著者
佐藤 文俊 森本 玲 岩倉 芳倫 小野 美澄 松田 謙 祢津 昌広 尾股 慧 工藤 正孝 伊藤 貞嘉
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.4, pp.886-894, 2014-04-10 (Released:2015-04-10)
参考文献数
12

原発性アルドステロン症は臓器障害の可能性の高さと頻度の多さからスクリーニングの重要性が提唱され,血漿アルドステロン濃度/血漿レニン活性比を用いて疑う.低カリウム血症を伴う(ARB・ACE阻害薬の内服患者では正常低値も),比較的若年者,血圧コントロール不良,グレードII(160/100 mmHg)以上の高血圧患者等は当然診断対象だが,特に手術で治癒が可能な腺腫病変は早期診断・治療が望まれる.薬物治療ではミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を含んだ十分な降圧を行うことが肝要である.
著者
小川 賢一 佐藤 英毅
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.355-360, 1993
被引用文献数
10 14

群飛しているセスジユスリカの雄の音響応答を音響トラップを用いて野外で調べるとともに, 雌雄の羽音周波数を羽化当日から羽化後4日目まで毎日, 10℃, 15℃, 20℃および25℃の各温度条件下で測定した。群飛は成虫の発生源の河川際の桜の木の幹横および枝下に, 地上0.5mから5m以上の高さに形成された。群飛は平均98.0%が雄で構成されていた。雄は主に周波数180Hzから390Hzの音響に対して応答し, トラップに誘引・捕獲された。しかし, 一定の気温条件下では, 雄が顕著に応答する音響周波数の範囲がかなり狭いことも明らかとなった。この雄の音響応答において, 捕獲に最適な音響周波数と気温との間にきわめて高い正の相関が認められ, 音響周波数の変動は10Hz/℃であった。雌雄の羽音周波数は同一気温条件下で, 羽化当日から羽化後4日目までほぼ一定であった。雄の羽音周波数は同日齢の雌より常に高くて, 1.27倍から1.68倍であった。いずれの日齢においても, 羽音周波数と気温との間にきわめて高い正の相関が雌雄ともに認められた。その羽音周波数の変動は雄で18∿21Hz/℃, 雌で10∿12Hz/℃であった。さらに, 気温に対する雄の音響応答の回帰直線と気温に対する雌の羽音周波数の回帰直線はいずれの日齢においても一致した。これらのことから, セスジユスリカの雄は気温の影響を受けて変動する雌の羽音周波数に的確に同調し, 応答できる聴覚能力を有していることが明らかとなった。
著者
佐藤弘 編
出版者
三省堂
巻号頁・発行日
1938
著者
佐藤丑次郎 著
出版者
博成書院
巻号頁・発行日
1903
著者
佐藤 峰南
出版者
九州大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

1. 主要元素および微量元素組成分析:これまでの研究により,三畳紀後期遠洋性堆積物中に隕石衝突の痕跡が記録されていることが明らかとなった(Onoue, Sato et al., 2012; Sato et al., 2013).そこで,三畳紀後期隕石衝突よって引き起こされた可能性のある古海洋環境変動を明らかにするため,隕石衝突層準およびその上下の層状チャートを1枚ずつ採取し,主要元素および微量元素濃度の測定を東京大学工学部にて行った.その結果,生物生産に関する示すシリカ(Si), カルシウム(Ca)ストロンチウム(Sr),バリウム(Ba)の濃度が,イジェクタ層の直上で急激に低下していることが明らかとなった.同様の結果は,白亜紀/古第三紀(K/Pg)境界でも報告されており,隕石衝突による海洋環境の変化に伴う石灰質・珪質プランクトンの生産性の低下を示している可能性が示唆された.2. 論文執筆:これまで見つかっている日本の遠洋性堆積物中に記録された4セクションのイジェクタ層を用いて,白金/イリジウム(Pt/Ir)比,ルテニウム/イリジウム(Ru/Ir)比,クロム/イリジウム(Cr/Ir)比から,三畳紀後期隕石衝突の衝突隕石の種類がコンドライト隕石であるとする論文を執筆し,投稿準備中である.3. 国内外における研究成果発表:AGU fall meeting(サンフランシスコ)および日本地球惑星科学連合大会(千葉),日本地質学会(鹿児島)において,三畳紀後期隕石衝突による海洋環境の変動の可能性について,研究成果を発表した.
著者
佐藤 嘉一
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.35-44,129, 1986-06-30 (Released:2009-11-11)
参考文献数
12

