著者
岩澤 聡子 道川 武紘 中野 真規子 西脇 祐司 坪井 樹 田中 茂 上村 隆元 道川 武紘 中島 宏 武林 亨 森川 昭廣 丸山 浩一 工藤 翔二 内山 巌雄 大前 和幸
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.39-43, 2010-01-15
参考文献数
7

<b>目的</b>&emsp;2000年 6 月に三宅島雄山が噴火し,二酸化硫黄(SO<sub>2</sub>)を主とする火山ガス放出のため同年 9 月に全住民に島外避難命令が出された。火山ガス放出が続く中,火山ガスに関する健康リスクコミュニケーションが実施され,2005年 2 月に避難命令は解除された。本研究では,帰島後 1 年 9 か月経過した時点における,SO<sub>2</sub> 濃度と小児の呼吸器影響の関連について,2006年 2 月から11月の 9 か月間の変化を検討した。<br/><b>方法</b>&emsp;健診対象者は2006年11月時点で,三宅島に住民票登録のある19歳未満の住民を対象とした。そのうち,受診者は,141人(受診率50.4%)で,33人は高感受性者(気管支喘息などの気道過敏性のある呼吸器系疾患を持つ人あるいはその既往のあり,二酸化硫黄に対し高い感受性である人)と判定された。<br/>&emsp;健康影響は,米国胸部疾患学会の標準化質問票に準拠した日本語版の自記式質問票により,呼吸器に関する自覚症状調査,生活習慣,現病歴,既往歴等の情報を収集した。努力性肺活量検査は,練習の後,1 被験者あたり 3 回本番の測定を実施した。<br/>&emsp;環境濃度は,既存の地区名を一義的な括りとし,当該地区の固定観測点での SO<sub>2</sub> モニタリングデータをもとに,避難指示解除より健診までの22か月間のデータについて,その平均値により居住地域を低濃度地区(Area L),比較的曝露濃度の高い 3 地域(H-1, H-2, H-3)と定義し,SO<sub>2</sub> 濃度(ppm)はそれぞれ0.019, 0.026, 0.032, 0.045であった。<br/><b>結果</b>&emsp;自覚症状では,「のど」,「目」,「皮膚」の刺激や痛みの増加が,Area L と比較すると,H-3 で有意に訴え率が高かった。呼吸機能検査では,2006年 2 月と2006年11月のデータの比較において,高感受性者では%FVC,%FEV1 で有意に低下(<i>P</i>=0.047, 0.027)していたが,普通感受性者では低下は認めなかった。<br/><b>結論</b>&emsp;高感受性者では呼吸機能発達への影響の可能性も考えられ,注目して追跡観察していくべきである。
著者
工藤 哲三 横山 朝明 小玉 誠 水谷 政美 今野 次雄
出版者
宮崎県工業技術センター
雑誌
宮城教育大学紀要 (ISSN:13461621)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.159-163, 2010
被引用文献数
2

甘藷製焼酎粕をデカンターによる固液分離後、液部を中空糸膜を使用して得られる無菌ろ液を焼酎の仕込み水として繰り返し再利用していく発酵試験を行った。5回までの再利用において、対照区(通常の仕込方法)と同等かそれ以上のエタノール収量が得られた。ろ液は、再使用回数が増えるにつれ、酵母増殖における誘導期の延長や増殖速度の低下が観察された。

1 0 0 0 OA 臺灣ノ紅樹林

著者
工藤 祐舜
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.544, pp.147-156,358, 1932 (Released:2011-01-26)
被引用文献数
2 3

