著者
渡辺 広光 蜂須賀 清 佐々木 聖夏 池田 和彦 本橋 昌幸 望月 孝幸
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2010年秋の大会
巻号頁・発行日
pp.477, 2010 (Released:2010-10-18)

原子力発電や再処理施設および原子力関連施設に関連する機器には,地震に対する高い健全性が要求されている。このため、有限要素法などによる解析技術を駆使した設計を行っている。 しかし、従来の計算では、配電盤の構造部材を一次元のはりや二次元の板で簡略化していたため、中心位置の読み取りや質量配分等の事前準備が必要であった。そこで、設計時の三次元CADデータを直接利用した実形状で解析モデルを構築する技術を適用して、耐震設計の精度向上と効率化を図り、新しい耐震指針に適合した配電盤の開発を行ったので報告する。
著者
佐々木 昌孝 中川 武
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.702, pp.1791-1797, 2014-08-30 (Released:2014-09-30)
参考文献数
22

The paper scrutinizes Yuisho Kakinuki, which was a document handed to Edo Shogunate by Chojuro Kashiwagi, one of the top carpenter leaders of Kobushin-kata and the head of Kashiwagi family. The analysis of Yuisho Kakinuki reveals that the pedigree of the family from the 1st head of the clan, Ihe Kashiwagi, to the 8th head, Chojuro Kashiwagi. The paper also reveals that Tarouemon Kashiwagi, who was adopted by Ihe Kashiwagi, the 1st head of Kashiwagi's carpenter leader, received managerial allowance, called as Bekki, before he had been the top carpenter leader and in a position for the compensation, when Kashiwagi family was in the process of having the two top carpenter leaders.
著者
佐々木 林治郎 原澤 久夫
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.25-39, 1931 (Released:2008-03-10)

鷄卵を石灰水又は食鹽水に浸漬するときの理化學的變化を知る爲に,室温に其儘静置せるものを對照として比較研究したるに,次の如き成績を得た.表面張力に就ては,石灰水浸漬法の卵黄は變化少く卵白は低下する.食鹽水浸漬法の卵黄は上昇し卵白は低下する.粘度に就ては,石灰水浸漬法のものは卵黄卵白共に低下するが,食鹽水に浸漬せるものの卵黄は著しく増加し,卵白は減じて遂に水様液となる.鷄卵を食鹽水に浸漬すれば,水分を減じ食鹽は卵内に多量に浸入することを知る.石灰水に浸漬せるものは蛋白質の變化多くして,alcohol可溶窒素,amino態窒素及無機態燐の増加すること多けれども,食鹽水に浸漬せるものに於ては蛋白質の分解することはない.鷄卵を食鹽水に浸漬すれば,食鹽の浸入すること多きのみならず殼の石灰が溶解して,卵内に浸入することも亦多い.然るに,石灰水に浸漬したるものは石灰の浸入すること割合に多からざれども,石灰臭を帶び卵黄の色澤を損する故,貯藏法としては不適當である.食鹽水浸漬法は,生卵貯藏法としてよりも寧ろ加工法として用ふることが適當である.
著者
坂元(佐々木) 史歩 佐藤 恭子 阿部 雅美 杉本 直樹 米谷 民雄
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.57-63, 1998-06-30
被引用文献数
1

Turmeric oleoresin is a natural food color used worldwide. Its principal pigment is curcumin, and demethoxycurcumin and bisdemethoxycurcumin are also constituents. In this report, the photo-stability of curcumin reagent, turmeric oleoresin preparations, and a turmeric preparation used as food color was examined and the following results were obtained. 1) Based on the quantity ratios of 3 pigments and the presence of non-coloring constituents, the preparations including a turmeric preparation were divided into 2 categories. 2) It was difficult to detect 3 spots of the pigments by TLC chromatography using a microcrystalline cellulose plate. 3) On photoirradiation, the curcumin reagent was relatively stable in alcohols among various solvents. 4) After the photo-irradiation of curcumin reagent, a cyclisation product of curcumin was detected, as well as decomposed compounds such as vanillic acid. vanillin, and ferulic acid. 5) The photo-stability was not different among the preparations. 6) The photo-decomposed compounds were not detected in any of the preparations.
著者
野村 正人 新長 琢磨 佐々木 大五朗 根岸 忠志 西川 直樹
出版者
近畿大学工学部
雑誌
近畿大学工学部研究報告 = Research reports of the Faculty of Engineering, Kindai University (ISSN:2434592X)
巻号頁・発行日
no.54, pp.13-16, 2021-02-20

[Abstract]In this study examines deodorizing effects of acid electrolyzed water and alkaline electrolyzed water on 12 types of odor components which commonty exist in the living environment. To obtain acid electrolyzed water and alkaline electrolyzed, saline solution and hydrochloric acid were used as electrolytes. The results indicated that purified water, acid electrolyzed water, and alkaline electrolyzed water have high deodorising effects on carboxylic acid group odor components. While, only acid electrolyzed water exhibited a significant deodorizing effect (over 90%) on ally mercaptan and ally methylsulfide.
著者
佐々木 理恵 川崎 純子 古川 勤 重藤 紀和 切替 照雄
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.363-370, 2002-06-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
12

