著者
奥井 学 名倉 裕貴 飯川 伸吾 山田 泰之 中村 太郎
出版者
一般社団法人 日本フルードパワーシステム学会
雑誌
日本フルードパワーシステム学会論文集 (ISSN:18803121)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.17-23, 2017 (Released:2017-07-24)
参考文献数
9
被引用文献数
1

This paper is concerned with portable pneumatic power source using chemical reaction of sodium bicarbonate and citric acid. Carbon dioxide generated in the chemical reaction is used as the compressed air. Both sodium bicarbonate and citric acid are inexpensive, nontoxic, and readily available. This paper is organized as follows. Firstly, the characteristics of the chemical reaction is surveyed and the appropriate pneumatic power source system is discussed. Secondly, a pressure booster that can achieve a stable air generation system without external power is described. Thirdly, the experiment using the prototype system is conducted to confirm the effectiveness of the proposed method.
著者
山田 紀代美 西田 公昭
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.4_85-4_91, 2007-09-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
26

本研究の目的は,介護スタッフが認知症高齢者に対して用いるコミュニケーションスキルの特徴とそれらに関連する要因の検討を行うことである。対象は,介護老人福祉施設および同系列の通所サービスの介護スタッフ47人で,調査内容は,介護スタッフの性,年齢等の属性,コミュニケーションスキルに対する使用認識,疲労感等である。結果は,介護スタッフが使用するコミュニケーションスキルは,受容的会話の配慮では,「親しみを込めた話し方をする」,発話の配慮では「大きな声で話す」「ゆっくり話す」が,根気強さでは「相手の話に関心を持って相槌をうつ」がよく用いられていた。 介護スタッフのコミュニケーションスキルに関連する要因として,介護職歴が長いスタッフは,受容的会話,発話の配慮,根気強さの全ての要素を用いており,また仕事への満足度が高いスタッフほど,発話の配慮を行っていた。
著者
井上 義隆 松村 択磨 深澤 佑介 山田 和宏
雑誌
情報処理学会論文誌コンシューマ・デバイス&システム(CDS) (ISSN:21865728)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.11-21, 2019-05-24

本研究では写真を美的評価するエンジンを深層学習で構築し,デジタルカメラ型デバイスへ実装した.デバイスでは深層学習の推論処理をリアルタイムに動作させ,撮影すべき構図を撮影者に推薦する機能を実装した.構図推薦カメラは初心者の撮影技術をサポートするだけでなく,熟練者に対してもシャッターチャンスの気づきや構図を追求する機会を与えることができる.
著者
井上 義隆 松村 択磨 深澤 佑介 山田 和宏
雑誌
研究報告コンシューマ・デバイス&システム(CDS) (ISSN:21888604)
巻号頁・発行日
vol.2018-CDS-23, no.9, pp.1-8, 2018-08-23

本研究では深層学習による美的評価エンジンの開発と構図推薦カメラの実装を行なった.美的評価エンジンは画像の 3 値分類モデルとして構築した.学習済みモデルを用いた美的評価エンジンのファインチューニングによってロバスト性を獲得し分類精度を改善した.また,深層学習の推論をリアルタイムに動作させ,撮影すべき構図を撮影者に推薦するデジタルカメラ型デバイスを実装した.構図推薦カメラは初心者の撮影技術をサポートするだけでなく,熟練者に対してもシャッターチャンスの気づきや構図を追求する機会を与えることができる.
著者
西澤 徹 谷浦 武仁 山田 瑞穂 青山 幾子 弓指 孝博
出版者
医学書院
雑誌
総合診療 (ISSN:21888051)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.173-176, 2018-02-15

