著者
和田 倫和 松浦 知史 野口 悟 猪俣 敦夫 藤川 和利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.444, pp.89-94, 2012-02-16

センサデバイスの普及に伴い,広域に存在するセンサデータを共有する分散システムが実現しつつある.センサデータのような定期的に更新されるコンテンツは,突発的な天候の変動(夕立,突風など)により,ユーザの関心が特定のコンテンツに向かうため特定ノードにクエリが集中する可能性が高い.また時間経過によるコンテンツ人気遷移により,複製を配置する事で負荷分散を試みても,複製を配置し終えたときには他コンテンツへクエリ集中が遷移してしまう恐れがある.そこで本研究では,地理情報に基づいた効率的な複製配置手法の提案を行い,エミュレーションによる評価実験を通して,コンテンツ人気遷移に追従する負荷分散が達成できることを示す.
著者
和田 淑子 倉賀野 妙子 木村 宏樹
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.711-717, 1991-08-15
被引用文献数
8

澱粉特性がクッキーの品質に及ぼす影響を調べるため, ワキシーコーンスターチ(WCS)とハイアミロースコーンスターチ(HACS)という, 糊化特性の異なる二種類の澱粉を用いて単純化した配合のモデルクッキーを調製し,これを物性測定と官能検査により評価した. WCSクッキーはHACSクッキーとくらべ,垂直方向に大きく膨化し,スプレッド(焼き広がいは小さくなった・物性測定と官能検査のいずれにおいても,WCSクッキーは硬く,HACSクッキーは顕著なショートネスを示した.走査電子顕微鏡で観察してみるど脱脂したWCSクッキーには連続的な構造が認められ,これが膨化や硬い物性の原因と考えられた. 両クッキーともに糊化度は非常に低かったが, WCSのはうがHACSクッキーよりわずかに糊化度が高かった.示差熱分析と電子顕微鏡観察から,WCSの粒子がクッキー中で一部糊化していることが示唆された. 澱粉の糊化による連続構造はクッキーを膨化させ,最終製品を硬いものにしてしまうことが推察された. したがって,ショートなもろい食感のクッキーを作るうえで,澱粉糊化の阻害は重要であると考えられる.
著者
小林 繁樹 古口 徳雄 大石 博通 和田 政則 宮田 昭宏 中村 弘 八木下 敏志行
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.79-85, 2006 (Released:2008-08-08)
参考文献数
17
被引用文献数
4 3

We evaluate the effect of introduction of endovascular treatment with Guglielmi detachable coils (GDC) on the outcome of aged patients (>=70 years old) with subarachnoid hemorrhage (SAH). Between 1990 and 2003, 92 aged patients with SAH underwent angiography as candidates for early aggressive treatment in our hospital. In 1990-96 (Group 1), treatment options were early craniotomy surgery, intensively delayed craniotomy surgery and conservative management (n=38), while GDC embolization at an acute stage was added to those 3 treatment options in 1997-2003 (Group 2, n=54). We compared clinical courses and outcomes assessed by Glasgow Outcome Scale (GOS) at discharge between the 2 groups. The percentage of the patients in whom the aneurysm was occluded at an acute stage (early-treated cases) significantly increased from 47% in Group 1 to 76% in Group 2. In the early-treated cases in Group 2, GDC embolization was chosen as the treatment option in 69% of all cases (Grade I-V) and 78% of poor-graded cases (Grade IV-V). The percentage of favorable outcomes (good recovery and moderately disabled in GOS at discharge) significantly increased from 34% in Group 1 to 63% in Group 2 for all cases, and from 53% to 78% for early-treated cases. None of the poor-graded patients had a favorable outcome in Group 1, while 24% did in Group 2. In the early-treated cases in Group 2, the percentage of favorable outcomes did not differ significantly between the aged (>=70 y) and younger patients ( The introduction of GDC embolization expanded the indication of early treatment for aged patients with poor grade and, as a consequence, improved the outcome of those patients.
著者
和田 浩一 田端 真弓 都筑 真 永木 耕介 藤坂 由美子
出版者
フェリス女学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は明治前期に刊行された歴史書を分析し、日本が古代オリンピックをいかに受容・解釈したのかに焦点を合わせる。主な成果として、1)ギリシャ史・西洋史・世界史に関する歴史書116冊のうち、73冊に古代オリンピックに関する記述が含まれていたこと、2)古代オリンピックは中等・高等教育における学習課題だったこと、3)当時の知識人たちは古代オリンピックの社会的な機能を日本のスポーツ文化の説明に援用していたこと、が挙げられる。
著者
和田 良子
出版者
敬愛大学・千葉敬愛短期大学
雑誌
経済文化研究所紀要 (ISSN:13492446)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.125-144, 2004-03

