著者
杉村 直紀 原田 和郎 石原 好之 戸高 敏之 難波 嘉彦 吉田 和久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.25, pp.7-12, 2002-04-12
被引用文献数
2

将来、電磁波低減型照明器具の開発を解析シミュレーションにより行えるようにするため、本報告ではそのモデル化技術について述べている。さらに、その技術を使った電磁波低減型照明器具の検討の一例を紹介し、実測にてその妥当性を検証した。最終的には0.05〜0.50MHzの周波数範囲で約3dB以内で高精度な解析モデル化技術が開発された。
著者
上土井 陽子 若林 真一 吉田 典可
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. AL, アルゴリズム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.17-22, 1995-11-17
参考文献数
5

グラフの最小コストk分割問題は枝に正の重みを持つ無向グラフG=(V,E)の節点集合Vを互いに非連結なk個の節点集合に分割する最小コスト分割を求める問題である.この問題は巡回セールスマン問題やVLSI設計で用いられるクラスタリング問題等の組合せ問題の定式化において用いられる重要な組合せ問題の一つである.Goldschmidtらはグラフの最小コストk分割問題に対し,n=|V|とするとき,O(n^<k^2>の計算時間のアルゴリズムを提案している.本稿では最小コストk分割問題に対する多項式計算時間のアルゴリズムを提案する.提案アルゴリズムでは最大流-最小コストカットアルゴリズムをO(n^<k-1>)回適用する.
著者
中村 俊春 根立 研介 森 雅彦 河上 繁樹 安田 篤生 加須屋 誠 森 雅彦 河上 繁樹 安田 篤生 加須屋 誠 平川 佳世 深谷 訓子 皿井 舞 吉田 朋子 剱持 あずさ
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究では、近代的な展覧会制度が確立する18世紀以前のいわゆる前近代の日本・東洋および西洋で行われた「つかのまの展示」について、作品調査および関連史料の分析に基づき個別事例を精査するとともに、比較研究の視点を交えつつ、各々に関して同時代の宗教観、経済活動、政治的文脈、社会状況等に照らした詳細な考察を行った。その結果、今後、本領域において指標的な役割を果しうる包括的な成果を得た。
著者
山田 千佳子 岩崎 泰史 吉田 企世子
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiyo shokuryo gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.167-173, 2003-06-10
被引用文献数
4 6

ホウレンソウ7品種 (パレード, 豊葉, 次郎丸, オーライ, おかめ, オリオン, オラクル) を栽培時期 (秋播き) および施肥を同一条件で栽培し, 還元糖, アスコルビン酸, シュウ酸, 硝酸の違いについて比較した。収穫は, 播種後41日目 (すべての品種), 48日目 (豊葉, 次郎丸, オーライ), 60日目 (オラクル, おかめ, オリオン) である。生育の早いパレードはアスコルビン酸, 還元糖の含有量が少なかった。豊葉, 次郎丸, オーライは生育途上から収穫適期までの生育でアスコルビン酸が増加したが, 豊葉は硝酸含量も増加した。オラクル, おかめ, オリオンは生育途上でもアスコルビン酸含量は多かったが, 収穫適期まで生育させても成分は増加しなかった。
著者
吉田徳太郎編集
出版者
日本文教出版
巻号頁・発行日
1963
著者
中西 洋喜 加藤 治久 渡辺 敏暢 石上 玄也 西牧 洋一 丸木 武志 吉田 和哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.655, pp.45-51, 2002-02-15

流星は,彗星を起源とする塵が大気圏に突入して発光する現象であり,この塵には生命の起源となった有機物が含まれている可能性が示唆されている.本論文では,しし座流星群をはじめとする様々な流星群を,大気圏外から観測を行い,イメージおよび分光データを取得する小型衛星,LEOLEO(Leonid-Meteor Observer in Low Earth Orbit)-IIを提案する.本衛星には,I.I.CCDカメラ及び分光器が搭載される.これにより地上からでは大気の影響で観測が極めて困難であった,流星の紫外線領域での分光観測が可能となり,これまで得ることができなかった貴重なデータを得ることが期待できる.
著者
中嶋 暉躬 安原 義 吉田 久信 上野 弥生 大塚 智恵 浜本 昌子 信森 光子 平井 裕子
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.139-147, 1984
被引用文献数
8

