著者
中村 航 古谷 誠章
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.75, no.649, pp.595-602, 2010-03-30 (Released:2010-06-09)
被引用文献数
1 1

There is an “Illegality” on people's activity like hawkers on street. In that case, the law lose effect and people's unspoken agreement regulate their activity instead of the law. It can be considered coexistence of the spontaneous order as “Local code” and free behavior without restriction from the law. With that background, Hawker's “Illegality” and their behavior In Bangkok's Chinatown were analyzed on following 3 aims.1. To show the effective utilization through a classification of eating activities on the street as an urban public space.2. To consider the “Illegality” for urban design as a new aspect of architectural planning.3. To discover the “Local code” developed from hawker's relations between themselves as a making spontaneous rules with their unspoken agreement.
著者
中村 智樹 イ ジョンイク パク チャンクン 長尾 敬介
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.13-18, 2016

探査機による小惑星からのサンプルリターンと並行して,南極大陸からの小惑星や彗星由来の物質の回収も続けられている.本稿では南極において,どのように隕石や宇宙塵が回収されているかについて簡潔に紹介する.
著者
岩永 健之 吉村 修 中島 新助 釜田 良介 倉吉 真吾 楠元 正順 倉橋 宏和 廣永 沙織 草場 公平 福満 なぎさ 井上 貴仁 中村 かほり
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.112, 2006

【はじめに】<br>スポーツ活動を行うにあたってスポーツ外傷・障害はつきものである。スポーツ外傷・障害により、治療期間が必要となり競技復帰に対して様々な問題が生じている。当院では、平成15年8月より近隣の小学生から高校生におけるスポーツ選手を対象に障害予防を目的としたスポーツ外来を実施している。今回、当院を受診しているスポーツ選手を対象に実態調査を行った。その結果を踏まえ、今後の当院における地域スポーツ活動へのかかわりについて検討したのでここに報告する。 <br>【対象】<br>平成15年8月から平成18年3月末までに当院に初診来院した学生スポーツ選手、男子228名、女子64名の計292名が行っている競技の中で、競技者の数が20名以上のもの野球(141名/48%)・サッカー(41名14%)・バスケットボール(29名/10%)の計211名を対象とした。<br>【分析方法】<br>単純集計を用いて年代(小学生・中学生・高校生)、スポーツ外傷・障害、競技種目、診断名の関連性を分析・考察した。<br>【結果】<br>1.全体の外傷・障害の発生比率は、障害77%・外傷23%であった。2.年代別の外傷発生比率は、外傷は小学生(16%)→中学生(19%)→高校生(25%)の順に高くなっていた。逆に障害は小学生(84%)→中学生(81%)→高校生(75%)と徐々に低くなっていた。3.競技別の発生比率は、外傷は野球→サッカー→バスケットボールの順に高い。障害はバスケット→サッカー→野球の順に高い。<br>【考察】<br>成長期では骨と筋、腱の長育・幅育は必ずしも一致していない。その為、成長期には筋の発達が骨の急速な伸びに追いつけないため、スポーツ障害を引き起こしやすいと言われている。今回の調査でもそのことが結果として得られた。競技別ではサッカー、バスケットボールでは外傷発生比率が高く、野球では障害の発生比率が高いことがあげられる。そのため、サッカー、バスケットボールでは中学生以降ではテーピング等を予防策として用い、外傷を未然に防いでいく必要がある。野球に関しては、診断名よりover-useによるもの(リトルリーグショルダー、野球肘など)が多いため選手だけでなく監督・ 保護者に向けての指導が必要となると考える。スポーツ外傷・障害別では年代が高くなるにつれ、外傷の発生比率が高くなったことである。これは年代が高くなるにつれスピードのある激しいプレーやボディーコンタクトが多くなってくることが関係していると考える。今後は、年代別の院内外の評価項目の再検討をおこなっていきたい。
著者
中村 哲
出版者
Kyoto University
巻号頁・発行日
1970-07-23