病歴患者:56歳、男性。主訴:鼻汁、咽頭違和感。病歴:来院前日の昼食(自炊のお好み焼き)摂取後から、急に水様鼻汁と咽頭違和感をきたした。来院当日朝、鼻汁と咽頭違和感は軽快していたが、「風邪薬」を希望して内科外来を受診した。病人・動物との接触歴や最近の旅行歴はなく、寒気、発熱、頭痛、眼・耳症状、嚥下痛・嚥下困難、嗄声、喘鳴、咳嗽、呼吸困難、腹痛、下痢、皮疹、瘙痒感、立ちくらみは自覚しなかった。既往歴:特記事項なし。薬剤歴:なし。サプリメント・漢方なし。アレルギー歴:小児期に喘息。家族歴:特記事項なし。生活歴:独居(単身赴任)、数年来性交歴(-)。喫煙:never smoker。飲酒:焼酎水割り3杯/日。職業:サラリーマン(営業職)。
著者
清野 充典 志連 英明 丸山 典子 猪熊 遥香 南波 利宗 吉田 卓司 山田 昌紀
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.236-244, 2017 (Released:2017-12-26)
参考文献数
11

モンゴル医学の歴史は約2000年前に遡る。長い年月をかけてモンゴル伝統医療が築かれた。この度,私達はモンゴル伝統医療が行われている病院,医院や教育機関の大学を訪問してきたので報告する。モンゴル国立医科大学を訪問し,学長,副学長及び医学部伝統医学科長と対談した後,モンゴル伝統医療を行っている医院と主に伝統医療を用いた治療や技術開発を行っている病院を見学した。病院では,鍼治療,灸治療,吸玉治療,薬草治療や温熱療法が行われていた。 『黄帝内経素問』第十二異法方宜論篇にある北方とはモンゴル地方を示す説もある事から,灸治療がモンゴルに由来するという考え方も否定できない。しかしながら,一旦伝統医療が国家医療から遠ざかった背景もあり,モンゴル固有の医療を見出す事は困難である。日本との文化交流が多分野に亘って行われている事から,近い将来新事実が数多く生まれる事を期待してやまない訪問であった。
著者
山田 貴之 寺田 光宏 長谷川 敦司 稲田 結美 小林 辰至
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.219-229, 2014-07-08 (Released:2014-08-22)
参考文献数
18
被引用文献数
2

本研究の目的は, 児童自らに変数の同定と仮説設定を行わせる指導が, 燃焼の仕組みに関する科学的知識の理解と, 燃焼現象を科学的に説明する能力の育成に与える効果について明らかにすることである。この目的を達成するために, 第6学年「ものの燃え方と空気」において, “The Four Question Strategy”に基づく「仮説設定シート」(4QS)を用いた実験群37人と, 用いなかった統制群37人を対象とした授業実践及び学習前後の質問紙調査の分析を行った。その結果, 実験群の方が, 燃焼の仕組みに関する科学的知識を高い水準で理解し維持できることが明らかとなった。また, 燃焼現象を科学的に説明する能力の育成にも有効であることが示唆された。
著者
長田 良雄 黒田 悦史 山田 壮亮
出版者
産業医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

炎症性疾患に抑制作用をもつ寄生虫を複数比較し、抑制効果に必須の因子を見出すことを目指した。腸管寄生線虫Heligmosomoides polygyrus (Hp) とマンソン住血吸虫(Sm)のマウス実験的1型糖尿病(T1D)抑制効果はSTAT6とIL-10二重欠損下においても観察できた。その際膵リンパ節や脾臓マクロファージが非典型的なM2様活性化を受けており、抗糖尿病効果に関与している可能性が考えられた。一方Smのコラーゲン関節炎抑制効果はSTAT6に依存していた。本成果により蠕虫の抗炎症機構の一端が解明された。将来の低病原性寄生蠕虫を用いた炎症性疾患治療法開発への貢献が期待される。
著者
谷村 恵子 山田 忠明 千原 佑介 久保田 豊 塩津 伸介 竹田 隆之 山田 崇央 平沼 修 内野 順治 髙山 浩一
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.128-136, 2019-04-20 (Released:2019-05-10)
参考文献数
13
被引用文献数
3

