著者
岩野 裕利 杉田 洋介 松永 美穂 白井 克彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.16, pp.105-112, 1997-02-07
参考文献数
6
被引用文献数
3

人間の対話において、身振り、表情、頭の振りと言った視覚情報は、より円滑な対話を行なう上で重要な情報である。より自然なヒューマンインターフェースを構築する上でも、音声だけではなく、これらの視覚情報をどのように利用していくかが大きな課題となっている。本研究では、人間同士の対面および非対面の対話を比較することにより、視覚情報の中でも頭の振りに注目し、対話における役割に関して分析を行なった。分析の結果、頭の振りには、情報伝達手段として利用される頭の振りと、そうでない2種類の頭の振りがあることを確認した。また頭の振りが対話における発話のタイミングと関係していることが示唆された。In practical conversations, visual information such as gesture, facial expression and head movement clearly makes the progress of conversation much smoother and more natural. Therefore, in the more natural human interface that can use multiple modalities, visual information becomes as important as voice information. In this research, we analyzed conversations between face-to-face and conversation through telephone line. It seems that there are two types of head movements, depending on whether it is intended to give an information to his partner or not. Also head movements seem to have a correlation between the timing of utterances.
著者
松永 尚 千堂 年昭
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.119, no.3, pp.319-322, 2008-01-04 (Released:2008-07-04)
参考文献数
14
著者
松永 充弘 中澤 和夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.853, pp.17-00016-17-00016, 2017 (Released:2017-09-25)
参考文献数
20

In resent year, the demand for the autonomous mobile robots which can navigate indoor environment, such as office room, warehouse, hospital has increased. Autonomous mobile robot needs some information to navigate various environment. Self position is one of the important information since the robots need to determine its any behaviors such as path planning. Unfortunately this information is including some critical error such as odometry error which is caused by wheel slipping and uncertainty of its model parameters. Scan match is one of the method to overcome this problem. By determining two point cloud data measured by sensor (such as LIDAR) mounted on robot at different measurement point, it can estimate such errors. And furthermore, scan match is used to improve the proposal distribution of Rao-Blackwelized Particle filter using grid map. However, the computational cost of scan match is higher because searching nearest neighbor need a large amount of computational resources. To overcome this problem, we propose high efficient scan match method, using likelihood field map and hill-climb approach. And then we also propose efficient likelihood mapping method concurrently. In our experiments, efficiency of our scan match method was higher than two conventional method, ICP and correlative matching. And it verified that our likelihood field mapping method efficiency has been improved.
著者
村田 伸 甲斐 義浩 大田尾 浩 松永 秀俊 冨永 浩一 松本 武士 吉浦 勇次 北嶋 秀一 角 典洋
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.499-503, 2009 (Released:2009-09-24)
参考文献数
35
被引用文献数
3 1

〔目的〕女性高齢者の膝関節痛の有無と大腿四頭筋筋力との関連について検討した。〔対象〕整形外科医院に通院加療中の女性高齢者47名(平均年齢77.9±6.2歳),94肢とした。〔方法〕膝関節痛の有無,大腿四頭筋筋力,筋組織厚,大腿部周径を評価し,膝関節痛の有無別にそれぞれの測定値を比較した。〔結果〕膝関節に痛みがない群(45肢)の大腿四頭筋筋力は大腿部周径(r=0.56),筋組織厚(r=0.64)との間に有意な正相関が認められたが,膝関節痛有り群(49肢)の大腿四頭筋筋力は,大腿部周径や筋組織厚との間に有意な相関は認められなかった。〔結語〕今回の結果から,膝関節痛を有する高齢者の大腿四頭筋筋力の測定は,現在報告されている測定法では,潜在的に有する最大筋力を測定できない可能性があること,また,彼らの最大筋力を測定するための工夫や新たな測定方法を開発する必要性が示唆された。
著者
古江 増隆 山崎 雙次 神保 孝一 土田 哲也 天谷 雅行 田中 俊宏 松永 佳世子 武藤 正彦 森田 栄伸 秋山 真志 相馬 良直 照井 正 真鍋 求
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.119, no.9, pp.1795-1809, 2009

