著者
岡崎 美樹 冨岡 洋海 長谷 川幹 片上 信之 坂本 廣子 石原 享介 岩崎 博信 梅田 文一 中井 準 岡田 行功 庄村 東洋
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.293-297, 1990
被引用文献数
11

A case of 22-year-old female with mediastinal tuberculous lymphadenitis and pericostal tuberculosis was reported.Her complaint was right chest pain and subcutaneous mass on the right chest wall.Chest contrast CT showed right paratracheal lymph node swelling with central low density area and surrounding rim enhancement, which has been reported as typical characteristics of mediastinal tuberculous lymphadenit is.Pigeon-egg sized subcutaneous mass with fluctuation was palpable on the right sternal border and the smear of its content showed acid-fast bacilli.In spite of two months therapy with antituberculous drugs, both masses were unchanged in size.The lesions resected surgically, were both encapsulated abscesses containing yellowish pus, and microscopic examination of these specimen disclosed the finding of tuberculosis.Mycobacterium tuberculosis was cultured from contents of both masses.After nine months of anti-tuberculous therapy, no sign of recurrence is observed until now.Both masses were discontinuous and the possibility of lymphangitic spread of organism was speculated as its etiology.
著者
酒井 孝司 坂本 雄三 倉渕 隆 岩本 靜男 永田 明寛 加治屋 亮一 遠藤 智行 今野 雅 大嶋 拓也 赤嶺 嘉彦 小野 浩己
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では,複雑な事象を総合的に評価する必要がある住宅の温熱環境を対象に,非定常気流・温熱環境解析手法を用いたバーチャルハウスシミュレータの開発を行った。異なる暖房方式を採用した居室の定常・非定常温熱環境の実測を行い,検証用データベースを作成した。実測を対象に各種解析モデルを用いて解析を行い,実測と比較して精度を検討した結果,本研究で開発したシミュレータが住宅の温熱環境評価として実用的な精度を有することを示した。
著者
坂本 雅俊
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.165-173, 2002-01-31

養護学校における福祉教育のあり方の一考察として,今回,平成12年度に実施した,「全国の養護学校の「福祉教育」の担当教師に対するアンケート調査」の結果を示し,若干の論考を加えた。さて,結果からみられたことは,「福祉教育」は,その教育対象で分けると,社会人に対する社会教育やボランティア教育と学校における教育(児童・生徒に対する学校教育,大学における福祉専門職養成の専門教育)とに分けることができるが,その内容は共通する項目も多く含まれるものの,学習内容で分けると,社会科学的認識能力の学習,ボランティア学習,車椅子を押すなどのいわゆる福祉的な体験学習,人権学習,などに分けられ,さらに,目的内容で分けると,文化教育,人権教育,職業教育,道徳教育などの側面で分かれるようである。現在の教育現場においては,これらの整理がなされないまま,「福祉教育」についての方法や目的・内容が混在していることがわかった。そして,今後は義務教育において「福祉の体験」といった学習が本格化する。本論では,こうしたことについて,教育現場の先生方の意見を集約することで,そのあり方について些少ではあるが現状報告を行った。特に養護学校における「福祉教育」は,子ども達の発達段階が多様である事情から,「福祉教育」の目的や方法が,「社会福祉教育の基礎」を踏まえつつも多様であることが望まれるところである。こうしたことについての基礎的検討をおこなった。
著者
坂本 信樹 パク ミンチョル 苗村 健 原島 博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
no.1998, pp.281-282, 1998-10-29

In this paper, we examine a method for representing facial expressions, in which any facial expression can be represented by linear combinations of orthogonal bases. We show the applicability of the AU(Action Unit) parameters for synthesizing the orthogonal bases.
著者
本間 義規 鈴木 大隆 坂本 雄三
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.65, no.530, pp.25-30, 2000
被引用文献数
4 7

