著者
舩渡 忠男 藤巻 慎一 佐藤 淳子 小澤 鹿子 賀来 満夫
出版者
Japanese Electrophoresis Society
雑誌
生物物理化学 (ISSN:00319082)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.149-152, 2001-06-15 (Released:2009-03-31)
参考文献数
8

Rapid advances in the field of molecular genetics have led to the need for a analytical assay. A number of methods have devised for this purpose, a material used the most widely is used the leukocytes DNA. In this study, we have reported the cases of three types. First, we found the cases who were heterozygotes for adenine phosphoribosyltransferase (APRT) gene mutations with APRT deficiency. Second, we evaluated the usefulness of a real-time reversed transcriptase polymerase chain reaction (RTPCR) system to detect minimal residual diseases. This method was applied a case who had t (8; 21) chimeric transcript in peripheral blood. Third, we evaluated a method to determine human cytomegalovirus (CMV) DNA levels in blood cells in a case transplaned liver. Thus, these methods were indicated possible applications for analysis using blood leukocytes.
著者
藤田 愛 山口 咲奈枝 宇野 日菜子 佐藤 志保 佐藤 幸子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.1_135-1_140, 2013-04-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
26

【目的】妊娠期の体重増加量別により,栄養所要量や栄養バランスの実態を調査する。【方法】褥婦111名に対し,『141項目半定量食物摂取頻度調査』を用いて妊娠期の栄養所要量ならびにPFCバランスを調査し,妊娠期の体重増加量別を三分位した群について,ANOVA分析を行った。【結果】体重増加量は「8.5㎏未満群」「8.5㎏以上11.0kg未満群」「11.0kg以上群」の3群に分類した。栄養摂取所要量は3群すべて推奨量を満たしておらず,葉酸や鉄は推奨量の半分で,低栄養状態であった。PFCバランスは「8.5㎏以上11.0kg未満群」が理想の栄養バランスをとっており,「8.5kg未満群」と「11.0kg以上群」は脂肪割合が高い欧米型の栄養バランスであった。【結論】現在,妊娠期の体重増加量の指導は,非妊時BMIを基準とした至適体重増加チャートを使用している。本研究より,妊婦の低栄養や欧米型の栄養バランスが示されたことから,体重増加だけでなくバランスのとれた食事の栄養指導が望まれる。
著者
Huizenga Wayne 佐藤 正明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.923, pp.62-65, 1998-01-12

がっしりした体躯だが、身の丈は平均的な日本人とさほど変わらない。自然なスキンヘッドと顔のあばたが、若い時代の苦労を物語る。唇は薄く、キラキラ輝いたブルーの小さな目で凝視されると、吸い込まれそうになる。 「ミスター・ハイゼンガ、『タイム』をはじめとする米有力週刊誌に掲載されたあなたの顔は、映画に出てくるギャングを連想させる。
著者
佐藤(粒来) 香
出版者
東京都立大学都市研究センター
雑誌
総合都市研究 (ISSN:03863506)
巻号頁・発行日
no.78, pp.55-65, 2002

本稿は2000年東京版総合社会調査データをもちいて、戦後の高度経済成長期およびそれ以降の東京における社会移動がどのようなものであったかを明らかにしたものである。基本的な分析枠組としては、リプセットとベンディクスが提示した都市移住モデルを参照にしている。1970年以降に生じた東京への人口流入の減少をうけて、2000年時点での40歳代以下の年齢層では、それ以前の世代とは異なり、東京出身者のほうが流入者よりも構成比において大きな比重を占めるようになっている。このことから、50歳代・60歳代を流動期世代、20~40歳代を安定期世代とした。前住地のデータからみると、流入者の移動パターンにはそれほど大きな変化はなかった。東京出身者では、男性よりも女性のほうが総じてモビリティが高いが、若い世代ほど男女ともモビリティが低くなる傾向がみられる。また、こうした居住者の地域移動経験は地点によって異なっている。男性に限定して学歴および現職から社会移動のありかたをみたところ、流動期世代では学歴・現職とも東京出身者と流入者との問に違いはなく、社会移動のありかたに出身地による差異がみられない世代といえる。一方、安定期世代では、流入者のほうが相対的に高学歴ではあるが人数が少ないため、東京出身者が明らかに不利というわけではない。この世代の社会移動のありかたには、出身地による違いというよりも、学歴による違いが大きくあらわれている。ここでの分析からは、どちらの世代についても、リプセットとベンディクスが提示した都市イメージが成立するとはいえない。
著者
志村 和大 田中 大登 佐藤 光秀 水野 勉
出版者
The Japan Society of Applied Electromagnetics and Mechanics
雑誌
日本AEM学会誌 (ISSN:09194452)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.128-133, 2020 (Released:2020-10-13)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Transformers used in switching power supplies can be reduced in size by increasing the frequency. However, transformer loss increases with higher frequencies, which hinders higher efficiency. Therefore, transformer using interleaved winding is being considered. The authors consider the reduction of copper loss in the planar transformer for LLC resonant converter using interleaved winding. It was confirmed by analysis that the AC resistance was reduced by 55.4 % from 217.6 mΩ to 97.1 mΩ by applying interleaved winding. In addition, an interleaved planar transformer with a substrate pattern as a winding was manufactured, and through experiments, the efficiency of an LLC resonant converter using a transformer with an interleaved winding was measured, and the copper loss reduction effect of the transformer was demonstrated.
著者
新堂 晃大 佐藤 正之 葛原 茂樹
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.207-210, 2008

