝子をコードする塩基配列を用い, 地域個体間の遺伝的類縁関係を調べた.108地域から得られた307個体について909bpの塩基配列を調べたところ, 131のハプロタイプが検出された.次に, 塩基配列に基づき, 分子系統樹を作成したところ, これらのハプロタイプは大きく4つのグループに分けられることが明らかとなった.これらのグループのうち, グループIとIIの分布はフォッサマグナ地帯を境界として東日本地域と四国を含む西日本地域に分かれた.本州における両者の分布は, ほぼフォッサマグナを境に, 発光間隔が約2秒間隔の西日本タイプと約4秒間隔の東日本タイプに分かれることと一致した.九州では, 中央構造線を境に, 南側のグループIIIと北側のグループIVに分かれた.
著者
中村 哲也 丸山 敦史 矢野 佑樹 Tetsuya Nakamura Maruyama Atsushi Yano Yuki 共栄大学 千葉大学 スウェーデン農業科学大学
出版者
共栄大学国際経営学部
雑誌
共栄大学研究論集 (ISSN:1880859X)
巻号頁・発行日
no.7, pp.89-106, 2009
被引用文献数
1

本稿では、栃木産にっこりととちおとめが、香港やバンコクの如何なる購買層に評価されるのか、プロビットモデルを推計し、考察した。分析の結果、下記の諸点が明らかにされた。まず、香港・バンコクにおける国産ナシ品種と国産イチゴ品種の認知度は非常に低かった。今後、栃木産にっこりととちおとめを輸出する際は、輸出専用パッケージ等による品種のイメージアップを図る必要があるだろう。そして、とちおとめは香港では大きさが、バンコクでは香りが評価された。そして、にっこりは中高年層に、とちおとめは女性に評価が高かった。最後に、香港でのにっこりの価格は中国産ナシの4倍、バンコクでのとちおとめの価格はタイ産イチゴの7倍の価格差があった。そして、香港ではにっこりは8割弱が、とちおとめも7割弱が、調査当日の小売価格または若干高くても購入するという回答が得られた。ただし、バンコクでは8割弱が、調査当日の店頭小売価格ならば購入しないという結果となった。そして、プロビットモデルの推計結果から判断するならば、今後の香港でのとちおとめ輸出は、中高年層をターゲットとし、食味評価の高い女性を如何に購買層に取り入れるかが輸出拡大のカギとなるだろう。
著者
津島 啓晃 中村 栄太 糸山 克寿 吉井 和佳
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2017-MUS-116, no.14, pp.1-7, 2017-08-17

本稿では,音楽コーパスから和音系列とメロディに関する生成規則を統計的に学習し,それに基づいてメロディへの和声付けを行う手法を示す.従来の和声付け手法には,一拍ごとのコードの遷移を表現した隠れマルコフモデル(HMM)に基づく手法がある.しかしこの手法では,音楽理論において重要とされているコードのリズム,コードの機能(tonic, dominant, subdominant),コードの階層構造を明示的に表現できない.この問題を解決するため,確率的文脈自由文法による和音系列生成モデル,拍節マルコフモデルによるコードのリズム生成モデル,コードの条件付きマルコフモデルによる音高系列生成モデルからなる階層的生成モデルを提案する.さらに,提案モデルを用いてメロディに対する和音系列の推定を行うため,潜在変数であるコード記号とそのオンセット位置のそれぞれをsplit-mergeサンプリングという新しいサンプリング手法を含むメトロポリス・ヘイスティングス法に基づいて更新する手法を提案する.評価実験よりHMMに基づく手法に対して提案手法の和声付けタスクにおける精度が向上したことを示せた.
著者
田口 東 中村 学
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.26(1990-HPC-036), pp.1-9, 1991-03-15