1990年代末以降、個人の動学的な意思決定問題として、現在バイアスの問題とセルフ・コントロール問題が再浮上している。セルフ・コントロールの問題は、動学的意思決定問題では、時間選好率のアノマリーの一つであるhyperbolic preferenceとして捉えられることが多い。最近では、hyperbolic preferenceがあると仮定した場合のマクロ的な経済分析は、不良債権問題ヤプロジェクトの失敗など枚挙に暇がない。Hyperbolic preferenceがあるときの異時点間の効用関数は、時間選好率ρだけでは説明することはできない。そこでLaibson (1999)は、hyperbolic preferenceの本質的な要素のみを現在バイアスβとして取り出し、(ρ、β)の枠組みで異時点の問題を定式化した。さらにTed O'Donoghue and Mattew Rabin (1999)は、その後この手法を用いて、人々を3つのタイプにわけて、ビヘイビアの違いを分析した。第一は、現在バイアスがなく、したがって明日と今日の違いは時間選好率だけであるようなTime-Consistent (TC)な個人である。第2は、現在バイアスがあるが、賢者個人(sophisticants)であり、第3が愚者(naifes)である。賢者は、β<1である自分を知っているのに対して、愚者は、自分のβは1であり、自分はTCであると思い込んでいる(β=1)が、現実にはβ<1である点が特性を形成している。彼らの問題への対処は、今すぐ犠牲がかかる場合には、賢者(sophisticants)であれば、自分の動学的問題をバックワードに解いて問題を処理することができる。しかし現在バイアスがあり、かつ愚者(naifes)の場合には、最終期の前の期に初めてβ<1であることに気がつくために、最も大きな犠牲を払うこともありうる。具体的に問題を解いてみると、(ρ、β)の枠組みは問題を複雑にしているように見えるが、実際には、問題を現在と次の期の問題に限定していることがわかる。つまり、いま自分がいる時点で遠い将来までのことを考えるというより、次の期と比べて今期の自分はどうであるかを考えることに重点を置くのである。現在バイアスを克服するためのセルフ・コントロールの問題のうち、いかにして問題を克服するか、ということはO'Donoghue and Rabin (1999)のモデルでは扱われていない。セルフコントロール問題を正面から扱い、定義しているのは、Gul and Pesendorfer (2000)である。Gul and Pesendorfer (2000)では、オプションの存在がある主体の効用を下げるようなとき、セルフ・コントロール問題がある、と定義されている。このモデルでは、セルフコントロールに失敗したときの不効用が明示的に効用関数に取り入れられている。ある主体がセルフ・コントロール問題を感じれば、それを克服するためにプレコミットメントを手段として用いる場合もある。本稿では、以上のサーベイを踏まえて実験を組み立て、セルフ・コントロール問題を感じている個人と感じていない個人の行動を計測した。その実験結果の分析により、(β、ρ)アプローチとGul and Pesendorfer (2000)流のセルフ・コントロール問題の叙述は異なってみえるが、本質は切り離して考えることのできない同質的なものであることがわかった。また、βが非常に小さいが自分でそれを分かっている者は、結局ビヘイビアはnaifesと同じになることから、sophistecateであることの意味について再確認する結果を得た。
著者
神庭 信幸 荒木 臣紀 土屋 裕子 和田 浩 塚田 全彦
出版者
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2008