新制・論文博士
著者
中村 二柄
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, 1969-12-30

Der Aufsatz, den der junge E. Panofsky in der "Zeitschr. f. Asthetik" Bd. X, 1915 veroffentlicht hat, "Das Problem des Stils in der bildenden Kunst", ist wie wohlbekannt die eine der fruhesten und wichtigsten Kritiken an H. Wolfflins Grundgedanken, der in der "Sitzungsberichte der Kgl. Preuss. Akad. der Wissensch." Bd. XXXI erschienen ist. Wenn man aber mehrere Rechtfertigungen und Revisionen, die Wolfflin nachher uber seinen "Grundbegriffen" gegeben hat, in Erwagung zieht, so musste man sagen, dass die Behauptung Panofskys das Wesentliche des Wolfflinschen Gedankens nicht verstehen, beziehungsweise den entscheidenden Kern der Kunsthistorie ubersehen hat. Gegen Wolfflinschen "ausdruckslosen Sehformen" sieht er die Form an fur nichts anderes als der Ausdruck der Seele, des Geistes oder der Weltanschauung, und im Gegensatz zum "Verhaltnis des Auges zur Welt" erhebt er das "Verhalten der Seele zur Welt". Diese Meinung aber auf der einen Seite geht nicht weiter als die Auffassung, die Sehformen nur fur die sinnlichen Wahrnehmungsformen zu betrachten ; auf der andern Seite kommt in Gefahr, von der Sphare der Form zum Gebiet des Sinns uberzuspringen. In dieser Weise nimmt er die spezifische, unersetzbare Eigenschaft der optischen Vorstellungsformen nicht in acht, und ubersieht das eigentliche Prinzip der Kunstgeschichte. Auch die Grundfrage der "Ikonologie", die er spater entwickelt hat, liegt meines Erachtens gerade in diesem Problem.
著者
大野 友則 橋本 進 中村 弘
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A (ISSN:1881820X)
巻号頁・発行日
vol.59A, pp.1048-1055, 2013 (Released:2014-03-14)

In today's turbulent world, civil engineers require methods and guidance on how to design structures to resist various accidents or hostile acts. Due to accidental explosions or bomb attacks on facilities, there is the increased concern for protection of persons on the part of facility owners and facility designers. An exterior mode attack involves the throwing or placing of explosive charges near a facility. The objective of such an attack is generally the destruction of the facility and the social disturbance. In these events, explosive weights are limited to amounts that can be carried by the person. To develop blast resistant techniques, this study is to find experimentally a local failure mode of steel plate due to close-in explosion. In explosive tests, SS400 steel plates with different thicknesses are tested under various conditions. From test results, a perforating limit line for contact and close-in explosion is formulated.
著者
市川 翔 小島 隆司 片岡 嵩博 中村 友昭 玉置 明野 市川 一夫
出版者
日本白内障学会
雑誌
日本白内障学会誌 (ISSN:09154302)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.93-96, 2016 (Released:2016-06-30)
参考文献数
11

目的:Implantable collamer lens(ICL)挿入術を施行した患者の術後経過を調査して,術後白内障の病型を集計した.方法:ICL挿入術後に水晶体再建術を施行した患者の白内障病型を後方視的に集計した.結果:前囊下白内障,核白内障,皮質白内障,後囊下白内障がそれぞれ16眼(72.7%),4眼(18.2%),1眼(4.6%),0眼(0%)であった.また,後囊下白内障と前囊下白内障の合併を1眼(4.6%)で認めた.ICLは全例中心貫通孔なしのモデルであった.考察:ICL挿入後に発生した白内障の病型は,前囊下白内障が多かった.発生機序としては水晶体前面における房水供給の変化による水晶体上皮細胞への栄養障害が疑われた.このことから,中心貫通孔ありのICLを使用することでICL挿入後の白内障を予防できる可能性が示唆された.
著者
中村 将裕 石井 正則 近澤 仁志 丹羽 洋二 山崎 ももこ 伊藤 洋
出版者
Japan Society for Equilibrium Research
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.335-345, 2004 (Released:2009-06-05)
参考文献数
21
被引用文献数
3 2