[目的]我が国の皮膚科受診患者の皮膚疾患の頻度,性別,年齢分布,気候との関連性などを多施設大規模調査によって明らかにすることを目的とした.[方法]全国の大学病院76施設,病院55施設,診療所59施設(計190施設)において,2007年5月,8月,11月,および2008年2月の各月の第2週目を目安に,その週のいずれか1日を受診した初診・再診を問わず外来,および入院中の患者全てを対象に,「性別」,「年齢」,「診断名」を所定のマークシート調査に記録した.各調査期間における調査協力施設地域の気温,および湿度に関するデータは,気象庁・気象統計情報を使用した.[結果]4回の調査すべてに協力いただいた170施設(大学病院69施設,病院45施設,診療所56施設)から回収した67,448票を解析した.上位20疾患を列挙すると,その他の湿疹,アトピー性皮膚炎,足白癬,蕁麻疹・血管浮腫,爪白癬,ウイルス性疣贅,乾癬,接触皮膚炎,ざ瘡,脂漏性皮膚炎,手湿疹,その他の皮膚良性腫瘍,円形脱毛症,帯状疱疹・疱疹後神経痛,皮膚潰瘍(糖尿病以外),痒疹,粉瘤,尋常性白斑,脂漏性角化症,薬疹・中毒疹の順であり,上位20疾患で皮膚科受診患者の85.34%を占めた.疾患ごとに特徴的な年齢分布を示した.性差が明らかな疾患が存在した.気温や湿度と正負の相関を示す疾患が存在した.[結語]本調査によって21世紀初頭の皮膚科受診患者の実態を明らかにし得た.本調査が今後も定期的に継続されることで,社会皮膚科学的視野にたった皮膚疾患の理解が深まると考えた.
著者
橋本 翔 小俣 弘樹 松永 久生
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.852, pp.16-00584-16-00584, 2017 (Released:2017-08-25)
参考文献数
19

It has been shown that rolling contact fatigue (RCF) test using specimen having a small drilled hole is a useful method for evaluating the effect of small defect on flaking strength of steels. In this study, RCF tests of rolling bearings having a small drilled hole were carried out. The flaking failure was considered as a problem of shear-mode fatigue crack emanating from the small defect. As a first step to quantify the crack-growth threshold on the basis of fracture mechanics, mode II stress intensity factor range, ΔKII, of a ring-shaped crack emanated around the edge of a drilled hole under the passing of a rolling element was analyzed by using finite element method. And then, the obtained values were correlated with the ΔKII values of penny-shaped cracks in an infinite body under uniform shear through the intermediary of a correlation factor, fdrill. The stress intensity factor of the ring-shaped crack was uniformly correlated with that of the penny-shaped crack by the single factor fdrill irrespective of hole diameter, d, depth of hole edge, h’, and maximum contact pressure, qmax, within the ranges: d = 0.05 ~ 0.2 mm, h’ = 0.05 ~ 0.345 mm and qmax = 2.0 ~ 3.0 GPa. The obtained results will be applied for the quantification of RCF test results shown in the subsequent paper.
著者
山本 敦 斎藤 行雄 松永 明信 牧野 正雄
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.36-41_1, 1987

くん製品中の酸化防止剤 (BHA, BHT) をガスクロマトグラフィー (GC) で分析する際, 共存物質により分析の妨害を受けることがある. 今回これらの物質の単離と構造決定を行った. いかくん製品からの抽出物は分取クロマトグラフィーにより, 妨害物質としての3つの化合物を単離することができた. これらはGC/MS, NMRの結果, 2,6-dimethoxyphenol 及びその同族体であることが判明した. これらの化合物はくん製品中に香気成分として含まれるものであり, GCでくん製品中の酸化防止剤を分析する場合には十分注意を要する.
著者
勝田 早希 福島 若葉 近藤 亨子 松永 一朗 撫井 賀代 廣田 良夫
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.447-456, 2012 (Released:2014-04-24)
参考文献数
26