臺灣ノ紅樹林ハ其北部及西部海岸ニ發達シ、三科六種アル。高雄灣デハたかをこひるぎ・おほばひるぎ・あかばなひるぎ・ひるぎもどき及ビひるぎだましノ五種ガアル。ひるぎだましハ灣内ニ至ル所ニアリ又可ナリノ喬木トナル。支柱根ハおほぼひるぎニョク發達シ、又呼吸根ハひるぎだましニ見事デアル。所謂膝状ノ呼吸根ハあかばなひるぎニ發見サレタ。生長シタ胚軸ハおほばひるぎ・あかばなひるぎ・たかをとひるぎ等デ觀察サレタ。新竹州ノ紅毛デハ、河ロニひるぎだましトめひるぎトガ發達シテ居ル。コヽノひるぎだましハ低イ分枝セル灌木状デ満潮時ハ海水ノ下ニナル。又めひるぎハ小喬木デ、見事ナ長イ胚軸ヲツケテ居ル。北部基隆港ヤ富貴角ニモアルガ只めひるぎカラ成リ、貧弱デアル。
著者
工藤 通明 内田 聡 平沢 敏昭
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.97, no.7, pp.895-899, 2000-07-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
7

症例は65歳,女性.人間ドックの精査で上部消化管内視鏡検査施行したところ,胃内に運動性のある虫体を発見し,内視鏡下に三ツ又鉗子で把持し摘出した.回虫症は近年増加しているといわれているが,過去11年間の本邦報告例は55例であった.これに自験例を含め,治療法別に手術的治療,駆虫剤投与,内視鏡的治療に分けて,主訴と診断名,患者の居住地,治療法,摘出虫体の個体数と虫卵検査の結果について考察した.
著者
工藤 せい子 五十嵐 靖彦
出版者
日本医学哲学・倫理学会
雑誌
医学哲学 医学倫理 (ISSN:02896427)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.75-84, 2006

The purpose of this study was to attempt to determine general ideas for addressing ethical issues in nursing practice. The author interviewed nurses who had experienced cases involving care and related ethical issues. The interview data were analyzed using qualitative research methods. The subjects of analysis were the following three cases: 1. A client who was transferred to the hospital for reoperation but died shortly before operation; 2. A client who was in and out of the hospital for more than 10years because of incurable illness; and 3. A client whose last wish was fulfilled in the form of a Christmas party. Analysis showed that ideas for addressing ethical issues converged into two categories. The first included ethical issues, including "role as the client's advocate," "coordination between the client's wishes and the doctor's policy," and "paternalism and maternalism". The other category included issues related to caring, including "learning from the client," "formation of a strong bond resulting from mutual relationship," "involvement as a team," and "departure from medical rules". There were, in addition, three keys to addressing ethical issues that did not fit into either category: "hope for peaceful settlement of affairs," "hope for successful communication," and "wish to be treated indulgently". These three keys are useful both in care for patients and addressing ethical issues.
著者
阿知葉 征彦 石倉 和夫 工藤 功二 杉山 雅人 勝又 賢治
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.60-66, 1989
被引用文献数
2 1

現行カラーテレビ信号から高画質な画像を得るIDTVの動き適応形信号処理に適用するため, 複合カラーテレビ信号から動き情報を抽出する動き検出方式について検討を加えた.まず, 動き検出誤りおよび動き制御信号の量子化精度について考察した後, NTSCとPAL方式の動き検出について検討した.NTSC信号では, フレーム間の差信号の低周波成分と2フレーム間の差信号とから誤検出のない動き情報が抽出できること, また, PAL信号では標本化位相を適当に選ぶことにより, フレーム間の差信号から誤検出のない動き情報が得られることを示した.しかしインタレース走査信号では, フィールド単位の時間標本化を行っており, フレーム単位の動き検出では検出漏れが生じる.この検出漏れの救済にはフィールドメモリーを利用するフィールド間の演算に, エッジ部分の誤検出を防ぐエッジ適応処理を組合せる方法が有効なことを示した.
著者
加藤 純 伊藤 辰美 工藤 昌子 杉田 暁大 佐藤 義昭 朝倉 健一
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.78, 2005