センサーサブシステム、データ管理サブシステム、分析サブシステム、意思決定サブシステム、最適化管理サブシステムを備えた臨床支援システムが完成し、合わせて既存のデータベースであるプロトDBとの接続も完了した。これによって、文化財の保全に向けた実空間での活動と、その結果をデータとして確認・分析・評価・判断する情報空間とが高度に統合された包括的保存システムが構築され、文化財に及ぶ様々なリスクの軽減に対して有効であることが確認された。
著者
植野 雅之 和田 慎二郎 木田 豊 上田 和浩 金村 仁 対馬 勝英
出版者
大阪電気通信大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

3DCGにおける造形能力を育成するための空間的・論理的な操作トレーニングとして,ゲーム的なフィードバックを持った空間トレーニングゲームを複数個考案し,実装をおこなった.また,それらの有効性を検証するための実験環境を構築し,それを用いて実験をおこなった.実験の結果,このようなトレーニングゲームにおいて,熟達者と初心者にパフォーマンスの差が明らかに見られること,フィードバック方法として,得点の表示・非表示,得点の提示方法によって,一定のパフォーマンスの差が見られること,トレーニング状況につられてパフォーマンスが短期的に向上するなどの現象を確認し,トレーニングシステムの設計に対するヒントを得た.
著者
柴田 智広 為井 智也 岡田 洋平 和田 佳郎 小町 守
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

Assist-As-Needed原理に基づいた強化学習エージェントが個人適応的にヒトの運動学習を支援することにより,その運動学習を促進可能であることを科学的に示した.また姿勢異常を呈する疾患を持つ症例のための姿勢評価,フィードバックトレーニングシステムを開発し,めまい平衡系疾患およびパーキンソン病を対象に姿勢リハビリテーションに関する医工連携を進め,後者については,在宅における姿勢リハビリテーションの実施可能性および即時効果を確認した.
著者
木村 恵子 長田 斉 矢澤 正人 小松崎 理香 青山 旬 和田 聖一 伊谷 公男
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.204-212, 1997-04-30
参考文献数
19
被引用文献数
9

東京都における1歳6ヵ月児歯科健康診査の乳歯齲蝕罹患分類におけるO_1,O_2型(以下,O_1,O_2型)の判定基準について区市町村に対し質問紙による実態調査を行った。また,各区市町村のO_1,O_2型の判定状況,1歳6ヵ月児歯科健康診査の乳歯齲蝕罹患分類におけるO_2,型(以下O_2型)者率と1歳6ヵ月児歯科健康診査(以下,1歳6ヵ月児健診)および3歳児歯科健康診査(以下,3歳児健診)の齲蝕有病者率の差との関係について検討した。次いで,1歳6ヵ月見健診でO_1,O_2型と判定された東京都S区N保健所・北海道I保健所の平成7年度3歳児健診受診者を資料とし,新たなO_1,O_2型の判定基準を1歳6ヵ月から3歳までの齲蝕罹患に関与するリスク要因によって判定することを目的に「就寝時の授乳の習慣」・「甘味の摂取頻度]・「歯みがき状況」を要因と選定して相対危険度による検討を加えた。その結果, 1. 44区市町村(80.0%)から回答を得,そのうち19区市町村(43.2%)が国の示す1歳6ヵ月児歯科健康診査要領以外の独自の判定基準を持っていた。2. 平成5年度O_2型者率が80%以上の区市町村数は22(40.0%)であった。 3. O_2型者率と1歳6ヵ月児健診および3歳児健診の齲蝕有病者率の差との関係には有意な相関は認められなかった。 4. 齲蝕罹患に関与するリスク要因の相対危険度による検討では『甘いお菓子をほぼ毎日食べる習慣』・『就寝時の授乳の習慣』についてはN・I両保健所とも3歳時点での齲蝕有病状況に統計学的に有意な差が認められた。 5. 『甘い飲み物をほぼ毎日飲む習慣』もほぼこれに準じる成績であった。 6. 「歯みがき状況」を示す『保護者による歯みかき習慣』と『プラークスコア』はリスクとして認められなかった。以上の検討から,新たなO_1O_2型の判定基準としては「甘味の摂取頻度」・「就寝時の授乳の習慣」を要因としてとらえ,『甘いお菓子をほぼ毎日食べる習慣がある』・『甘い飲み物をほぼ毎日飲む習慣がある』・『就寝時の授乳の習慣がある』の3項目に1項目以上該当する者をO_2型と判定するのが適当ではないかと考えられた。
著者
和田 実
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.49-59, 1991
被引用文献数
12 3