日常経験、日常知、日常生活を改めて見直す動きが、近年社会学、哲学、言語学などの諸専門的学問分野で盛んである。社会学の分野では、とくにエスノメソドロジー、象徴的相互作用論、現象学的社会学などの<新しい>社会学が日常生活を問題にしている。本稿で問題にしている事柄は、次の三点である。一、 社会学の内部で日常経験の世界に関心をむけさせる刺激因はなにか。日常経験へと志向する社会学が<新しい>と呼ばれるのはなぜか。日常経験論とシステム理論とはどのような問題として相互に関連するのか。二、 一で明らかにした<科学の抽象的現実>と<生活世界の具体的現実>との<取り違え>の問題を、シュッツ=パーソンズ論争を例にして検討する。三、 ルーマンのシステム理論においても、<科学の自己実体化>の角度から二の問題が論じられている。ルーマンの論理を検討する。
著者
保谷 徹 松井 洋子 柴山 守 谷本 晃久 岡 美穂子 五百籏頭 薫 原 正一郎 原山 浩介 須田 牧子 小野 将 山田 太造 横山 伊徳 佐藤 雄介
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2014-05-30

本研究では、東京大学史料編纂所の海外史料マイクロフィルム約150万コマ等をデジタルアーカイヴ化し、国内採訪史料とともに学術資源として閲覧公開をはかる。また、在外日本関係史料の調査・収集を進め、マルチリンガル、マルチアーカイヴァルなプロジェクト研究を推進する。①デジタルアーカイヴ構築の面ではマイクロフィルム全2739本からのデジタル画像データのサーバ登録を完了し、このうち約85%については簡易目録ベースでの公開を開始している。今年度は新規収集分を含めて約38万コマを公開データに追加し、累計185万コマとなった。②社会連携・地域連携の試みとして、英国外務省文書FO46(TNA原蔵)に続き、横浜開港資料館所蔵FO262(英国外務省駐日公館文書)マイクロフィルム(約20万コマ)をデジタル化した。史料編纂所と開港資料館でのFO262全体(28万コマ)の検索・閲覧を実現する。③ロシア国立歴史文書館長らを招聘した「日露関係史料をめぐる国際研究集会」をした(5月、東京本郷、日本学士院・東京大学史料編纂所で共催)をはじめ、計3回の国際研究集会を実施して研究成果を発表・発信した。④『ロシア国立海軍文書館所蔵日本関係史料解説目録2』を刊行し、ロシア国立歴史文書館所蔵東アジア三国関係史料解説目録の作成・提供を受けた。⑤各重点プロジェクトで日本関係史料調査と目録研究を実施し、とくに、ロシア両文書館での継続的な史料収集やロシア国立サンクトペテルブルク図書館での史料画像データ収集、ハワイ州立文書館での新規撮影約3500コマなど、さらに古写真史料集『高精細画像で甦る幕末・明治初期日本―ブルガー&モーザーのガラス原板写真コレクション―』(洋泉社)の刊行などの成果があった。⑥前項の海外史料調査・収集の成果に対する社会的反響は大きく、今年度も毎日新聞・読売新聞・朝日新聞・NHK報道などで大きく取り上げられた。
著者
佐藤 亮子 標葉 隆馬
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.31-43, 2012-12