【はじめに】インフルエンザは冬季感染症のひとつとしてよく知られている。近年、新聞、ニュース、インターネット等で多く報道されており一般市民の関心も高い。当院でもインフルエンザ集計データをホームページで情報公開している。<BR>今回我々は、04/05シーズンに当院で実施したインフルエンザ迅速検査からみた流行状況の報告を行なう。<BR>【対 象】期間:2004年11月1日(45週)から2005年4月3日(14週)、依頼件数:3071件、迅速検査キット:エスプラインインフルエンザA・B-N<BR>【結 果】'05-14週までの集計でインフルエンザ迅速検査結果は、A型(+)281件、B型(+)780件、A+B(+)2件であった。今シーズン最初に検出されたのはA型(53週目)であったが、その後B型の流行が6週目から見られ11週目にピークを迎えた。以後、減少傾向であった。A型の流行はB型流行時の10週目から見られ13週目にピークを迎えた。年齢別は、1-5歳児の陽性率が最も高く(A型:24.4%、B型:26.3%)、また15歳以下の陽性率が全体の過半数を占めた。受診者ワクチン接種率は60歳以上高齢者で54.7%、1-5歳児42.1%であったが、10歳から30歳代は20%以下の低接種率であった。ワクチン接種済みインフルエンザ(+)判定が見られた(A型: 27.8%、B型: 25.4%)が、インフルエンザ(+)のほとんどがワクチン未接種(A型:70.5%、B型:72.3%)であったことからインフルエンザ予防にワクチン接種は有効であると思われた。また、検査時の受診者体温測定結果集計もおこなった。<BR>現在、当地域ではインフルエンザがまだ終息しておらず全て集計できていないためこの詳細は学会当日に発表させていただきます。
著者
白石 匡 東本 有司 杉谷 竜司 水澤 裕貴 藤田 修平 西山 理 工藤 慎太郎 木村 保 福田 寛二 東田 有智
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.453-459, 2021-06-20 (Released:2021-06-20)
参考文献数
24

【はじめに・目的】呼吸リハビリテーションにおいて,吸気筋トレーニング(IMT)の有効性は確立されつつある.しかし,横隔膜の動きを考慮した適正負荷圧の設定方法は確立されていない.本研究の目的は,横隔膜のトレーニングにおいて最も効果的な,IMTの負荷圧を検証することである.【方法】対象は健常男性20名.クロスオーバーデザインで実施.IMT負荷圧を最大吸気圧(PImax)の30%,50%,70%に無作為割付け,1週間の間隔をあけて異なる負荷圧で計3回IMTを実施.超音波診断装置(M-mode)にて最大吸気位から最大呼気位までの横隔膜移動距離(Maximum Diaphragm excursion: DEmax)を測定した.【結果】30%PImaxによるIMT実施でDEmax(r=0.31,p<0.05),IC(r=0.64,p<0.05)に有意な増加を認めた.50%PImaxにおいてはDEmax(r=0.82,p<0.01),VC(r=0.34,p<0.05),IC(r=0.74,p<0.05)に有意な増加を認めた.【結論】健常者に対するIMTでは,中等度負荷が最も横隔膜に対して効果がある可能性が示唆された.
著者
工藤 淳平 西田 進一 福留 一樹 本村 貢
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
機械材料・材料加工技術講演会講演論文集 2009.17 (ISSN:2424287X)
巻号頁・発行日
pp._503-1_-_503-2_, 2009-11-06 (Released:2017-06-19)

This paper describes a new melt drag process for producing magnesium alloy strip with boss. This magnesium alloy part is made by model melt drag process. Model melt drag process replace solidification roll with flat substrate. The substrate has circular cylinder cavity and oval cavity. Molten magnesium alloy AZ31 feed into this cavity and form boss. The diameters of cylindrical geometry are φ5, 7.5 and 10mm. The measurement of oval cavity is width 5mm, length 30mm, depth 3mm. It was possible in the achievement of the filling of shape by keeping the melt temperature high, and the contact time between molten metal and substrate long. As result of microstructure observation, the cast defect such as shrinkage cavity did not exist, and fine and uniformly grain size (50〜70μm) confirmed.
著者
工藤 翔二 鄒 大同
出版者
COSMIC
雑誌
呼吸臨床 (ISSN:24333778)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.e00025, 2018 (Released:2019-09-07)

