著者
中野 悦次 吉岡 俊昭 松田 稔 園田 孝夫 矢野 久雄 伊原 義博 黒田 秀也 岸本 知己 櫻井 勗 内田 欽也 児島 康行 中村 隆幸 清原 久和 佐川 史郎 関井 謙一郎 古武 敏彦 宇佐美 道之 三木 恒治 黒田 昌男 細木 茂 前田 修 友岡 義夫 吉村 一宏 水谷 修太郎 岩尾 典夫 三好 進 井上 彦八郎 本城 充 藤岡 秀樹 本多 正人 高羽 津 岡 聖次 松宮 清美 原 恒男 三宅 修 坂口 洋 竹山 政美 板谷 宏彬 宇都宮 正登 伊東 博 新 武三 永野 俊介 市川 靖二 野島 道生 長船 匡男 客野 宮治 山口 誓司 多田 安温
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.635-642, 1990-05

膀胱乳剤にフェルビナクのエチルエステルを封入させたLM-001静注剤を尿路結石による疼痛と膀胱・前立腺手術後の膀胱切迫感に対する有効性ならびに安全性について検討した.1)尿路結石による疼痛に対しては53例中49例に効果がみられた.有効例49例中41例までが本剤投与15分以内に効果が発現した.また26例において効果が24時間以上持続した.2)膀胱・前立腺手術後の膀胱切迫感に対しても29例中25例に効果がみられた.有効例25例中16例までが15分以内に効果発現した.また13例において効果が24時間以上持続した.3)副作用として血管痛,熱感,視力軽度低下,血圧の一時低下がみられたが,いずれもきわめて軽度で何ら処置することもなく短期間に消失した.また,3例に白血球増多,1例にA1-pの上昇がみられたが,その程度は軽度であり,すぐに正常化した.4)LM-001は尿路結石による疼痛の緩和と膀胱・前立腺手術後の膀胱切迫感に対し,速効性で高い有効率を示し,かつ作用時間が長いこと,また副作用がきわめて少ないことから優れた薬剤と評価し得たClinical effect of LM-001, a prostaglandin synthetic inhibitor developed from a drug delivery system, was evaluated in 54 patients with pain from urinary tract stones (stone pain) and 32 with vesical urgency after an operation on bladder or prostate. LM-001, felbinac ethyl incorporated in lipid microsphere, wes intravenously administered at the onset of stone pain or vesical urgency. Of 54 with stones and 32 with urgency, 53 and 29 were eligible for response, respectively. The symptoms improved or disappeared in some cases just after the administration and in the majority of patients within 15 minutes, in 49 of 53 patients with stone pain. Further, the effectiveness lasted over 24 hours in 26 of the 49 responding to this agent. On one hand, improvement or disappearance of vesical urgency was recognized in 25 of 29 patients, and the effectiveness was observed shortly after injection in 16 and lasted over 24 hours in 13 cases. Toxicities of this drug were investigated in 54 patients with stone pain and 32 with urinary urgency. Side effects consisted of pain at the injection site in 4, a slight fall of blood pressure in 1, slight visual disturbance in 1, body heat sensation in 1, leukocytosis in 3 and elevation of alkaline phosphatase in 1. These symptoms were transient and disappeared without use of any agent. LM-001 is concluded to be a useful drug for controlling stone pain and vesical urgency since an immediate effect, long durability and high response rates were obtained without severe side
著者
桑原 恒夫 玉城 幹介 山田 光一 中村 喜宏 満永 豊 小西 納子 天野 和哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.83, no.9, pp.1013-1024, 2000-09-25
被引用文献数
22

