著者
澤田 樹一郎 中村 雄治 松尾 彰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.61, no.485, pp.117-125, 1996-07-30 (Released:2017-01-31)
参考文献数
19
被引用文献数
3 3

The optimum elastic and plastic design methods of plane rigid frames have been proposed in many previous studies. But, they have not dealt with the ootimum design problem considering elastic constraints and plastic constraints simultaneously. In this paper, first, the limit analysis method is presented considering the axial force-bending moment interaction vield condition. Next, the optimum design method is suggested, in which the minimum weight design of a structure is obtained under the simultaneous constraints of elastic stresses, elastic story drift angles, plastic faqilure load factors and the strength ratios of column-to-beam. And, solving the optimum plastic design problem of a portal frame and the optimum elastic and plastic design problem of a 12 story frame, It is confirmed that this method gives the optimum design solution.
著者
中村 哲也
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.66-73, 2003

あらゆるスポーツや勝負事と同様、文学を価値付け、これを文化的営為として成り立たせている大きな要因に、「倫理」がある。それは、サルトルがカント哲学に基づき提起した「自由」と「呼びかけとしての文学」の問題系にかかわっている。本稿は、この問題系を踏まえながら、これまでの主要な文学教育論議を検討し、文学と教育との関係を、とりわけ「倫理」の観点から取り上げ、論じている。
著者
中村 航 古谷 誠章
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集
巻号頁・発行日
vol.76, no.662, pp.755-762, 2011

The Coffee Shop called Kopi Tiam in Malaysia is an interesting system of eating house as assembly of hawkers. The independent hawkers with each special meal are assembled by the shop's owner, and the owner provides drink stall and tables for eat. It is similar to Hawker Centre in Singapore or modern food court, but It seems to became a spontaneous system to sustain the quality of foods. The Coffee Shop in Malaysia is analyzed by compared with Hawker Centre in Singapore to clarify the system and know a type of the plan.
著者
中村 仁美 岩森 光 千葉 紀奈 中井 俊一 木村 純一 常 青 風早 康平
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.238, 2014 (Released:2014-09-12)

近年,我々は,初めて有馬温泉水中の希土類元素(REEs)の定量とともに,Sr-Nd-Pb同位体比組成を得ることに成功した(Nakamura et al., accepted).これは,低温(~500度)で脱水したスラブ起源流体の組成と河川水の混合で説明することができ,スラブ起源流体は非火山域であっても,構造線などの大断層沿いに上昇している可能性があることを示唆する.本研究では,溶存イオン種と濃度,軽元素同位体情報を基に,中央構造線沿いの有馬型温泉水を調査・採水し,標準添加法によりREEs組成を定量分析する.これらの結果に基づき,スラブ起源流体を含む有馬型温泉水の特徴が,非火山域である西南日本から,火山域も含む中部日本にかけて,どのように変化するかについて制約を与える.
著者
向原 康平 サクリアニ サクティ 吉野 幸一郎 グラム ニュービッグ 中村 哲
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:21888663)
巻号頁・発行日
vol.2015-SLP-109, no.15, pp.1-6, 2015-11-25

話者感情の揺らぎは音声へ影響を与え,音声認識システムにおいてモデルとのミスマッチを発生させ認識精度を悪化させる.本研究では,DNN ボトルネック特徴量および CNN ボトルネック特徴量を用いることを提案し,感情音声認識精度の改善を図る.ボトルネック構造のニューラルネットワークによって特徴量変換を施したボトルネック特徴量は,入力音声の変動に対して頑健な音響特徴量を抽出できることが示されている.ボトルネック特徴量とは,中間層のユニット数を少なくしたボトルネック構造の多層ニューラルネットワークから抽出する特徴量である.ボトルネック特徴量は特徴量強調が行われ,感情音声のゆらぎに左右されない音素の本質的な成分を抽出されていることが期待されている.本実験では感情音声に対してボトルネック特徴量変換を行い,それぞれの特徴量で GMM-HMM 音響モデルを再学習する.この時のボトルネック音響モデルの感情音声に対する精度向上を確認する.また他の特徴量変換手法と組み合わせることで認識精度の向上を図る.DNN,CNN ボトルネック特徴量を用いた認識精度はそれぞれのベースラインと比較し,認識精度の改善が確認できた.また他の特徴量変換手法の組み合わせにより認識精度の向上を確認できた.
著者
谷川 英和 鶴原 稔也 東 明洋 鈴木 芳文 中村 由紀子 酒井 美里 渡辺 俊規 増満 光
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2012-EIP-56, no.11, pp.1-7, 2012-05-09

