3 0 0 0 OA 近世史談

著者
吉田賢輔, 須藤時一郎 述
出版者
共立舎
巻号頁・発行日
vol.初篇 2, 1872
著者
真山 全 吉田 脩 川岸 伸
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

宇宙空間軍事利用は核抑止のための通信や偵察が従来主であった。しかし、宇宙戦能力を米ソの他英仏中印等が備えるに至り、戦闘その他敵対行為の可能性も生じてきた。この宇宙戦を国際法がどう規律するかを検討する。まずは宇宙条約と武力紛争法の適用関係を検討し、更に武力紛争法で宇宙戦は空戦法規の適用で規律すべきなのか又は宇宙空間の安全保障上の意味が空とは異なることや宇宙の特殊性から宇宙戦法規という新domainを考えなければならないかを検討する。サイバー戦には武力紛争法新domain形成力がなかったのは明らかであるから、宇宙戦法規という新domainが成るとしたら20世紀初の空戦法規以来のことになる。
著者
小坂 丈予 平林 順一 吉田 稔 鎌田 政明 松尾 禎士 小沢 竹二郎
出版者
岡山大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1987

1.全国の火山地域における噴気ガスの化学成分測定とその変化:一 今年度は本邦における有珠, 十勝, 雌阿寒, 樽前, 北海道駒ヶ岳, 旭岳, 秋田駒ヶ岳, 秋田焼山, 鳴子(潟沼), 那須, 草津白根, 富士(河口湖), 木曽御岳, 伊豆大島, 雲仙岳, 霧島, 桜島, 開聞(うなぎ池)などの諸火山について, 噴気ガスの噴出温度, 化学成分, 噴出量や速度などを測定し, 特に火山活動の消長と噴気ガスの成分変化との関係を求められた.2.諸火山の噴気孔ガスの化学的研究から判明した2, 3の事実:- 今年度の調査結果から判明したことのうち2, 3の例について挙げると, 有珠火山に於いては, その化学組織と同位体組成の次時間変化から, その最高値より出口温度の最高値の方が約2年遅れて出現することが判った. また秋田焼山の叫沢の噴湯はその酸素・水素同位体比の測定などから山頂の噴気ガスと低温の地下水との混合後に与熱されて噴出した特殊な湧出過程であることや, また今回活動が活発化した雌阿寒岳ではフッ素/塩素比の明らかな増加が見られ逆に活動の沈静化が進んでいる大島ではこの値の低下が認められた.3.大気中に放出された火山ガスの滞留状況と災害についての調査研究:- 1986年5月に火山ガス中毒死亡事故の発生した秋田焼山叫沢に於いて, 大気中に滞留している火山ガス濃度の分布状況は, ガス発生地点の位置, 発生濃度, 温度, 地形, 気温, 風向等に密接に関係することを確かめ, 現在でもところにより250ppm以上の滞留濃度を示すことがあるのが確かめられた. 同じくガス中毒事故のあった草津白根山殺生河原や, その他桜島, 木素御岳などでも同様大気中に拡散した火山ガス濃度の経時変化を測定した.4.研究の問題点と今後の展望:- 火山ガス災害の発生源である火山噴気ガスの濃度・発生量等の予測と, 大気中への拡散後の地形・気象条件との関係についてより詳細な調査が必要である.
著者
吉田 敏治
出版者
玉川大学ミツバチ科学研究所
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.115-122, 1981 (Released:2011-03-05)
著者
小林 和央 風間 一洋 吉田 光男 大向 一輝 佐藤 翔 桂井 麻里衣
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J105-D, no.5, pp.310-321, 2022-05-01

本論文では,オルトメトリクスで用いられる論文評価指標の時系列ベクトル表現から検知したバーストの有無や期間・回数などのバースト特性から,多様なユーザによって生み出された論文の評価について多面的に分析する.実際に,2年間のソーシャルメディアの論文言及データから論文言及人数,CiNii Articlesの検索ログから論文閲覧人数を求め,それらの時系列変化から言及バーストと閲覧バーストを検知した.次に,論文とそのバースト特性の関係を,言及バーストと閲覧バーストの対応,閲覧人数の順位,論文の書誌情報,検索語,時系列変化を用いて分析した.その結果,閲覧人数では特定の専門分野の研究者や学生向けよりも,ソーシャルメディア上の情報拡散の影響を強く受けた一般的なユーザ向けの論文がより上位にくることと,ソーシャルメディアの情報拡散と学術イベントが引き起こすバースト特性は異なることがわかった.最後に,バースト特性を用いて,ユーザ属性に応じた学術情報検索を実現する可能性について検討する.
著者
吉田 健二
出版者
愛知淑徳大学国文学会
雑誌
愛知淑徳大学国語国文 (ISSN:03867307)
巻号頁・発行日
no.45, pp.136-122, 2022-03-17