我々が提案しているCAIと教師がリアルタイムで協調しながら教育を行う個人進度別教育支援システム(MESIA)では, CAIと教師が行き詰まった生徒に対して様々な方法で支援を行っている.本論文では専門学校におけるMESIAを用いた教育実験において, これらの機能の有効性を生徒の主観評価, 利用率, テストの解答の正解化(誤答から正解への変化)への寄与で評価した結果を述べる.その結果, MESIAに実装した機能のうち, CAIから与えられた小テスト, 正解に近い誤答に対するヒント(以後, ヒントという), 解答の作成指針を与えるヒント(以後, HELP/MOREという), 教師から与えられるメッセージが特に有効であることを示す.また教師によるメッセージは同一テスト中に与えられる一連の支援の後半に利用率が高く, その正解化への寄与率が他の支援と比較して最も高いことと相まって, 行き詰まった生徒に対する切り札的な支援になっていることを示す.ただし正解化に寄与した支援数自体は, CAIによる支援数の合計がこの教師によるメッセージの支援数よりはるかに多く, CAIの支援機能によって教師の稼動が大幅に減少していることを述べる.
著者
横尾 義貫 松岡 理 中村 恒義
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.62, pp.20-24, 1959-07-20

曲げモーメントと捩りモーメントの作用する部材断面の降伏条件についてはHeymann,Hill & SiebelおよびGadon & Nuttallの研究があり、実用上充分な程度まで各種断面形について結果がでている。後の四者の研究によれば、すべての形状の断面について曲げモーメントMと捩りモーメントTを受ける場合の降伏曲線の極めて良好かつ便利な下界曲線は[numerical formula](1・1)で与えられる。ただし、M_0,T_0は夫夫単純曲げおよび単純捩りの場合の降伏モーメントである。たとえば、円形断面の場合の真の降伏曲線は第1図左で示すように、(1.1)の下界曲線からわづかに上にあるだけである。ここでは、次の(1.2)のように近似化した降伏条件を採用する。[numerical formula](1・2)なお、円形断面において、(1.1)と(1.2)の関係を図で示すと第1図右のようになる。(本文Fig. 1.参照)本研究は(1.2)を降伏条件として、等分布横荷重をうける両端固定アーチの載荷能力特性をlimit alnaysisにより求めたものである。えた結果を要約すれば次のようになる。上・下界荷重m_kP,m_sPは一致した。半開角ψの値によつてその表示式はことなるが、上・下界全荷重mP,スパン中央の曲げモーメントM_m,捩りモーメントT_m,両端の曲げモーメントM_e,捩りモーメントT_eは次の値であらわされる。(1)[numerical formula](2)[numerical formula] collapse modeは(1)と(2)でことなる。(2)は両固定端の中心を結ぷ軸のまわりに回転する。(1)のmodeは両固定端を結ぷ軸のまわりの回転と、その軸に垂直、かつアーチ構面に含まれる軸のまわりの回転とが加つたものである。全荷重は(1)、(2)ともにmP=(4M_0/L)ξψsinψであらわされるが、L, M_0を一定とする場合、ψに対するξψsinψの関係を第4図に示す。ψが増加すると載荷能力は単調に減少する。なお、ψを零に近づけた極限として本結果は両端固定梁の降伏全荷重16M_0/Lに一致する。(本文Fig. 4.参照)スパン中央のM_m=cM_0を定めるcとψとの関係を第5図に示す。固定端におけるM_e/M_0,T_e/M_0とψとの関係を第6図に示す。ψ=67.5°でM_e/M_0は最小、T_e/M_0は最大となる。即ち、捩りモーメントは載荷能力にψ=67.5°で最も大きく役立つ、がしかし、M_e/M_0はψの値にかかわらず常に1に近いことを考えると、曲げ抵抗が載荷能力に支配的役割を演じていることを知る。(本文Fig5. Fig. 6.参照)式、図の番号は本文のをそのまま用いた。
著者
中村 聡史
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究では,人間とコンピュータ上のコンテンツとの関わりをより自然なものとするため,生活の中で人間がすでに慣れ親しんでいる紙の表裏の関係に注目し,板状コンピュータの両面に直接操作可能なタブレットディスプレイを備えた両面ディスプレイシステムを実装した.また,その上で動作するアプリケーションの可能性,コンテンツの可能性などを明らかにした.本年度は特に,これまでに実現し動作環境を整備したタブレットPC(A4サイズ)サイズ,PDAサイズの両面ディスプレイに加え,iPod touchによる両面ディスプレイも構築した.さらに,その上で実際に動作する未来のアプリケーションを模索し,表では通常のウェブ閲覧,裏では別の操作を行えるような仕組みを実現した.実際に実現した仕組みは,編集操作によりウェブページの閲覧性を向上させる仕組み(Editable Web Browser),ウェブ検索の再ランキングを行える仕組み(Rerank-by-Example),ブラウジングとウェブ検索を融合する仕組み(WeBrowSearch),コンテンツの信憑性を診断する仕組みなどである.また,両面を利用して並列検索および並列再ランキングを行う仕組みも実現した.こうした研究を実際にユーザベースで評価を行うことにより,その有用性と可能性を明らかにした.また,美術系の大学生に両面ディスプレイを利用したコンテンツ作成を依頼し,その可能性を模索した.特に,表と裏のコンテンツがそれぞれ独立でストーリーとして成り立つものの,各シーンで相互に干渉しあっており,表裏を切り替えながら楽しむコンテンツは興味深く,多くの利用者に評価された.以上のように,本研究は非常に意義深く重要性の高いものであった.
著者
中村 剛士 真野 淳治 世木 博久 伊藤 英則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.1008-1015, 1997-05-15
被引用文献数
4

