著者
早川 正道 増田 毅 比嘉 功 小山 雄三 秦野 直 小田 正美 大澤 炯
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.28-34, 1989-01-20
被引用文献数
1

我々は3例の進行性腎癌患者に対して,2つの異なったtypeのLAK細胞の分割動注とrIL-2の全身投与を併用した養子免疫療法を行ったので,その効果について報告する.リンパ球分離を週1回行い,ついでPercollを用いた密度勾配遠心法でリンパ球を2つのサブタイプに分け,おのおのをrIL-2と共に培養してLAK細胞を誘導した.転移巣の栄養血管を介してLAK細胞を週2回動注した.3例中1例において,上臀動脈を介してLAK細胞を3ヵ月間動注することにより腸骨転移巣が明らかに消失した.また腰動脈へのLAK細胞動注により,腸腰筋と傍大動脈リンパ節転移の消失および腰椎転移巣の縮小が得られた1例を経験した.他の1例では,脳転移に対して内頚動脈よりLAK細胞を動注したが,脳浮腫が増悪し中止となった.LAK細胞の動注療法は,転移性腎癌の治療に有用であり,今後とも期待される方法と考えられた.
著者
三木 康暉 佐藤 晴彦 小山 聡 栗原 正仁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本発表では、クラウドソーシングを用いてゲームレベルの設計を効率的に行うシステムを提案する。ゲームのステージをインターネット上のワーカーに配信し収集したプレイログから、ステージの難易度を判定し、ユーザーに適切なゲームレベルを構築する方式を開発する。
著者
小山田 耕作 永田 茂穂 鮫島 國親
出版者
鹿児島県農業開発総合センター
雑誌
鹿児島県農業開発総合センター研究報告 耕種部門 (ISSN:18818609)
巻号頁・発行日
no.3, pp.33-46, 2009-03

イチゴ'さつまおとめ'の低温暗黒処理育苗による早進化技術について3回の定植時期で検討した。9月12日定植では7月23日に置肥を除去する窒素施肥制限を行い、8月22日に低温暗黒処理を13℃一定で18日間処理、または前半9日間10〜13℃、後半9日間15℃の変温管理することで安定した花芽分化が認められた。また、9月12日に定植することで開花期が10月中旬に早まり、11月中旬から収穫可能となった。9月16日定植では8月1〜5日に窒素施肥制限を行い、8月31日〜9月2日に低温暗黒処理を13℃一定で13〜15日間処理することで安定した花芽分化が認められた。また、9月16日に定植することで開花期が10月下旬に早まり、11月下旬から収穫可能となった。9月22日定植では8月5〜10日に窒素施肥制限を行い、9月7〜9日に低温暗黒処理を13℃一定で10〜13日間処理することで安定した花芽分化が認められた。また、9月22日に定植することで開花期が11月上旬に早まり、12月上中旬から収穫可能となった。これらの低温暗黒処理育苗を行い定植時期を早めることで、普通ポット育苗に比べて年内収量が増加した。
著者
小山 友 Tomo OYAMA
雑誌
東洋英和大学院紀要 = The Journal of the Graduate School of Toyo Eiwa University (ISSN:13497715)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.95-112, 2013-03-15 (Released:2013-07-09)

The rise of the new radical right in Western European political parties started in the late 1980s and is now expanding across Europe. While causes of the rise of the new radical right vary in each county, a common characteristic of many radical right parties is their exclusive stance toward the immigration issue. Has the expanding support for these radical right parties across Europe resulted from anincreasing sense of xenophobia among European citizens against immigrants? Or has it resulted from the radical right parties’ usual tactic of gaining public support by expressing negative opinions on the immigration issue in order to acquire political legitimacy? This paper aims to clarify the rise of the radical right in the Netherlands in and after 2000. Focusing on two parties, Lijst Pim Fortuyn and Partij voor de Vrijheid, the study identifies characteristics of the radical right in Netherlands. Especially, it reviews and examines changes in Dutch society, including globalization and the expansion of the EU since the 1990s, in order to trace structural changes in the Dutch political system and examine the ways in which such changes are linked to the rise of the radical right. The paper also examines causes of the expansion of public support for the new radical right: whyit has been able to gain public support by proclaiming itself to be anti-immigration and anti-Muslim, despite the fact that most radical right candidates have historically been avoided by most citizens and treated as fringe candidates since the Second World War. In addition, the paper clarifies how the immigration issue in Dutch society has affected the radical right and how the radical right has gainedthe support of voters, including the arguments used by the radical right to acquire political legitimacy for its anti-immigration and anti-Muslim stance.
著者
小山 憲司
巻号頁・発行日
2012-12

