著者
中丸 禎子 川島 隆 加藤 敦子 田中 琢三 兼岡 理恵 中島 亜紀 秋草 俊一郎
出版者
東京理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

言語・時代の枠組みを超えた文学の超領域的研究と、教養教育・社会人教育における研究成果の還元モデルの確立を目的に、各研究者がアンデルセン『人魚姫』に内包される諸テーマを緩やかに共有した。個々の研究者が「人魚姫」「世界文学」「教養教育」などのテーマで成果を発表した。また、ブース発表「「人魚」文学を扱う授業の実践報告―多言語文学間の共同研究と教養教育への還元モデル」、シンポジウム「異界との交流」、シンポジウム「高畑勲の《世界》と《日本》」(映画監督・高畑勲氏を招聘)において、共同・連名で成果を発表した。
著者
山内 克哉 伊藤 倫之 美津島 隆 三浦 美穂
出版者
社団法人日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, 2005-04-18

慢性呼吸不全患者は,呼吸補助を行うと呼吸状態が改善することを経験する.今回,気道確保を必要とせず呼吸補助を行える長所を持つRTXを使用し,呼吸状態の改善の有無を検討した.症例は81歳,男性.10年前より肺気腫の診断で通院していた.2003年8月より呼吸状態悪化し,在宅酸素療法施行となった.2004年8月10日より入院加療し,口すぼめ呼吸や筋力増強訓練などの呼吸リハを開始したが,呼吸状態の改善は得られなかった.11月8日より1週間,毎日1〜2時間RTXを使用し,前後の血液ガス,呼吸機能検査を測定した.結果,血液ガスは,PaCO_2低下,PaO_2増加反応を示した.呼吸機能検査では,%VCは増加したが,FEV_1.0は低値のままであった.また,RTX使用で呼吸疲労度は軽減し,本人の満足度も得られる結果となった.今回の症例では,RTX使用が有用であり,今後も更なる症例を重ね検討を加える必要がある.
著者
田崎 三郎 高島 隆雄 山田 芳郎 都築 伸二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.72, pp.7-12, 1992-11-12
被引用文献数
4

本稿においては,従来形3値記録符号の一形式に属する3B-2T符号及び4B-3T符号に対して各種PRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式を適用し,状態推移行列とシンボル推移行列を考慮して,ビット誤り率特性を計算機シミュレーションによって求めている.その結果,検討したPRMLとの組合せの内で,PR(1,0,-1)MLとの組合せにおいて両符号とも,最も良い性能が得られ,ビットバイビット検出に比べて誤り率が10^<14>を達成するのに必要な読みだし点でのSNRは,3B-2T符号で約2.3dB,4B-3T符号で約2.2dB改善された.また,PR(1,0,-1)方式の際にk_1制約を考慮することにより,両符号ともさらに0.4dBの改善があった.
著者
村井 源 川島 隆徳 工藤 彰
出版者
Japan Society of Information and Knowledge
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.23-43, 2012-03-26
被引用文献数
1

評判分析などが自然言語処理技術によって進められているが,対象は主にWeb上のテキストであり,人文学的な批評文はその主たる対象となっていない.本研究では人文的な批評文の具体的批評対象を計量化することで,批評行為のより深い意味分析に向けての基礎固めを行う.総合的芸術作品である映画と演劇の批評文を対象として,抽出対象を人名と作品名に絞り分析を行った.結果として頻度分析とネットワーク分析で批評における人物の重要性やグループの傾向,他分野との関わりの相違が明らかとなった.またスタッフのデータベースの利用により,語られる固有名詞の批評文中での意味と機能の傾向が抽出された.
著者
亀田 純 木村 学 O. A. MELINIKOV 早坂 康隆 橋本 善孝 坂島 隆彦 新井 孝志 芳野 極 鈴木 紀毅
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.109, no.2, pp.235-248, 2000-04-25 (Released:2010-11-18)
参考文献数
21
被引用文献数
4 8