Falls and falling accidents occurring in hospitals have become a problem in recent years, and some of those events have been documented to have occurred after patients ingested sleep-inducers (hypnotics). One of the pharmacological actions of hypnotics is muscle-relaxing activity, and it has been clarified in animal studies that this activity causes falls and falling accidents. However, this association has not yet been proven in humans.In this study, conducted in eight healthy adult volunteers, we compared the manifestation of balance disorders after ingestion of four test drugs, consisting of two ultra-short-acting hypnotics (zolpidem and triazolam), a long-acting hypnotic (qazepam) and a placebo (i.e., the control). Zolpidem and qazepam, which are said to express weak muscle-relaxing activity, both caused balance disorders. Also, strong correlations were found between the manifestation of balance disorders after drug ingestion and the plasma concentrations of zolpidem, triazolam and some of the metabolites of qazepam. In addition, in the case of zolpidem, which caused the most severe balance disor-ders, gaze deviation nystagmus was detected. For this reason, it was surmised that balance disorders occurring after ingestion of hypnotics involve some inhibition of the central nervous system, including the cerebellum and brain stem, rather than the mus-cle-relaxing activity of the drugs.Differences were observed among the tested hypnotics in relation to the time of occurrence of balance disorders postmedication and also to the severity of the symp-toms. Accordingly, for the prevention of falling accidents, it is considered necessary that the physician be fully cognizant of the patient's age, medical history and physical condition, as well as not only the characteristics of the hypnotics but also the time-course changes in their concentration in the blood. Then, adequate caution must be applied with regard to the time period in which the patient is in a half-awake state.
著者
柚木 秀雄 高村 典子 西廣 淳 中村 圭吾
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.99-111, 2003
参考文献数
52
被引用文献数
4

霞ケ浦では沈水植物群落がほぼ完全に消失しているものの, 胡底の底泥中には沈水植物を含む散布体バンク(propagule bank)が残されていることが確認されている. 本研究では, 散布体バンクを活用して湖岸植生帯を再生する自然再生事業の実施箇所の一つである高浜入り「石川地区」において4基の隔離水界を設置し魚を排除するバイオマニピュレーションを行うことにより隔離水界内に散布体バンクから沈水植物が再生するかどうかを調べた. 隔離水界内では設置して2週間後に枝角類動物プランクトンの密度が11あたり500個体以上に増加し, クロロフィルa量が減少した. そして光の透適量が増加した. 隔離水界を設置して1.5ケ月後に枝角類動物プランクトン密度は減少しバイオマニピュレーションの効果はなくなったが, 隔離水界内には沈水植物のササバモ, クロモ, コカナダモ, オオカナダモと浮葉植物のビシが出現した. 沈水植物が消失した湖沼における小規模な再生の方法として, 散布体バンクの活用と魚類を排除する隔離水界の設置が有効であることが示唆された.
著者
上田 実 中村 葉子 岡田 正弘
出版者
一般社団法人 植物化学調節学会
雑誌
植物の生長調節 (ISSN:13465406)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.61-71, 2008-05-31 (Released:2017-09-29)
参考文献数
46

植物の運動に関する研究は,ダーウィン以来の長い歴史を持つ研究である.我々は,多くの運動のなかで,特に植物の就眠運動と食虫植物ハエトリソウの捕虫運動の有機化学的研究を行ってきた.これまでに, 5種の植物から就眠運動をコントロールする就眠・覚醒物質が単離・構造決定された.これらの作用機構解明を目指し,機能性分子プローブを開発した.光学活性な就眠物質の両鏡像体を用いるエナンチオ・ディファレンシャル分子プローブ法によって,運動細胞膜画分に,就眠物質の立体化学を認識する膜タンパク質が存在することがわかった.また,ハエトリソウが虫を捕らえる運動は,捕虫葉にある感覚毛に30秒以内に2回の刺激を受ける必要があり,一回の刺激では決して運動は起こらない.これは高等植物の「記憶」現象とも言うべき現象である.最近,この「記憶」現象に関与する生理活性物質が発見された.「記憶」は,複数回の刺激によって活性物質が段階的に分泌されることで説明できると推定される.
著者
中村 敏英 安藤 聡 島 純
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.321-325, 2010-08-15
参考文献数
13

