著者
山田 浩之 河崎 昇司 矢沢 正士
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.18(第18回環境研究発表会)
巻号頁・発行日
pp.495-500, 2004 (Released:2007-01-12)

本研究は、水生生物の多様度・現存量および水質に着目して、アイガモ農法が採用されている水田の現状を把握し、さらに、慣行農法が採用されている水田との比較によって、アイガモ農法が水田の生物相や水質に及ぼす影響について検討した。その結果、水質に関しては、アイガモの移動に伴う水田土壌の巻上げや攪拌による懸濁物質やリンの増加、糞尿によるアンモニア態窒素の増加とその硝化による硝酸態窒素の増加が生じるという特徴があった。いっぽう、生物相に関しては、アイガモ農法水田で生物相の種数および固体数が低下する傾向があり、水田生態系を構成する生物相の多様度や現存量の低下が懸念された。
著者
山本 洋介 山田 信一 有川 貴子 永田 環 中川 景子 大石 羊子 澤田 麻衣子 福重 哲志 牛島 一男
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.488-490, 2010-09-25 (Released:2010-10-06)
参考文献数
10

膝蓋下脂肪体炎で下肢痛を生じ,歩行困難となった症例を報告する.症例は 81歳の男性で,当科を受診する 1カ月半前に,右大腿前面から膝に及ぶ痛みが起こった. MRI検査により L3/4外側ヘルニアと判断され,仙骨硬膜外ブロックや L3の神経根ブロックを数回受けたが,痛みは軽減しなかった.膝の MRI検査で外側半月板変性も疑われ,膝関節内に局所麻酔薬の注入を受けたが,痛みは軽減せず,歩行困難となったので当科を紹介された.痛みは視覚アナログスケールで 83 mmであり,大腿四頭筋は萎縮し,筋の両側辺縁に沿った部位と膝関節周囲に強い圧痛があった.右大腿部の感覚障害はなかった.痛みが膝から始まり,膝蓋下に強い圧痛があったので,膝蓋下脂肪体炎を疑い,診断的ブロックとして,膝蓋下脂肪体に 1%メピバカイン 3.5 mlとベタメタゾン 2.5 mgを局所注入した.ブロック直後から痛みは軽減し,歩行が可能となった.その後,局所麻酔薬の注入を計 3回行い,1カ月後からは鎮痛薬内服だけで,膝の違和感が残っただけであった.大腿四頭筋の萎縮は,朝,夜に坐位からの起立運動を行うことで改善し,2カ月後に違和感も消失した.
著者
百瀬 伸平 小山田 美咲 柏倉 由佳 高橋 千央 田口 彩乃 大川 孝浩 山﨑 敦
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0964, 2015 (Released:2015-04-30)

