著者
京面 公士 尾脇 義明 伊丹 誠 伊藤 紘二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 27.16 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.33-36, 2003-02-28 (Released:2017-09-20)
参考文献数
3

OFDM変調方式においてマルチパスの影響が大きくなると,シンボルの振幅や位相を補正する等化処理が必要となる.しかし,周波数選択性フエージングにより特定のキャリアの電力が非常に小さくなる場合,等化による改善は困難となる.この影響を改善する効果的な方法の一つとして伝送中の誤りを訂正するための符号を付加する誤り訂正符号化がある.誤り訂正符号を用いることで,雑音の影響が大きいキャリアでも符号・復号技術を行なうと前後のキャリアの情報によって正しく訂正することができる.また周波数軸でデータシンボルを分散させるデータ拡散方式も効果的である.データ拡散はユニタリ変換を用いて送信データを帯域全体に分散させ,ユニタリ逆変換により復元させる方式である.本稿ではデータ拡散方式を用いたOFDM変調方式に誤り訂正符号の一つであり,近年Turbo符号と同様にShannon限界に近い特性を示す優れた誤り訂正符号として知られている低密度パリティ検査(LDpC)符号を組み合わせた検討を行い,計算機シミュレーションによって劣悪な伝送路でも特性の改善ができることを示す.
著者
川尻 峻三 布川 修 伊藤 賀章 西田 幹嗣 松丸 貴樹 川口 貴之 太田 直之 杉山 友康
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.153-168, 2014 (Released:2014-06-30)
参考文献数
17
被引用文献数
3 3

地震後における盛土の降雨耐力低減メカニズムを把握するため,振動台で加振した模型盛土を用いた散水実験および三軸試験装置を用いた単調載荷時の任意の軸ひずみの時点での変水位透水試験を実施した。本模型実験条件の範囲では,加振終了後ののり肩部の鉛直変位が大きい場合には,加振が無い場合の60%程度の累積降雨でのり面に変状が発生した。また,加振によってクラックが発生した実験ケースでは,間隙水圧増分が局所的に大きくなることを確認した。一方,変水位透水試験では,載荷履歴の有無や載荷時のひずみの大きさが透水係数に与える影響は小さいことがわかった。以上の模型盛土実験および変水位透水試験の結果から,加振による変状の程度によっては,加振履歴が無い場合と比較してクラックが主たる要因となって透水性が高くなり,散水中の水位上昇速度が速くなると考えられる。
著者
伊藤 和博 中川 渉 大西 隆 白井 泰治 村上 正紀
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会全国大会講演概要
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.44-45, 2013

液晶デバイスにおいて、Cu配線とガラス基板との乏しい密着性改善のため、Cu合金膜を用いた手法が試行されている。合金化によりITO膜との接触抵抗増加が懸念され、Cu(M)/ITO界面接触抵抗を低減する検討について報告する。
著者
伊藤 和憲 越智 秀樹 北小路 博司
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.331-336, 2004-05-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1

慢性的に全身の広範囲に及ぶ疼痛や倦怠感を訴える患者に, 線維筋痛症候群 (FMS) の概念を取り入れた鍼灸治療を試みた。対象は3ヵ月以上広範囲に及ぶ疼痛や倦怠感, さらには不眠や便通症状などの不定愁訴を訴える4症例とし, 自覚的な全身の痛み (VAS) と疼痛生活障害評価尺度 (PDAS) を用いて評価した。その結果, 東洋医学的な病態把握に基づいた鍼灸治療では症状 (VAS・PDAS) に大きな変化は見られなかったが, FMSに効果的とされる鍼通電治療を行うと治療3回後には症状が大きく改善した。このことから, 全身の疼痛や倦怠感を主訴とするような線維筋痛症候群の患者には鍼通電治療が1つの選択肢となる可能性が示唆された。
著者
川口 陽亮 尾田 敦 石川 大瑛 横山 寛子 前田 健太郎 伊藤 亮太
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
雑誌
東北理学療法学 (ISSN:09152180)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.59-65, 2019 (Released:2019-10-07)
参考文献数
22