本研究の目的は, 対人的有能性の下位概念としてのノンバーバルスキルおよびソーシャルスキルを測る尺度を作成することである。データは大学生 (男子68名, 女子174名) から収集された。因子分析の結果, ノンバーバルスキルについては二つの因子-非表出性および統制, 感受性-, ソーシャルスキルについては三つの因子-関係維持, 関係開始, 自己主張-が抽出された。そして, 既成の類似した尺度 (ACT, SM) およびいくつかの社会的変数 (きょうだい数, 親友数, 孤独感およびその変化, 恋人の有無など) との関連から, この尺度が妥当であることが確かめられた。なお, 具体的には以下の結果が見いだされている。: (1) ノンバーバル感受性, ソーシャルスキルの関係維持は男性よりも女性の方が優れている。(2) ソーシャルスキルの関係維持に優れない者ほど, 孤独を感じている。(3) 恋人がいる者の方がいない者よりも, ノンバーバル感受性を除いたすべてのスキルで優れる。(4) 全体でみれば, 孤独感が減少した者の方がソーシャルスキルの関係維持, 自己主張に優れる。今後は, 特にノンバーバルスキル尺度の項目内容のさらなる検討が必要であろう。
著者
和田 小依里
出版者
京都府立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

近年、炎症性腸疾患患者数が増加しており、食生活の変化がその要因の一つとも言われている。発酵食品の摂食量は減少しているが、一方で発酵食品中の因子が腸炎改善作用を有する可能性を示唆するエピソードが存在する。我々はデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発大腸炎モデルマウスを用いて、発酵食品の一つである日本酒中のいくつかのペプチドが、数 mg/kg/日以下の微量の経口投与で大腸炎抑制作用を示すことを見出した。
著者
小林 昭彦 小関 廣明 増子 毅 大和田 康夫
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.634-638, 2000-05-01
参考文献数
11
被引用文献数
9

術前診断に小腸造影検査が有効であった内ヘルニアを2例経験したので報告する.症例1は44歳の女性.腹痛・嘔吐を訴え, 腹部単純X線でイレウスと診断した.保存的治療が奏効せず, 33日目に開腹したところ大網裂孔ヘルニアを認め, 陥入した空腸は小網と癒着し, 絞扼性変化をきたしていた.空腸部分切除とヘルニア孔閉鎖を施行した.症例2は57歳の男性.腹痛を訴え, 腹部単純X線でイレウスと診断した.保存的治療が奏効せず, 21日目に開腹したところS状結腸間膜内ヘルニアを認め, 陥入した回腸は後腹膜と癒着していた.腸管切除は行わず, 癒着剥離とヘルニア孔閉鎖を施行した.2症例とも開腹歴はなく, イレウス症状をきたし, 小腸造影では狭窄部位で腸管の先細り像を認めたが, 血管造影, CTなどの検査では異常を認めなかった.このような症例においては, イレウスの原因として内ヘルニアを念頭に置く必要があると考えられた.
著者
和田 友香
出版者
国立成育医療センター(研究所)
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

