著者
岸本 直人 倉島 敦子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.13, pp.33-37, 2003-04-10

従来,音声・映像サービスの主観品質評価試験を実施するには,専用設備を有する実験室と専任スタッフによる監督が必要であり,試験会場は限られ,試験日程の調整も必要であった.そこで,誰もが都合の良い場所・都合の良い時間帯で主観品質評価試験に参加できる環境を構築する目的で,被験者自身による簡易な操作だけで主観品質評価試験を実施できるPCツール(ポータブル主観品質評価ツール)を試作した.本稿では,試作ツールの特徴を紹介し,品質評価性能の検証結果について報告する.
著者
守安 貴子 重岡 捨身 岸本 清子 石川 ふさ子 中嶋 順一 上村 尚 安田 一郎
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.121, no.10, pp.765-769, 2001-10-01
被引用文献数
13 35

A substantially available identification system for Sildenafil in health foods was established using 3 different analytical mathods; i.e.TLC, preparative TLC/MS and HPLC/photo-diode array. Sildenafil in health foods was extracted with ethyl acetate under alkaline conditions as sample solutions for TLC and preparative TLC, and also extracted with 50% methanol and then diluted with solution of HPLC mobile phase for HPLC. The sample solution for TLC was applied to Silica gel 60 F_<254> plates with chloroform/methanol/28% ammonia(90:1:5, under layer)as mobile phase. Spots were located under UV radiation at 254 nm and 366 nm, and spraying dragendorff reagent. The conditions for preparative TLC were the same as these of TLC method, samples abtained from preparative TLC were determined by MS with APCI interface, under both positive and negative modes. The HPLC analysis was carried out on a column of Cosmosil 5C18-AR(4.6mm×150mm, 5μm)with 0.05 mol/l phosphate buffer pH 3.0/acetonitrile(73:27)as mobile phase and the eluate was monitored by a photo-diode array detector. The quantitative analysis was available, when the peak of this sample on HPLC was detected at 290nm. When this system was applied to commercial health foods, Sildenafil was identified and their contents were 25 mg-45 mg/tablet or bottle. These contents nearly correspond to that in Viagra, 25 mg, 50 mg/tablet. Therefore, there is a fear of side effects for Sildenafil, when it is taken as health foods.
著者
岸本孝著
出版者
文園社
巻号頁・発行日
2002
著者
畑川 政勝 井上 誠 庄垣 雅史 岸本 健治 吉田 梨影
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.1932-1938, 1992-11-01
被引用文献数
13

The modulation transfer function (MTF) has been used for evaluation of radiographic image quality. However, in digital radiographic system such as a computed radiography (CR), the MTF can not be used in the same way of an analog system for evaluation because digital system is not shift-invaliant system. Then, we suggest the "MTF_<final>" which includes geometric unsharpness, detector unsharpness, unsharpness of the sampling aperture and unsharpness of the display (Laser-printer). It is an analog component in the digital system and in agreement with the definition of the MTF. Furthermore, an overall aliasing has to be used with MTF_<final> for evaluating the digital system because it is one of the important factors of the digital system. The MTF_<final> and the overall aliasing can be obtained from the overall MTFs of the center alignment and the shifted alignment.
著者
岡田 隆平 角田 篤信 籾山 直子 岸根 有美 喜多村 健 岸本 誠司 秋田 恵一
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.115, no.8, pp.791-794, 2012
被引用文献数
13

困難な術式や新しい術式に際して術前に解剖体を用いて解剖学的理解を深めることは有意義であるが, 従来のホルマリン固定による解剖体では組織の硬化が強く, 術式に即して展開することが困難であった. Thiel法は1992年に発表された解剖体の固定方法で, 生体とほぼ同じ質感を維持することができ, 病原体による感染の危険性を伴わない. 本固定法で処理された解剖体は組織が柔らかく, 実際の術式に即したかたちで解剖, 検討することができ, 術前の解剖学的検討に有用と考えられた. 本法は他の解剖体固定法と比していくつもの有利な点があり, 術式検討に加え, 新しい手術機器の開発, 外科医の技術評価にも有用であると考えられる.
著者
岸本英夫著
出版者
要書房
巻号頁・発行日
1949
著者
難波 愼一 岸本 牧 長谷川 登
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

高強度プラズマX線レーザーと物質との相互作用,特に,非線形X線吸収現象を電子分光により明らかにすることを目的として実験を行った.ここで,X線レーザーの発振波長は13.9 nmであり,Xe原子の場合には4d内殻電子を光電離することができるため,内殻電離誘起強結合プラズマが発生する.本研究では原子・クラスターを対象とし,この非線形光学効果の寄与,及び,発生するプラズマの特性を明らかにした.
著者
近藤 和雄 飯田 薫子 谷 真理子 岸本 良美
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

健常成人を対象に、高脂質食、高糖質食を摂取させた試験において、血清脂質、血糖値の変動とともに、一過性の血管内皮機能の低下や、高感度CRP等の炎症指標の上昇が認められた。果実由来のポリフェノールを同時摂取させた場合、いくつかの指標において改善が認められた。培養細胞を用いて、脂肪酸やグルコース、LPS刺激下でポリフェノールを作用させた場合、炎症性サイトカイン等の発現が抑制され、NF-κBやPKC経路の関与が示唆された。本研究より、食後の血糖や血清脂質の増加により惹起される炎症に関して、食品に含まれるポリフェノールが予防的に働く可能性が示された。
著者
岸本 宏子 羽石 英里 ERICKSON Donna エリクソン ドナ 細川 久美子 鈴木 とも恵 河原 英紀 竹本 浩典 榊原 健一 藤村 靖 新美 成二 本多 清志 中巻 寛子 長木 誠司 八尋 久仁代
出版者
昭和音楽大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