Currently, various challenges fusing science and art (known as "science art") have been encountered. In this paper, we investigate how mass media deal with science art through a text analysis of the articles about the transgenic art of Eduardo Kac. Kac's works were presented when the debates concerning genetically modified organisms (GMOs) got complicated. Particularly, GFP Bunny Alba, one of his works, came to be described as a symbol of transgenic technologies and genetically modified organisms in those news articles. It was found that there are several frames of reference in articles about Kac's works: discussions on GMOs, perspectives on religions and ethics, and the possibilities or wonderment derived from the fusion of different genres. Considering text analysis, we discuss the role of science arts (1) to give scientific knowledge to people, (2) to give speculative images of the future world or alarming derived from new scientific technologies, and (3) to call attention to advances in scientific knowledge.
著者
佐藤 惣之助[作詞]
出版者
コロムビア(戦前)
巻号頁・発行日
1932-12
著者
野沢 健人 中岡 義貴 山本 修平 佐藤 哲司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.204, pp.41-46, 2014-09-03

近年,レシピ投稿検索サイトに大量の料理レシピが投稿されている.これらのレシピの中には,一部の食材を入れ替えた類似レシピが数多くある.本研究では,大量のレシピデータの中から,特定の食材に対する代替可能な食材を発見する手法を提案する.調理手順中に記述された食材と調理法を特徴に,ニューラルネットワークに基づく言語モデルとして知られるword2vecを用いて,特定の食材に対して他の食材の類似度を算出することにより,代替可能な食材を発見する.数十万件のレシピデータを用いて評価した結果,提案法の有効性を確認したので報告する.
著者
佐藤 卓己 佐藤 八寿子
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

本研究では 20 世紀日本を代表する国民的メディア・イベントの分析を通じて、青年文化の変容を検討した。《NHK・青年の主張全国コンクール》(1954 年-1989年)の優秀作品をデータベース化し、量的および質的に分析した。また、関連資料の分析から日本社会における「青年」への眼差しの変化を明らかにした。その結果は『青年の主張-幸福感のメディア史』(仮題)として河出書房から出版の予定である。

3 0 0 0 OA [お伽噺]

著者
佐藤新太郎 編・画
出版者
佐藤新太郎
巻号頁・発行日
vol.桃太郎鬼ヶ島でん, 1885
著者
佐藤 毅
出版者
法政大学
雑誌
社會勞働研究 (ISSN:02874210)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.61-82, 1968-11-20
著者
片岡 千恵 野津 有司 工藤 晶子 佐藤 幸 久保 元芳 中山 直子 岩田 英樹 渡部 基
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.535-544, 2014 (Released:2014-10-08)
参考文献数
29

目的 我が国の高校生における危険行動と睡眠時間との関連を明らかにする。方法 分析には,Japan Youth Risk Behavior Survey 2011のデータ(全国の高校から無作為に抽出された102校の 1~3 年生,男子5,027人,女子4,751人,計9,778人)を用いた。危険行動に関しては,「有酸素運動不足」,「朝食欠食」,「月喫煙」,「月飲酒」,「シンナー乱用経験」,「性交経験」,「シートベルト非着用」,「暴力行為」,「自殺願望」の 9 項目を取り上げた。結果 睡眠時間の実態は,6 時間未満の者が男女ともに40%前後を占める等,憂慮される状況であった。危険行動が最も低率であった,睡眠時間が「6 時間以上 8 時間未満」の群を基準として,他の群における危険行動のオッズ比を算出した結果,「4 時間以上 6 時間未満」の群では,男女ともの「有酸素運動不足」および「朝食欠食」等のオッズ比が有意に高値であった。さらに睡眠時間が短い「4 時間未満」の群では,男子では全 9 項目(オッズ比1.47~3.28),女子では「シートベルト非着用」を除く 8 項目(1.54~4.68)について,オッズ比が有意に高値であった。他方で,睡眠時間が長過ぎる「10時間以上」の群でも,男女ともの「月喫煙」および「シンナー乱用経験」等について,オッズ比が有意に高値であった。結論 我が国の高校生において,6 時間未満の短い睡眠時間および10時間以上の長過ぎる睡眠時間は危険行動に関連していることが示され,睡眠時間も危険行動の一つとして注目していくことの必要性が示唆された。
著者
佐藤 香
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.22, pp.22-31, 2009-07-25 (Released:2013-03-28)
参考文献数
16
被引用文献数
1