【目的】健常者の反張膝の有無による歩行時の関節角度,関節モーメントに有意差がないことの報告(河原ら,2010)はみられるが,ヒール歩行と反張膝との関連についての報告はみられない。今回,反張膝の有無が裸足歩行およびヒール靴を着用した歩行について運動学的分析を行ったので報告する。【方法】対象は,1年以内に整形外科疾患のない足のサイズ24.5cmの健常女性22名とした。実験に先行してプラスチック角度計にて立位で膝関節伸展角度を計測し,5°以上のものを反張膝群,5°未満のものを非反張膝群とした。関節角度・関節モーメントの計測には,光学式三次元動作分析装置(VICON Nexus,VICON社)および床反力計(Force Platform OR6-7,AMTI社)を用いた。サンプリング周波数100Hzで計測したデータをもとに,股関節屈曲-伸展,膝関節屈曲-伸展および外反-内反,足関節背屈-底屈の関節角度および関節モーメントを算出した。なお関節モーメントは,対象者の体重で除して正規化を行った。裸足歩行およびヒール歩行は自由歩行速度で行った。ヒール靴はヒール高7cmのものを使用した。ヒール靴に慣れさせるため,トレッドミル上で3分間の歩行練習を行った。この際の歩行速度は,事前に算出した10m歩行速度とした。反射マーカの変位から左足趾離地から右踵離地(立脚中期)を決定し,この期間の関節角度・関節モーメント(最大値)を分析対象とした。また,表面筋電図の計測には多チャネルテレメータシステム(WEB-7000,日本光電社)を使用した。内側広筋,外側広筋,半腱様筋,大腿二頭筋,前脛骨筋を対象に,サンプリング周波数1,000Hzで計測し,単位時間当たりの積分筋電図を求めた。これらのデータは,各筋の最大等尺性収縮時の積分筋電図をもとに正規化し,積分筋電図(%IEMG)を算出した。統計学的分析には,SPSS Statistics21を使用した。反張膝群,非反張膝群ともに,裸足歩行およびヒール歩行の比較を対応のあるt検定にて行った(有意水準5%)。【結果】関節角度は,非反張膝群,反張膝群ともにヒール歩行で,股関節屈曲,膝関節屈曲・内反,足関節底屈角度がやや増加していた。股関節伸展モーメントは,非反張膝群,反張膝群に関わらず,裸足に比してヒール歩行で有意に高値を示していた(p<0.01)。膝関節では,非反張膝群の伸展モーメントが裸足歩行に比してヒール歩行で高値を示していた(p<0.01)。また外反モーメントについては,両群ともにヒール歩行で有意に高値を示していた(p<0.001)。一方の足関節底屈モーメントは,非反張膝群,反張膝群ともにヒール歩行で低値を示したが,有意差は認められなかった。%IEMGは,非反張膝群において内側・外側広筋にてヒール歩行で有意に高値を示していた(p<0.001)。また反張膝群では,半腱様筋においてヒール歩行で有意に低値を示していた(p<0.01)。【考察】ヒールを着用した立位姿勢では上半身後方移動,骨盤後方移動を行うことで,姿勢の不安定性を制御している(友國ら,2008)。つまり,ヒールを着用することで足関節が底屈位に固定されて下腿が前傾するため,膝関節屈曲,股関節屈曲位とする代償がみられたことになる。今回の結果では,股関節伸展および膝関節伸展モーメントが,裸足歩行に比してヒール歩行時に高値を示しており,動的状況下においても同様の制御が伺えるものと考えられる。膝関節の屈曲角度は,両群ともにヒール歩行でやや増加していたが,膝関節モーメントは非反張膝群のみで有意に高値を示していた。一方の筋活動をみると,反張膝群では半腱様筋においてヒール歩行で有意に低値を示していた。つまり,反張膝群のヒール歩行では,膝関節の屈曲モーメントをあまり必要としないことが示唆される。また,外反モーメントが両群ともにヒール歩行で有意に高値であったことは,足部の運動の関与が伺える。裸足歩行では荷重量の増大に伴い,足部は内反から外反へと運動の変換がなされるが,支持面の狭いヒール歩行ではこの運動が十分になされない。つまり,膝関節内反角度の増大に伴い,外反モーメントの発揮が求められたことが示唆される。【理学療法学研究としての意義】現代社会においてはヒール靴の使用頻度は非常に高いものの,女性に多い反張膝と関係性を示した研究はみられなかったことから,理学療法士として社会的貢献の一助となりえる。
著者
原島 秀吉 紙谷 浩之 山田 勇磨 畠山 浩人 馬場 嘉信 秋田 英万
出版者
北海道大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

我々が独自に開発したin vivoがん送達型多機能性エンベロープ型ナノ構造体(PPD-MEND)に、がん細胞で選択的に発現している遺伝子に対するsiRNAを搭載し、抗腫瘍効果を誘起することができ、かつ、安全性の高い人工遺伝子デリバリーシステムを開発し、がん治療へと応用することを最終目標とした。その結果、shGALA修飾PEG-MENDは、静脈内投与により腫瘍組織でmRNAをノックダウンし抗腫瘍効果を誘起できることがわかった。
著者
山田 純生
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1399-1410, 2012-11-10