本論文では,TrueTypeなどの既存の毛筆フォントを処理し,疑似的な掠れまたは滲みのある毛筆フォントに変換出力する手法について述べ,本手法により作成した掠れ・滲み毛筆フォントを例示する.本システムでは,まず,毛筆フォントを入力し,これを2値画像に変換する.次に,2値画像フォーマットに変換した毛筆フォントを細線化し,毛筆フォントの文字骨格を獲得する.さらに,文字骨格を構成する各画素上に,筆触カーソルと呼ぶドットパターンを配置していく.以上の処理を実行し,入力毛筆フォントを疑似的な掠れまたは滲みのある毛筆フォントに変換出力する.なお,掠れおよび滲みの変化については,それぞれパラメータを設定することで多彩に表現することが可能である.In this paper,we describe the approach to generate artistic calligraphy characters which have scratched look or blurred.The artistic characters which our system generated are shown in this paper.The system generates artistic characters from the original calligraphy fonts which are TrueType,Bitmap,and so on.The process of the system is divided into the following stages.In the first place,an original calligraphy font is inputted,and it transforms into bitmap image.In the second place,the skeleton of the image is found by using thinning algorithm.Furthermore,brush-touch cursors are placed on each pixel of the skeleton.The brush-touch cursor is expressed as dot patterns.By the above process,scratched look and blurred are expressed on calligraphy characters.Some parameters which users can set make it possible to express artistic calligraphy fonts which have variety of the scratched look and blurred.
著者
阿形 清和 中村 輝
出版者
京都大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2002

本研究では、全能性・多能性をもつ幹細胞や生殖細胞の制御にRNAがどのように関わっているのかを明らかにすることを目標としている。特に、幹細胞や生殖細胞の細胞質に、なぜ巨大なRNA-タンパク質複合体があるのか、その必然性と生物学的な意味について明らかにすることを目標とした。近年の研究は、それらの巨大RNA-タンパク質複合体が翻訳制御に関与している可能性と、核内のクロマチン構造を制御している可能性の2つを示唆している。共同研究者である中村らは、ショウジョウバエを使って生殖細胞における翻訳制御の重要性を遺伝学的・生化学的に示すことに成功した。一方、プラナリアにおいては、幹細胞で発現しているRNA結合タンパク質について網羅的に調べたところ、細胞質に存在するものと核内に分布するものの両方があり、それらをRNAi法で機能解析したところ、他の遺伝子の発現に影響を与えるものや、幹細胞そのものが消失するものが得られた。これらの結果は、幹細胞の制御にRNAが多岐にわたってダイナミックに関わっていることを示唆しており、今後は生化学的なアプローチを組み入れて解析していくことが必要であることが明らかとなった。
著者
中村 晃士
出版者
東京慈恵会医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