Despite the late introduction of data archiving in Japan, its development over the last 10 years has finally laid the groundwork for serious secondary analytic work. Survey data collected decades ago is, de facto, historical data, and thus, secondary analysis of these data must be approached from a historical perspective. In treating research data in its necessary historical frame, the following three principle dilemmas arise: 1) changing statistical categories, 2) lack of historical perspective, and 3) a tendency to find one's starting point in contemporary values.
著者
佐藤 三夫
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.36, pp.32-85, 1986-10-30

Si dice che la piu brillante delle invettive del Petrarca sia il De sui ipsius et multorum ignorantia. Il Petrarca propose di donare la sua biblioteca in eredita a Venezia in scambio di una casa. Al Palazzo Molin che il governo della repubblica gli offri quattro amici vennero talvolta per avere qualche conversazione con facce ridenti e parole affetuose. Pero loro criticavano clandestinamente il Petrarca durante la sua assenza con un giudizio irriverente : <<virum bonum ydiotam>>. Questo giudizio aveva provocato un forte risentimento nel Petrarca che scrisse una invettiva contro quei giovani aristotelici i cui nomi ormai possiamo sapere dalla nota marginale di un manoscritto veneziano : Leonardus Dandolus, Thomas Talentus, dominus Zacharias Contarenus, omnes de Venetiis, et magister Guido de Bagnolo de Regio, primus miles, secundus simplex mercator, tertius simplex nobilis, quartus medicus physicus. Questa opera di polemica e stata diversamente giudicata dai molti studiosi. Per esempio, Ernest Renan considero quegli avversari del Petrarca come averroisti allevati all'Universita di Padova. Paul Oskar Kristeller e Bruno Nardi hanno assunto dai testamenti di Tommaso Talenti e di Guido da Bagnolo che le idee filosofiche dei quattro avversari del Petrarca non fossero state legate con Padova ma anzi con Bologna. Eugenio Garin ha sostenuto che l'oggetto principale della polemica petrarchesca non e affatto l'aristotelismo averroistico, ma la <<sofistica dei moderni>>, cioe la logica terministica. Ed Antonino Poppi dice che il Petrarca nell'epistolario si preoccupa per le deleterie conseguenze dei barbari logici britan-nici e dei teologi occamistici mentre nel De sui ipsius et multorum ignorantia il Poeta denuncia l'empieta degli averroisti, negatori di Cristo e della immortalita dell'anima. E Francesca Lucchetta dice che il Petrarca taccio quei medici-filosofi veneziani di essere <<averroisti>>, percio negatori di Cristo e della immortalita dell' anima, sovvertitori della tradizione. Lei chiama questo tipo di pensatori averroisti storici distinguendoli dagli averroisti teorici. Quanto ai pensieri aristotelici nel De ignorantia del Petrarca si trovano solamente tre problemi : 1. dell'empia Etica aristotelica, 2. dell'eternita del mondo, e 3. della dottrina della doppia verita. Pero quegli avversari hanno sostenuto realmente queste tesi contro il Petrarca? Il Poeta scrisse <<Quid de aliis dicam, qui...mundi huius eternitatem astruunt? In quam sententiam...philosophi fere omnes, et cum illis mei quoque iudices...in-clinant>>. Quindi non si tratta dell'affirmazione reale di quella tese, ma si tratta solamente della presupposizione personale del Poeta. Anche per quanto riguarda la dottrina della doppia verita e la stessa cosa. Possiamo sapere dai loro tes-tamenti come pietosi erano Guido da Bagnolo e Tommaso Talenti. Non si trova nessun documento che il Petrarca leggesse le opere di Aristotele stesso eccetto l'Etica e la Politica. Quasi tutte le sue citazioni da Aristotele sono solamente quelle che prese a prestito da Cicerone e dagli altri classici o dai commentatori come Calcidio. Nel De ignorantia il Poeta disse <<Solebant illi vel aristotelicum problema vel de animalibus aliquid in medium iactare. Ego autem vel tacere, vel iocari, vel ordiri aliud>>. Queste parole non dimostrano la sua ignoranza sui problemi aristotelici? Ma perche il Petrarca e ignorante di problemi aristotelici sebbene lui stesso fosse studente bolognese una volta come Guido e Tommaso? Perche il Poeta era studente nella facolta di giurisprudenza mentre Guido e Tommaso erano studenti nella facolta di arti e medicina. Nell'Universita di Bologna la facolta di diritto e la facolta di arti e medicina costituivano due organizzazioni tutto diversi. Quasi tutte le discipline che i professori della facolta di arti e medicina diedero erano commentarii delle opere di Aristotele. I testi della grarrmatica e della retorica erano di Donato e di Prisciano. E talvolta si usarono la Topica o la Rhetorica di Aristotele. In somma gli insegnamenti della facolta di arti avevano il carattere tutto aristotelico. Gli studenti della facolta di diritto invece dovevano dedicarsi interamente agli studi di Digeta o di Decreta e non avevano tempo di studiare altre discipline come Hastings Rashdall dice.
著者
佐藤 卓 松本 文雄 安部 隆司 二瓶 直子 小林 睦生
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.195-204, 2012-09-30 (Released:2013-07-06)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