はじめに 心臓リハビリテーションは,これまで急性心筋梗塞(acute myocardial infarction;AMI),あるいは急性冠症候群(acute coronary syndrome;ACS)や心臓血管外科術後患者が主な対象とされ,特にAMIに対する運動リハビリテーション介入はほぼ確立されたプログラムとして臨床に普及が進みつつある.一方で,最近,心臓リハビリテーション対象に加わった慢性心不全(chronic heart failure;CHF)は,病態が多岐にわたる分,詳細な病態評価に基づき介入を個別化することが求められるが,その具体的な方法論は示されておらず,運動リハビリテーション介入をCHFの管理方策として位置づけする障壁ともなっている. そこで,本稿では,AMIについては長期予後を改善する考え方を述べるにとどめ,主にCHFの運動リハビリテーション介入による予後改善効果の基本的考え方を,心肺運動負荷試験(cardiopulmonary exercise testing;CPX)の予後指標と関連づけて解説したいと思う.
著者
山田 隆弘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第28回全国大会(2014)
巻号頁・発行日
pp.2I4OS08a4, 2014 (Released:2018-07-30)

ソシュールが述べたように、言語表現の意味は「意味されるもの」と「意味するもの」との対応関係として表される。この対応関係を厳密に記述するためには、「意味されるものの構造」を「意味するものの構造」とは独立に規定する必要がある。本発表では、「意味されるものの構造」をオブジェクト指向に基づいて規定する方法を提案し、それによって言語表現の意味構造がどのように記述されるかを示す。
著者
山田 泰完
出版者
Japanische Gesellschaft für Germanistik
雑誌
ドイツ文學 (ISSN:03872831)
巻号頁・発行日
vol.86, pp.12-23, 1991-03-01 (Released:2008-03-28)