音像定位の問題を考える上で、頭部や耳介の複雑な形状を考慮に入れた音響伝達関数を求めることは重要で基礎的な問題である。この問題を考えるために、まず、450面の四辺形から構成される人間の片耳の数値モデルを作り、それを頭と同じ位の大きさの回転楕円体の対称な位置に取付けて頭部モデルを作成した。そして、このモデルに平面進行波が定まった方向から入射するときの音場を、境界要素法を用いて計算した。計算結果から、入射波の方向、耳の左右、耳介の境界条件、を変化させると、耳介付近の点における周波数特性が大きく変化することが分かった。
著者
中村 哲 大井 麻美
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.65-70, 2018-02-01 (Released:2018-02-01)

日本国内の商標については様々な書籍等も出版され,また特許庁やその関連組織,または弁理士事務所,地方自治体などからも多くの情報が発信されている。web検索などでも比較的容易に情報を得ることができる。対して海外商標調査や海外商標及びデータベースについて必要な情報を収集することは,それほど容易とはいえない。本稿では当社が多く扱う海外商標調査の概要について説明し,その中でどのように海外庁商標データベースが使われ,何に留意すべきかを簡単に述べたい。また重要な海外庁商標データベース,特筆すべき機能,注意すべき点などについても触れる。
著者
笹岡 沙也加 畠平 春奈 長谷川 栞 元岡 佑美 福田 昌穂 長沼 美紗 梅津 亮冴 中尾 智史 島内 あかり 上田 夏実 平出 耕石 井口 和弘 中村 光浩
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.138, no.1, pp.123-134, 2018 (Released:2018-01-01)
参考文献数
22
被引用文献数
8

OTC combination cold remedies are widely used in Japan. In the present study, we aimed to evaluate the adverse event profiles of OTC combination cold remedy based on the components using the Japanese Adverse Drug Event Report (JADER) database. The JADER database contained 430587 reports between April 2004 and November 2016. 1084 adverse events associated with the use of OTC combination cold remedy were reported. Reporting odds ratio (ROR) was used to detect safety signals. The ROR values for “skin and subcutaneous tissue disorders”, “hepatobiliary disorders”, and “immune system disorders” stratified by system organ class of the Medical Dictionary for Regulatory Activities (MedDRA) were 9.82 (8.71-11.06), 2.63 (2.25-3.07), and 3.13 (2.63-3.74), respectively. OTC combination cold remedy containing acetaminophen exhibited a significantly higher reporting ratio for “hepatobiliary disorders” than OTC combination cold remedy without acetaminophen. We demonstrated the potential risk of OTC combination cold remedy in a real-life setting. Our results suggested that the monitoring of individuals using OTC combination cold remedy is important.
著者
西田 知博 原田 章 中村 亮太 宮本 友介 松浦 敏雄
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.2736-2747, 2007-08-15

制御構造などのプログラミングの基礎を短時間で習得することを目指したプログラミング学習環境PEN を開発した.本論文では,PEN の実装とその評価について報告する.PEN では,大学入試センターなどの入試で用いられている言語を用いているので,付加的な説明を行わなくても容易にプログラムが理解できる.また,プログラムの入力補助機能を備えることで,プログラム作成時の誤りの混入を減らすことに寄与している.また,ステップ実行機能,スロー実行機能,変数表示機能などにより,プログラムの動作を観察しやすくしている.授業実践のアンケート結果から,PEN は初学者におおむね好評であることを確認した.また,JavaScript を用いた授業との比較では,自己評価と試験による分析の結果,双方ともPEN を用いたクラスの方が理解度が高くなり,プログラミングの入門教育環境としてのPEN の有用性が示唆される結果が得られた.
著者
加藤 一郎 岡崎 栄三 中村 紘
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.236-241, 1967-04-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
5

Recently, the artificial hand has been studied and developed for the various purposes. One of them is hand prosthesis. There are many important problems in hand prosthesis. In developing an artificial hand, points to be remarked are the mechanism, the driving method, the driving circuit and the way to make it small and light.Imitating the shape and function of a human hand, we made a prototype model in order to clarify the problems of practical use.First merit of this phototype is having the possibility of operation by two different commands. One command uses a command disk. By turning the disk, the artificial hand repeats the predeturmind sequence of operation. The other command uses the EMG from the human hand.Second merit is in its function. The five fingers and the wrist move independently, so that it can perform complicated actions that are similar those performed by a human hand.Finally, the problems with this prototype model are taken up suggesting the countermeasures and making a prospect of future.
著者
土井 俊祐 井出 博生 井上 崇 北山 裕子 西出 朱美 中村 利仁 藤田 伸輔 鈴木 隆弘 高林 克日己
出版者
一般社団法人 日本医療情報学会
雑誌
医療情報学 (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.157-166, 2015 (Released:2016-10-21)
参考文献数
8