【目的】 疲労課題後の大腿直筋の筋力低下に対するキネシオテープ(以下,KT)の貼付による影響はテー プ幅の違いによりどのように変化するかを検討することである。【方法】 対象を健常大学生30名とし,対象肢は利き脚とした。コントロール,50mmKT貼付条件(以下, KT50),75mmKT貼付条件(以下,KT75)の3 条件をランダムとし,同一被検者に対する各条件での評価測定は間隔を空けて別日に行った。大腿直筋直上の皮膚にKTを貼付した後,BIODEX®system 4 を用い,膝伸展等尺性運動のピークトルク(PT)測定を行った。その後,ERGOMETER を用いた疲労課題を行い,再度PTの測定を行った。疲労課題の際には平均パワー,ピークパワー,ピーク回転数,ピーク到達時間を測定した。統計解析は,疲労課題の前後それぞれのPT体重比(PTW)とその変化量,疲労課題中の各データを 3 条件間で比較した。3 条件内では疲労前後のPTWを比較した。【結果】 全条件にて疲労後のPTWが疲労前よりも有意に低下していた(p<0.05)。条件間での疲労前後のPTW,変化量,疲労課題中の測定データに有意差はみられなかった。【結論】 本研究の結果から KT の貼付はテープ幅の違いに関わらず疲労による筋力低下,即時的な筋力増 強には影響しないことが示唆された。
著者
伊藤 孝 村尾 英彦 酒井 英男
出版者
公益社団法人 日本地すべり学会
雑誌
日本地すべり学会誌 (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.264-272, 2019 (Released:2019-10-09)
参考文献数
7

すべり方向は大規模な地すべりの移動方向を解釈するための鍵である。一般的には, すべり方向はすべり面の条線, あるいは粒子配列から測定されてきた。しかし, 地すべりからすべり方向を解読することは依然として容易ではない。本研究では, リングせん断試験の試料を用いた岩石磁気測定からすべり方向を測定するための迅速な方法を示す。 せん断試験を行った供試体から採取した試料では, 帯磁率異方性の最大軸はせん断方向である円型供試体の接線方向を向き, せん断試験を行っていない供試体試料の最大軸が一定方向にそろっているのとは明らかに違っていた。残留磁化の方向も, せん断試験を行った多くの試料では, せん断方向である円型供試体の接線に近い方向を向き, 帯磁率異方性の測定結果と同様な結果が得られた。これらの結果は, リングせん断試験により供試体の磁性粒子が円周方向に配列したことを示している。本研究は, 磁気特性からすべり運動の方向を再現できる可能性があることを示している。
著者
松村 千恵子 倉山 英昭 安齋 未知子 金本 勝義 伊藤 秀和 久野 正貴 長 雄一 本間 澄恵 石川 信泰 金澤 正樹 重田 みどり 窪田 和子 山口 淳一 池上 宏
出版者
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.194-203, 2014 (Released:2014-06-14)
参考文献数
30
被引用文献数
1

千葉市3 歳児検尿システムでは,蛋白・潜血±以上,糖・白血球・亜硝酸塩+以上の1 次検尿陽性者に,2 次検尿と腎エコーを施行。1991~2011 年度154,456 名の精査陽性率は1.5%で,膀胱尿管逆流(VUR)16 名(血尿5,細菌尿11,尿単独3),アルポート症候群,ネフローゼ症候群,巣状分節状糸球体硬化症(FSGS),糸球体腎炎等が診断された。11,346 名の腎エコーで,先天性腎尿路奇形(CAKUT)92(0.8%),うちVUR 24 名(エコー単独11),両側低形成腎2,手術施行17 であった。VUR 全27 名中,VUR III 度以上の頻度は細菌尿例において非細菌尿例より有意に高かった(各々10/11,7/16,p<0.05)。10 名(7 名両側IV 度以上)は多発腎瘢痕を有し,うち7 名はエコー上腎サイズ異常を認めた。FSGS 1 名が末期腎不全に至った。千葉市3 歳児検尿システムはCAKUT 発見に有用と考えられた。
著者
中井 聖 佐川 和則 豊岡 示朗 伊藤 章
出版者
近畿大学教養・外国語教育センター
雑誌
近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 一般教養編 = Kinki university center for liberal arts and foreign language education journal. Liberal arts edition (ISSN:21857032)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.3-13, 2011-03-01

【Abstract】 The aims of the present study were to investigate characteristics of variations in substrate metabolism with time during prolonged exercise in trained women and to examine the optimal exercise intensity and duration of endurance training in women as exercise prescription. Expired gas was measured in ten trained women who performed 120-min treadmill walking and running at several exercise intensities. Substrate oxidation was computed by substituting determined oxygen uptake and carbon-dioxide output into stoichiometric equations. A constant level of energy expenditure was needed during prolonged exercise at the same intensity, but the enhancement of lipid metabolism with exercise duration led to an increase in fat-derived energy provision and a decrease in the dependency ratio of carbohydrate-derived energy to required energy. Lipid metabolism during low-intensity exercise wasconstantly-enhanced with duration whereas that during moderate- and high-intensity exercise was slowly increased beyond 60 min after initiating exercise and the proportion of fat-derived energy to required energy decreased with increasing exercise intensity. These findings suggest that women inendurance training should continue low-intensity exercise for as long time as possible and that they should select the moderate-intensity to sustain exercise beyond 60 min in order to increase the total volume of energy expenditure.
著者
小玉 かおり 伊藤 俊弘
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.66, no.9, pp.574-581, 2019-09-15 (Released:2019-10-04)
参考文献数
19