The region from Sakhalin in Russia to the eastern margin of the Japan Sea has been regarded as a convergent plate boundary zone between the Eurasia and the North America Plates because large earthquakes and active crustal movements are prominent in this zone. These activities along the eastern margin of the Japan Sea to southern Sakhalin are almost consistent with the expected relative plate motion deduced from the Euler pole which is estimated from the magnetic anomaly lineations in the Atlantic Ocean, but the modern tectonic aspect in northern Sakhalin is inconsistent; e.g., 1995 Neftegorsk Earthquake is one of the typical events.As a result of a structural and tectonic study in northern Sakhalin, the NE-SW compressive tectonic feature since the Late Miocene was clarified. In the northernmost area of the Schmidt Peninsula, the early Cretaceous ophiolite thrusts upon the Late Cretaceous sedimentary rocks. The ophiolite has an overturned sequence: serpentinites, gabbros, basaltic rocks, and hemipelagic sediments in descending order. The Cretaceous sediments form a map-scale and NW vergent synclinorium. All the deformation structures in outcrop scale, such as micro-folds, minor reverse and normal faults, axial plane cleavages and bedding slips, are consistent with a large scale folding. These structural relationships suggest only one event of deformation, which appears to be linked to overthrusting of the ophiolitic rocks.A structural investigation of the southeastern part of the Schmidt Peninsula revealed that the Middle Miocene sediments composed of siltstone and sandstone are folded with wavelength of several tens to several hundred meters. Their fold axes trend in the NW direction, which indicates that deformation under the NE compression is the same as the deformation in the northernmost area. The thickness of sedimentary layers are constant everywhere in folding. This fact indicates that the timing of the deformation is after sedimentation, that is, after the Middle Miocene. This deformation event is consistent with modern activity in northern Sakhalin. Therefore, the modern tectonic framework might have started in the Late Miocene time.A plate tectonic model indicates that the modern relative motion between the Eurasia and the North America Plate started at about 11 m. y. ago. The Late Miocene onset of the modern tectonic framework in northern Sakhalin occurred at almost the same time. The most reliable model to explain the discrepancy of sense of movement from the Eurasia-North America retative motion, may be the “extrusion” of the Okhotsk Block toward the Pacific Ocean. The dextral extrusion boundary in northern Sakhalin may be traced along theeastern coast of Sakhalin to the northern edge of the Kuril Basin, where active seismicityhas been observed although a detailed study of focal mechanisms and other tectonic aspects is needed in the future.
著者
坂田 浩章 水田 博志 白石 稔 北川 敏夫 大島 隆志
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.347-349, 1987-10-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
7

Traumatic myositis ossificans is well known to occur in the muscle hematoma as a result of a contusion or a strain.An 18-year-old male of traumatic myosits ossificans after contusion on his right anterior thigh while playing rugby football was reported. Five and seven days after the first injury he played rugby football and reinjured the same area. Three weeks after the reinjury he had increased anterior thigh pain and limited motion of the knee. When examined, the right quardriceps was tender and swollen in the antero-mid thigh. Flexion of the knee was about 80 degrees due to pain. Roentgenograms showed linear and cloudy calcification in the quardriceps muscle. His knee was immobilized, and he was given a non-steroid antiinflamatory agent for two weeks. After pain relief rehabilitation began with exercise to increase the range of motion. Four months after the first injury, the patient had no pain and limitation of knee flexion.Adolescents actively involved in contact sports are at risk for muscle trauma, which can results in myositis ossificans. The development of traumatic myositis ossificans is related to the severity of the quardriceps contusion.Recognition and appropriate therapy can reduce the associate disability.
著者
事崎 由佳 竹内 光 関口 敦 品田 貴光 山本 悠貴 高橋 慶 荒木 剛 瀧 靖之 荻野 武 木口 雅史 川島 隆太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

デイリーハッスルズは日常生活上の小さな苛立ちであり、健康に悪い影響を与えることが知られている。我々は、脳血流と心拍数の生体情報を1chNIRSで視覚的にフィードバックし、自身の生理的状態を制御する訓練によってストレス反応が軽減されるか否か検討した。その結果、統制群と比べ介入群において右眼窩前頭前野と左海馬の灰白質量の増加、陰性気分、抑うつ傾向、職業ストレス、唾液中コルチゾール濃度の低下が見られた。
著者
小島 隆彦
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(B)2009-2011
著者
林 洋子 木島 隆康
出版者
京都造形芸術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

画家・藤田嗣治が、1920年のパリで国際的な名声を得た最大の理由に、彼が確立した「乳白色の下地」に、裸婦や静物を細く黒い輪郭線で描く独創的な技法が挙げられる。油性の地塗層に水性の墨で描く物理的な謎を生前の彼は秘密とし、死後も長らく詳細がわからなかった。本研究を通じて行われた、近年の作品修復成果の分析、技法再現、文献調査の照合によって、その秘密が「タルク(ケイ素とマグネシウムの水酸化物)」にあることが判明した。
著者
福島 隆寛 内海 彰
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.239-249, 2007-06-15 (Released:2007-08-24)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

本論文では,Web ページに記載されている情報の信頼性(Web ページの信頼性)を,そのWeb ページやそこに含まれているテキストのさまざまな特徴から推定する手法を提案する.提案手法は,信頼性判断に影響を与える各特徴が推定対象のWeb ページで成立しているかどうかを自動判定する処理と,成立すると判断された特徴からそのWeb ページの信頼度を求める処理から構成される.どのような特徴が信頼性判断に影響を及ぼすかについては,アンケート調査を実施して,68個の特徴とWeb ページの信頼性への影響度を得た.本研究では,それらのうちの40個の特徴(信頼性の尺度)の成立を自動判定する手法を開発した.また信頼度を計算する手法として,影響度の総和を取る方法とSupport Vector Machineを用いた機械学習により信頼度を求める手法を開発した.そして,評価実験を通じて,信頼性の尺度の判断処理の有効性と信頼できる/信頼できないページの二値分類に対する提案手法の有効性を確認した.
著者
瀧本 幹之 桜井 武雄 長束 皓司 太田 久雄 田上 豊 得津 修一 横井 秀樹 坂中 孝三 岡田 浪速 藤野 保定 三島 隆生 鳥住 和民
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.253-266, 1977-12-25