Die Geschichten vom Gral, die anscheinend völlig unerwartet zwischen dem Ende des 12. Jahrhunderts und dem Anfang des 13. Jahrhunderts entstanden, weisen eindeutig änigmatische Züge auf. Es fehlen Dokumente und Belege, die den Hintergrund und die Umstände der Überlieferung näher beleuchten. Viele Belege gingen auch durch die mündliche Überlieferung der Geschichten verloren. Sollte es diesbezüglich Dokumente gegeben haben, so sind sie zurückgehalten, verfälscht oder vernichtet worden.In der Ziet um die Jahrhundertwende, die nicht mehr durch eine Atmosphäre der Aufgeschlossenheit, sondern durch eine der religiös-gesellschaftlichen und kulturell-geistigen Unterdrückung gekennzeichnet war, wurde die "Geschichte vom Gral“ nur als mythologisierte überliefert. Mit der Zeit wurde aus dem Mhytos vom "Gral“ ein Märchen, und er wurde nur noch zum Gegenstand wissenschaftlicher Forschung. Er war lange nicht mehr ein mythisches Moment, ein Symbol des Idealen, geschweige denn ein Gegenstand wirklicher Suche.Das Fieber hinsichtlich der Gralssuche in der Gegenwart kann durchaus als ein neues Mythologisierungsphänomen bezeichnet werden; es ist ein Beweis dafür, daß, was gegenwärtig geschieht, unmittelbar mythenbildend sein kann. Dieses Referat betrifft also den Gegenstand mediävistischer Forschung nur am Rande, ich hoffe aber, daß das Verständnis gegenwärtiger Mythologisierungsphänome auch zu einem besseren Verständnis solcher Erscheinungen im Mittelalter ein wenig beitragen kann.Wolfram von Eschenbach denkt bei seiner Darstellung des Grals an einen tatsächlich existierenden Kelch, und aufgrund konkreter Hinweise lassen sich Vermutungen hinsichtlich seines Aufbewahrungsortes anstellen. Die Legende um diesen Kelch ist mit der um Glastonbury vergleichbar. Wolfram hat dies aber aus nicht bekannten Gründen verschwiegen. Obwohl er betont, daß der Gral trotz größter Anstrengung unerreichbar ist und an einem unauffindbaren Ort verborgen, ist deutet er selbst auf diesen Ort hin. Dies kann als ein Ablenkungsmanöver angesehen werden, da er seine tatsächliche Absicht zu verschleiern versucht. Auch die Frage hinsichtlich der Vorlage könnte damit in Verbindung stehen. Die Tatsache, daß Wolfram über so viele Kenntnisse verfügt, weist darauf hin, daß ihm außer Chréstiens Werk weitere Quellen zur Verfügung standen. Daß wir keine entsprechenden Belege, ja nicht einmial Spuren davon auffinden können, liegt wahrscheinlich daran, daß die Überlieferung des Wissens mündlich erfolgte. Gerade die mündliche Überlieferung des esoterischen Wissens erfolgte möglicherweise in weit größerem Ausmaß als wir es uns bisher vorgestellt haben.Die gnostisch-esoterische Interpretation wie bei Rudolf Steiner, die den Gral als Symbol des gnostischen Wissens ansieht, wird hier nicht ausführlich erörtert, obwohl sie sich heutzutage mehr und mehr durch-setzt. In diesem Fall wird der Gral nur als Symbol des Gesuchten und nicht als Gegenstand der wirklichen Suche an sich betrachtet. Freilich nimmt er als deren Gegenstand in manchen Fällen auch solch esoterische Züge an. Seit Otto Rahn das moderne Mythologisierungsphänomen wieder aufgegriffen hat, scheint das Languedoc das Zentrum der Gralsu-chenden von heute geworden zu sein. Wie in der damaligen Übergangszeit, so scheint auch heutzutage eine neue Sage zu entstehen, die wohl ebenfalls nur als Mythos überleben kann. Das Wort San Graal im Okzitanischen wird als Anagramm Sang Raal (königliches Blut) wiedergegeben und im Sinne einer "Blutlinie“ von David über Salomon, Jesus und die weiteren Nachfahren interpretiert.
著者
山田 博胤 田中 秀和 宮原 俊介 尾形 竜郎 楠瀬 賢也 西尾 進 鳥居 裕太 平田 有紀奈 大北 裕 佐田 政隆
出版者
公益社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.581-586, 2016 (Released:2016-07-19)
参考文献数
16

症例は,46歳男性,循環器内科医師,主訴は左足関節内果部と上腕の疼痛である.僧帽弁逸脱症による僧帽弁逆流と発作性心房細動の既往がある.足関節の疼痛は蜂窩織炎を疑って,血液検査と表在エコー図検査を行った.疼痛部は皮下浮腫が著明であったが,軟部組織の血流シグナルが乏しく,後脛骨動脈の血管壁を主体とした炎症と,同動脈の閉塞が確認された.一方,左手関節近位の尺骨動脈は逆行性血流を示しており,左尺骨動脈分岐部直後で閉塞していた.これらの所見から多発性血管閉塞性動脈炎と診断し,その原因究明のために直ちに心エコー図検査を施行した.その結果,僧帽弁に可動性を有する棍棒状の異常構造物を認め,僧帽弁逆流は高度に増悪しており,感染性心内膜炎と診断された.頭部MRI検査で異常を認めなかったため,外科的加療(疣腫摘除術,僧帽弁形成術,左房縫縮術,左心耳閉鎖術,Maze手術)が行われた.血液培養は陰性であったが,摘出した疣腫の培養からStaphylococcus warneriが同定された.Staphylococcus warneriは皮膚常在菌であり,本病原体による自己弁の感染性心内膜炎は報告が少ない.術後の経過は良好であり,抗生剤を6週間静脈投与した後に社会復帰した.患者が循環器内科医であり,自身の足関節および上腕の疼痛を契機に,表在エコー図検査と心エコー図検査を用いることで,感染性心内膜炎を迅速に診断した稀有な症例であり,かつ,感染性心内膜炎の起炎菌としては稀なStaphylococcus warneriが同定されたので,文献的な考察を加えて報告する.
著者
水野 時子 山田 幸二
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.329-335, 2007 (Released:2007-05-02)
参考文献数
24
被引用文献数
3 4