To clarify the hygrothermal environment of vertical edge insulation methods in moderate and humid climate region, especially in the summer involving the rainy season, temperature and relative humility of 12 houses have been measured. From the measurement results, the temperature variation in the crawl space tends to slide slightly backward compare to the outdoor air. Evaporation from the drying concrete keeps the humidity in the crawl space rather high, especially in the summer just after completion. But it becomes moderate on condition that it passes through the winter. Daily diurnal range of temperature in the crawl space is smaller, and absolute humidity is lower, than the other construction method, that also ensures against condensation proofing.
著者
澤田 圭一 姜 錫 坂本 雄児
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.489, pp.7-11, 2008-02-12

近年,インターネット配信や有料放送などの有料映像配信が盛んになってきている.しかし無料配信ほどの利用者を獲得するには至っておらず,違法コピーなどによる著作権侵害の問題も抱えている.そこで利用者獲得と著作権保護を同時に行うことを目的に,概要を認識できる程度に品質を劣化させたスクランブル動画を,サンプル映像として用いる手法が提案されている.しかし従来手法では,サンプルとなるスクランブル動画の画質を制御するために,パラメタを対話的に調節する必要がある.そこで本稿では,スクランブル度合いを目標PSNRという統一的な指標から算出し,スクランブル動画の画質を制御する手法を提案する.さらにそのスクランブル度合いに対して補正を施すことにより,視覚特性を考慮した画質制御を可能とした.
著者
松原 哲哉 原田 憲一 椎原 保 中路 正恒 上村 博 水野 哲雄 森田 実穂 曽和 治好 藤村 克裕 坂本 洋三 寺村 幸治
出版者
常磐大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

芸大と過疎地域の連携を目指す研究メンバーと芸大生が、地域の小中高生用の芸術系総合学習プログラムを作成するため、始原的な創造力を持つ「お窯」の制作やその実際的な活用を含む「ものづくり」の実践を京都市右京区の黒田村で展開。この試行をもとに、過疎地域の潜在的な価値を大学生と地元の子ども達が協働し、4種の「お窯」を使って再発見する「お窯プログラム」を開発。
著者
坂本 雄児 長尾 智大
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.150-157, 2002-03-01
被引用文献数
2

計算機合成ホログラフィ(Computer Generated Holography)は,計算機内の仮想的な物体から立体像を表示する技術であり,立体的な視覚特性を満たす表示方式として注目されている.しかし,ホログラムを作成するのに必要な光の伝搬計算に膨大な時間がかかる問題点があった.本論文では,物体のモデリング手法として,物体を基本的な図形によって定義するパッチモデルを用い,このモデルよりの高速なホログラム計算法を提案する.更に,計算機シミュレーションによりアルゴリズムの検証を行うとともに,本提案法を用いて作成したホログラムによる光学実験結果を報告する.
著者
山崎 正幸 森本 伸秀 大政 真一 永井 康秀 菊池 建次 坂口 浩二 林 克哉 山口 貴敏 上河 深 小野 清一郎 下位 紘一 澤田 克仁 坂本 勝治 津田 真啓
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.428, pp.1-6, 2005-11-17

CIGRE SC D2会議が, 2005年6月6日から6月10日までメキシコのクエルナバカで開催された。この会議は, 定例会議, コロキウムおよびテクニカルチュートリアルが含まれている。コロキウムでは, 日本から三つの投稿論文"日本の電力会社の光ファイバー心線貸しビジネスの意義と今後の課題", "日本の電力会社の光ファイバーネットワークデザインと管理システムの構築"および"日本の電力会社のバーチャル・プライベート・ネットワークに関する事項およびアプリケーション"を含めて討議を行った。本会議で討論した内容について報告する。
著者
檀原 高 岡田 隆夫 建部 一夫 坂本 直人 富木 裕一 案浦 健 鈴木 千賀子 中村 真一郎 津村 秀憲 栗原 秀剛 小林 敏之 諫山 冬実 奥村 彰久 田村 剛 富野 康日己
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.651-656, 2007-12

定例の順天堂医学教育ミニワークショップが,2007年6月1日に開催された.50名以上の教員が参加し適切な試験問題の作成のための討議を行った.午前のセッションでは,予め作成していただいた定期多肢選択問題をスモールグループで検討修正を行った.午後のセッションでは,基礎医学系教員にはCBTにおける順次解答4連問を,臨床医学系の教員には4年次および5年次の臨床実習における口頭試験問題を作成していただいた.