286例の肺シンチグラムを検討した結果次の結論を得た.原発性肺癌の90%に陽性像を得た.陽性率は組織型,レントゲン上の病型に左右されず,主に腫瘍の大きさに左右される、2cm以上の肺癌が診断可能である.転移巣の診断も可能であつ,胸水,無気肺も妨げとはならない.^60Co照射は陽性卒を低下させた.炎症性疾患の15%に陽性像を得た.しかし肺結核腫の22例は陰性であった.乳癌の肺転移は陰性,子宮癌,甲状腺癌の肺転移は陽性となる傾向にあった.
著者
山下 満智子 川島 隆太 岩田 一樹 保手浜 勝 太尾 小千津 高倉 美香
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.125-129, 2006 (Released:2006-11-14)
参考文献数
15
被引用文献数
3

最新脳科学の研究成果に注目して, 脳の健康という視点で「調理の効用」を研究するために, 無侵襲・低拘束性の近赤外線計測装置により調理中の脳活動を計測した。  計測に使用した近赤外線計測装置は, 頭皮から20ミリほどの深さにある大脳皮質の活性状態を近赤外線の照射によって計測する装置である。本実験の脳の測定部位は, 大脳の前頭連合野で, 運動・感覚・認知・言語・思考など高次脳機能に関連する。  実験方法は, 成人女性15名に対して, 夕食の献立を考える, 野菜を切る, ガスコンロを使って炒める, 皿に盛り付けるという作業を課し, 各調理の手順における脳活動の計測を行った。  計測の結果, 夕食の献立を考える, 野菜を切る, ガスコンロを使って炒める, 皿に盛り付けるという調理の各手順で, 左右の大脳半球の前頭連合野の活性化が確認された。  音読や計算による脳の活性化の確認やそれらを組み合わせた学習療法による実践的研究や本実験結果から「調理を行うこと」によって前頭連合野を鍛えることができると考えられ, 前頭連合野の働きである他者とのコミュニケーションや身辺自立, 創造力など社会生活に必要な能力の向上が期待されることが示唆された。
著者
大島 隆義
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.667-668, 1996-09-05
著者
江原 宏 三島 隆 内山 智裕 内藤 整 豊田 由貴夫
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

パプアニューギニア北部の東セピック州では,サゴヤシ民俗変種を,「大きい」(背が高い;樹高が大きい),「樹中の実(髄)が多い」といった樹体サイズなどを表す語,葉柄が白い,あるいは緑色といった特性,あるいは葉柄の基部の葉鞘に当たる部分の蝋状物質の蓄積程度の差を基準として仕分けているものと考えられた。同国ニューアイルランド島ケビエン地域においても,「木のように背が高い」との意味を示す語を名称とする民俗変種が分布するなど,樹体サイズの特徴が民俗分類で重要なことが明らかになった。また,胸高直径が特に大きな,多収性と考えられる民俗変種も認められた。ニューギニア島インドネシア領の西パプア州では,乾物率や澱粉収率の低い個体は,地下水位の高い地区に生育していたことから,生育環境が澱粉生産性に及ぼす影響の大きさが窺われた。一方,葉痕間隔が長いことは,生長速度が大きいことを意味するが,その値がニューアイルランド島の調査で幹胸高直径と負の関係にあることが窺われ,生長の早いタイプ,あるいは地域では,幹が細いということと考えられ,極めて興味深い結果を得ることができた。また,葉痕間隔とデンプン含量にも負の関係が認められ,生長の早いタイプでは低収傾向があることが窺われた。
著者
山本 太郎 畑島 隆 谷本 茂明 高橋 克巳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.20, pp.103-108, 2009-02-26
参考文献数
5

ブログは炎上する.ブログなどCGMが隆盛を極める裏側で,記述内容や意見の衝突,果ては他のメディアでの発言などにより炎上やプライバシ暴露などのトラブルが発生し続けている.被害はネット世界だけに留まらず,現実世界にまで及ぶ例も少なくない.我々はそれらトラブルの軽減を目的とし,150件のCGMトラブル事例を予備調査した上で,トラブルの発生から収束または発散に至るシーケンスの仮説の構築と各シーケンスにおける原因や問題種別など要素の整理を行った.本件では,これまでのまとめと今後実施予定の本調査手法について紹介する.There are so many troubles in CGMs such as blog flaming. Troubles break out from contents, clash of opinions, comments on another media and some bring about violations of privacy. To decrease and soften those troubles, we start investigating 150 troubles as preliminary research. We set up a hypothesis of trouble sequences and analyzed collected troubles. We describe our current work and our future investigation method.