企画・調査協力者: 鵜飼奈穂, 大城奈生, 神谷莉央, 齊藤雅子, 椙山満美子, 立川桃華, 中條敦斗, 辻岡彩英, 野田萌衣, 樋口葵衣, 古田幹登, 宮川優奈, 山下未歩, 山盛早紀, 吉村早織, 齊藤泉音, 秋谷采音, 立花優布, 筒井菜々香, 吉田千咲, 市川愛菜, 今井楓, 遠藤まなみ, 大熊美結, 加藤璃莉, 菅野優衣, 栗原瞳, 小嶋瑚依, 清野美愛, 中澤莉子, 野村彩乃, 林沙樹音, 堀口ノエル, 松中花, 丸山遥香, 宮内璃音, 柳原里咲, 藪木華鈴, 山口萌菜, 若林亜実
著者
吉田 敦彦 Atsuhiko Yoshida
出版者
学習院大学東洋文化研究所
雑誌
調査研究報告 (ISSN:09196536)
巻号頁・発行日
no.31, pp.50-70, 1990-03

昔話の中で山姥は、自分の身体からさまざまな財宝などを排泄したり分泌していくらでも出せる、不思議な力をもち、また死ぬと死体からも、財宝や作物などが発生するように、物語られてきた。これは記紀に記された作物起源神話の主人公の神たちが、やはりさまざまな御馳走を、身体からいくらでも排泄したり分泌して出せた上に、死体から作物などが発生したと語られているのと似ている。殺されると死体から作物が生え出る、地母神的豊穣女神は、わが国で縄文時代の中期にはすでに信仰され、その姿を土偶や土器に表現されていた。昔話の中の山姥は、土偶や土器から窺えるこの縄文時代の地母神の性質を1さまざまな面でびっくりするほどよく受け継いでおり、古い女神が民間伝承の中で不気味な妖怪に変化したものと目せる。
著者
中山 真 橋本 剛 吉田 俊和
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.61-75, 2017-07-01 (Released:2017-04-15)
参考文献数
57

本研究の目的は,恋愛関係崩壊後のストレス関連成長に影響を及ぼす個人差・状況要因として,愛着スタイルと崩壊形態の影響を検討することであった。参加者である大学生・短大生184名(男性86名,女性98名)は,過去5年以内の恋愛関係崩壊経験について想起し,成長感尺度,愛着スタイルの各尺度へ回答した。まず,崩壊形態については,片思いよりも交際していた関係の破局(離愛)で,拒絶者の立場については,拒絶者があいまいな場合よりも,相手に拒絶された場合に,それぞれ高い成長が見られた。愛着スタイルについては,関係性不安が低いほど高い成長が見られた。
著者
都築 繁幸 神山 忠 吉田 優英 木全 祐子
出版者
愛知教育大学障害児教育講座
雑誌
障害者教育・福祉学研究 (ISSN:18833101)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.109-119, 2016-03

子どもの認知特性に焦点を当てた授業は,どの子にも達成感が得られ,自尊心が高まっていくと考えられているが,定量的あるいは定性的な方法で十分に実証されてはいない。子どもの優位な認知特性を活用した授業づくりを推進していく基礎的研究として,大人の認知特性と支援の方略を定量的に検討し,その知見を特別支援教育支援員が授業に活用し,認知特性から考える授業づくりの在り方に関して検討を加えた。成人の認知特性のタイプと指導方略との関連を調査したところ,視覚優位と言語優位な認知特性と学習方略との間になんらかの関係が認められた。言語優位者は,言語で読んだものをイメージ化でき,視覚的な提示を言語に変えて理解できるために視覚型と言語型の学習方略に分かれたと考えた。この結果を踏まえて,支援員が学習支援を行った事例を示し,個々の子どもの認知特性に配慮した支援の工夫の重要性が述べられた。
著者
吉田 奈月 蔭山 正子
出版者
一般社団法人 日本公衆衛生看護学会
雑誌
日本公衆衛生看護学会誌 (ISSN:21877122)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.81-90, 2020 (Released:2020-08-30)
参考文献数
15

目的:統合失調症の当事者が親に暴力を振るった経験を記述することを目的とした.方法:親に暴力を振るった経験のある男性8名,女性1名に,親に暴力を振るった背景,暴力を振るった後の思いなどについて個別インタビューを行い,質的記述的に分析した.結果:親に暴力を振るった当事者は,《辛さが蓄積》《親に反発》《発散できない辛さ》《鬱憤を親にぶつけるか葛藤》《親への暴力の発露》《快感は一転して後悔》《辛さが霧散》《状況の捉え直し》《親との関係を改善》という経験をしていた.考察:支援者は,暴力が起きる前に,健康的にエネルギーを発散できるように支援することや,親子間の関係調整を行うことで暴力の発生を予防し得ると考えられた.また,暴力の発露は,リカバリーのきっかけになる可能性を秘めていることを視野に入れて関わることが望まれる.
著者
小林 和央 風間 一洋 吉田 光男 大向 一輝 佐藤 翔
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
pp.2020_007, (Released:2020-04-17)
参考文献数
31