江戸時代,西洋医学はオランダから日本にもたらされた。しかし,幕末には英国人医師ベンジャミン・ホブソンによって中国上海で出版された中国語(漢文)の医書が,訓点翻刻(訓読みのための返り点などを付して印刷)されて,『内科新説』という名の医書として日本で普及していた。今回は気管支喘息について,当時のイギリス医学における理解を紹介したい。和訳は,できるだけ原文(漢文)を残すこととし,鄒大同医師の協力を得た。
著者
澤崎 博次 信太 隆夫 池本 秀雄 米田 良蔵 工藤 禎 田村 静夫
出版者
日本医真菌学会
雑誌
真菌と真菌症 (ISSN:05830516)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.91-131, 1979

肺アスペルギルス症に就ては過去数回にわたりシンポジウムが持たれている. 今回のパネルディスカッションは従来触れていなかつた点を補い, 臨床に重きをおき, 関連する基礎的な面も検討した.<br>演者は肺アスペルギルス症の臨床に経験の深い方々ばかりである.<br>先づ全国的な剖検例の調査から見てアスペルギルス症は逐年増加の傾向にあることが確認された.<br>(1) 臨床像の現況 (a) 最近見られる様になつたアレルギー性気管支肺アスペルギルス症の診断基準, IgEの高値, central bronchiectasis, 栓子, 気管支発作誘発反応などの詳細に触れた. (b) 菌球型については結核に続発することが多いので結核病院の患者を対象とする調査で入院患者の2%前後の出現で, 非定型的な菌球例も多く, レ線像の変化も多彩であり, 結核空洞の他に硬化病巣部位からも菌球が発生する. また人工気胸, 胸膜炎, 肺切除術後に発生するものが多い. 危険な予後は少いが喀血死がある. (c) 肺炎型は殆んど剖検例で, 白血病などに合併するものが多い. 発病に白血球数の低下が関係する. 抗真菌剤で延命効果が期待出来るので早期診断の立場から菌の発見が重要である.<br>(2) 診断 Ouchterlony 法による血清沈降反応 (寒天ゲル内二重拡散法), 補体結合反応, counterimmuno electrophoresis, 間接 (受身) 赤血球凝集反応等を菌球例の多数例に行い, 高率な陽性成績を得ているので診断法として有用である. 諸種抗原の比較検討も行われた.<br>(3) 菌球型等の免疫能菌球型の細胞性ないし体液性免疫能の程度を検索すると, T細胞の機能低下があり, 体液性では免疫グロブリン値は全例として正常か若干増加の傾向にある. 対照とした結核症でもやや似た傾向が見られた. 基礎疾患として一番多い造血器腫瘍などではT細胞比率のみならず機能の著しい低下もあり, 二次感染の成立に極めて有利な条件となつているのが判明した.<br>(4) 治療及び予後巨大菌球例に対してカテーテルによる5-FCの空洞内注入療法の成功例と, 内科治療に抵抗した多発菌球例に対する空洞切開術の成功例が示された.<br>(5) 病理切除肺について, 菌球よりは空洞壁ないしは周囲肺組織に注意を払つて検索を進めた. 空洞の中枢部は軟骨を有する比較的太い気管支であり, 末梢は肋膜に接する, 即ち空洞はかなり大きい肺実質の欠損である. また空洞の側壁と末梢にも気管支が開口していて気管支の壊死, 化膿性炎が変化の主体である. 内腔にはしばしば真菌が存在する. 稀に気管支内腔に真菌を容れた閉塞性肉芽腫性病変が見られる. 次いでアレルギー性気管支肺アスペルギルス症例の理解に役立つ mucoid impaction の症例が紹介された. 中枢部気管支の拡張とその内容たる少数のアスペルギルスが示された.<br>最後にまとめとして次の想定が提出された. 菌球型の発生には一次性と云わず, 結核症に続発する二次性と云わず, 免疫能その他の抵抗性の低下につけ込んで感染が成立し, アレルギー反応としてI型ないしはIII型, IV型の反応が起り, 中枢部気管支の壁が破壊され, 病変は肺実質に波及し, 比較的広範囲の欠損, 空洞となり, 菌糸は中枢部から発育増大をおこして空洞内を充たす. 一方肺組織の反応はIII型ないしはIV型の形をとるのではないか. 空洞性病変に続発するものもこれに準ずるものであろう. 造血臓器疾患に続発する「ア」症は全くカテゴリーの違う無反応性のものと考えるべきではないか. いづれもいくつかの事実の総合の上に組み立てられた仮説であるが, 今後はその細目を検討して行くべき筋合のものであろう.
著者
村本 政忠 有賀 義之 古屋 繁 工藤 芳彰
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第55回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.96, 2008 (Released:2008-06-16)