背景.進行非小細胞肺がん治療における免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)は標準治療のひとつであるが,稀に重篤な免疫関連有害事象(immune-related adverse event:irAE)が出現する.一方,irAEを発症した症例ではICIの良好な治療成績を示すことが報告されている.研究計画.2016年1月から2017年12月まで国内6施設でICI治療を行った非小細胞肺がん146例を対象に,irAEと治療効果との関連について後方視的に調査した.結果.irAE発症例は58例(39.7%),irAE発症群,非発症群の無増悪生存期間中央値はそれぞれ4.9ヶ月,2.1ヶ月(p=0.0178)と発症群で有意に延長した.奏効率や病勢制御率は,irAE発症群で有意に良好であった.irAE発症群では,全生存期間は有意に延長した.ICI開始後42日以降にirAEを発症した群は,より早期に発症した群と比較して無増悪生存期間および全生存期間が良好であった.結論.ICIによるirAE発症は治療効果や予後と関連するが,その発症時期が重要である.
著者
大西 厳 木村 一郎 山田 英巳
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.65, no.635, pp.2787-2793, 1999-07-25 (Released:2008-02-26)
参考文献数
13
被引用文献数
2 3

Recently, we have been demanding products that satisfy personal tastes. In these days, it is extremely important to make a human sensibility model and then build up a technology system for applying human sensibility to various fields in engineering. In this paper, a human sensibility model for musical chords is studied. The model that uses an artificial neural network is constructed by ccnsidering the structure of a cochlea that analyzes sounds into frequency. The musical chords that are composed of three or more musical tones are inputted into the neural network, and a set of the sensibility information that characterizes "cheerfulness-gloominess", "thickness-thinness" and "stability instability" is outputted. After training the model, the following results that agree with the knowledge of psychology and physiology are proved. 1) Some hidden units for "cheerfulness- gloominess" and "stability instability" are influenced by the critical bandwidth of musical tone frequency, and furthermore they have "Tonality". 2) For "thickness thinness", there is a unit that distinguishes musical tones by frequency.
著者
福山 智子 湯田 厚司 山田 弘之 原田 輝彦 坂倉 康夫
出版者
The Japan Broncho-esophagological Society
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.462-466, 1994-12-10 (Released:2010-02-22)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

We report a case of esophageal perforation caused by a piece of glass in a 34-year-old woman suffering from sudden severe pharyngeal pain. We found a foreign body lodged at the esophageal wall 4cm below from the first esophageal constriction upon X-ray and flexible fiberscopic examination. The foreign body was removed using a rigid esophagoscope 39 hours after swallowing. The foreign body was an equilateral triangular piece of glass whose side was 30mm. Immediately after the foreign body was removed, we found an esophageal perforation, subcutaneous emphysema and pneumomediastinum. The perforation was closed using an external approach. The patient showed improvement after the operation.
著者
上野 雄靖 小武山 温之 山田 正一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.128-126, 1960-02-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
5

著者等は発ぽう飲料の研究を始め, その第一段階として速醸ビールとでも称す可き製造方法を確立した。この方法によれば,(1) 従来の醸造法に比べ小規模な設備で, しかも一週間と云う短期日で製造出来る。(2) 製品のアルコール分はその製造工程で自由に調節出来る。
著者
富山 潤 須田 裕哉 崎原 康平 山田 義智 堀口 賢一 岡部 成行
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F4(建設マネジメント)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.11-23, 2019
被引用文献数
2

<p> 琉球大学では,点検に多くの制約を受ける離島架橋に対して戦略的イノベーション創造プグラム(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program:SIP)インフラ維持管理・更新・マネジメント技術の開発技術のひとつであるひび割れ画像解析技術の実証実験を行い,目視点検の結果と良い相関を得た.この結果は橋梁管理者に評価され,本技術が実橋梁の点検業務の一部に利用された.本技術の実証実験に対する沖縄での取り組みは,新技術を地域実装に導いたひとつの実装モデルといえる.</p><p> 本論文では,本技術が実証実験から地域実装に至った取り組み,経緯および課題について考察する.さらに,新技術のコストメリット,効率性および高度化についても考察する.また,新技術の地域実装を通して新しい技術開発が行われた事例についても紹介する.</p>