2012年12月13日、機関リポジトリ担当者のための著作権ワークショップ(SCPJワークショップ)が大阪大学附属図書館 総合図書館で行われました。

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著者
小山 良修
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.200-200, 1954-10-25

東京女子医科大学々会第68回例会 1954年7月9日(金) 東京女子医科大学臨床講堂
著者
小山
出版者
東亞天文協會
雑誌
天界 = The heavens
巻号頁・発行日
vol.15, no.172, pp.400-400, 1935-07-25
著者
小山内 秀和 岡田 斉
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.167-174, 2011
被引用文献数
4

Readers may have various experiences while reading a narrative, such as imagining the world described in the narrative, empathizing with the protagonist, and thinking about the author of the narrative or the real world. Referred to as "reader response" in literary theory, these experiences are important topics in the study of a reader's interactions with a literary text. To investigate differences among individuals in the degree of openness to these experiences during narrative comprehension, we translated the Literary Response Questionnaire (LRQ) developed by Miall and Kuiken (1995) and selected 37 items from the original scale to develop a Japanese version (LRQ-J). This survey was administered to 497 undergraduate students. The results showed that all subscales of the LRQ-J had internal consistency. Respondents' scores showed significant correlations with fantasy proneness, imaginative involvement, imagery vividness, and ego-resiliency. The results suggest that the LRQ-J has sufficient reliability and validity. The psychological characteristics of experiences assessed by the LRQ-J are discussed.
著者
小山 達雄 井上 大成
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.143-153, 2004-12-25
参考文献数
30
被引用文献数
6

従来,近畿地方以西に分布していたムラサキツバメは,近年,関東地方のほぼ全域で発生している.現段階での本種の定着北限に近いと考えられる関東地方北部において,2002〜2003年に野外における発生経過と幼生期の捕食寄生者および随伴するアリ類について調査した.1.野外における成虫・卵・幼虫の個体数調査の結果から,茨城県つくば市では,本種は部分4化であることが示唆された.第二〜第四世代の卵数のピークは,それぞれ6月下旬〜7月上旬,8月下旬,9月中旬であった.また第一世代に相当すると思われる卵が4月上旬に発見された.2.これまで,本種は4齢幼虫が終齢であるとされていたが,飼育観察と野外で採集された幼虫の頭幅の測定結果から,蛹化するまでに5齢を経過することが明らかとなった.3.幼虫あるいは蛹化後の蛹には,7種のアリ類が随伴していた.4,本種の卵期における捕食寄生者はこれまでに報告されていなかったが,本研究によって少ないながら卵が寄生されていることが明らかになった.また,幼虫期の寄生は確認できず,蛹期の寄生も数例のみに限られた.
著者
畑 淳 小山 裕貴 吉田 孝博 増井 典明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.367, pp.83-88, 2011-01-13
参考文献数
4