精神科通院患者73名、一般就労者は232名から基礎データ(職場内での心理的負荷、職場外での心理的負荷、GHQ-30[精神の健康度]、NEO-FFI[人格傾向]、MPS[完全主義傾向]、自尊感情評価尺度など)を収集することが出来た。休職の背景には、休職者の完全主義傾向、神経症的な性格が大きく影響していること、女性就労者では上司との関係が影響していることが明らかとなった。
著者
緒方 一喜 原田 節子 中村 光子
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衞生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.100-110, 1954-12-30
被引用文献数
3

1. S. aokiiは本州, 九州に広く分布し, 平地から山脚地帯にかけての小流に発生する極く普通の種類である.屡々山間の溪流にもみられる.又, S. venustumと共に本邦に於て激しく人を襲う代表的な種類である.2.著者の観察によれば, 産卵は夕刻に多く, 水中の植物, 岸の上から垂れた草の葉或はコンクリート壁を問わず産卵場所は水表上の常に水沫で濡れる状態の場所であつた. 1〜数10匹で集団的に或限られた小面積の好適な場所に短時間に行われた.そして1〜数10個の卵塊は集合的にうみつけられた.1匹の雌による1回の産卵数は150〜300と考えられた.3月の室温で約10日で孵化を始めた.3.幼虫は川幅約1〜0.3m, 流速10〜30m/分, 水質は水底が見える程度の清流に最も多数みられた.4.幼虫が水中で吸着している基物は, 基物自体に対する選択よりも, 寧ろ基物のおかれている環境条件によつて選択される.自然界では水面下約10cm以内の植物に大部分吸着している.特に細長い葉面の裏面先端部に多い.5.幼虫は水中で, 好条件下では数日間同一場所に固着しているが, 又或程度尺取虫状匐匍運動或は分泌した糸に懸垂して移動を行つている.6.蛹の発生水域から1, 000mの距離迄100mおきに実験者が位置し, 刺咬する成虫を採集して活動範囲調査を行つた.発生水域附近が最も刺咬数は多く, 1, 000mの地点でも若干採集された.7.成虫の刺咬活動は周年みられるが, 特に3月から7月にかけて最盛活動を示した.8.雌成虫は最も人を好んで吸血するものと考えられた.牛, 馬及び山羊を用いて襲来成虫を採集したが, 馬で9匹, 牛で1匹採集されたに過ぎなかつた.
著者
中村 誠宏
出版者
北海道大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2007

苫小牧研究林のクレーンサイトにおいて地上15-20mにある枝(地上部)の温暖化処理を2008年5月から本格的に開始した。その結果、温暖化処理は、地区部処理区、地下部+地上部処理区、対象区の3つのタイプが揃った。それぞれの温暖化処理区において、このまま温暖化が続いた場合の100年後の気温を想定して5度の温度上昇を維持するための装置も設置してある。この電熱ケーブルを枝に張り巡らす地上部の温暖化処理は世界でも例を見ない手法である。以上の実験環境の整備により、北海道の代表的なミズナラ自然林を舞台に、人工的な温暖化現象を作り出し、樹木にどのような変化が現れるのかを長期的に調べることが可能な状態になった。本年度の温暖化処理区での調査は、昨年に引き続き林冠部の葉形質と食害度の調査を行った。さらに、葉の光合成と呼吸量の測定も行った。温暖化の処理効果を近接リモートセンシングで把握できるようにクレーンの上部に分光カメラと熱カメラを設置して林冠部の撮影によるモニタリングを開始した。一方、林床植物の群集構造そして繁殖戦略についての調査を開始した。土壌の温暖化を直接大きな影響を受けているのは林床植物群集であると考えている。今年度の主な結果は、ドングリ生産量が枝の地上部(枝)の温暖化処理によって2-5倍に増加したことである。また、秋の落葉も10日ほど遅くなり、地上部の温暖化は樹木の様々な生態的な特徴に影響を与えていることがわかってきた。また、樹木の生理機能に関しては、土壌の温暖化処理によって春先の葉の呼吸量が増加することがわかった。しかし、地上部の温暖化処理はこれら機能への影響は見られなかった。
著者
森川 洋匡 平井 隆 山中 晃 中村 保清 山口 将史 赤井 雅也
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.505-510, 2004
被引用文献数
7