大豆もやし生育過程における, 呈味成分や機能性成分としてのγ-アミノ酪酸および遊離アミノ酸組成, 併せて一般成分, 脂質中の脂肪酸組成の変動を検討した。  1. 大豆もやし生育過程において, タンパク質含量, 脂質含量は減少したが, 出荷当日の大豆もやし乾物100g当たりのタンパク質含量は45.2~47.7%, 脂質は12.5~16.8%であった。  2. 大豆もやし生育過程において, 甘味系のアミノ酸 (スレオニン, セリン, グリシン, アラニン, プロリン, バリン), 苦味系のアミノ酸 (バリン, メチオニン, イソロイシン, ロイシン, チロシン, フェニルアラニン, ヒスチジン, アルギニン) は増加した。  3. 大豆もやし生育過程において, 機能性アミノ酸であるγ-アミノ酪酸, アルギニン, 分枝鎖アミノ酸 (バリン・ロイシン・イソロイシン) は増加し, 特に国産大豆子実を用いた大豆もやしで高値を示した。  以上の結果, 大豆もやしは栄養価の高い食品であることが示唆された。また, 機能性アミノ酸であるγ-アミノ酪酸, アルギニン, 分枝鎖アミノ酸 (バリン, ロイシン, イソロイシン) が増加したことから, 大豆もやし摂取でγ-アミノ酪酸, アルギニンによる血圧降下作用, 分枝鎖アミノ酸によるエネルギー活性化等の機能性が期待できる。
著者
山田 吉二郎
出版者
北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院
雑誌
国際広報メディア・観光学ジャーナル
巻号頁・発行日
vol.7, pp.69-97, 2008-11-28

This paper aims at discussing Max Weber's methodology, specifically based on his essay "Objectivity in Social Science and Social policy". It is well known that Max Weber made continuous efforts to construct modern social science; his Gesammelte Aufsätze zur Wissenschaftslehre are full of highly suggestive ideas and concepts for students who are interested in methodology generally. If media studies is also expected to be one of genuine social and cultural sciences, every piece of Weber's thought will be important. Every social reality is unique, concrete and infinitely rich; we cannot grasp it without constructing "ideal type" which is not real image of reality, but its edited one. It will be shown that Weber's "ideal type" is composed of three ingredients, that is, economy, value and history.
著者
杉山 博昭 山田 幸子 澤 宣夫
出版者
長崎純心大学・長崎純心大学短期大学部
雑誌
純心人文研究 (ISSN:13412027)
巻号頁・発行日
no.12, pp.57-69, 2006

This paper deals with the historical development of catholic child care institution in Kyusyu. In the early Meiji period, Urakami child care institutions were built in Nagasaki. After the middle Meiji period, institutions continued to be built in various district. But, in war time, priests and sisters, they were foreigners, were confined. So institutions were hard to be managed. After the War, new institutions were built for the war orphan. The institutions that were already built before the War were also reformed and expanded. Some institutions merged and some were abolished. The institutions were reorganized. The characteristics of Catholic child care institutions were self-sufficient life by working on farm. Sisters worked on farm without reward. Medical institutions had relations with other institutions. So they changed. This paper proves the roles of Catholic child care institutions in the developing of social welfare in Japan.
著者
山田 昴
出版者
首都大学東京
巻号頁・発行日
pp.1-79, 2016-03-25

首都大学東京, 2016-03-25, 修士(工学)