本邦産スズメバチ科のハチ毒キニンを単離し, その構造を解析した。すでにわれわれが構造を解析したものも含め, 9種類の本邦産ハチ毒キニンのアミノ酸配列からPolistes属, Vespa属およびVespula属のハチ毒キニンの構造上の特徴を提示した。
著者
吉田 哲
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

緑内障の再生医療を念頭に、iPS細胞から網膜神経節細胞および成体における網膜幹細胞であるミューラー細胞を分化誘導する方法の確立、網膜内のミューラー細胞の同定法の探索を行った。まずiPS細胞からの分化誘導を行うために、網膜前駆細胞マーカーであるRx遺伝子座に赤色蛍光タンパク質DsRedが発現する組換えBACを作成しipS細胞に安定導入した。また、ミューサー細胞を同定するためにマーカーを探索し、エピプラキンが該当することを見いだした。
著者
吉田 真吾 加藤 尚之
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.231-246, 2005-12-25 (Released:2010-03-11)
参考文献数
44
被引用文献数
1

This paper reviews studies on the relation between the eventual earthquake size and its rupture nucleation size. Although a large number of studies have been made in order to find whether the seismic nucleation phase depends on the eventual earthquake size or not, this subject is still in controversy. Several recent papers have reported that the duration of the seismic nucleation phase scales with the final rupture size, and that the scaling relation can be explained by rupture nucleation models. These studies suggest that larger preslip occurs before a larger earthquake. On the contrary, other papers have reported that the seismic nucleation phase is independent of the earthquake size; earthquakes of all sizes initiate in a similar manner. Adding to these existing studies, we perform a numerical simulation of sliding behavior on a fault assuming two asperities of different sizes. The result shows that when the rupture of the small asperity triggers the rupture of the large asperity, short term preslip occurs at the small asperity, and the magnitude of the preslip does not depend on the eventual earthquake size. However, intermediate-term aseismic slip which occurs around the main asperity depends on the eventual earthquake size.
著者
吉田 弘輝 藤井 章博
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2012-EIP-57, no.19, pp.1-6, 2012-09-06

従来, CAD 図面の運用機能は限られたニーズに対応するプロプライエタリ-なアプリケーションソフトウエアによって提供される場合がほとんどである. Web 技術の進展により多様な Web サービスが,共通の運用基盤,すなわち Web ブラウザと HTTP プロトコルによって提供できるようになっている.特に,最近 Web ブラウザに導入が進んだ HTML5 の canvas 機能により SVG 形式の画像情報をタブレットや PC 上に柔軟に利活用することが可能になった.本研究では,機械部品の CAD 図面等を基に作成した SVG データをリソースとして蓄積し, RESTful なアクセス機能を実装したデータベースシステムを構築した.また,こうしたリソースを利用して多様な電子商取引のニーズに対応するためのマッシュアップ機能を備えたミドルウエアの開発を行っている.機械部品流通などの分野における EDI に対するニーズは多岐にわたる.本稿では,開発中のシステムを利用して機械のメンテナンスのために部品の在庫管理を行うシステムの実装を述べ,特に SVG の利活用に関する課題を検討する.
著者
吉田 光男 山本 幹雄
出版者
日本データベース学会
雑誌
日本データベース学会論文誌 (ISSN:18831060)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.29-34, 2009-06

近年のCMS の普及によりWeb ページにメニューや広告、著作権表示などが過剰に付加され、ページに占めるコンテンツ(主要部分)は縮小している。本論文では、事前に教師情報を準備する必要のない単純なアルゴリズムでWeb ページ群からコンテンツを抽出する手法を提案する。本手法は、Web ページをブロック(コンテンツ及び不要部分の最小単位)の集合であると考え、ある特定のページにのみ出現するブロックはコンテンツであるという単純なアイデアが基になっている。また、本手法のアルゴリズムを実装したソフトウェアを用いて実験を行い、Web 上に存在する日英のニュースページに対して高いコンテンツ抽出性能があることを示す。
著者
齊藤 美奈子 加賀谷 煕彦 森井 秀樹 中川 喜直 木村 直人 吉田 博幸 広田 公一
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.31-40, 1991-02-01
被引用文献数
1