本稿では,特許調査実施工程を「検索式策定工程」と「選別工程」に大別し,これまで暗黙知であったものを知識ルールとして形式知化したことについて述べる.具体的には検索式策定工程では,「検索対象」「検索対象期間」「検索フィールド」「用語」「分類」について知識ルール化して利用した.また,選別工程において漏れている関連特許候補を提示したり,選別されているが非関連の特許候補を提示することができるようになる.
著者
水野 杏一 山下 毅 小原 啓子 船津 和夫 近藤 修二 横山 雅子 中村 治雄 影山 洋子 本間 優 前澤 純子
出版者
一般社団法人 日本総合健診医学会
雑誌
総合健診
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.547-552, 2016

最近特定の職業と肥満の関連が指摘され、職業習慣病という言葉も聞かれている。エンジニアはパーソナルコンピュターなどの使用時間が長く、肉体的活動が少なく、不規則な生活、職場のストレスなどにより肥満が多いと報告されている。これらの研究は断面調査なので、エンジニアという職業が肥満を引き起こすのか、エンジニアを目指す若者がすでに肥満なのか明らかでない。そこでエンジニア会社の入社時健診を解析することにより既に肥満が入社前より存在しているか検討した。対象はエンジニア関連会社に平成27年度に入社する20歳代の男性(エンジニア予備軍)179人で、平成26年度国民健康・栄養調査(国民調査)から同年代の男性257名、および非エンジニア企業に入社する同年代男性新入社員49人と比較した、BMI 25以上の肥満の割合はエンジニア予備軍で30.2%、国民調査で20.9%、非エンジニア18.4%で、肥満の割合はエンジニア予備軍で対照群より約10%高かった。エンジニア予備軍で血圧上昇、耐糖能異常、脂質異常症の動脈硬化危険因子を持つ割合は肥満者が非肥満者に比べ有意に高かった(P<0.001)。肝機能異常を持つ割合も同様であった(P<0.001)。腹囲85cm以上の内臓肥満を有するのはBMIによる肥満者の94.4%におよんだ。しかし、メタボリック症候群を有するのはエンジニア予備軍で3.4%、エンジニア予備軍の肥満者でも11.1%で国民調査の同年代2.2%と比べ有意な差はなかった。以上、エンジニア予備軍は入社前から肥満が存在していた。若年者の肥満は後に認知症になりやすいこと、メタボリック症候群は多くなかったが、若年者の肥満者は将来メタボリック症候群になりやすいことなどより、肥満に対して早期の介入が必要である。その際、肥満の管理を個人のみに任せるのではなく、社員の健康を重要な資産とみなす健康経営が浸透してきているので、企業の積極的な介入が入社時より望まれる。
著者
瓜生 耕一郎 村上 隆則 中村 守正 射場 大輔 船本 雅巳 森脇 一郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.861, pp.17-00536-17-00536, 2018 (Released:2018-05-25)
参考文献数
6

The high productivity of gear skiving has caused the process to attract a lot of attention in recent years and taper shaped skiving cutters are generally used in current gear skiving. A cutter axis in gear skiving is inclined to a gear axis and a taper shaped skiving cutter could cause tooth profile deviations of skived gears after re-sharpening of tool faces. Adjusting cutter position and/or re-profiling of cutter flanks are applied to enable tooth profile deviations of skived gears to remain within acceptable ranges when the adjustment is necessary. Adjusting cutter position is preferred to re-profiling of cutter flanks due to desire for low production cost. However, the universality of the current methods of calculating cutter positions is still not confirmed. The present study explains that the current methods for obtaining cutter positions could require individual calculating formulas according to cutter specifications for each particular gear. A universal method which avoids such complexity of making various formulas could contribute to permit gear skiving to become more useful in the gear machining field. Then such a desirable method is proposed and the reasonability of the method is confirmed by experiments. In addition, this study discusses the existence of scope in which the method can be applied and a method for checking collisions between cutter flanks and gear tooth flanks being cut after adjustment of cutter position.
著者
中村 聡 後藤 雄佐
出版者
CROP SCIENCE SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.324-329, 1996
被引用文献数
5