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(以下MRSA)を中心とする院内感染防止対策として当院では1999年12月より強酸性水を用いた院内環境整備に取り組んでいる. 当院の2000年4月の平均入院患者数(75名)に占めるMRSA保有率が約30%にも及んでしまったことを契機に院内で統一された環境整備マニュアルを作成し, 細菌学的環境調査を行ってその成果を確認した. 気道内吸引後のカテーテルの処理など看護手順についても実際に培養検査を行って検討し, 改善している. 院内で分離されたMRSA株の分子疫学的検討では, 2000年度はまさしく院内感染が示唆されたが, 引き続き院内感染対策に取り組んだ結果, 院内環境からMRSA菌は消失した. 2001年9月のMRSA株の検討ではアウトブレイク型のMRSAは9株のうち2株にまで減少し, MRSA院内感染がようやく終息に向かっていると考えられる結果が得られた. MRSA院内感染対策としては, ウエルパスによる手指消毒を含めた衛生学的手洗いの励行が最も重要と考える.
著者
上田 幸子 服部 淳子 益田 浩司 加藤 則人 佐々木 和実 峠岡 理沙
出版者
一般社団法人 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
雑誌
日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌 (ISSN:18820123)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.316-321, 2017-10-31 (Released:2017-12-07)
参考文献数
10

35歳, 女性。初診の1年前より, まつ毛エクステンション専門店にて, 1ヵ月ごとに施術を受けていた。初診の1ヵ月前, 施術後に両眼瞼の腫脹が出現したが, 数日で軽快した。初診2週間前, 左側のみ施術を受けたところ, 翌日左上眼瞼の紅斑腫脹と流涙が出現し, 精査を希望して当科を受診した。施術の際に使用した洗浄液や接着剤などの製品と, ジャパニーズスタンダードアレルゲンおよびアクリル樹脂シリーズアレルゲンを用いてパッチテストを行ったところ, 人工まつ毛の接着剤, 硫酸ニッケル, ラノリンアルコールで陽性を示した。さらに接着剤の成分でのパッチテストを施行し, 主成分であるエチルシアノアクリレート (ECA) で陽性であった。今回使用した物品に硫酸ニッケル, ラノリンアルコールは含まれておらず, ECAによる接触皮膚炎と診断し, ECAの使用を避けるように指導した。その後, 皮疹の再燃はない。
著者
中室 牧子 藤澤 啓子 グリフェン アンドリュウ 澤田 康幸 真野 裕吉 佐々木 みゆき 樋口 裕城 奥村 高明
出版者
慶應義塾大学
雑誌
挑戦的研究(開拓)
巻号頁・発行日
2020-04-01

厳密な政策評価の方法を用いた効果検証はほとんど行われて来なかった。そこで本研究では、政策評価の専門家で構成される研究者グループが、文部科学省・埼玉県教育委員会・埼玉県和光市・兵庫県尼崎市、アジア開発銀行と協力し、政策主体が実際に実施している下記の5つの教育政策の効果測定を実施し、「エビデンスに基づく教育政策」の先行事例をつくり、その定着に貢献することを目的とする。
著者
佐々木 毅 塚本 さなえ
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.87, no.12, pp.2390-2395, 1998-12-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

赤沈値(血沈値), CRP値は炎症病態把握での基本的検査とされ,自己免疫疾患例でのモニタリングにおける重要な検査の一つとして汎用されている.最近,新しい炎症マーカーとして血清アミロイドA蛋白(SAA)のルーチン検査が可能となった. SAAはCRP変動の乏しいSLEらリウマチ性疾患の活動期に上昇する.これらの炎症マーカーは自己免疫疾患例のモニタリングにおいて有力な指標となりうることと推定される.
著者
佐々木 崇
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.55-67, 2002-11-10 (Released:2009-05-29)
参考文献数
15

Quine characterizes "What is there?" as the ontological question. In this paper, I tried to make clear what Quine asserts by his ontological discussion. In Quine's philosophy, ontology should be closely related to epistemology. This relation between ontology and epistemology is expressed by the reciprocal containment between both, which is followed from his naturalism. The important point of naturalism is the affirmation of a circular argument. In this paper, I considered Quine's ontology as divided into two aspects, that is, his formal considerations about ontology and his own ontological assertions, and then I pointed out that a crucial problem arises in Quine's own ontological assertions. Quine's solution to this problem is an example of how the circular argument takes a central role in his ontology. By this consideration, we can ascertain the relation between ontology and epistemology in Quine's philosophy, and the significance of ontology for the examination of Quine's philosophy.