INSL3の多型であるAla24Ala (72G>A)とSF-1 (Steroidogenic factor-1)の多型であるGly146Alaは停留精巣に劣性効果をもたらしていることが判明した。
著者
畝田谷 桂子 和田 礼子
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究は、留学生の工学実験系日本語論文作成や読解に資することを目的とし、同分野論文の「結果と考察」章の表現意図による細かいレベルの構造と重層的論理構造を明らかにした。また、「考察」の表現意図に含まれる種々の下位の表現意図別に文型を整理した。さらに、英語論文作成手法「スタンダードプロセス」(潮田(1999)『科学英語論文のすべて』日本物理学会編、丸善)を留学生の日本語論文作成に一部改変して試行した結果、添削可能な文章の自立的産出に有効であった。この手法と上述の論文分析結果を合わせて教育方法を考案し、提言を行った。
著者
佐藤 雅明 石田 剛朗 堀口 良太 清水 克正 春田 仁 和田 光示 植原 啓介 村井 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.253-264, 2008-01-15
参考文献数
11
被引用文献数
3

センタレスプローブ情報システムは,車車間通信と車両自体の移動によってプローブ情報の生成と伝達を行う.車両の存在する周辺の道路交通情報や,安全に関する情報等の即時性が求められる情報等に有効であると考えられている.本論文では,センタレスプローブ情報システムの有用性を活用する手法として,センタレスプローブ通信基盤を利用する渋滞に関する道路交通情報生成アルゴリズムの提案を行った.また,提案した道路交通情報生成アルゴリズムとセンタレスプローブ通信基盤を,実車両で動作する車載システムとして設計と実装を行い,テストコース内で5 台の車両を用いた実証実験を行った.この実験で,実装した車載システムによるプローブ情報の生成と統合が可能であることが分かった.さらに,実車環境においてセンタレスプローブ情報システムが有効に動作することが確認された.Decentralized Probe Vehicle System transmits information by the communication between vehicles, and movement of vehicles. Decentralized Probe Vehicle System is effective in the sensor data depending on a geography position, and the sensor data contributed safely which needs a real-time processing. In this paper, road traffic information generation algorithm was proposed. The design and implementation about algorithm and communication platform for Decentralized Probe Vehicle System was performed. Then, field test was conducted by five vehicles in the test course. As a result, it turned out that generation and integration of probe information are possible using implementation system. Further, it was checked that a system operates effectively in real vehicle environment.
著者
和田 賢治
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

フランク・ナイト(1921)によって提唱され、エプスタイン・ワン(1994)によって精緻化されたナイトの不確実性について、離散状態および連続状態の二つのモデル化を行い、ナイトの不確実性の定量分析を行った。離散状態モテルは簡素だが、ナイトの不確実性に対して自然な解釈を与えられる。連続状態モデルでは、ナイトの不確実性に対する解釈がそれほど自然ではないが、モデル自体は精緻である。よって両モデルは補完的関係にある。離散状態モデルでは、メラ・プレスコット(1985)によって定式化されたマルコフ過程モデルを用いてナイトの不確実性を定量化した。またこの定式化を用いて日本とアメリカの株および国債の収益率に対して、ナイトの不確実性が存在すれば、リスクプレミアムパズルおよびリスクフリーレートパズルは解決できる事を示した。この論文は、Wada (2005), "The Knightian Uncertainty and the Risk Premium and the Risk Free Rate Puzzles in Japan and the U.S."として2005年8月にEconomic Lettersに投稿中である。連続時間モデルでは、エプスタイン・ワン(1994)によって定式化された動的一般均衡モデルに対して、ルー円バーガー(1969)で証明されハンセン・ジャガナサン(1997)によってファイナンスに応用されたデュアルメソッドを用いて、ナイトの不確実性を定量化した。この論文は、Wada (2006), "A New Measure for the Knightian Uncertainty and the Risk Premium Puzzle in Japan and the U.S."としてJournal of Banking and Financeに2006年3月に投槁中である。
著者
桑野 信彦 和田 守正 小野 眞弓 河野 公俊 FOJO Antonio LONGO Dan SCHLESSINGER デーヴィト DANLONGO ロンゴ DAVID Schles SCHLESSINGER デーヴイド
出版者
九州大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1991

