著者
宮澤 清 田村 宇平 勝村 芳雄 内川 恵一 坂本 哲夫 富田 健一
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.297-305, 1989-04-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
26
被引用文献数
3 2

The influences of six representative surfactants on hair and the scalp were investigated under various conditions such as : irritation, protein denaturation, sorption onto commercial hide powder or keratin powder, change in turnover time of the stratum corneum, dandruff and disintegration of the cuticle.1. Influence of surfactants on scalp.Although the cumulative irritation test, 48-hour closed patch test, and immersion test were performed to assess the irritating effects of surfactants, the results did not agree with each other. The immersion test, which makes essentially the same use of surfactants, gave results in close agreement with those for sorption of sufactants or protein denaturation by surfactants.Amounts of surfactants sorbed by hide powder.Irritation score of immersion test : r=0.671.Amounts of surfactants sorbed by keratin powder.Irritation score of immersion test : r=0.930.Per cent denaturation of OVA by surfactants.Irritation score of immersion test : r=0.880.Turnover times of the stratum corneum due to the surfactants were found to follow the order, AMT≤AGS≤L-Soap≤AP<LS≤ES.Examination of the amounts of dandruff as observed when using AMT shampoo and ES shampoo, each with a different effect on the turnover time of the stratum corneum, showed the amounts to differ remarkably according to the surfactant used.2. Influence of surfactants on hair.The extent of disintegration of cuticle by a surfactant supersonic treatment was found to have the following order : AMT≤AGS≤AP≤ES<LS<L-Soap.Based on the above results, AMT can be a good surfactant as a detergent for the hair and scalp.
著者
樋口 満 坂本 静男 田口 素子 東田 一彦
出版者
早稲田大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

運動前の糖質摂取によって引き起こされるインスリンショック(運動誘発性低血糖)と呼ばれる現象について、主に朝食摂取の有無による違いに着目し研究を行った。本研究の結果、絶食条件だけではなく、実際のスポーツ現場に近い状態である朝食を摂取した条件においても、運動誘発性低血糖を発症する場合があることが明らかになった。さらに、低血糖の発症のしやすさには個人差が認められ、絶食条件においては、高いインスリン分泌能を有している者が、また朝食摂取条件においては、高い有酸素性能力を有している者が、運動誘発性低血糖を生じやすいことが明らかとなった。
著者
坂本 千科絵 李 温九 Chikae SAKAMOTO Onkoo RHEE 京都文教短期大学 名古屋経済大学 Kyoto Bunkyo Junior College Nagoya University of Economics
雑誌
京都文教短期大学研究紀要 = The Kenkyu kiyo (ISSN:03895467)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.141-146, 2014-03-12

学校給食は世界各国で実施されており、中でも、日本と韓国は教育政策の一環として「学校給食法」を制定し、児童が全員決まった時間に同じ給食を食べるというスタイルを確立している。本研究では、世界でも珍しい学校給食制度を確立している両国の学校給食について、その制度と献立内容を比較した。その結果、日本は自国の食文化だけでなく他国の食文化を多様に取り入れていること、韓国は自国の伝統的食文化を継承する場として学校給食を通して教育していることがわかった。
著者
坂本 信雄 Sakamoto Nobuo
出版者
京都学園大学経営学部学会
雑誌
京都学園大学経営学部論集 (ISSN:0916734X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.15-26,折り込2P, 2014-03-01
著者
坂本 真士 田中 江里子
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.59-63, 2002-06-25 (Released:2015-01-07)
参考文献数
10
被引用文献数
4 21

The purpose of this study is two-fold; (1) to translate the revised Life Orientation Test (LOT-R) into Japanese and to investigate its internal consistency and test-retest reliability, (2) to test the factor structure of the LOT-R (one-factor model versus two-factor model) by conducting confirmatory factor analyses. Data from 619 undergraduates were analyzed to investigate the internal consistency and factor structure, and data from 220 undergraduates were analyzed to examining the test-retest reliability. Both internal consistency and test-retest reliability were confirmed; Cronbach's alpha coefficient and the test-retest reliability coefficient were .62 and .84, respectively. The confirmatory factor analyses supported the two-factor model rather than the one-factor model. Cultural differences between the East and the West in the factor structure of the LOT-R were discussed.
著者
坂本 信道 西村 慎太郎 三ツ松 誠 鈴木 喬 柏原 康人 小山 順子 中川 博夫 小林 健二 三野 行徳 有澤 知世 恋田 知子 荒木 優也 太田 尚宏
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.50, pp.1-16, 2018-01-24

●メッセージ平安時代人の散歩――国際化と辞書――●研究ノート明治27年の長塚村大字渋川の人びと――原発事故帰還困難区域の歴史資料を読む――平田国学と和歌●書評ブックレット〈書物をひらく〉2入口敦志著『漢字・カタカナ・ひらがな 表記の思想』ブックレット〈書物をひらく〉5恋田知子著『異界へいざなう女 絵巻・奈良絵本をひもとく』●トピックス「ないじぇる芸術共創ラボ NIJL Arts Initiative」について第10回日本古典文学学術賞受賞者発表第10回日本古典文学学術賞選考講評バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ収集文書群の調査と活用 ローマでのくずし字講座と講演会の開催について大学共同利用機関シンポジウム2017 「研究者に会いに行こう!――大学共同利用機関博覧会――」平成29年度「古典の日」講演会第41回国際日本文学研究集会総合研究大学院大学日本文学研究専攻の近況●表紙絵資料紹介武蔵国多摩郡連光寺村富沢家文書「諸用扣(留)」
著者
坂本 卓也
出版者
佛教大学
雑誌
鷹陵史学 (ISSN:0386331X)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.83-114, 2013-09-28
著者
坂本 篤郎 堀田 龍也 山内 祐平
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.85-88, 2009
参考文献数
4