rights: 日本体力医学会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものであるrelation: IsVersionOf: http://ci.nii.ac.jp/naid/110001929615/The purpose of this study was to clarify some of the characteristics of race-walking, especially the relationship between walking speed and oxygen requirement, and stride in race-walking and normal walking, and to examine whether rase-walking is effective for the maintenance and promotion of health. The subjects were five male race-walkers (race-walker group) and five male college students (control group). The results obtained were as follows : 1.Under race-walk conditions,the highest speeds attained in the race-walker and control groups were 200〜220 m/min and 160m/rnin, respectively. Under normal walking conditions, however, the values were 140 m/nlin in both groups. 2.A lower oxygen requirement was observed at slower speed during normal walking and at a higher speed(over 130 m/min) during race-walking. 3.Oxygen requirement(ml/kg/100 m) in the race-walker group was minimal at 60〜80 m/min during race-walking and at 60 m/min during normal walking.Values in the control group were minimal at 60 m/min under both walking conditions. 4.The oxygen requirement in the race-walker group was less than that of the control group under both walking conditions. 5.Under normal walking conditions,as the speed increased,both step-length and step frequency gradually increased,until step-length reached a limit of 80 cm. Thereafter, walking was maintained only by an increase in step frequency.However,in the race-walkes group,the subjects were capable of increasing their step-length further,and maintaining a higher speed(up to 220m/min). 6.It was suggested that race-walking is one of the most efficient exercises for maintaining and improving health.
著者
澤木 幸子 蔡 〓 吉田 行輝 武田 徹 猪俣 公宏 小山 哲 石倉 忠夫
出版者
中京大学
雑誌
中京大学体育学論叢 (ISSN:02887339)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.53-58, 1996-10-31

The purpose of this study was to investigate the influence of an assisting mark, The a cross (a vertical line and a horizon line), which was put on the target to stabilize aiming in archery. Subjects in this study were nine male and one female university archers. They were required to aim at the center of the target for 5 sec. as in archery competition. Dependent valuables were frequency, angle of eye movement and eye fixation time. This study assumed that the presense of a cross on the target makes it easier to aim than under normal conditions. Hypotheses were as follows : (1) Frequency of eye movement for the cross condition is less than that for normal condition in aiming. (2) Eye fixation time for the cross condition is longer than that for normal condition in aiming. (3) Angle of eye movement on cross line condition is smaller than that for normal condition in aiming. The results of analysis indicated that the three hypothesizes were supported and that subjects focused attention on the center of the target when the cross was present on the target.
著者
田中 英道 森 雅彦 松本 宣郎 吉田 忠 鈴木 善三 岩田 靖夫 池田 亨 芳野 明
出版者
東北大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1990

宇宙の体系、天体の考察は当然歴史的な変遷の中で、人間の外界に対する思想行為として、深く芸術に影響を与えてきた。芸術そのものが近代のように、科学、哲学と分離している時代と異なり、一体化した時代にあっては、宇宙観、天体観がそこに表現されざるを得ない。例えばカトリックの総本山であるヴァチカン宮の、ミケランジェロによるシスティナ礼拝堂天井画には『旧約聖書』の「天地創造」の場面が描かれているが、これは基本的には「ユダヤの宇宙論」に基づいている。第一に指摘すべきことは聖書の記録が「宇宙」という観念を知っていたかどうかであるが、世界は有機的統一体ではなくて別の現象の集まりに過ぎず、それらの共通の創造主の意のままに制御されている。つまり聖書の世界にはユニヴァースやコスモスという言葉はない。理論的にはそのような形で芸術に表現されることになる。ミケランジェロの場合、神が闇と光を創造し、月と太陽をつくり、人間を生じさせた場面を描いたとき、そこには宇宙論的な統一体はないことになる。確かに創造された人間の姿は、決して、最初から宇宙の中で調和のとれた存在として描かれているものではない。しかし『創世記』(1-31)で天地創造の話の終わりに「はなはだ善かりき」という使い方があって、宇宙の優位性を語っている。聖書の世界像ははっきり地球中心的であるが、ギリシアの天体観は様々な形をとったが、太陽中心説でさえ存在した。これらの知識が総合されて芸術に含まれている。このような宇宙観、天体観がまずどのようなものであったかを根本的に検討することが、我々の研究課題であった。単に西洋のキリスト教的観念だけでなく、ユダヤの宇宙論、ギリシャの天体観などを多角的に検討し、またイスラム、インドさらには中国などの宇宙観と比較し、それぞれがどのような共通性と相違があるか、研究成果の中で取り入れることが出来た。様々な分野の分担者がそれをまとめる作業を行った。