目的 本研究は,がん患者の休職関連要因およびQOLを明らかにし,わが国のがんと就労の問題に対する示唆を得ることを目的とする。方法 北海道内で通院治療中の成人がん患者(20~64歳)に,自記式質問票による調査を実施した。調査項目は基本属性,がん関連属性およびQOL(SF-12v2日本語版)とした。 就労者を休職群と仕事継続群に分類し,QOLは8下位尺度とこれらから集計した3つのコンポーネントサマリーを比較検討した。各がん関連因子に対する休職の有無の関連について,基本属性の傾向スコアを算出して調整変数とし,このスコアを休職の有無とともに独立変数へ投入することで,がん関連属性に対する休職の有無をロジスティック回帰分析または重回帰分析を用いて検討した。結果 有効回答が得られた147人のうち就労者は79人で,このうち休職群が29人(36.7%),仕事継続群が50人(63.3%)であった。休職関連要因について傾向スコアを用いたロジスティック回帰分析にて解析した結果,「告知から6か月未満」における休職群のオッズ比は「6か月以上」に対し17.9倍高いことが示された(P=0.001)。また,「手術を受けていない者」は「手術を受けた者」よりもオッズ比が3.9倍高くなる傾向が示された(P=0.011)。 休職群のQOLは,8項目中7項目で国民標準値よりも低値を示した。仕事継続群との比較ではすべての項目で休職群の平均値が低く,このうち6項目は有意な低値を認め,とくに日常役割機能(身体・精神)に顕著であった。休職群のコンポーネントサマリーは,仕事継続群よりも役割/社会的側面(RCS)および身体的側面(PCS)のスコアが有意に低値であった。結論 就労中のがん患者を休職群と仕事継続群に分け,休職関連要因およびQOLを検討した。その結果,休職群は「がん告知から6か月未満」および「手術を受けていない者」が関連しており,さらに休職群のQOLは仕事継続群に比して低く,とくに身体的側面(PCS)と役割/社会的側面(RCS)が低いことを認めた。以上から,がん患者の就労支援には,これらの特性に配慮することが必要であることが示唆された。
著者
田口 敦子 備前 真結 松永 篤志 森下 絵梨 岩間 純子 小川 尚子 伊藤 海 村山 洋史
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.66, no.9, pp.582-592, 2019-09-15 (Released:2019-10-04)
参考文献数
16