1 0 0 0 IR 研究ニュース

著者
小形 正男 坂本 健作 小嶋 徹也 中田 好一 松田 佳久
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.11-14, 2002-11-19

クーロン斥力による超伝導/人工遺遺伝暗号/ショウジョウバエの肢はどの様に出来上がるのか?/ダストトレイルの地上観測に成功!/日本の金星探査計画と金星大気のスーパー・ローテーション
著者
坂本 公也 永田 真 保谷 功 井上 憲一 木内 英則 坂本 芳雄 山本 恵一郎 土肥 豊
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.840-845, 1993

十分量のステロイドを含む薬物療法によっても鎮静し得ず, therapeutic awakeningを試みることにより改善が得られた気管支喘息の1例を経験したので報告する。症例は33歳の女性で17歳発症の気管支喘息である。重積発作のため近医へ入院したが, 症状の改善が得られず当科へ転送となった。種々の治療により喘息症状の軽快が得られ, 順調に経過していたが, 再度早朝から始まる喘息発作が頻発するようになった。就寝前の気管支拡張剤およびプレドニゾロンの十分量の投与等を行ったが, 喘息発作の改善は得られなかった。therapeutic awakening, すなわち患者を午前3時に治療的に静かに覚醒させサルブタモール2.5mgの吸入投与を行ったところ, 自覚症状および理学的所見の速やかかつ著明な改善が得られた。治療抵抗性のmorning dippingに対して, therapeutic awakeningは試みる価値のある治療手段の1つであると考えられた。
著者
向井 基 高松 英夫 野口 啓幸 田原 博幸 加治 建 矢野 常広 坂本 浩一
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.579-584, 2003
被引用文献数
1

【目的と方法】当科で経験した小腸原発消化管重複症7例の患者背景,症状,診断・治療,重複症の形態的特徴を示し,症状と形態的特徴との関連を中心に考察を加える.【結果】年齢は1ヵ月から4歳で,性別は男児4例,女児3例であった.合併異常を認めた症例はなかった.重複腸管は全例が回腸にあり,そのうち3例が回腸末端に存在した.形態は7例とも嚢腫型であった.腸間膜との位置関係は重複腸管を腸間膜側に認めた症例が4例,反腸間膜側に認めた症例が3例であった.固有筋層を共有しなかった症例は1例のみであった.異所性胃粘膜は検索可能な6例中4例でみられた.重複症の形態的特徴と,症状との関連の検討では,重複腸管が回腸を圧迫し比較的早期より通過障害を認めた2例では重複腸管と回腸の固有筋層が共有されていたが,年長時まで通過障害をきたさなかった1例では,固有筋層の共有はみられなかった.また,乳児期早期に腸重積で発症した症例では,重複腸管が反腸間膜側にみられ,回腸内腔に突出していた.【結論】消化管重複症は発生部位により臨床像が異なるが,今回の小腸原発症例のみの検討からも重複腸管の形態の違いにより,症状とその発現時期が異なることが予想された.
著者
森末 道忠 上田 和宏 坂本 政祐
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.398-406, 1999-07-25
被引用文献数
5

非同期式ディジタル回路を実現するための新しい単一磁束量子(SFQ)の一線式論理回路を提案している. 従来の非同期式計算機回路では, アクノリッジ(acknowledge)信号やリクエスト(request)信号を用いるハンドシェイク(handshak)方式が一般に用いられているが, ここではその欠点を補う方式の回路を考案した. ここで用いる方式は論理"1"をSFQの正方向信号, 論理"0"を負方向信号に対応させた一線式の方式であり, これにより"0"の入力信号を明確認識して, 非同期でシステムを動作させることができる. このような方式でのディジタル回路として排他的論理和回路, 否定回路及びAND回路を提案し, シミュレーションにより動作の確認を行っている. 排他的論理和回路の例では, 動作遅延速度は13ps/ゲート, 消費電力は24nW, 動作マージンは±36%であることを示した.