背景. 気管支異物は小児や脳に障害がある成人に多いとされている. 早期診断には詳細な問診に加えて積極的な検査が必要であり, 早期除去することが重要である. 目的. 気管支異物症例について症例の特徴, 検査所見, 除去方法について検討した. 対象. 1992年6月から2004年2月までの12年間に当科で経験した13例の気管支異物症例を対象とした. 結果. 年齢は1歳から86歳で12歳以下5例, 60歳以上7例と2峰性を示した. 男性12例, 女性1例と大半が男性であった. 症状は咳嗽, 喘鳴, 呼吸困難等がみられたが, 2例では自覚症状がなかった. 異物嵌頓部位は右7例, 左6例だった. 異物の種類としてはX線透過性の異物が9例, X線非透過性の異物が5例であり, 画像所見においては異常なし3例, 異物が確認できた症例が5例, 肺炎像1例, 無気肺像2例, 対側の肺野透過性亢進2例であった. 異物の除去に用いた鉗子はバスケット鉗子4例, ワニ口鉗子3例, ラリンジアルマスク+フォガティカテーテル2例, 生検鉗子2例だった. 結論. 気管支異物の診断には詳細な問診が重要である. 咳嗽, 呼吸困難があり胸部X線上片側過膨脹, 無気肺, 閉塞性肺炎などがみられる症例では気管支異物の可能性を考えて気管支鏡等を含めた積極的な検査が必要であると考えられた.
著者
森根 裕二 島田 光生 居村 暁 池上 徹 金村 普史 中村 隆範
出版者
徳島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では肝再生における新たな調節因子をなりうるソニック.ヘッジホッグ(SHH)の作用機序についてラット肝切除モデルを用いて検討した。PCNAlabering index(L.I.)は術後24時間が最も高値で、非実質細胞ではPCNAL.I.は術後経時的に上昇した。全経過において、肝実質細胞.非実質細胞ともにPCNAL.I.は90%肝切除モデルが有意に高値であった。Shhに関しては90%・70%肝切除モデル間に発現強度の差はないが、肝実質細胞では術後24時間で最も高値で、術後経時的に上昇した非実質細胞は異なる発現パターンであった。肝実質細胞では各Zoneに均等に発現していたが、非実質細胞ではZone 1にのみ発現増強していた。Gli-1はShh発現と同様の発現パターンを呈した。本研究はShh pathwayが肝再生において、肝実質細胞・非実質細胞の再生と肝組織構築に重要な役割を果たすことを示唆した。
著者
石川 捷治 出水 薫 李 弘杓 中島 琢磨 平井 一臣 木村 朗 藤村 一郎 山田 良介 木原 滋哉 黒木 彬文 中村 尚樹 李 〓京 権 赫泰 金 暎浩 金 世中 余 信鎬 徐 炳勲 李 春根 許 殷
出版者
久留米大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

朝鮮半島における1945年「8月15日」を境とする政治・社会状況の変化について、当時の人々(日本人を含めて)の証言(記憶)と記録により歴史の具体像の解明にせまる。韓国・日本・その他の歴史博物館における「8・15」の位置づけに関する調査と文献資料の収集と分析を行い、現地での韓国人や引揚者などからの聞き取り調査を交えて、研究を進めた。その結果、それぞれ「転換期」にある韓国・日本の「歴史認識」の位相について明らかにすることができた。
著者
木村 正統 横山 一彦 中村 國衛 糸満 盛憲
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.24-29, 1996-02-29
被引用文献数
1