PC周辺機器には,使用にあたり特別な設定が必要ないものと初期設定や環境設定が必要で,設定の際にPCに関する特別な知識が求められるものもある。メーカは,初期設定や環境設定に関する方法をマニュアルやWEBを通して提供しているが,カスタマサポートセンタへと助言を求めてくるということは,それがうまく機能していないことを示唆している。本研究は,サポートセンタの回答データから,設定そのものやその伝え方の特性を抽出することによって,簡単な設定や情報の伝え方をデザインする方向性を抽出しようとするものである。製品の対象は,「無線LANルータ」「ネットワークメディアプレーヤ」である。 回答データから,オペレータが行った,操作手順の誘導の中から,重複する項目を除いた単文をキーセンテンスとして抽出し,それ同士がどのような順で説明されているかを,有向性をもつ関係を示すものと考え,Dematel法で分析した。問い合せ内容と,その問い合せ内容の際に出現するキーセンテンスとの対応関係にその出現頻度を加えたデータをもとに,コレスポンデンス分析を行った。この結果,一般的な知識で行える設定グループと専門的な知識が必要になる設定グループがあることがわかった。一般的な知識が必要な操作に関しては行えるが,ユーザの知識の欠落から専門的な知識が必要になる操作については行うことができない。このため専門的な知識が必要な操作に関してはサポートが必要である。
著者
石野 正彦 五月女 健治 工藤 司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.192, pp.37-42, 2009-09-04
参考文献数
14
被引用文献数
1

いままで、顧客への商品推奨のモデリング手法をベースに学生向け履修支援や情報セキュリティのリスク推定などについてリコメンデーションシステムの応用研究を進めてきた。それらの共通の数理的モデリング手法と各々の応用事例について発表する。「属性関係行列」を使って各々の学生向けのお奨めの履修コースや情報セキュリティのリスク推定について紹介する。
著者
上田 正勝 工藤 郁二 高間 玉城 佐藤 正昭 居城 勝四郎 濱田 幸博
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.74, no.12, pp.1083-1087,a1, 2006

斜網地域は, ばれいしょ・てんさい・小麦を主な輪作作物とした大規模畑作地帯であるが, 年間降水量800mmの全国有数の寡雨地帯であり, 農業生産性の向上, 高収益作物の導入, 防除・施肥・洗浄等の多目的用水の確保および散水労力節減等のため, 大規模な畑地灌漑システムの導入が期待されていた。<BR>大規模畑地灌漑システム導入に際しては,(1) 散水の省力化,(2) 圧力と流量の安定供給,(3) 供給過剰の抑制,(4) 維持管理費の公平負担,(5) 建設コスト縮減, の課題を克服するため, 仏国の自動定圧定流量分水栓・自走式散水機等について検証を行い, その有効性を確認してわが国で初めて導入を決定した。<BR>本報では, わが国最大の18千haの畑地を対象とした大規模畑地灌漑システムの探求について報告する。