本研究では,人の知覚する微小な音質や音像の変化を表現できる測定および解析技術の開発を目標に,時間領域における音響信号測定波形の振幅,傾きに対する比較対象波形の振幅変化量を求める解析法を提案し,検討を行った.その結果,機器の時間経過による波形変化を検出した.また,3次元プロットにおける軌道の位置や形状の変化により,波形の特定の傾きと振幅におけるラインケーブル間の波形変化が可視化できた.また,機器に供給する電源に3次高調波を付加した場合,僅かではあるが局所的な波形変化が確認できた.
著者
古谷 大輔 立石 博高 大津留 厚 小山 哲 中本 香 中澤 達哉 後藤 はる美 近藤 和彦
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、近世ヨーロッパ周縁部の国家編成に見られた地域統合の方法と論理に着目し、戦争・内乱などの背景に立ち現れる普遍的な秩序観や君主観の存在、そうした観念に基づいて実践された統治者と地域社会の交渉、その結果としての多様な結合関係を比較した。その結果、普遍的な秩序観や君主観を脊柱としながら複数の地域が集塊する、近世ヨーロッパに普遍的な国家の輪郭を、「礫岩国家」として結論づけた。
著者
小山 真人 早川 由紀夫 新井 房夫
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.191-209, 1995-07-31
被引用文献数
4

We reveal the eruptive history of the Higashi Izu monogenetic volcano field by tephrochronology and loess-chronometry and describe mainly volcanoes older than 32,000 years ago. The eruption of the volcano field started at about 150,000 years ago. Twelve tephra from volcanoes outside the Izu Peninsula were used as key beds. We found four eruptive fissures ; Takatsukayama-Sukumoyama, Kadono-Umenokidaira, Koike-Oike, and Numanokawa fissures, along each of which two to five monogenetic volcanoes erupted simultaneously. Interbedding of a distal wide spread tephra between eruptive deposits proper to the volcano field (the KIP-4 pumice between the Takatsukayama-Sukumoyama tephra, and the Hakone Da-4 pumice between the Kadono-Umenokidaira tephra) means that an eruption of a volcano outside the Izu Peninsula occurred simultaneously with the eruption of the volcano field. Vent locations of the volcano field were limited to the northern half of the present distribution during 80,000-150,000 years ago and were expanded in the later stage. Average frequency of eruption in the volcano field is calculated to be one/7,900 years for the period of 40,000-150,000 years ago, and one/2,500 years for the past 40,000 years. Average discharge rate of magma is calculated to be 0.64 kg/s before 40,000 years ago, and 2.5 kg/s for the past 40,000 years. Thus, both the average frequency of eruption and the magma discharge rate are higher for the past 40,000 years than those in the earlier stage. Many of the eruptions of andesite magma occurred later than 14,500 years ago, and the ones of dacite-rhyolite magma occurred only for the past 3,200 years. The cumulative pattern of the discharge mass of magma from the whole volcano field against time shows no clear predictability.
著者
小山 博滋
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.49-58, 1984-05-29