目的 基本健康診査による健診情報を活用し,都市部住民における喫煙習慣と生活習慣病の関連を検討する。方法 複数年度の健診情報を連結した縦断研究である。2001年度に大阪市全24区の保健センター(現:保健福祉センター)で基本健康診査を受診した63,704人のうち,年齢40~74歳であり,医療機関で疾病治療中でない者を抽出した。さらに,当該年度の健診情報に基づき,以下のいずれかの項目に該当する者を除外した。(1)Body Mass Index≧25 kg/m2,(2)空腹時血糖≧126 mg/dl または随時血糖≧200 mg/dl,(3)HDL コレステロール<40 mg/dl または non-HDL コレステロール≧170 mg/dl,(4)収縮期血圧≧140 mmHg または拡張期血圧≧90 mmHg,(5)問診票の既往歴欄で,「糖尿病•脂質異常症•高血圧•脳卒中•心筋梗塞•狭心症•その他の心臓病」のいずれかについて既往「あり」と回答。曝露要因は,2001年度の健診受診時の喫煙状況,1 日の喫煙本数,Brinkman Index である。結果指標は,2004年度あるいは2005年度の基本健康診査情報(保健福祉センター実施分)に基づき,新規に確認された(a)肥満,(b)糖尿病,(c)脂質異常症,(d)高血圧,とした。解析には多重ロジスティック回帰モデルを用いた。結果 2001年度の健診情報に基づき定義した対象者15,639人のうち,2004年度あるいは2005年度に健診を受診し,各結果指標の有無を追跡できた者は,肥満:9,327人,糖尿病:9,273人,脂質異常症:9,273人,高血圧:9,323人であった(追跡率:約60%)。(a)肥満:喫煙状況,1 日の喫煙本数,Brinkman Index について有意な正の関連を認めた。(b)糖尿病:男性でのみ,喫煙状況と Brinkman Index について有意な正の関連を認めた。(c)脂質異常症:喫煙状況,1 日の喫煙本数,Brinkman Index について有意な正の関連を認めた。(d)高血圧:喫煙との有意な関連を認めなかった。結論 都市部の基本健康診査受診者において,喫煙が肥満,脂質異常症のリスクを高めるという結果を得た。また,男性で喫煙による糖尿病のリスク上昇が示された。本結果は,今後の特定健康診査において,喫煙に関する保健指導の基礎資料となると期待される。
著者
松永 義夫
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.26-33, 1976-01-05 (Released:2008-04-14)

元素を組み合せることによって, 無機固体の種類が著しくふえ, 新しい物性が出現するように, 分子を構成単位とする化合物, すなわち分子化合物を取上げることによって, 分子性結晶の分野は大きく拡げられる. その主体は電荷移動型と呼ばれるタイプに属し, 成分分子を選ぶことによりイオン性, 共有結合性, 更には金属性を帯びた結晶さえ得ることができる. また, 水素結合や陽子移動の要素を共存させると, 顕著に性質の異なる多形, 甚だしい物性の変化を伴う相転移を作り出す可能性も開ける.
著者
松永 義夫
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.89, no.10, pp.905-919, 1968-10-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
49
被引用文献数
16