20世紀後半からの生命科学の発展は著しく、次世代シークエンサーの登場によりゲノム配列の解読が加速し、公表されるゲノム配列の数は年々増加の一途を辿っている。発酵食品製造に欠かせない微生物に関しても、ゲノム科学を背景とする研究が急速に進展してきている。本稿では、筆者らの研究グループで取り組んでいるポストゲノム解析の一つ、環境ストレス下におけるパン酵母の遺伝子発現変化を網羅的に解析した結果について概説する。さらに、得られた遺伝子情報の分子育種への活用についても言及する。
著者
中村 正久 高瀬 稔
出版者
広島大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

両生類の性腺分化は、組織・形態学的には、変態前、変態最盛期、あるいは変態後のいづれかの時期に起きることが知られている。本邦産のカエルに性ホルモンを投与すると種によっては機能的な性の転換(性巣⇔卵巣)が見られる。本研究は両生類の性分化に係る遺伝子を人為的に発現させ、それらの遺伝子を解析することによって哺乳類をふくめた脊椎動物の性分化のしくみを明らかにすることを目的としている。研究材料のツチガエルは性ホルモンで性が転換(雌→雄)することから、当初、ステロイドホルモンの合成及び代謝酵素が性腺分化に関与していると考え、3β-ヒドロキシデヒドロゲナーゼ5α-レダクターゼの遺伝子の単離を試みた。二つのcDNA(ヒト、ニジマス、ラット等)をプローブとしてスクリーニングを行ったところ、いくつかの陽性クローンを得たので、塩基配列を決定し、ホモロジー検索を行ったが、目的とする遺伝子ではなかった。そこで、哺乳類で性腺及び副腎の分化を支配すると考えられているAd4BP遺伝子が両生類の性腺分化においても重要であると考え、この遺伝子の単離を試みたところ、2.1kb Ad4BP全長cDNAを得た。現在、その全塩基配列の決定及び発現時期を決定している。また、テストステロン処理個体から全RNAを既に得ているので、テストステロン処理個体のAd4BP遺伝子の発現に変化があるかどうかも検討している。更に、二つのCa^<2+>結合蛋白、カルレティキュリンとカルネクシンcDNAを得、全塩基配列も決定した。この二つのCa^<2+>結合蛋白遺伝子の発現は組織によって著しく異なり、前者が分化時卵巣で強く発現するが、後者は発現しない。カルレティキュリン蛋白をカエル肝臓から精製後、マウスに免疫して抗体を作成し、カエル卵巣を用いて免疫染色を行ったところ特異的分布パターンを示したことから、カルレティキュリン蛋白が卵形成に密接に係っている可能性があること、また、カルレティキュリン遺伝子の発現はテストステロン処理個体で著しく抑制されることから、性の転換に重要な働きをしている可能性もあることが分かった。
著者
松山 治薫 田中 崇太郎 赤石 暁 中村 淳
出版者
公益社団法人 日本表面真空学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集 2016年真空・表面科学合同講演会
巻号頁・発行日
pp.64, 2016 (Released:2016-11-29)

密度汎関数理論に基づく第一原理計算を用いて、窒素ドープグラフェンナノクラスターの酸素還元反応に対する触媒性 (最大電極電位や反応経路の選択性) を評価した。窒素ドープグラフェンナノクラスターではエッジ形状 (ジグザグ, アームチェア) によらず、直接4電子反応を選択的に起こせることが示唆された。またエッジよりも面内に窒素が位置している方が反応サイトによる最大電極電位のばらつきが小さくなることが示された。