ショウジョウハグマ族Tribe Vernonieae はキク科植物で、頭花が両性の筒状花のみから成り、花柱分枝が先端へしだいに細くなり、葯胞の下部付属体が短かく矢じり状となるなどの特徴によって、他の族から区別される。約70属からなるが、大部分の属が熱帯域に生育するため、日本ではなじみの少ないものである。琉球、小笠原、九州南部でショウジョウハグマ属Vernoniaとミスミグサ属Elephantopusのそれぞれ1,2種がこの仲間のものとして見られるにすぎない。熱帯域に位置するタイ国にはこれらの属の他に、Camchaya, Ethulia, Struchiumの3属がある。属の数でいえば、タイ国は日本の2.5倍の属を有するにすぎない。しかし、ショウジョウハグマ属を取り上げると、日本ではムラサキムカシヨモギV. cinerea1種を見るにすぎないのに対し、タイ国には28種も記録されている。しかもこれまでのタイ国における野外調査で得られた資料標本の研究によって、この数はさらに増えそうである。この属の多くは広く東南アジアや中国西南部、さらにはヒマラヤに分布しているので、個々の種の実態を把握するためには近隣地域のものとの対比研究が必要である。しばしば種子植物の種属誌的研究は一通り終わったと云われるが、これは温〜寒帯域に生育するものに関してであって、熱帯産のものについてはやっと手がつけられ始めたというのが実情である。この論文でもCamchayaについて、2新種と2新変種が記載されている。Camchayaはショウジョウハグマ属に近縁で、カンボジア産のC. kampotensisをタイプとして記載された東南アジアの特産属である。冠毛は剛毛状で、1小花あたりせいぜい9本までと少なく、しかも容易に脱落する。また、すべて1年草で、平地の耕作地周辺や山地の路傍に生育する。一方、ショウジョウハグマ属は全世界の熱帯に広く分布する。冠毛は剛毛状で、小花あたり20本以上と多い。また、冠毛が容易に脱落するものもある一方で、短かい剛毛状や鱗片状のものを外側につけて2列性となるものも多い。一年草から樹高が10mを越える本格的な高木まであり、石灰岩地や落葉樹の林床などにも生育する。予備的に調査したタイ国産のショウジョウハグマ属10種余りの染色体数はいずれも2n=18, 36, 54とx=9の倍数であった。これに対し、Camchayaの各種はいずれも2n=20である。この染色体数の差に冠する評価は1000種を越えるとされるショウジョウハグマ属を検討する中で考えて行く必要がある。今得られる情報によると、アフリカ産のショウジョウハグマ属の1節Sect. Stengeliaはn=10の染色体数を持つが、2列性の冠毛を有するとされている。このことから染色体数20を有することと、冠毛を減少させたことに直接の関連はないといえる。ここで新しく記載したCamcnaya pentagonaは5稜形のそう果を持つことで特徴づけられる。これまでCamchayaのそう果は10稜形とされていたが、本種の存在で10稜形と5稜形であることになった。もう1つの新種C. spinuliferaの総苞片は多数からなり、いずれもきわめて細い披針形で、その縁にするどい刺を散生している。この総苞の特徴はC. montanaとよく一致するが、新種は次の点でC. montanaと異なる。すなわち、小花の長さは10mmで、C. montanaの3.5mmに比して倍以上である。また、頭花当りの小花数も約130個で、C. montanaの12から30個に比べて極端に多い。この子花の大きさと数による2型はその間に中間型があって連続するようには考えにくい。C. montanaのタイプ標本を検討していないので問題は残るが、これらの特徴で新種をC. montanaから区別し得ると判断した。ミスミグサ属Elephantopusについては植物研究雑誌57: 50 (1982)で解説している。Ethuliaは10種余りからなる属であるとする意見がある一方で、旧世界の単型属とする意見がある。私は未だ野外で本種に出逢っていない。過去に採集された場所から判断して、特殊な生育地に隔離されているようには考えにくい。一年草で、生える場所や季節によって姿を大きく変える性質があるのかもしれない。この論文では単型属とする意見に従った。Struchiumは単型属である。旧世界の熱帯に広く分布するが、熱帯アメリカ原産と云われている。私の採集した場所は耕作地横の小さな溝の中であった。ここに引用した他の標本も地名から判断すると、人手の加えられたところのようである。最近出版されたFlora Ceylonには比較的最近帰化したもので、最初の採集は1931年に行なわれたと記録されている。
著者
前田 一誠 小山 正孝 松浦 武人 宮崎 理恵 見浦 佳葉
出版者
広島大学学部・附属学校共同研究機構
雑誌
学部・附属学校共同研究紀要 (ISSN:13465104)
巻号頁・発行日
no.39, pp.335-340, 2010

本研究は, 授業において算数を学習していく際の創造性に焦点を当て, その育成のあり方を理論的・実践的に解明しようとするものである。本研究では, 複数の事柄を関連づけて新しいものつくりだすはたらきを創造性ととらえる。そして, とりわけ, 算数学習において, 子どもたちにとって新しく, 妥当性や普遍性をもつものがつくられていく思考過程に着目している。そのため本研究は, 子どもの思考過程を, 個人的側面と対話活動を中心とした社会的側面の両面を視野に入れて研究し, これからの算数教育における創造性の育成のあり方に対する示唆を導出しようとするものである。本年度は, 理論的研究を主とし, 算数教育における創造性に関する文献研究を行った。また, 実践的研究としては, 算数学習において子どもの創造性がどのように育まれていくかを, 授業記録をもとに, 明らかにしようとした。