制癌剤耐性に関与する遺伝子群はがん化学療法に対する感受性を左右するだけでなく分化・発生とも密接に関連して重要な機能を有することが示され多大な注目を集めている。本研究は、このうち多剤耐性MDR1遺伝子及びエトポシド耐性関連遺伝子に焦点をしぼり、以下の事項を明かにすることを目的とする。1.遺伝子発現制御領域の単離およびゲノム構造の解析。2.MDR1遺伝子近傍の遺伝子群の同定と共通制御の有無。3.ヒト組織。腫瘍における発現様式。4.ヒト腫瘍における耐性獲得の診断プローブとしての可能性の検索。本研究で得た成果を以下に列挙する。1.ヒトMDR1遺伝子プロモーター領域の解析。ヒトMDR1遺伝子は2つのプロモーターによりその発現が制御されていることが報告されているが相互の役割等、詳細は不明であった。我々は下流制御領域をファージ・ゲノムライブラリーより単離し、制御ドメイン構造を明かにした。これには、制癌剤、紫外線、血清除去などに反応する制御ドメインが含まれ、MDR1遺伝子をストレス応答遺伝子群の1つとして位置づけることができた。上流プロモーターに関しては、遺伝子増幅をともなう多剤耐性細胞でのみ機能していることが示唆された。2.ヒトMDR遺伝子群のゲノムマップの作成。MDR遺伝子領域の構造と機能の全体的な関連を把握し、近傍の未知遺伝子の同定、共通制御の有無を明かにするための第一歩として、この領域のマッピングを試みた。上記制御領域からPCRプライマーを合成し、ワシントン大学のヒト全ゲノムおよび7番染色体特異的酵母人工染色体(YAC)ライブラリーより、YACクローンを20個単離した。エンド・クローンの単離、ヒト-ハムスター雑種パネルによる検定により約半数はキメラでなく7番染色体にマップされた。STS contentマッピング法により現在1メガベースのコンティングが構築され、またMDR1およびMDR3遺伝子を含む600kbについては、rare cutter enzymeによる物理地図を完成した。3.YAC-ヒトゲノムライブラリーの改善。ワシントン大学のライブラリーを含め、現在のYACライブラリーはキメラクローンが30〜50%、また不安定クローンが1%存在することが問題となっている。我々は、In gel partial fill-in法によりキメラの成因であるコライゲーションを抑え、平均500kbのライブラリーを作製する方法を開発した。さらに不安定YACクローンとして知られているヒト色盲領域を安定化させ得る変異株を単離樹立した。今後、これらの方法により、対象領域の高品質YACライブラリーを構築し、さらにコンティグ、物理地図の作成および未知遺伝子の探索を行ない、診断プローブとしての可能性を検討していく。4.ヒトMDR遺伝子の増幅単位とその機序。MDR1遺伝子の増幅と発現に関与するゲノム領域と構造を決定するため、MDR1と3遺伝子を含む酵母人工染色体をマウス細胞に導入し、抗癌剤ビンクリスチンに対する耐性獲得にともなう遺伝子増幅と発現の機序を検討した。MDR1遺伝子を含む580kbの酵母人工染色体をマウスL細胞に導入した。この導入株をビンクリスチン処理することにより、MDR1遺伝子の遺伝子増幅および発現促進が認められた。しかし、マウスの内在性mdr1aの発現は見られなかった。以上、我々は酵母人工染色体を用い、MDR遺伝子領域の機能的な導入とヒトMDR1遺伝子の選択的増幅、発現をさせることに成功した。5.エトポシド耐性関連遺伝子DNAトポイソメラーゼIIの遺伝子構造と発現。エトポシド耐性関連遺伝子のうち、トポイソメラーゼIIやIを標的とした抗癌剤は近年その有効性から臨床応用へ多くの期待がよせられている。トポイソメラーゼの量的低下が耐性獲得の1つの原因となること、さらに高温処理により、トポイソメラーゼIIの発現が上昇することの2点を明かにした。現在、トポイソメラーゼII発現制御様式について解析を行なうためトポイソメラーゼIIプロモーター領域をファージゲノムライブラリーより単離した。現在、制御領域の一連の欠失変異体を構築し、制御ドメイン構造を明かにしつつある。