初等教育の教科学習での協調学習場面において,教師が学習者のどのような要因に着目して足場はずし(Fading)を行うのか明らかにすることを目的とし,10名の小学校教師に対して質問紙と半構造化インタビューを用いて調査を行った.抽出された足場はずしを,それらが行われた際の理由や状況によって類型化した結果,3つのカテゴリ,7つのサブカテゴリに分類することができた.以上より,教師が協調学習場面で足場はずしを行う際に認識している観点が示された.
著者
葛西 恭一 石田 恵梨 小林 由佳 曽我 幸一 金光 大石 坂本 京子 竹中 信也 柳田 國雄 伊谷 賢次
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.257-261, 2013-02-20

症例1は75歳男性.心房細動にてダビガトラン220mg/日服用開始したところ,5日後より食道閉塞感,ゲップを自覚.上部消化管内視鏡検査にて中部食道に白色の膜様付着物を伴った潰瘍性病変を認めた.ダビガトランを継続しながらプロトンポンプ阻害剤(以下PPI)を服用したところ潰瘍は治癒した.症例2は68歳,女性.発作性心房細動に対しダビガトラン300mg/日服用開始77日後より胸焼けを自覚.上部消化管内視鏡検査にて中部食道に白色の膜様付着物を伴った潰瘍性病変を認めた.ダビガトランを中止しPPI投与したところ潰瘍は治癒した.ダビガトランは循環器領域で使用頻度が高まると予想される薬剤であり,薬剤性食道潰瘍の原因となり得ることを念頭に置く必要がある.
著者
坂本 理郎
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.A115-A131, 2007

本研究は、近年の新規学卒者の採用をめぐる調査や文献をふまえたうえで、新規学卒者に求められる資質が「即戦力」ではなく、より基礎的な資質、いわゆる「基礎力」であることを指摘した。そして、このような求人側(企業)と求職側(新規学卒者)をつなぐ言葉の曖昧さを問題視し、これまで官庁や諸機関が実施してきた調査や提言の不十分な点や学術的検討の希薄さを示した。このような問題意識を背景に、関西を基盤とする大企業24社の採用担当者に対するインタビュー調査を実施し、質的データの分析を行った。その結果、「I.対自己」の基礎力として「自律」、「ストレス耐性」、「II.対他者」の基礎力として「言語的コミュニケーションカ」、「共感力」、「III.対課題」の基礎力として「論理的思考力」、「創造的思考力」、「実行力」を見出した。さらに考察を行い、「共感力」に「自己の感情の表現力」を加えて「情緒的コミュニケーションカ」とし、「実行力」の中に「適応・柔軟性」を加えることによって、仮説的なリストを提示した。このリストは仮説であるので、今後さらに調査を行い、検証していく必要がある。また、業種や職種での差異や、このような基礎力を、企業における人材の選抜および開発や高等教育において活用していく方策の検討を今後の課題としてあげた。
著者
橋本 是浩 土田 秀雄 赤澤 寿一 新井 文子 乾 東雄 加藤 章三 坂本 宏和 下出 心 疋田 直樹 山本 景一
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. V, 教科教育 (ISSN:03893480)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.61-80, 2005-09-30

本研究は,数学学習での「文字」の習熟の実態について,中学生・高校生・大学生を対象として,予備調査を行った。予備調査の調査結果の部分的な分析から中学生・高校生の文字に対する未成熟なイメージの実態を明らかにするとともに,それらの結果から 仮説(I):生徒は,文字の表す「数」を固定的に捉えている 仮説(II):生徒は,文字のイメージを自然数的に捉えているの2つの仮説が導出できたことを報告する。
著者
坂本 正夫
出版者
飯田市美術博物館
雑誌
伊那谷自然史論集 (ISSN:13453483)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1-9, 2019 (Released:2019-06-05)

宝永地震は,我が国最大級の地震の一つであり,プレート境界で起こったマグニチュード8.4 〜8.6 の巨大地震である.震源は遠州灘沖から紀伊半島沖にかけての海域にあり,日本列島の広範囲に被害を及ぼした.この地震の被害は伊那谷にも及んでいて,様々な文献などに記録され公表されてきている.しかし,いずれの文献も詳細に伊那谷の被害をまとめられているとは言い難く,部分的な地域の被害状況の記載に留まっている.そこで,そうした部分的に記載された文献を可能な限り収集し,さらに新たな文献発掘も行って伊那谷での宝永地震の被害をまとめる.
著者
杉本 直也 坂本 栄里奈 伊庭 斉志
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.19, no.6, pp.450-459, 2004 (Released:2004-08-10)
参考文献数
12
被引用文献数
2 1

The ordinary differential equations (ODEs) are used as a mathematical method for the sake of modeling a complicated nonlinear system. This approach is well-known to be useful for the practical application, e.g., bioinformatics, chemical reaction models, controlling theory etc. In this paper, we propose a new evolutionary method by which to make inference of a system of ODEs. To explore the search space more effectively in the course of evolution, the right-hand sides of ODEs are inferred by Genetic Programming (GP) and the least mean square (LMS) method is used along with the ordinary GP. We apply our method to several target tasks and empirically show how successfully GP infers the systems of ODEs. We also describe how our approach is extended to solve the inference of a differential equation system including transdential functions.