有機分子錯体は,をの振動スペクトルに基づいて電子構造が非結合構造で近似されるものと,電荷移動構造で近似されるものの二つに大別されることが見いだされた。約40種のキノン錯体の比抵抗値と振動スペクトルを調べた結果・低い電気抵抗を示す錯体の大部分は,電荷移動構造で近似される電子構造をもつことが明らかとなった。それでそのような電子構造をもつと期待される新しい分子錯体を数多くつくり,その比抵抗を測定した。なかでもつぎの錯体はとくに低い比抵抗値をもつ。ジペンゾ[c,h]ノチアジン_ジク泣ルジシアン-p-ベンゾキノン(2:1),17Ωcm,5,6:11,12-ビス(ジチオ)ナフタセン-o-クロルアニル(3:1),2~4cm,フェロセンーテトラクロル-p-ジフェノキノン(1:2),24Ωcm叫さらにジアミノピレン-p-クロルアニルとこれΩに関連した錯体はひいちじるしく電気的性質を異にするいくつかの形にえられることが知れた。これらは通常103Ωcmまたはそれ以上の比抵抗値をもつが, ,つくり方によって数Ωcmを示す。低い電気抵抗を示す分子錯体は,いずれも赤外領域に電子吸収をもつことが明らかとされた。
著者
平井 悠司 佐藤 杏樹 松永 光由 大園 拓哉 下村 政嗣
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.33, 2013

自然界には表面微細構造に由来する様々な機能を有する表面があり、近年ではこの微細構造を模倣することで機能を発現させた材料を作製する、バイオミメティクスと呼ばれる分野が注目を集めている。本発表では整流効果や抗付着性を有するサメ肌表面に着目し、その表面に形成しているリブレットとディンプルの階層構造を自己組織化を利用して模倣・作製し、その表面機能の測定を行ったので報告する。
著者
松永 慎史
出版者
藤田保健衛生大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

これまでの研究結果から, 炭酸リチウムはアルツハイマー型認知症の認知機能障害の進行を抑制する効果が示唆されている。2015年度に, 我々は既報のランダム化比較試験の系統的レビューとメタ解析を行い, 炭酸リチウムがアルツハイマー型認知症に対して認知機能障害の進行抑制効果を持つ可能性があることを報告した。これらの結果を踏まえ, 我々は日本人のアルツハイマー型認知症を対象とした, 炭酸リチウムの有効性, および安全性に関する二重盲検, プラセボ対照, ランダム化比較試験を開始した。現在, 本試験は症例登録中である。
著者
松永 洋介
出版者
日本学校音楽教育実践学会
雑誌
学校音楽教育研究
巻号頁・発行日
vol.2, pp.111-118, 1998

In this paper, the auther studied the learning effect when bamboo tubes, but not conventional music instruments, as used to make music. The behavior of children and the works they made were analysed in terms of the following two points: 1) What kind of possibility is found in their music works in point of the elements of music when children use bamboo tubes? 2) What kind of aspect is developed in the behavior of children by using bamboo tubes. For the first point, children expressed themselves by many music elements such as rhythm, texture, tempo, dynamics, timbre, form and melody. For the latter one, children were motivated to make music activity so as to move outside the classroom and to make groups through communication. Thus, it is concluded that bamboo tubes are effective in learning music.
著者
鶴岡 典子 河野 隆宏 松永 忠雄 永富 良一 芳賀 洋一
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.207-217, 2016-10-10 (Released:2017-01-14)
参考文献数
20
被引用文献数
1

Quantitative measurement of sweating rate is a useful indicator of the state of autonomic nerves and related factors such as stress response or body temperature regulation. Specifically, it is known that mental stress increases mental sweating, and deep body temperature and dehydration increase thermal sweating. Therefore, continuous sweat measurement with a small sweating rate meter is expected to be useful for the management of mental stress as well as the prevention of heat stroke. In this study, two small sweating rate meters, one having high resolution and the other having a large dynamic range, were developed and used to measure mental sweating and thermal sweating. These devices determine the sweating rate by the conventional method, which measures the humidity difference between ambient air and air moistened by sweat. Measurement resolution and dynamic range can be adjusted by controlling the air flow rate. The device for measuring mental sweating rate consists of a main body, which has an air pump and two humidity sensors, and a capsule connected to the main body by tubes in which air flows. The device for measuring thermal sweating rate has a pump and two humidity sensors, an aperture instead of a capsule, and a flow channel on a flexible substrate. The mental sweating rates during arithmetic and speech tasks were measured on the plantar aspect of the big toe using the mental sweating rate meter. The present study on part of the sole showed two sweating types ; a reaction type and a low-reaction type. During the mental stress tasks, sweating rate increased by 0.43 mg/min/cm2 compared to that at rest in reaction type subjects, but by less than 0.1 mg/min/cm2 in low-reaction type subjects, showing very low responses to stimulations. The thermal sweating rate during immersion of the lower legs in warm water was measured using the thermal sweating meter worn on the forearm. Sweating rate increased by approximately 0.4 mg/min/cm2 on average due to thermal stress, and was also successfully measured. These results show that the small sweating rate meters developed in this study can be used for measuring mental and thermal sweating rates.
著者
松永 康佑 小松崎 民樹
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.58-61, 2008-02-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
17