音楽学の学際的な研究の試みとしてとりあげた「ソプラノの声の特性」の研究は、音声学、音響学、物理学、医学、声楽演奏、声楽指導、音楽学、音楽療法等の関係分野それぞれに、有益な収穫をもたらした。しかしそれにも増す成果は、研究の進行と共に個々の分野内の研究成果の枠を超えて、「学際的研究」としての総合的な研究への興味が高まって来た。そして、新たな研究代表者の下、本研究の成果を礎とした新たな研究へと発展的に継承されることである(基盤研究C25370117「歌唱時の身体感覚の解明:MRIによる発声器官の可視化と音響分析を中心とした試み」)。
著者
岸本 貴之 高橋 治久 堀田 一弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.2, pp.27-32, 2009-01-15

本稿では,日本語形態素解析の精度を,条件付確率場 (CRF) による係り受け解析を用いて,改善する方法を提案する.従来の確率モデルによる形態素解析は,一般的に,1 個または 2 個前までの単語の品詞情報の相関関係によって,最適な候補を絞り込むというやり方を行っていた.しかし,それだけでは解析できない事例が存在しており,もっと広い範囲での単語の相関や,構文関係などを考慮に入れたモデルを考える必要がある.本稿では,形態素解析結果の候補に対し,係り受け解析を行い,その尤度を最大にする形態素解析結果により係り受け解析を選択する方法が,精度改善に有効であることを,従来法との比較実験により示す.This paper presents a method of improving Japanese morphological analysis via Conditional Random Fields (CRFs) using the dependency analysis. Many existing probabilistic methods select a correct tokens by the correlation analysis between adjoining words and their part-of-speech. However, some instances cannot be correctly analyzed only with the correlation between adjoining words. In order to improve the accuracy, it would be needed to take into account correlation of words in wider range as well as syntactical features. We show that maximizing the likelihood of the dependency analysis for candidates of correct tokens improves the accuracy by computer experiments.
著者
岸本 統久 沢辺 幹夫 寺田 弘慈
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.112, pp.1-4, 2007-06-21
被引用文献数
3

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、関係研究機関と協力して高精度測位実験システムの開発を実施すると共に、2006年3月31日の政府方針「準天頂衛星システム計画の推進に係る基本方針」に基づき、準天頂衛星システム第1段階(準天頂測位衛星初号機、準天頂衛星追跡管制システム)の整備を行っている。これまで、高精度測位実験システムについては、詳細設計、及び、準天頂測位衛星初号機・準天頂衛星追跡管制システムについては、予備・基本設計を実施してきており、本稿ではこれらのシステム設計について示す。
著者
渡辺 哲史 岸本 正典 藤原 博史 和田 修己 古賀 隆治
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 第17回エレクトロニクス実装学術講演大会
巻号頁・発行日
pp.38, 2003 (Released:2003-10-14)

一般的に、電磁放射の大部分を占めているのはコモンモード放射である。このコモンモード放射は様々な原因で発生すると考えられえているが、その要因の一つとして、グランド面が不完全であることが挙げられる。近年のプリント回路基板で多用されるマイクロストリップ構造では、帰路となるグランド面が重要な役割を果たしており、この幅が狭い場合には大きなコモンモード電流を生じる。我々は、これまでにコモンモード電流の発生メカニズムを電流配分率と呼ばれるパラメーターを用いて予測する手法を提案し、単純な形状のプリント回路基板において、予測と測定値が一致することを確認した。今回は、複数の形状変化を伴うやや複雑なグランド形状の場合についても同じコモンモード放射の予測手法が適用可能であることを示す。
著者
岸本 了造
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式
巻号頁・発行日
vol.94, no.190, pp.43-50, 1994-08-01
被引用文献数
1

本論文は、マルチメディア通信サービスとしての「エージェント通信サービス」を提案している。まず、エージェント通信システムを従来の回線交換網、パケット交換網と比較しながら、そのサービス接続性により多様なサービスが提供可能になることについて述べている。次に、代表的なエージェント通信サービスとして、(1)テレコンファレンス、(2)メール、(3)グループウエア、(4)広域網情報検索、(5)作業依頼(ショッピング、バイキング)を提案し、その中の広域網情報検索についてモデル化を提案している。最後に、実装したサービスについて論じている。
著者
所 功 川北 靖之 黒住 祥祐 小林 一彦 宮川 康子 若松 正志 海野 圭介 山口 剛史 飯塚 ひろみ 石田 俊 今江 廣道 宇野 日出生 岸本 香織 京條 寛樹 久世 奈欧 (野村 奈欧) 嵯峨井 建 笹部 昌利 篠田 孝一 宍戸 忠男 末松 剛 土橋 誠 橋本 富太郎 松本 公一 村山 弘太郎 山本 宗尚 吉野 健一 米田 裕之 若杉 準治
出版者
京都産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

近世(江戸時代)の賀茂大社(上賀茂・下鴨両社)では、世襲の社家神職たちにより、朝廷と幕府の支援をえて、葵祭や社務が運営されてきた。私共は、その実情を伝える社家の記録や祭礼の絵巻などを、朝廷の御記や公家の日記などと照合しながら、相互関係の解明に努めた。その成果は、本学日本文化研究所の紀要や所報などに発表し、また本学図書館所蔵の賀茂関係絵巻などは大半をデジタル化し詞書(ことばがき)の解読も加えて貴重書アーカイブスに公開している。