外観で容易に判断できる葉位齢(葉身が前の葉の葉鞘から抽出し終わった時点ごとに, 抽出を完了したばかりの葉の葉位で表す個体の齢)を用いて, スイートソルガムの茎基部(地表面付近)の第3節間から第10節間までの伸長を解析し, 非伸長節間(1cm未満)と伸長節間(1cm以上)との伸長様式を比較した. 晩生のシロップソルゴー2号(S2)と早生のハイシュガーソルゴー(HI)を, 第4葉から第14葉の各葉身がちょうど抽出完了するごとに20個体ずつサンプリングし, 節間位ごとの節間長を調査した. 第3節間から第6節間はすべて非伸長節間, 第9, 10節間はすべて伸長節間であったが, 第7, 8節間は, 非伸長節間と伸長節間が混在していた. タイムスケールに葉位齢を用いて, 非伸長節間と伸長節間の伸長様式を解析した結果, 次のようにまとめられた. 伸長節間(第n節間)は, 葉位齢n+2頃に急速に伸長し, 葉位齢n+3から葉位齢n+4にかけての時期にほぼ伸長が終わった. この伸長様式は, 前報での第10節間から第19節間までの伸長様式と同様であり, 品種の早晩によらず普遍的な伸長様式であると考えられた. 一方, 非伸長節間では, 両品種とも第n節間は葉位齢n+1から葉位齢n+2頃にかけて増大し, 葉位齢n+3頃に最終長に達する伸長様式を示した. 以上から, 非伸長節間の伸長様式も葉位齢によって把握することが可能となった. また, 非伸長節間の伸長と伸長節間の伸長とは質的に異なり, この違いは介在分裂組織の形成の有無によるものと推察された.
著者
中村 駿也 鈴木 優
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.188-191, 2017-09-09

我々は、より精密なVR嗅覚デバイスの表現方法について研究している。左右の鼻腔から入るにおいの濃度を調節することにより、精密な表現ができると考え、本研究では、においのする空気とにおいのしない空気とを片方ずつ左右の鼻腔に送り、どちらがにおいのする空気かを当ててもらい、その正答率を調査する実験を行った。その結果、人間の嗅覚が左右の鼻腔それぞれ独立して知覚できることが示唆された。
著者
王鞍 孝子 永山 隆 米田 保雄 服部 健一 荻野 大和 田牧 千裕 高島 吉治 安木 大策 橋場 雅道 久田 茂 中村 和市
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第39回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.S11-1, 2012 (Released:2012-11-24)

臨床副作用と非臨床毒性所見の相関性については、医薬業界に携わる多くの者が興味を抱いているところであり、過去にもいくつかの調査がある。国内においては、1992年から1994年にかけて、製薬協で開発中止薬のアンケート調査や市販薬の文献調査1-3)などが実施されている。これらの調査は、主に非臨床試験ガイドラインの作成に当たり、その妥当性を確認することを目的として実施されたものである。海外においてはOlsonら4)の報告がある。 過去の製薬協の調査から20年近く経過し、多数の生物製剤や治療ワクチンの登場など、状況も大きく変わっていることから、現在販売されている医薬品(調査対象:平成13年~22年承認の新有効成分含有医薬品)を中心に、臨床副作用と非臨床毒性の相関性を添付文書・審査報告書・承認申請資料などの公開資料を情報源として調査した。特に、本調査では、相関性が認められない副作用の種類を確認することに主眼を置いて、多方面から解析を行った(例えば、薬剤の薬効群、投与法、副作用発現頻度及び相関のある副作用に関しての動物の種類、暴露量や投与期間等)。これらの結果から、非臨床毒性試験における限界と今後の課題を考えたい。1) 製薬協、医薬品評価委員会、基礎研究部会資料52, 1992年, 毒性試験結果と臨床副作用の関連性 2) 製薬協、医薬品評価委員会、基礎研究部会資料61, 1993年, 臨床副作用と動物試験データの関連性に関するアンケート調査3) 製薬協、医薬品評価委員会、基礎研究部会資料65, 1994年, 臨床副作用と動物試験結果の関連性に関する文献調査4) Olson H et al. Concordance of the toxicity of pharmaceuticals in humans and in animals. Regul. Toxicol. Pharmacol. 2000, 32, 56-67