It was previously reported that the northern limits of geographic distribution of Ae. albopictus in Japan are Akita and Iwate Prefectures. In this study, we carried out larval surveillance from 2009 to 2010 to clarify the present distribution of the mosquito in Iwate Prefecture and to analyze the relationship between climatic conditions and the northern distribution of Ae. albopictus by the geographic information systems (GIS). Distribution of Ae. albopictus was found in 34 collection sites from 7 cities and 2 towns in this study. Around the collection sites in Senboku 2 Chome, Morioka City where Ae. albopictus larvae were collected in 2009, an intensive investigation was carried out in 2010, and more than 20 colonies of Ae. albopictus were collected. This suggests that Ae. albopictus population has been established in Morioka City. The relationships between climatic conditions and distribution of Ae. albopictus in Iwate Prefecture were analyzed using 1 km mesh climate data from 2006 to 2010, and the following conditions were suggested for the presence of Ae. albopictus populations: >10.8°C annual mean temperature, >-1.4°C daily mean temperature in January, >185 days/year with >10.8°C mean daily temperature and >1,350 degree days of effective accumulated temperature per year.
著者
中野 浩司 佐藤 真弘 津田 綾子 關谷 悠 森 勝伸 板橋 英之
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.829-837, 2010 (Released:2010-11-11)
参考文献数
39
被引用文献数
3 6 3

The speciations of heavy metals (Cu, Zn, Pb, Cd and Cr) in bottom sediment soils collected from Kusaki dam-lake in Gunma Prefecture were considered to be in the solubility with the type of ligands, by a sequential extraction procedure with five fractionations. Through these procedures, a large amount of Cu in Kusaki dam-lake sediment was in a fraction bound to organic matter ; those of Zn and Pb were in an oxide fraction bound to iron and manganese oxides, and those of Cd and Cr were in the exchangeable fraction and in the residual fraction, respectively. The composition of species in a heavy metal was almost the same without any regard to the collection periods for two and a half years, the particle size of the sediment soils and the collection points. The total concentrations of heavy metals in the sediment soil at Kusaki dam-lake was still high at this stage, compared with those at Kanto loam and Black soil (Kurobokudo). From the distributions of each fraction for analyte heavy metals, the ratios of heavy metals with long-term leaching were estimated.