学術論文等の評価指標として,従来は論文の被引用数が用いられてきたが,近年ではオルトメトリクス(Altmetrics)などのソーシャルメディア上の反応を用いる方法も提案されている.本論文では,オルトメトリクスに用いられるような,インターネット上の論文に関するユーザの行動から求める論文検索サービス上の閲覧人数やソーシャルメディア上の言及人数などの論文の重要性を表す基本指標とは別に,論文がどの程度普遍的なものとして扱われているかを示す普遍度を用いて,論文の特性を分析する手法を提案する.実際に,2 年間のCiNii Articles の検索ログとソーシャルメディア上の論文の言及データを用いて,同一の論文集合に対する論文の閲覧と言及の違いや特性を分析すると同時に,提案指標の妥当性を検証する.
著者
吉田 一史美
出版者
日本医学哲学・倫理学会
雑誌
医学哲学 医学倫理 (ISSN:02896427)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.11-21, 2013 (Released:2018-02-01)

In the 1940s in Japan, professionally trained midwives, not doctors, assisted most births by pregnant women. Also, midwives sometimes arranged for the formal or informal adoptions of infants whose parents could not raise them. In 1948, a midwife was arrested for letting an estimated 103 infants left for adoption die at the Kotobuki Maternity Home in Tokyo since 1944. The infanticides were seen as a result of strict anti-abortion regulations in wartime; the incident was used to promote the passage of the Eugenic Protection Law in 1948 to legalize abortion. Most researchers have mentioned infanticides by midwives in the context of women’s reproductive freedom and the decline of midwifery since the 1950s in Japan. This paper uses the perspective of protecting infants’ lives to examine how the infanticide incident affected the situations of women with unintended pregnancies and infants relinquished by their parents. The paper deals with historical materials from mainly the 1930s and 1940s, including newspapers, governmental documents and specialist journals for midwives. From the 1930s to right after the end of World War II, midwives were in charge of giving infant health care counseling and sheltering infants for adoption arrangements. However, after the Kotobuki Maternity Home incident, midwives were prohibited from sheltering infants or arranging adoptions. The Eugenic Protection Law was enacted in 1948 to allow women to undergo abortions; also, infants’ homes and children’s welfare centers, which had been established by the Child Welfare Law of 1947, were given the responsibility of sheltering infants and arranging child adoptions. Furthermore, midwives’ responsibility for infant health care was taken over by public community nurses. The child welfare systems constructed in the postwar era treated pregnant women and infants separately, ending midwives’ more holistic protection of infants’ lives through their interconnected responsibilities of assisting pregnant women and caring for infants.
著者
尾崎 朋文 森 俊豪 坂本 豊次 竹中 浩司 湯谷 達 米山 榮 松岡 憲二 巽 轍夫 吉田 篤 北村 清一郎
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.413-420, 2002-08-01 (Released:2011-03-18)
参考文献数
23
被引用文献数
2 1

遺体解剖と、健康人生体での臨床所見・CT画像より、膏育穴刺鍼の安全深度を検討した。遺体所見では、両膏育穴への刺入鍼は第5肋間に位置し、左側の肋骨の厚さは10mm、体表-胸膜 (肋骨後面) 間距離は44mmであった。健康学生104名の膏盲穴での体表-肋骨前面間距離の最小値は肥満男女以外の体型で14mmであった。標準型・やせ型男性のCT像では、刺入鍼は1側で肋間に、3側で肋骨に達した。肋骨の厚さは各々10.9mm・9.8mm・8.8mmで、体表-胸膜間距離は各々33.6mm・28.4mm・29.4mm・31.8mmであった。以上の結果から、肋骨の厚さと体表一肋骨前面間距離の最小値より勘案すれば、極端なやせ型を除き、19mmまでの刺鍼は、外傷性気胸を起こす可能性は皆無に近く、安全と考えられる。換言すれば、19mm以上の刺鍼では、外傷性気胸を起こす可能性が高まることに留意する必要がある。
著者
伊藤 栄作 大平 寛典 斉藤 庸博 柳 舜仁 筒井 信浩 吉田 昌 柳澤 暁 山内 栄五郎 鈴木 裕
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.850-856, 2016-09-01 (Released:2016-09-22)
参考文献数
19
被引用文献数
1 3

症例は53歳の女性で,胃癌に対して腹腔鏡補助下胃全摘術を施行した.再建は機能的端々吻合によるRoux-en Y再建を行った.術後,食道空腸吻合部の屈曲による通過障害を発症し,内視鏡的な処置を繰り返し行ったが改善を認めず,術後1年の時点で磁石圧迫吻合術(山内法)を施行した.術後経過は良好で食事摂取可能となった.自験例での通過障害の原因としては,吻合部が縦隔内へ引き込まれたこと,盲端のステープルが挙上空腸へ癒着したこと,術後に食道が短縮したことなどが考えられた.山内法は磁石を用い管腔臓器を吸着し,挟まれた組織の壊死をじゃっ起し瘻孔を形成する治療法である.自験例は食道空腸吻合部が縦隔内に近い位置に存在するため再吻合術は困難が予想された.屈曲部に対する吻合を行う場合は吻合すべき腸管同士は近接しており,山内法による空腸-空腸吻合術は良い適応と考えられた.