目的 地域で介護予防活動を行う住民を養成する,介護予防サポーター養成プログラムの多くは,市町村の経験値で組み立てられている現状がある。そのため,必ずしも効果的・効率的に養成を行えている市町村ばかりではない。本稿では,まず,文献検討を行い,養成プログラムのプログラム内容や評価指標等を定める視点を明らかにした。その上で文献検討を基に養成プログラムを作成し,効果を検討した。方法 養成プログラムの文献検討を行い,その結果を基に養成プログラムを作成した。岩手県大槌町を対象地域とし,2017年6~9月に地域包括支援センターの保健師3人と研究者4人とで,養成プログラムを作成した。その後,2017年10~11月に養成プログラムを実施した。評価では自記式質問紙を用い,毎回の終了後に満足度等を尋ねたプロセス評価と,全プログラム前後に,地域課題の理解度等を尋ねたアウトカム評価を行った。活動内容 文献検討から,養成プログラムは,企画者によって予め介護予防サポーターに求める活動が定まっているタイプ(タイプA)と,活動内容を参加者と一緒に具体的に考えていくタイプ(タイプB)の二つに分けられた。プログラム内容の特徴として,タイプAでは,プログラム終了後に介護予防活動に移るための具体的な知識や技術の習得を目的とした内容が多かった。タイプBでは,地域課題の認識を高める講義や演習,先駆的な活動の見学等,プログラム終了後の介護予防活動の内容を住民が考えて具体化できるような内容が多かった。 文献検討を踏まえ,大槌町では,地区の状況に応じた介護予防サポーターの活動方法を参加者が検討し取り組むことが重要であると考え,タイプBを参考に養成プログラムを検討した。アウトカム評価では,解析対象は12人であった。男性2人,女性10人,年齢は71.4±10.0歳[範囲:53-88]であった。プログラム前後のアウトカム指標の平均値の変化は,地域課題の理解度では3.1→4.1(P=0.046),自分自身の介護予防に取り組む自信では3.4→4.0(P=0.035)と有意に上昇していたが,地域の介護予防に取り組む自信では3.1→3.5(P=0.227)であり有意差は認められなかった。結論 文献検討で養成プログラムの目的や内容,評価指標等の視点を明確にし,その結果を基に実施したプログラムで一定の効果を得ることができた。
著者
長久 吉雄 吉田 泰夫 伊藤 雅 小笠原 敬三
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.1054-1058, 2009 (Released:2009-10-05)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Humoral hypercalcemia of malignancy(以下,HHM)をきたしたParathyroid Hormone Related Protein(以下,PTHrP)産生胃癌の1例を経験したので報告する.症例は82歳の女性で,2007年2月に食欲不振を主訴に来院した.精査にて胃噴門部癌と診断されたが,入院時検査で高Ca血症を認めたため,内分泌学的血液検査を追加施行したところintact PTH・高感度PTHがそれぞれ低下し,血清PTHrPは上昇していた.以上から,PTHrP産生胃癌によるHHMと診断した.可及的な高Ca血症の改善を図った後,脾合併胃全摘術,膵体尾部切除術を施行した.術後,血清CaおよびPTHrPは基準範囲内に低下し経口摂取も可能となった.しかし,術後17日目より血清Caは上昇へ転じ,PTHrPは67.8pmol/lにまで増加した.転移病巣が出現・増大し,術後38日目に死亡した.HHMを来した胃癌の予後は極めて厳しく,またPTHrPが胃癌の予後指標因子のひとつとなりうる可能性が推測された.
著者
備瀬 美香 伊藤 智子 鈴木 雅之
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.129-139, 2018-10-30 (Released:2018-10-30)
参考文献数
52

本研究では,英語学習方略の中でも英文読解方略に焦点を当て,英文読解方略について指導された経験(被指導経験)と方略使用の関連について,個人内相関に着目して検討した.また,被指導経験と方略使用の関連の個人差を説明する要因として,読解意欲と自己効力感に着目した.中学3年生127名を対象に質問紙調査を行い,マルチレベル分析を行った結果,指導された経験の多い方略ほど,生徒はよく使用する傾向にあることが示された.また,これらの関連には個人差があり,読解意欲の高い生徒ほど,指導された方略を使用する傾向が強いことが示された.ただし,被指導経験の効果は非常に大きいのに対し,読解意欲の効果は小さいものであった.したがって,教育実践においては方略指導を行うことが重要であり,読解意欲を向上させるための取り組みも同時に行うことで,より一層の効果がみられる可能性が示唆された.
著者
難波 一能 中西 左登志 山田 剛 伊藤 守弘
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.413-418, 2013-04-20 (Released:2013-04-22)
参考文献数
19

The objectives of this study were to determine the usefulness of a newly-developed distal fibular axial view radiography modified method for depicting avulsion fracture of the lateral malleolus in children from a functional anatomy viewpoint. Conventional radiography was applied to sixty-nine avulsion fracture suspected ankles of 67 children. Average age and standard deviation at injury were 8.00 and 1.46, respectively. We compared the ability of the modified method to detect avulsion fractures of the lateral malleolus with those could not be depicted using the conventional method, and noted that 42 avulsion fractures (60.9%) could be depicted using the conventional method. We applied the modified method to 27 joints that the conventional method had diagnosed as normal. Of these, the modified method detected 13 avulsion fractures (48.1%). In conclusion, the modified radiography method made it possible to depict avulsion fracture of the lateral malleolus in cases that resisted detection by the conventional method.
著者
長峰 孝文 中澤 宗生 古谷 修 伊藤 稔 小堤 恭平
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.331-338, 2007 (Released:2008-02-25)
参考文献数
17

645の堆肥について,食中毒の原因となる代表的な細菌であるサルモネラおよび志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O157の検出を行った.堆肥化の過程によって損傷を受けたそれらの細菌を賦活化させるため,選択培地による試験の前に,堆肥サンプルを緩衝ペプトン水とともに37℃にて18~24時間インキュベートした.サルモネラが検出された堆肥は8件(1.2%)であり,3件から分離された株が公衆衛生上問題のある血清型であった.STEC O157は,検出されなかった.堆肥からサルモネラが検出された原因は,堆肥生産の際の低い処理温度もしくは堆肥化後の原料の混入が考えられた.