骨格筋における虚血再灌流後のO^-_2発生量の変化を観察する目的で,家兎温虚血後再灌流モデルを用いて,O^-_2発生量を測定し検討した。15羽の家兎後肢を各5羽ずつ2時間,4時間,6時間の血流遮断後,再灌流を行い,経時的に局所静脈血中のO^-_2発生量を測定した。血流遮断を行わない5羽をコントロール群とした。Superoxide Index(SI:再灌流後値/再灌流前値)をO^-_2発生量の指標とした。各虚血群とも,SI値は再灌流後5分にて有意に高値を示し,再灌流後のすべてのSI値は再灌流前より有意に高値を示したが,その後の経時的変化には有意な差は見られなかった。各虚血群間の比較では,経過時間別,各個体の最大SI値(MSI),全SI値の平均(ASI)のいずれの比較においても,各虚血群はコントロール群より有意に高値を示し,4時間は2時間より高値で,6時間は2時間と4時間より高値であった。虚血再灌流後O^-_2は初期より増加し,虚血時間が長くなるほど多くのO^-_2が発生することが観察された。
著者
中村 了昭
出版者
鹿児島国際大学
雑誌
鹿児島経済大学社会学部論集 (ISSN:09140700)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.15-45, 1987-10-15
著者
中村 了昭
出版者
鹿児島国際大学
雑誌
鹿児島経済大学社会学部論集 (ISSN:09140700)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.57-76, 1987-04-15
著者
中村 了昭
出版者
鹿児島国際大学
雑誌
鹿児島経済大学社会学部論集 (ISSN:09140700)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.31-55, 1986-10-15
著者
中井 専人 中村 健治 民田 晴也 瀬古 弘
出版者
東京大学
雑誌
東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター研究報告 (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.27, 2002-03-29

平成13年度共同利用研究集会「降水システムと降水変動」(2001年8月23日, 研究代表者:渡辺明)講演要旨Variation of precipitation and rainfall system(Abstracts of scientific symposia held at Otsuchi Marine Research Center in 2000))
著者
小野 大助 中村 正樹
出版者
地方独立行政法人大阪市立工業研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

非環状アセタール基または1,3-ジオキソラン環を有する3種類の新規両親媒性化合物を考案し、その合成方法について明らかにした。すべての分解性両親媒性化合物の臨界ミセル濃度cmc は、通常型に比べ、低い値を示したことから、これらは良好なミセル形成能を有していることがわかった。すべての両親媒性化合物は、酸性条件下で容易に分解した。4間後の生分解度は、60%以上と良好であり、通常型の界面活性剤よりも優れていた。両親媒性化合物をスチレンをモノマーとする乳化重合反応に用いた場合、重合反応終了後、酸添加により界面活性剤を分解させることにより、容易に高分子量ポリスチレンの単離を行うことができた。タイプ3を用いた場合、ポリオキシエチレン系の市販非イオン界面活性剤よりも生成ポリマーの重合度が大きく、分子量分散度が小さくなった。また、塩析によりポリマーを析出する必要がないためポリマー中のナトリウムイオン濃度が市販非イオン界面活性剤よりも少なった。
著者
中村 勲 井戸川 徹 田口 友康 永井 洋平 永井 啓之亮 足立 整治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.14, pp.1-12, 1998-02-13

音楽音響国際シンポジウム97(SMA'9)は1997年8月19日から22日まで、エジンバラ大学(エジンバラ、スコットランド)で開催された。会議は英国音響学会、Catgut音響学会とヨーロッパ音響学連合が共同して組織した。8月22日には古楽器に関する音響と技術について、Galpin学会と合同の幾つかのセッションが開催された。音楽音響のあらゆる分野にわたって、凡そ100篇の招待論文と投稿論文が発表された。この会議の概要と、大部分の発表論文についての要旨を報告する。The International Symposium on Musical Acoustics 1997 (ISMA'97) took place at The University of Edinburgh, Edinburgh, Scotland on 19-22 August 1997. The meeting was organized in association with the Institution of Acoustics (UK), the Catgut Acoustical Society and the European Acoustical Association. On August 22, several joint sessions were held with the Galpin Society on Historical Musical Instrument Acoustics and Technology. About 100 invited and contributed papers were presented, covering all areas of musical acoustics. An outline of this meeting and each abstract of almodt presented papers are reported.