急速に高齢化が進む首都圏においては,医療機関が充実しているにもかかわらず,今後近隣の病院を受診できない事態が想定される.そこで本研究では,交通解析に基づく患者受療圏モデルにより,患者が通院できる範囲を考慮した上で将来の医療の需給バランスを推計する手法を検討した.方法として,1都3県の500 mメッシュごとに,国勢調査人口と各政府統計から2040年までの病院への入院患者数を推計した.病院までの移動時間は車で60分以内としてシミュレートし,患者数と各病院の病床数と比較した.結果として,2020年以降病床数の不足するメッシュが発生し,東京を中心に広がっていくことが示された.また,平均在院日数等のパラメータを変化させ需要超過の推移を見たところ,需要超過量の減少傾向を地理的・経時的に見ることができたことから,本研究により医療需要の急増に備える対策を検討する上で,具体的な目標値を提供することに期待できる.
著者
中村 晃士 鈴木 優一 山尾 あゆみ 加藤 英里 瀬戸 光 沖野 慎治 小野 和哉 中山 和彦
出版者
一般社団法人 日本女性心身医学会
雑誌
女性心身医学 (ISSN:13452894)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.121-125, 2012-07-15 (Released:2017-01-26)

われわれは,家族内葛藤から生じたと思われる心因性難聴と診断された女児Aを経験した.16歳の女児Aの幼いころの家庭では,父親がアルコールによる病的酩酊があり,父親から母親に対する暴力が日常的にあった.患者自身は被害に遭うことはなかったが,母親が父親に暴力を振るわれる姿をいつも見ており,緊張した毎日を送っていたと思われる.こうした中,患者は小学校低学年から耳が聞こえにくいという症状を呈していたが,耳鼻科を受診するも耳鼻科の診断がなされるが精神科治療に結びつくことはなかった.患者が小学5年生のときに両親は離婚しているが,父親の仕事をAが手伝うといった形をとっていたため,家庭,そして両親のバランスをAがとるという調整役を担わされていた.その結果として,難聴は次第に悪化し,16歳まで遷延化したため,精神科治療に導入された.診察の結果,Aの難聴は心因性であるとされ治療が開始された.面接の中で,Aにとって難聴は,意思を表明しないための道具であり,防衛として理解された.すなわち,Aは両親の狭間で意見を求められたり,ときにはどちらにつくのかといった態度の表明を迫られたりし,それを出来ないAにとっての防衛策が難聴だったのである.Aは家庭内で調整役を担わされているために葛藤状況が生じていると考えられ,Aの思いを言語化するよう治療では促された.もちろん,防衛としての難聴をAが手放すには時間がかかるが,Aが家庭内での調整役を担わなくても家族が崩壊しないことを現実生活の中で体験していけば,少しずつ難聴を手放せていけると思われた.また現代社会の中で,家庭環境はより複雑化していく一方であり,このような患者が増えていくことが予想される.治療者は,家族内の病理が女性や子どもといった弱い立場の人の身体症状という形で表面化しやすいということを念頭に治療に当たらなければいけない.
著者
佐々木 紀夫 村岡 裕明 中村 慶久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.563, pp.19-24, 2001-01-11

ハードディスク装置における転送時間シミュレーションを行い, 転送時間のハードディスク装置のパラメータによる依存性やマルチヘッドシステムによる高速化について検討している。回転数, 平均シーク時間, セクタサイズ依存性を検討し, データの配置が転送時間に重大な影響を与えることが明らかとなった。またマルチヘッドシステムにより動画データの転送時間について検討した結果, ヘッドの複数化は効果的であることが確認された。