複数の階層的時間スケールにまたがるタンパク質の“複雑”なダイナミックスを特徴づけるために,従来のリヤプノフ指数を有限サイズ領域に拡張した有限サイズリヤプノフ指数という解析手法を導入する。粗視化タンパク質モデルの折れたたみダイナミックスに対して,この手法を応用するとともに,観測された異常拡散現象について議論する。
著者
松永 康志 大田 涼子 坂東 信行 山田 博章 湯浅 宏 金谷 芳雄
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.720-724, 1993-04-15 (Released:2008-03-31)
参考文献数
10
被引用文献数
6 13

(E)-4-[1-[4-[2-(Dimethylamino)ethoxy]phenyl]-2-(4-isopropyl)phenyl]-1-butenyl]phenyl monophosphate (TAT-59) is a new drug for the treatment of breast cancer. Physical and chemical stability of a tablet consisting of TAT-59 powder and a few excipients (Formulated tablet), a tablet consisting of only TAT-59 power (TAT-59 tablet) and TAT-59 powder itself itself was evaluated based on water content, tensile strenght, porosity, the amount of TAT-59 and its hydrolysis product, DP-TAT-59.The water content of Formulated tablet increased with relative humidity (RH), whereas that of TAT-59 tablet and TAT-59 powder scarcely changed. The equilibrium water content of Formulated tablet was much greater than that of the TAT-59 tablet or TAT-59 powder due to adsorbed moisture by the excipients. The tensile strength and porosity of Formulated tablet decreased and increased linearly, respectively, with increasing water content. The degradation rate of TAT-59 decreased in the following order : Formulated tablet>TAT-59 tablet>TAT-59 powder. The relationship between equilibrium water content and degradation rate of the Formulated tablet was determined by the Carstensen equation, in which the interaction order between the durg and water content was 1.9, and the degration of TAT-59 in Formulated tablet was related to water content. Thus, it was found that the degradation of TAT-59 was accelerated by compression and addition of excipients.
著者
森谷 友昭 金子 裕哉 新井 崇博 清水 宣寿 青木 香織 高橋 時市郎 木口 実 片岡 厚 石川 敦子 松永 正弘 小林 正彦 森田 珠生 山口 秋生
出版者
公益社団法人 日本木材保存協会
雑誌
木材保存 (ISSN:02879255)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.69-79, 2017 (Released:2017-06-03)
参考文献数
11

本論文では,暴露試験により計測された木材表面の色を基に,木材画像の色の経年変化シミュレーションを高速に行う手法を提案する。暴露試験は,約1年間計測したデータを基に木材表面の色と試験実施場所の気候の関係性を明らかにした。求められた関係性により,提案する手法は温度,雨量,日射量を入力することで任意の地点での木材表面の色変化をシミュレーションすることができる。また,提案手法は建築物の外壁に取り付けられた木材表面の色変化シミュレーションができる。建築物の3D モデルを用意し,事前に遮蔽計算を行う。遮蔽計算の結果を基に提案手法への入力である,温度,雨量,日射量を各箇所で増減させることで,例えば,地面近くの木材では降雨の跳ね返りにより色変化が速い,というように,木材の周囲環境を考慮した木材表面の色変化シミュレーションができる。