目的:知的職業に従事していた健常者と軽度認知障害(MCI)例の認知機能検査と画像所見について検討する。対象:70歳以上の小中学校校長・教頭退職者9名(男2名、女7名)。方法:全対象者にMini Mental State Examination(MMSE)、レーブン色彩マトリシス検査(RCPM) 、Wisconsin Card Sorting Test(WCST)、リバーミード行動記憶検査(RBMT)を施行した。結果・結論:健常8名ではMMSE、WCSTとRBMTは一般に用いられる平均値と差はなかったが、RCPMが1SDを超える高得点であった。MCIと診断した1名ではRBMTが健常者の平均より3SD以上、また一般平均と比較しても3SD以上低下していた。脳血流シンチでは前頭葉と頭頂葉に血流低下を認めた。
著者
永井 久美子 佐藤 塁 纐纈 雄三
出版者
明治大学農学部
巻号頁・発行日
no.140, pp.9-23, 2004 (Released:2010-04-05)

本研究の目的は、滞在型の農業動物介在教育(FAAE)による体験が、都市生活を営む農学部学生の農業動物への認識や意見、そして気分や生理指標に及ぼす影響について検証することであった。このFAAEは、明治大学農学科の畜産実習・学生実験の一部として行われた。豚約50頭と他に肉牛と羊を持つ明治大学付属農場で実施されたFAAEの前後で2回、履修学生を被験者として調査をおこなった。FAAEは、大学寮での2泊3日で飼料給与、豚の体重測定や行動観察等を行った。さらに無作為に選ばれた学生については、血圧、体験の前・中・後で心電モニター図、脳波、気分を検査した。自己記入式質問紙法のPOMSで、6つの気分尺度、すなわち、活気、抑うつ?落ち込み、混乱、緊張?不安、怒り?敵意、疲労を測定した。有効被験者97人のうち、体験前後で農業動物が好きという回答が51.5%から62.5%に増加し、約75%が畜産に興味を持ったと回答した。彼等の農業動物と畜産への認識は体験で変化した。90%以上の学生がFAAEは農業と食育の重要性の理解、人格の形成に役立つと回答した。POMSでは体験前後と比較して、積極的な気分を表わす「活気」が体験中に上昇した。否定的な気分を表わす他の尺度は体験中に減少したが、体験後も変化はなかった。血圧と脳アルファ波占有割合は体験前後で変化しなかった。心電モニターからのR-R間隔は変化した。これらの結果から、FAAEは農業動物への認識、気分や生理にも影響があることが示唆された。
著者
中沢 陽介 佐藤 敬 佐藤 征嗣 相馬 勤 出田 立郎 石井 良典 新山 史朗 坪井 良治 岸本 治郎
出版者
一般社団法人 レギュラトリーサイエンス学会
雑誌
レギュラトリーサイエンス学会誌 (ISSN:21857113)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.91-99, 2016 (Released:2016-02-05)
参考文献数
17

再生医療の実用化に向けては, 新たな法律を制定するなど, 国をあげての支援策によりその動きが加速している. 毛髪の再生に関しても, ヒト組織・細胞を利用した基礎研究の成果に基づいた, 脱毛症の自家移植による細胞治療に関する臨床研究が検討されている. 毛球部毛根鞘細胞 (DSCC) は毛包組織のなかで間葉系の細胞であり, 毛包誘導能を有すると考えられている. DSCCを用いた自家培養細胞移植による脱毛治療の臨床研究に関する最新の動向, および臨床応用に向けた, 再生医療関係の法整備や臨床試験に供する細胞を提供する細胞加工施設 (CPC) の要件について概説する.
著者
成海 洋輔 石川 宏典 上松 和義 戸田 健司 佐藤 峰夫
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.2P098, 2008

近年、(オキシ)ナイトライドは、白色LED用蛍光体の母体材料や可視光応答型の光触媒材料として注目され精力的に研究がなされている。AMON (A = アルカリ金属、M = Si, Ge)は層状構造を持つ化合物であり、応用用途として蛍光体や光触媒などが考えられる。光触媒の分野では、d 10電子状態の元素をもつ(オキシ)ナイトライドにおいて水の完全分解が報告されている。本研究では、d 10電子状態をとるGe 4+ を含むNaGeONを光触媒として選択し、NH3雰囲気中で合成を試みた。また合成した試料の光触媒特性評価として水分解を行なった。